光文社文庫作品一覧

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  • 処刑までの十章
    3.3
    平凡なサラリーマンであった西村靖彦が突然消息を絶った。弟の直行は、真相を探るうちに兄が殺されたという疑念をもつ。義姉の純子を疑いながらも翻弄されるなか、高知の放火殺人事件の知らせが入る。高知と東京を結ぶ事件の迷路を彷徨いながら辿りついた衝撃の真相とは――。これぞ、まさに連城マジックの極み! 耽美ミステリーの名手が遺した渾身の傑作。
  • 許されざるもの
    4.2
    急増する野生動物による被害。狂った生態系のバランスを取り戻すため、中国からオオカミを移入し八ヶ岳に放つ計画が持ち上がった。野生鳥獣保全管理官の七倉航もプロジェクトに携わることになる。反対派との対立や中国奥地での過酷な現地調査、政治家の利己的な思惑……数々の困難を乗り越え、計画を実現できるのか!? 自然と人間が織りなすダイナミズムに満ちた冒険小説!
  • ちみどろ砂絵 くらやみ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(一)~
    4.3
    江戸は神田の橋本町、貧乏長屋に住まう砂絵かきのセンセーを始めとしたおかしな面々が、わずかな礼金めあてに、奇妙奇天烈な謎を解く異色の捕物帳シリーズ! 四季折々の江戸の風物を織り込み、大胆かつ巧緻な構成で展開する探偵噺は、時代小説のみならず本格ミステリーファンをも夢中にした傑作揃い。その名作が装いも新たに、ボリューム満点の二冊合本で刊行。
  • さかしま砂絵 うそつき砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(六)~
    4.0
    半世紀を超える長い創作活動の中で、推理小説史に残る多くの傑作を発表してきた著者・都筑道夫のライフワーク、「なめくじ長屋捕物さわぎ」。その最後の単行本『さかしま砂絵』と、シリーズ無念の幕引きとなった「百物語」「二百年の仇討」の2作に加え、初文庫化を含む珠玉の時代ミステリー9編を収めた『うそつき砂絵』を合本。人気捕物帳シリーズ、これにてお仕舞い!
  • ときめき砂絵 いなずま砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(五)~
    4.0
    神田の貧乏長屋にすむ砂絵かきのセンセーを始めとした大道芸人たちは、雨や雪の日は商売に出られず、長屋にこもって、なめくじみたいに寝ころんでいる。そんなおかしな面々が、市中で起きた奇々怪々の事件を解決する人気の捕物帳シリーズ。本格推理に江戸風俗を巧みに織り込んだ著者円熟期の筆捌きが堪能できる『ときめき砂絵』と『いなずま砂絵』の2冊を合本!
  • まぼろし砂絵 おもしろ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(四)~
    4.0
    砂絵師のセンセーと貧乏長屋の大道芸人たちが、智恵を武器に幻術使いと対決する「熊坂長範」、押上村のお化け騒動を描いた「ばけもの寺」など怪奇趣味にあふれた作品を収めた『まぼろし砂絵』、二月の初午、夏の夜の麦湯みせの様子など、江戸の風俗描写に精細をきわめた作品が並ぶ『おもしろ砂絵』。シリーズ最盛期の2冊が楽しめる異色の捕物帳第4弾!
  • きまぐれ砂絵 かげろう砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(三)~
    3.8
    「長屋の花見」「舟徳」「野ざらし」と落語に材をとった作品で構成した、さながら“都筑寄席”ともいえる『きまぐれ砂絵』、水に浸すと花開く酒中花、南蛮渡来の燈籠、かいやぐらの太刀など、珍奇な風物を巧みに織り込んだ、江戸情緒溢れる『かげろう砂絵』の2冊を合本。砂絵書きのセンセーを中心に貧乏長屋のおかしな連中が繰り広げる人気捕物帳シリーズ第3弾!きまぐれ砂絵かげろう砂絵
  • からくり砂絵 あやかし砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(二)~
    4.2
    神田の貧乏長屋に巣食う、砂絵師のセンセーとおかしな仲間たちが、江戸市中で起きた怪事件の謎を解く人気の捕物帳シリーズ。「花見の仇討」「粗忽長屋」といった古典落語の推理小説化を試みた秀作を収めた『からくり砂絵』と、暗号解読、人間消失、動機探しなどの本格推理のエッセンスを満載した『あやかし砂絵』、シリーズ初期のトリッキーな傑作2冊を合本。
  • 加賀騒動 新装版
    -
    加賀藩の若き侍・大槻伝蔵は、その経済感覚を買われて藩主・前田吉徳の寵臣となり、藩の財政再建に取り組む。しかし、二百三十石取りから三千三百石取りの大身に出世した伝蔵に、反目する前田土佐守ら守旧派による逆襲が待ち受けていた……。巷説、俗説にまみれた「お家騒動」の実態を追究し、“極悪非道の逆臣”とされてきた伝蔵の真の人間像を描き出す長編歴史小説。
  • 灰色の犬
    3.7
    県警捜査四課のエースだった片桐誠一は、情報漏洩の疑いで左遷された。十年後、濡れ衣を晴らす機会が訪れるが、上司から拳銃のやらせ捜査を命じられ、かつての捜査協力者だった暴力団幹部の刀根剛に協力を求める。しかし刀根は組を追われる寸前で、誠一の息子、遼平は職を失い多重債務に苦しんでいた。三人は巨大組織を相手に絶体絶命の窮地を脱出できるのか!?
  • パダム・パダム~京都府警平安署 新任署長・二条実房~
    -
    被害者の眼球をくり抜き、三人を殺害したシリアルキラー「眼喰鬼」が京都を震撼させていた。キャリア警察官・二条実房は犯人検挙を期して平安警察署の署長に赴任したが、その直後、二条を嘲笑うかのように平安署員が第四の犠牲者となる。「奴は我々を本気で怒らせた」。闇に潜む犯人に対して、二条と平安署の威信をかけた闘いが始まった。極上にして最強の警察小説、待望の文庫化!
  • 恋愛函数
    -
    恋愛相手の相性を数値で選び出すGP(グラフィック・フェロモン)理論。ブライダル情報サービス会社『グロリフ』はこの科学的なシステムを導入していた。ところが、最高のカップルと見做された者同士の間でトラブルが起こる。ここからGP理論に様々な人物が振りまわされ、一つの推理は次々に新たな疑念を呼んでいく。複雑なパズルを読み解くようなスリル。圧倒的なスピードで展開される傑作長編ミステリ!
  • 検事霧島三郎
    4.0
    東大在学中に司法試験に合格し、エリート検事の道を邁進する霧島三郎。しかし、婚約者・恭子との結婚を間近に控え、彼女の父親が突然の失踪。のみならずヘロイン所持、殺人の嫌疑までかけられる……。瞬く間に危機的状況に追い込まれた三郎は、愛を貫くため、辞職覚悟で独自捜査に乗り出す! 苦悩しながらも奮闘する若き検事の姿を、スリリングに描き出す傑作ミステリー!
  • だいこん
    3.6
    江戸・浅草で一膳飯屋「だいこん」を営むつばきとその家族の物語。腕のいい大工だが、博打好きの父・安治、貧しい暮らしのなかで夫を支える母・みのぶ、二人の妹さくらとかえで――。飯炊きの技と抜きん出た商才を持ったつばきが、温かな家族や周囲の情深い人々の助けを借りながら、困難を乗り越え店とともに成長していく。直木賞作家が贈る下町人情溢れる細腕繁盛記。
  • 二人静
    4.0
    困難を抱える男女が出会った。認知症の父親の世話と仕事に忙殺される町田周吾。他人との会話が困難な場面緘黙症の娘を女手一つで育てる乾あかり。介護施設での出会いを契機に二人は距離を縮めていく。しかし、彼らには幾多の苦難が待ち受けていた。真実の愛とは何かを問いかける第1回ツイッター文学賞受賞の傑作長編。
  • 篝火草
    -
    園芸業を営む蔵本翔は身元確認で訪れた監察医務院で、2年7ヶ月前に別れた妻の死を知る。自殺か事故に思われたその死には、踏み込むほどに物騒な事情が横たわっていた……。篝火草(シクラメン)のように儚い妻の真実を知ったとき、翔はすべての過去と向き合うことになる。ミステリー文学大賞新人賞受賞作家が描く、哀しみと緊迫感に満ちた傑作サスペンス!
  • ビッグボートα~新装版~
    5.0
    義憤から内部告発をした一柳完(いちりゅうみつる)は、会社を追われる覚悟だった。だが、その彼に、社長の中津(なかつ)からじきじきに密命が下る。「α(アルファ)計画を極秘裏に遂行せよ!」全長400メートルもの巨大な工場を、まるごと南米へ運ぶのが彼の使命だ。この大航海に、謎の機関による妨害作戦が待ち受けていた。「α」は無事に航海を果たせるのか!? 著者初の海洋冒険ロマン大作が新装版で登場。

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  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~
    NEW
    -
    「こんなはずじゃなかった」。進路を断たれた高校生、恋人と別れたばかりの青年、ワンオペで初めての育児に励む女性……。市役所に開設された「2020こころの相談室」に持ち込まれたのは、切実な悩みと誰かに気づいてもらいたい想い、そして誰にも知られたくない秘密――。二人のカウンセラーが、あなたなりの答えを見つけられるよう、じっくり話を聞き、推理します。
  • 一日署長
    4.0
    警察学校を首席で卒業した五十嵐いずみに課せられた仕事は、なぜか資料整理という地味な作業。しかしある日、パソコンの画面が発する光に包まれたいずみは、自分が1985年の署長室にいて、署長の身体に憑依していることに気づく。ちょうど署では、資料で目にしたばかりの未解決事件捜査の真っ只中。いずみは“一日署長”として、現場に赴くことになるのだった……!
  • ギフテッド
    3.0
    フリー翻訳者として働く凛子は、中学受験をする姪の莉緒の「伴走」を頼まれた。莉緒は、読書好きで賢いが、同年齢の集団に馴染めずストレスを抱えている。凜子も学業は優秀だったが、人間関係の問題で勤め先を退職した過去があった。自らと重なる姪の姿に愛おしさを覚えながらも、子供を導く難しさも感じて――。自分の生き方を模索する伯母と姪の物語。
  • 戦国十二刻 女人阿修羅
    -
    小牧・長久手の戦いで徳川家康とともに戦場に赴いた側室・阿茶、関ヶ原前夜に石田方に屋敷を囲まれた細川ガラシャ、伊達・最上和睦前夜の義姫……など、歴史の大事にいたる直前の十二刻(24時間)をその渦中にいた女人の視点から描く異色の時代小説。高遠城籠城戦で敵の織田方すらその勇姿を称賛した諏訪花、吉川元春の嫁取りで知られる熊谷信直の娘、大友宗麟の側室、羽柴秀吉により磔にされた織田信孝の母の七人が描かれる。
  • 一文字助真
    NEW
    4.0
    叔父の営む剣術道場で腕を磨く若き侍、猪俣小次郎は、道場破りのもたらしたとある死をきっかけに生まれ育った日出藩を出、武者修行の旅に出る。旅の途上で出会った武家の息女、薫子とともに江戸に辿り着いた小次郎が巻き起こす、大旋風! 佐伯泰英の魅力が詰まった、一冊読み切りの書下ろし長編。
  • まもれ最前線! 陸海空自衛隊アンソロジー
    -
    「新型コロナ」下の日本で、自衛隊はそれぞれどう活動していたのか? 陸海空の各自衛隊を知り尽くした作家たちが、その任務の特性や特徴を活かしながらエンターテインメントに仕上げた日本初の自衛隊お仕事アンソロジー。陸上自衛隊の看護官・畠山知重が奮闘する「迷彩の天使」、砕氷船で南極に向かう海上自衛隊員の日常を描く「氷海」、航空自衛隊員・盛岡が遭遇した奇妙なバードストライクを追う「空のプライド」の3編を所収。
  • 密室は御手の中
    4.5
    人跡まれな山間部にある新興宗教『こころの宇宙』の聖地・心在院。そのさらに奥深くに位置する瞑想室・掌室堂には、百年前、瞑想中の修験者が施錠された堂から消え、山中で発見されたという逸話が残る。あるミッションを担い偽名で潜入した女探偵・安威和音(あい・わおん)は、密室のはずの堂で信者のバラバラ死体に遭遇。さらに立て続けに2つの遺体を目にすることとなり――。世間から隔絶された地で起きた連続変死事件に挑む!
  • シェア~諍い女たちの館~
    4.2
    時はコロナ禍。40歳にして無職、未婚の鹿島穂香は、行き詰まる事態を打開しようと、相続した築73年の家をシェアハウスにする。しかしリフォームで借金を負った上、床下からとんでもないものを見つける。さらに、匿名掲示板「キラキラネームさん集まれ!」の常連で、奇妙なわけありアラフォー女たちがこぞって入居。皆で始めたマスク作りは持続化給付金詐欺に変わり、相互不信は諍いへと発展。さらには次々と怪死事件が起こり――。
  • 侵略者(アグレッサー)
    3.5
    航空自衛隊飛行教導群ことアグレッサー部隊が、正体不明の航空機によって撃墜された。墜落したF-15パイロットの深浦と安田は、見知らぬ男たちに拘束される。彼らは独立国家樹立を目論むラースランドの一員で、そこは最新兵器・クラーケンの中だった! 空域から脱出した同僚の森近らはクラーケンを追い詰めるが……。国籍不明の潜水艦がさまよう先にあるものとは。
  • 48 KNIGHTS(フォーティエイト・ナイツ)~もうひとつの忠臣蔵~
    4.0
    忠臣蔵は世界最高の騎士道物語だ――。元禄十四年、赤穂藩主・浅野内匠頭は吉良上野介に対し刃傷、即日切腹の裁定が下る。仇討ちかお家再興か。未曾有の事態のなか、家老・大石良雄の決意は“君、辱められし時は、臣死す”。すでに一命を賭す覚悟だった。良雄を陰で支える“四十八番目の志士”とは!? 史上名高い四十七士の復讐劇を新たな視点で描き切る歴史巨編!(『いとまの雪』改題)
  • 馬疫(ばえき)
    -
    2024年、欧州での新型コロナウイルス感染爆発により、夏季五輪は再び東京で開催されることに。しかし、五輪提供馬の審査会で突如、馬を狂暴化させる「新型馬インフルエンザ」が発生。開催に向けて、過去に例を見ないウイルスとの闘いに獣医師たちは奔走するが、それが想像を絶するカタストロフィへの幕開けとなるとは、誰にも想像しえなかった――。第24回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
  • エンドレス・スリープ
    4.0
    大井の港湾倉庫で火災が発生。湾岸署の刑事・矢島は、被害のあった現場の冷凍庫から身元不明の5体の死体を発見する。そして、死体の中でいちばん最初に身元が判明したフリーライター・如月啓一の遺稿には、6人の名前が記されていた……。死体は、何のためにわざわざ冷凍保管されたのか? 死に直面した人間の絶望と再生への執着を描いた意欲作。
  • 復讐の弾道 新装版
    -
    やはり兄は謀殺されたのか! 3年の刑期を終えて出所した元自衛官の羽山貴次は、服役中に知った兄の死の真相を突き止める。東和自動車の部長だった兄は会社の不祥事の罪を着せられ、自殺に見せかけて殺されたのだ。憎悪を燃やす羽山は、抜群の頭脳と肉体を武器に仇敵を次々と葬ってゆく。出口なき復讐劇の末に彼を待つ運命とは? 大藪文学不朽の傑作!
  • サイレント・ブルー
    3.5
    蛇口をひねれば天然水! そんな環境で暮らそうと秋津俊介は八ヶ岳南麓に移住した。病気がちだった息子も元気になり、開業したレストランの経営も順調だったが、ある日突然、井戸に異変が起こり、やがて水が出なくなってしまう。問題を解決しようと奔走するうち、秋津は“水”という自然からの贈り物の本当の価値に気づく――。骨太の社会派エンタテインメント!
  • サンズイ
    4.2
    汚職(サンズイ)事件担当の警視庁捜査二課刑事・園崎省吾は、ある大物政治家のあっせん収賄容疑を追っていた。事件の鍵を握る海千山千の秘書・大久保から、彼の元に情報提供の申し出が。だが、約束はすっぽかされ、その間に妻と息子が何者かに轢き逃げされる! さらに園崎に殺人未遂の容疑がかけられて――。園崎と彼を支える仲間たちは巨悪に逆襲できるのか!?
  • 風の証言~増補版 鬼貫警部事件簿~
    -
    井の頭公園に隣接する植物園で、音響機器のエンジニアとバレリーナの惨殺死体が発見された。まったく接点の見えない二人の被害者だったが、岡山、愛知、信州を旅した丹那刑事の地道な捜査から、ある男が容疑者として浮かんできた。だが、彼には一分の隙もない鉄壁のアリバイがあった……。巧緻に組み立てられた犯罪を名探偵・鬼貫警部が丹念に崩していく傑作長編!
  • 今日からは、愛のひと
    4.0
    無職宿ナシの亀谷幸慈は、秋葉原でカツアゲされていた記憶喪失の青年を助ける。元天使だと自称する彼を利用して小金稼ぎをもくろんだ幸慈だが、失敗して絶体絶命の窮地に。そこに、一人の女性が救いの手を差し伸べてくれた。彼女の家「猫の森」で始まった6人の共同生活。それは不思議なやすらぎに満ちたものだったのだが……。コミカルにして哀切な傑作長編!
  • 逢う時は死人~昭和ミステリールネサンス~
    3.0
    探偵社に入社間もない私の仕事は、面倒な客の依頼を断ることだった。ある日の客は見とれるほどの美しい女性で、会社の金を横領して自殺したとされる弟の事件を再調査してほしいという。警察の捜査を蒸し返すのはタブーだが、女の頼みを断り切れない私は、個人的に依頼を受けることに……。(表題作) 独特のユーモアと巧緻なレトリックで魅了する中短編を8話収録!
  • 雛口依子(ひなぐちよりこ)の最低な落下とやけくそキャノンボール
    4.0
    雛口依子は、金髪の葵ちゃんからある依頼を受ける。葵の兄が犯人とされ、依子が被害者となった三年前の猟銃乱射事件のルポを共に書こうというのだ。依子と葵、理不尽な世間に押し潰されてきた二人は、取材のためかつて依子が住んでいた「三角屋根の家」を訪ね、「あの事件」の奈落に向き合うが……。暴力と不幸の果て、運命をぶっ壊す女二人の反撃と覚醒の物語。
  • 男たちの船出~千石船佐渡海峡突破~
    4.5
    瀬戸内一の船匠と称えられる嘉右衛門。しかし、自信を持って造り出した七百石積みの大船が時化で沈没、右腕と頼む弟・市蔵や大勢の船子を失ってしまう。失意の嘉右衛門は河村屋七兵衛からの千石船建造の依頼を断るが、息子・弥八郎はそんな父を詰り、嘉右衛門は弥八郎を義絶する。弥八郎は、一人、千石船建造に取り組むことを決意するが……。
  • ポストカプセル
    3.5
    結婚の申し込み、親に宛てた遺書、退職にあたってお世話になった相手への礼状、プロポーズした相手の小指を切断するという脅迫状、文学賞の受賞通知、家出した孫に宛てた助けを求める手紙……大切な手紙の数々が相手に届いたのは、15年後だった。一体どうしてこんなことに? 時間差で届いた手紙が巻き起こす悲喜劇の裏には「編者」の影が。著者ならではの怪作!
  • 小鳥冬馬の心像
    -
    渋谷で起こった女性の殺害事件。警察はその夫・渡部信明が犯人だと見立てていたが、目撃者は違うと主張して譲らない。捜査一課の青山陽介は、小鳥冬馬に相談を持ち掛ける。先輩刑事から“引き継いだ”この男、青山の同級生であり、強力なブレーンなのだ。彼の助言をうけ、事件は解決したかに見えたが、6歳になる渡部の娘が行方不明になってしまった――!
  • 御城の事件~〈東日本篇〉~
    3.3
    ある朝、川越城の外堀に浮かべられた一艘の紙の舟。日ごとに増えていくそれが意味するものとは? 若き茶坊主が謎の解明に乗り出す「紙の舟が運ぶもの」。夜ごと、江戸城大奥で赤子の泣き声がするという。解決を命じられた伊賀組の若者を待ち受ける運命を描く「大奥の幽霊」。東日本各地の城を舞台に、気鋭のミステリー作家らが競作する書下ろし作品全5編を収録!
  • 不自由な絆
    4.0
    中学高校の同級生だった洋美とリラは乳児の予防接種会場で偶然に再会。育児に悩む洋美にリラは手を貸し、二人は“ママ友”となった。やがて洋美の子・敏光とリラの子・光鳥は同じ幼稚園、小学校へと進むが、“問題児”の敏光の乱暴がひどくなり、その対象は光鳥に。リラはついにあることを決断する……。母親の無力感、悔しさ、葛藤を浮き彫りにする著者会心の長編!
  • ボイルドフラワー~沸点桜~
    -
    ユコが店の金を持って逃げた。歌舞伎町の風俗店でセキュリティをするコウは、昔の男・シンプの頼みを受け、美しく淫乱で狡猾な少女・ユコを連れ戻しに向かう。しかしそこに見知らぬ殺し屋が現れ、コウはやむを得ずユコと逃げることに。二人は素性を隠して海辺の団地に潜伏するが――。性と暴力に抗う女たちの生き様を描く、第21回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。(『沸点桜(ボイルドフラワー)』改題)
  • 平林初之輔 佐左木俊郎~ミステリー・レガシー~
    4.0
    江戸川乱歩が戦時統制下に筆を折っていたように、ミステリーは自由で民主的な社会でしか発展できない。探偵小説が一般に普及したのも大正デモクラシーの風潮と無縁ではなく、そんな新しい時代に書かれたプロレタリア文学運動の理論家・平林初之輔と、農民文学の旗手・佐左木俊郎のミステリーは、長い時を経ても決して色褪せることのない輝きを放っている!
  • 蜜と唾
    3.0
    亮平が書いたブラック企業体験ルポが雑誌に載った直後、4年ぶりに美帆子から電話がかかってきた。美帆子はかつて亮平が家庭教師をしていた拓海の母親だ。拓海は中学受験を前に交通事故で亡くなり、その死はふたりに暗い影を落としている、はずなのだが……。この電話の2ヵ月後、亮平の元を刑事が訪ねてくることになる。リアリズムの名手が放つ傑作犯罪小説。
  • 死者を笞(むち)打て
    -
    鮎川哲也が推理雑誌に発表した短編《死者を笞打て》に盗作の疑いがかかった!? 10年ほど前に石本峯子なる作家が書いた《未完の手記》と内容が同じだと批評家から指摘を受けたのだ。早速、新聞社が取材に訪れ、出版社からは刊行中止の連絡があった。作家生命の危機にさらされた鮎川は、自ら真相究明に乗り出したが……。巨匠の異色作に加え、激レアな短編も併録!
  • ミステリー作家の休日
    3.0
    ある冬の日曜日、推理作家・泉川ミカ江女史の許にかかって来た殺害予告の脅迫電話。誰の仕業か判らず仕事も手につかない。だが、恐怖と憤りを酒に紛らすうちに職業的好奇心が芽生え、女史は脅迫者についての考察を始めた……。純粋推理を実践した表題作のほか、古き良きパリの街を舞台にした中編など、ミステリーの粋を凝らした傑作全8編、すべてが文庫初収録!
  • バラ色の未来
    4.4
    カジノ誘致に失敗し、身を滅ぼした元町長の鈴木一郎は、総理官邸前で「大嘘つき!」と叫んだ。東西新聞社の記者・結城洋子は、彼の境遇を知り、統合型リゾートの暗部を探る。だが、社の内外で無数の壁に阻まれ取材は難航。一方、華やかな表舞台の裏側では、それぞれの思惑を抱えた政治家や外資系企業が蠢いていた。記者たちは矜持にかけて、闇に潜む真相の解明に挑む!
  • 名も知らぬ夫~昭和ミステリールネサンス~
    4.0
    婚期を過ぎて母とつましく暮らす市子のもとに、25年前に音信を絶った従兄の圭吉が訪ねて来た。市子に昔の記憶はないが、目の前の中年男は優しく魅力的だった。ほどなく二人は一つ屋根の下で暮らし、結ばれるが、日を追って男の正体が明らかに――。巧みなプロットで読む者を引き込む表題作など、女性ならではの繊細な心理描写が光るサスペンス推理8編を収録!
  • たまゆらの愛
    -
    私設美術館の館長として静かな日々を送る宝田正太郎は、息子の結婚式で新婦の母親・希代を紹介される。希代は、かつて正太郎が兄から奪った女性・美津江の実の姉だった。『宝田さん、覚悟はおあり?』強烈に惹かれ合うふたりは関係を深めていき、正太郎の人生の歯車は狂っていく……。しがらみに満ちた大人の男女が、それでも究極の愛へと突き進む長編恋愛小説。
  • 模倣密室 新装版~黒星警部シリーズ5~
    -
    埼玉県のとある地域で、女性が次々と猿に襲われる事件が発生。捕獲に出撃して疲弊する黒星警部のもとに、不可解な密室事件が飛び込んできた――。(表題作) 豪邸、旧本陣の離れ家からゴーストマンションまで、数々の「密室」で起こる事件に、推理小説マニアの“迷警部”黒星が挑む! 古今東西のミステリーに詳しい著者ならではの傑作が、加筆修正のうえ新装版で登場。
  • 札幌・オホーツク 逆転の殺人 新装版
    -
    新人作家・鳥海昌夫へ処女作の見本を届けるため、笹谷美緒は札幌を訪れた。だが、彼は待ち合わせに現れず、焼死体となって発見される。東京に戻った美緒に、坂本留実という女性から連絡が。その女性は鳥海から文学賞の賞金500万円を託されていたのだった。鳥海の周囲に蠢く怪しい男たちも死の渦に巻き込まれ……。過去と現在が交錯する謎に、壮・美緒が挑む!
  • 象の墓場
    4.1
    1992年、世界最大のフィルム会社ソアラの日本法人に勤務する最上栄介は、デジタル製品の販売戦略担当を命じられる。銀塩フィルム全盛の時代、最上は半信半疑のままデジタル製品の売り込みを模索するが、その奮闘を凌駕する速さで、写真業界にデジタル化の波が押し寄せる。技術の進歩によって駆逐される産業と超優良企業の転落を、圧倒的臨場感で描き出す。
  • 女泣川ものがたり(全)
    4.5
    江戸は天保末期、深川を東西に流れる小名木川のほとりには、春をひさぐ女が多くあった。彼女たちにとって、川は哀しみの涙をあつめて流れる“女泣川”だった。旗本の左文字小弥太は、苦界で懸命に生きる売女たちの姿に胸をうたれ、屋敷を飛び出し、用心棒を買って出た。竹光だが、斬れ味鋭い“べらぼう村正”を振るって難事に挑む酔狂な剣客の活躍を描いた連作集!
  • 萩殺人事件
    4.0
    浅見光彦の親友・松田将明は、お見合いのために山口県へ。萩に向かう列車から見かけた赤い傘の女性に心惹かれ、彼女が佇む場所を訪れる。そこに落ちていた萩焼のネックレスを拾ったことから松田は事件に巻き込まれる。この購入者の元市会議員が遺体で発見されたのだ! 赤い傘の女性は何者か? 松田は取材に来ていた浅見とともに萩、美祢防府、長門を駆け巡り真相に迫る!
  • 黒い白鳥~鬼貫警部事件簿/鮎川哲也コレクション~
    3.3
    久喜(くき)駅手前の線路沿いで屍体が見つかった。身許は東和(とうわ)紡績の社長、死因は銃殺と判明。疑いの目は、経営側と対立する労働組合や、金で繋(つな)がる新興宗教に向けられるが、捜査は難航する。そんななか、鬼貫警部は「ある証拠」に着目して九州へ向かう。そこで得たものとは――。本格推理の巨匠・鮎川哲也の記念碑的傑作が蘇(よみがえ)る。第13回日本探偵作家クラブ賞受賞作。
  • 神君の遺品 新装版~目付 鷹垣隼人正 裏録(一)~
    続巻入荷
    -
    1~2巻924~968円 (税込)
    五代将軍綱吉自の推挙で目付となった鷹垣隼人正暁。ある日、一人の書院番が駿河勤番の時の悪行という理由で斬首にされた。目付として立ち合いながら疑念を抱き、調べ始めた暁は謎の浪人に襲われる。そもそも書院番が処断された真の理由とは何か。探索を始めた暁は、義兄で剣の達人・五百旗平太郎を伴い駿府へ。徳川家康の遺体を葬った久能山に隠された「秘密」とは――。歴史の裏を鋭く突く上田秀人の隠れた名シリーズ新装版第一弾!
  • 京都つばきタクシー
    -
    脱サラし、京都で観光個人タクシーを始めた椿裕之。バツイチの彼にとって唯一の楽しみは、元嫁の妹が営む小料理屋で常連客とともに舌鼓を打つ時間だ。ある日椿は、物静かな着物姿の女性客・鈴に紅葉巡りを頼まれる。張り切って車を走らせる椿だが、鈴は始終硬い表情を崩さない……。毎回、訳ありの乗客、そして京都の名所・美食処として登場する連作集。カバーイラストは、わたせせいぞう氏。
  • 鰻のたたき 新装版
    4.0
    島根県松江にある〔川郷〕は夫婦で営む小さな店だが、宍道湖や中海でとれる魚料理が看板で、なかでも鰻のたたきには定評がある。常連には単身赴任者もいて、彼等は数年の任期を終えるとこの地を去っていく。店主には馴染み客との別れがいつもやるせないものだった――—。(表題作より) 短編小説の名手が、酒場の人びとの日常を細やかで情感豊かな筆致で切り取った傑作十編!
  • ふとしたことで切腹屋
    -
    駆け出しの公事師・辰次は、信濃国松代藩山手村から江戸に公事に来た伊左衛門、三平、善六に、もののはずみで「負けたら腹を切る」と大見得を切り、大金三十両の仕事を引き受けてしまう。だが、形勢は圧倒的に山手村に不利で、さらに相手方の坂田町には凄腕公事師の唐物屋がついていた。このままでは勝ち目がない辰次は、あの手この手を尽くすが、果たして辰次に逆転の目はあるのか? 痛快! お江戸公事エンタテイメント!!(『切腹屋』改題)
  • 彼女はひとり闇の中
    4.3
    十月の日曜の朝、横浜・日吉に住む千弦は、昨夜近くの小道で女性が刺殺されたことを知る。しかもそれは昨夜「相談したいことがある」とのみLINEを送ってきた幼なじみの玲奈だった。相談は事件に関わるものだったのか――悩んだ千弦は真相を探ろうと決意する。未来と仲間の見えない時代に凄絶な孤独が引き起こした悲劇の結末とは――。
  • 悪の華
    4.0
    シチリアマフィアのドンの息子ガルシアは、仲間の裏切りにより家族を皆殺しにされてしまう。祖母の生まれ育った国、日本へ――。その心には、燃えるような復讐への思いが滾っていた。日本の裏社会で類い希な戦闘能力を買われたガルシアは、山王寺組若頭・不破の暗殺を請け負う。が、不破もまた非道極まりない殺人マシーンだった……。凄絶なピカレスクロマン!
  • 転身~伝次郎人情捕物控~
    NEW
    -
    あの沢村伝次郎が帰ってきた! 剣客船頭、隠密船頭の主人公で、船頭も剣の腕も抜群、探索もお手の物で、南町奉行の隠密として、「内与力並」という肩書をももっていた伝次郎は、奉行の辞任と同時に、奉行所を辞めることにする。しばらくは妻とともに静かに暮らそうと思っていた伝次郎の前に、母親を殺された少年が現れた……。川口町の役宅から湯島横町の家に移り、神田川界隈で起こる事件を伝次郎が解決する新シリーズ、開幕!
  • 原潜侵入~警察庁契約代理人1~
    NEW
    -
    警察庁の契約代理人・矢島達司は、特命を受け、大学研究室襲撃事件の現場に急行する。犯行は中国人グループによるもので、奪われたのは人類を滅亡へ導く危険なウイルスだった。その頃、国籍不明の原潜が津軽海峡に侵入。矢島は2つの異なる事件の背後に、国家間の思惑と巨大な陰謀が潜んでいることを察知する……。長篇ハード・アクションシリーズ第1弾!(『CAドラゴン』改題)
  • 変化(へんげ) 決定版~交代寄合伊那衆異聞(1)~
    続巻入荷
    -
    1~8巻880円 (税込)
    初雪の降る安政二年、大地震発生の一報を受け、信濃国伊那谷から江戸へ駆けつけた交代寄合座光寺家家臣・本宮藤之助。火事の夜、当主左京為清が騒動を起こし失踪したことを知り、その行方を捜す密命を受ける。さらに藤之助は家康から与えられた座光寺家の秘命を知るに至り、ある決意を固める――。天竜川と伊那の山脈に鍛えられた剣の達人藤之助が混乱の幕末を駆け抜ける傑作シリーズ、決定版。
  • 闇の剣~部屋住み勘兵衛~
    続巻入荷
    5.0
    1~13巻880円 (税込)
    古谷勘兵衛は、夜道でものすごい剣の遣い手に襲われる。四年前、十一人もの命と首を奪った辻斬り・闇風が再び蠢き始めたのか? 一方、古谷家の本家筋である植田家では、跡取りの養子が突然の病で亡くなる。他家でも、半年で若い跡取りや当主が四人も病死していた。さらに勘兵衛の周辺では怪事件が続発し……。剣豪ミステリーの傑作シリーズ!
  • 天使がいた三十日
    -
    人気作曲家の日吉友哉は、クリスマスイヴに身重だった最愛の妻・夏乃を不慮の事故で失ってしまう。あまりの喪失感から酒浸りになり、ギャンブルで浪費した挙げ句、全財産を失って多大な借金を抱えてしまう。音楽もやめ、始めたばかりの食品配送の仕事も解雇され、すべてを失ってしまった一年後のクリスマスイヴ、自身も旅立つ決意をした友哉。その彼の目の前に、白銀の世界を駆けてきた一頭のアイリッシュ・セターが現れる。
  • 虚無の砦~新・特命捜査対策室九係~
    -
    駅のホームで頭から血を流して倒れていた中年男性の死の理由。靴を片方だけ残して消えてしまった少女の行方。警視庁特命捜査対策室九係の岩城哲孝率いるチームが一丸となって不可解な事件の真相に迫る。「傭兵代理店」シリーズの著者が贈る、唯一無二の警察ミステリーが、再び走り出す!
  • 息をつめて
    -
    何かから逃れるように、都会の片隅でひっそりと暮らすひとりの女性。自宅や仕事を転々とするばかりの彼女にも、かつては幸せな暮らしがあった。その充実した日々も、ある違和感に気づいたことから少しずつ壊れていく。そして、ある事件をきっかけに、ついに彼女の人生は破滅してしまう――。愛憎の果てに、秘密を抱えていた彼女が覚悟したこととは……。衝撃の問題作!
  • しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人
    3.8
    名探偵、死宮遊歩は窓のない部屋で目覚めた。部屋の外は迷宮である。探索しながら、同様に囚らわれていた男女と次々に合流すると、声が流れてきた。「迷宮入りした六つの事件の犯人を集めた。七人で殺し合い、生き残った一人のみがこの迷宮牢から解放される」。そして、言葉通り、一人ずつ囚らわれ人が殺されていく――。鬼才の超絶技巧ミステリ!
  • 新約聖書入門 新装版~心の糧を求める人へ~
    5.0
    意外に聖書は深い!〈世には聖書には全く無関心で一生を終える人も少なくない。だがどんな人であっても、一生に一度や二度、うめくような悲しみや苦しみにあうことがあるのではないか。もし、そうしたときに聖書を知っていたならば、その苦しみや悲しみは単なる苦しみや悲しみに終わらず、もっと別の意味を持つかもしれない。〉(「著者のことば」より)悩める人にお届けしたい三浦綾子による超ロングセラーの「聖書手引書」新装版。
  • 旧約聖書入門 新装版~光と愛を求めて~
    4.0
    聖書は最高の文学だといわれているが、おもしろいことからいえば、旧約聖書は絶対におもしろい。ドラマチックな場面や、人間性の美醜がいたるところに展開されているからである。とはいえ、教典は教典である。そこにふくまれている宝石のような真理をみつけなければ、意味がない。だから、手引書は、どうしても必要なのだ。(「著者のことば」より)。40年以上売れ続けてきた超ロングセラーが新装版で登場。
  • 結婚させる家
    3.0
    四十歳以上限定の結婚情報サービス会社で働き、婚活界のレジェンドと呼ばれるカリスマ相談員・桐生恭子。彼女の発案で、豪邸「M屋敷」に交際中の会員を泊まらせるという「プレ夫婦生活」プランがスタート。中高年の会員たちは、深刻な過去、家族の存在、健康不安、それぞれ問題を抱えているが……。人生のパートナーを求める五十代男女の、滋味あふれる婚活物語。
  • 花ざかりを待たず
    3.0
    椎名利夫はおさまらない腰痛で病院を受診、検査したところ、ステージIVのがんで余命宣告を受けた。妻の慶子は利夫に、上の娘の由希子が幸せになる姿を見せたいと切望する。由希子は小説家としてデビューしたもののアルバイトを続ける生活で、ご飯を食べたりする仲だった相手からは、もう会えないと言われてしまっていた。予想より病気の進行が速く、一家は――。あまりに速い死に直面したある家族の、心揺さぶられる物語。
  • 関ケ原の亡霊~新九郎 古今捕物控~
    -
    南町奉行所定町廻り同心・瀬波新九郎の元に、古今の文書集めが趣味の年寄りが殺されたと連絡が入った。現場に入った新九郎は、首を捻る。お金もとられておらず、物盗りではない。古文書に詳しい助っ人を頼んで再検証をしてみると、価値のある古文書が消えていたとわかる。しかも、そこには徳川家の「隠し財産」の在処が……。「八丁堀のおゆう」著者、待望の新シリーズ! 変わった経験を持つ同心が、江戸の不可解な事件に挑む。
  • 欲しがりません勝つまでは
    4.0
    現在も読者に、そして後進の書き手に多大な影響を与え続ける作家・田辺聖子。彼女の少女時代は、戦争の時代だった。女学校で先輩に憧れ、物語の世界に遊び、空想を膨らませ創作する、その生活に忍び寄る戦争の影。自らの作家としての原点となる日々と反戦の思いをみずみずしく描く傑作エッセイを復刊。
  • 三毛猫ホームズと炎の天使
    3.0
    崩落事故で洞窟に閉じ込められた男女七人。闇に包まれ薄まっていく酸素に全員が意識朦朧とし始めたとき、何者かが過去に犯した殺人の告白をする。間一髪のところで全員無事救出されたが、あの告白が誰のものなのかは謎だった。やがて七人のうちの一人が刺殺される。さらに別の一人もひき逃げに遭い落命する。二つの事件の接点に気づいた片山刑事と妹・晴美は、ホームズとともに真相を追うが……。国民的大人気シリーズ第55弾!
  • たらしの城
    3.0
    愉快、痛快! これぞ秀吉――若き秀吉=木下藤吉郎が、天性の“ひらめき”と“愛嬌”で人心をつかみ、一夜で城をつくる。藤吉郎一家・弟の小一郎が、次々に加わる仲間たちと力を合わせて、乱世を生き抜いてゆく。史上まれにみる出世街道を突き進んだ戦国武将・豊臣秀吉の魅力あふれる物語。
  • アミュレット・ホテル
    3.6
    〈アミュレット・ホテル〉は犯罪者の楽園。2つのルールさえ守れば、警察の介入が一切なく、銃でも偽造パスポートでもルームサービス可能な犯罪者御用達ホテルだ。(1)ホテルに損害を与えない(2)ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。そんな絶対的ルールが破られる時、ホテル探偵が独自の捜査で犯人を追い詰め、相応の対価を支払わせる。ホテル探偵VS犯罪者の頭脳戦、濃密なロジックで犯人を炙りだす本格ミステリー。
  • 忍者 服部半蔵
    3.0
    天下を窺う今川義元を筆頭に群雄割拠する戦国の世、伊賀の服部宗家に生まれ、“梅の木”と呼ばれた美しい少年は過酷な試練を経て成長、やがて同族争いを制し“半蔵”を襲名。時の趨勢を占う桶狭間で信長の目にとまり、秀吉、千利休、そして家康と邂逅、忍者としてさらなる高みを極めていく。格調高雅な筆致で戦国の闇のヒーローを活写した傑作長編!
  • 京都哲学の道 こころばえの石売る店で
    4.0
    京都の名所、哲学の道。そこにある石を売る店。店主の風折光司は精神科医だったが、ある事情で医師を辞めてこの店を営んでいた。向かいのカフェの松本櫻子とは先代店主のころからの知人だ。そんな店に飛び込んできたのは一人の疲労困憊した男性。彼にはどうやら事情がありそうだ……。心を傷めた客たちとの交流のなかで光司もまた自らの過去に目を向けることとなる。京都本大賞を受賞した名手が描く感動作!
  • 入れ子細工の夜
    3.6
    語りと騙りの大渦巻が再び。4つの油断ならない短編が巻き起こす、幻惑の嵐をご堪能あれ。作家と訪問者の息詰まる神経戦を発端に、読者の認知を極限まで揺さぶる「騙り」の大逆転劇。斯界の話題を独占した『透明人間は密室に潜む』から、奇天烈な発想領域は更に拡大! ハードボイルド、異常入試問題、二人劇、学生覆面プロレス――若きミステリ界の新星が限界いっぱいに投げ込む、奇想に満ちた短編集。
  • 旅情夢譚
    3.5
    木曽山中の旅籠に泊まり合わせた男女学生達の間で起きた毒殺、房総の海に浮かぶボート上での不可解な刺殺、シンガポールの椰子林で発見された売れっ子芸妓と猿の変死体の謎……地方や海外等の旅先で出来した妖しく凄惨な13の殺人事件。時代を超えて読み継がれる名著「半七捕物帳」をはじめ多くの怪談や人情物などを著したエンタメ小説の源流、岡本綺堂の珠玉集!
  • 野火、奔(はし)る
    4.1
    小間物問屋『遠野屋』の紅餅を積んだ船が消息を絶ち、遠野屋の奉公人となったおちやにも騒動が。一方、弥勒寺裏で刺殺された男の骸が発見されるが、懸命の探索にも男の正体は割れない。謎の骸と船の消失、奉公人おちやを巡る動きが一つの線になったとき、衝撃の真相が浮かぶ! ニヒルな北町奉行所同心・木暮信次郎、元刺客の商人・遠野屋清之介。ヒリヒリした男たちのやりとりが展開される、120万部突破「弥勒シリーズ」第12弾。
  • アクトレス
    3.6
    「ドミナン事件」から5年。奈緒、希莉、琴音たちは自立し新生活を始めていた。ある日、希莉の書いた小説が、人気女優・真瀬環菜名義で発表されることになる。さらに小説が発表された直後、作中の事件を模倣した「事件」が発生する。偶然とは思えないこの「事件」に立ち向かう彼女たちに、ふたたび逃れられない悲劇が忍び寄り……。スリル満点の青春ミステリー。
  • 誰よりもつよく抱きしめて 新装版
    4.2
    児童書専門店「夢の扉」を営む水島月菜は、児童文学作家の良城と結婚して8年になる。優しく思いやりのある夫だが、強迫性障害を患っていて、愛する妻に触れることもできなかった。店の隣のバーで働く年下の青年と知り合い、次第に心惹かれていく月菜。しかし、彼もまた誰にも言えない秘密を抱えていた。揺れ動く男女の心の機微を濃やかに描く、究極の純愛小説。
  • らんぼう
    4.0
    ワルどもを震え上がらせる、ウラこと大浦と、イケこと赤池。人呼んで「史上最悪」の刑事コンビ。二人は、めっぽう腕が立つ上に凶暴でキレやすく、素行不良。被疑者を追いつめ容赦なく痛めつける! でも、本当はいい人なのかもという話も……。キレる、暴れる、ぶっ放す――。警察史上「最悪・最凶」の刑事コンビがワルどもをボッコボコに懲らしめる! 痛快度満点、傑作刑事小説!
  • 八月のくず~平山夢明短編集~
    3.0
    深夜、身重の女を助手席に乗せて人気のない峠道に向かった男。車を停めると、隠し持っていた金槌で女の頭を殴りつけた。女は原型をとどめないほど壊されるが、それは男にとっても悪夢のはじまりだった(表題作)。壮絶な賭け試合で重傷を負っても、一晩で回復する不死身の男、その切なくも残酷な理由(「ふじみのちょんぼ」)。絶望か救いか、圧巻の10話を収録。
  • 天下一のへりくつ者
    4.5
    天正一八年五月、小田原城は豊臣秀吉の大軍勢に包囲されていた。北条家にもはや打つ手は無い。当主・氏直は腹を切る覚悟を固めるが、三代目氏康以来の重臣・板部岡江雪には大逆転の秘策があった。僧形の異才は持ち前の弁舌を武器に、絶体絶命の氏直を天下人にすべく暗躍する。天下一のへりくつ者は、乾坤一擲の大勝負に勝てるのか!? 迫真の筆致で描く戦国絵巻!
  • 南アルプス山岳救助隊K-9 愛と名誉のためでなく
    4.2
    八ヶ岳で山岳救助に従事する隊員・深町の友人が、登山界で権威ある賞を受賞した。彼の父親もまた登山家であり、息子に技術を惜しみなく伝えたからこその栄光だった。だが、ある日、その父親が姿を消した。周囲の人間は行方をなかなか掴めなかったが、深町だけがある確信を抱き、隊員達と北岳に向かう(表題作) 救助隊と3匹の救助犬たちの懸命な活躍を描く、バラエティに富んだ8つの連作短篇。
  • かすてぼうろ~越前台所衆 於くらの覚書~
    4.0
    関ヶ原前夜、山深い田舎で育った十三歳の於くらは、越前府中城の炊事場で下女働きを始める。ある夜、一人夜中まで働く於くらのもとに、城仕えと覚しき初老の男がつまみ食いをしにやって来る。於くらの作った夜食をうまそうに食べるその人物は、なんと城主・堀尾吉晴だった……。料理の才に恵まれた少女が、自らの才覚と実直な人柄で戦乱の世をひたむきに生き抜いていく、戦国グルメ絵巻!
  • 〈磯貝探偵事務所〉からの御挨拶
    4.0
    小樽にある高級料亭旅館〈銀の鰊亭〉の火事にまつわる騒動から一年。その事件を機に、警察を辞め、私立探偵となった磯貝公太。最初の事件は、かつての同僚が持ってきた、階下にあるギャラリー店長の夫でラノベ作家の失踪案件だった……。北海道が舞台のほろ苦ミステリー!
  • 巫女の館の密室~美少女代理探偵の事件簿~
    3.0
    美少女探偵・根津愛(ねつあい)が、刑事・桐野と訪れた奥会津の秘境にある友人の別荘。そこには、急斜面をくりぬいて作った奇妙な離れがあった。十年前、このコンクリートの箱のような建物で不可解な密室殺人事件が起きたという。犯人はどうやって脱出したのか? この謎が解けないうちに、突然愛が失踪! 愛を捜す桐野の前に新たな惨劇が……。「完璧な密室殺人」に挑む傑作本格推理!
  • 夜宴~美少女代理探偵の事件簿~
    3.5
    “すでに殺されていた男”が運転し、車ごと道路から空へジャンプした!? 謎の転落事故があった有料道路では、その前日、宮城県警の桐野刑事が夜宴(アケラレ)の舞踏に興じる魔女に遭遇し、直後、大事故に巻き込まれてもいた。伝説の名刑事を父に持つ美少女、根津愛は、現場写真から転落事故の真相はほぼ分かったと言うが……? 連続どんでん返しのラストも圧巻な傑作本格推理!
  • 海の仮面
    -
    母が、あて逃げに遭い意識不明に! 動転する女子大生の栗村夏樹は、母が所持していたビデオテープを入手する。中には、厳寒の海に浮かぶ“透明な密室”内で惨殺される男性の映像が! 事件を追う夏樹の前に、超能力者の指導者(リシ)を擁する謎の団体と、18年前の父の死が立ちはだかる! 前人未到の大トリックで真正面から読者に挑む! “夏樹シリーズ”3部作完結編。
  • 天使の審判
    3.8
    モデルとしての将来を嘱望されていた美貌の女子大生・琴音。裕福で優しい両親、充実した学生生活……恵まれすぎていた人生が、ある夜、暗転する。見知らぬ男たち三人に拉致された彼女は徹底的に蹂躙された末に殺されそうに。辛くも逃げ出した琴音だったが――。魂を喪失した女性の復讐と再生の物語。作品が次々と映画化される著者による新境地!
  • 女神のサラダ
    4.3
    激務で心身ともに疲れ果てた沙帆は、東京の会社を辞め、群馬県の農園に転職。しかし“一流企業”への就職を喜んだ両親に言い出せずにいる。ある日、社長から思いがけない言葉をかけられ……。(「夜明けのレタス 群馬県昭和村・高樹農園」) 三流私大女子学生、シングルマザー、農家の嫁、女社長……。それぞれに事情を抱えながら、農業を通じて、泣きながら笑いながら、成長し変化を遂げていく8人の女性の姿を描いた短編集。
  • スカイツリーの花嫁花婿
    4.0
    スカイツリーを見上げる結婚式場で、祝福を受けながら結婚式を挙げる二人。さて、登場する八人の男女のうち、この日結婚したのは誰と誰でしょう――? 万引き事件、キャバクラ脅迫事件、タクシー追跡事件、葬儀場泥棒事件――町で起こる小さいけれど奇想天外な騒動に関連して、男女の運命が大きく動く。「犯人当て」ならぬ、「花嫁花婿当て」という、新機軸のミステリー!
  • 選ばれない人
    5.0
    蜂矢徹郎、大学3年生。行動原理は超一流商社の内定獲得一択。いつもスーツ姿で誰に対しても敬語、友人の取捨選択は就活に有益か否か。周囲からは「就活ザムライ」とイジられているが、そんなのおかまいなしに、ひたすら就活一直線。ところが、ひそかに心を寄せる夏海の存在や謎のおじさんの登場で次第にペースが乱されていき……。自分が信じた道を突き進みながらも、どんどん空回りしていく徹郎の就活と恋の結末は!?(『就活ザムライの大誤算』改題)
  • YT~県警組織暴力対策部・テロ対策班~
    3.0
    世界トップクラスのゼネコン、帝石社員の連続殺人事件が起きた。テロとの関連が疑われ、テロ対策班の手塚洋三も応援に駆けつけていた。死体はいずれも顔を切り刻まれて怨恨殺人をうかがわせたが、被害者たちの共通点はイニシャルがYTということだけ。そして、いずれもスマホが持ち去られていた。ITを駆使する犯人の衝撃の動機とは!?
  • お誕生会クロニクル
    4.2
    誰もが平等に迎え、一つずつ年を取るお誕生日。喜びに溢れ、生まれたことに感謝する楽しいお誕生会。大事な人たちに祝ってもらう特別な一日。でも、そんな理想の誕生日は、現実にあるの――? 昭和、平成、令和。現代を惑いながら生きる様々な世代の人々が、大切な誰かの、自らの、誕生日を迎えて新しい一歩を踏み出していく感動の連作短編集。

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