新章文子の作品一覧

「新章文子」の「女の顔」「危険な関係」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 嫉ける
    -
    1巻660円 (税込)
    長嶋薬局の若主人・雄太郎は、若く美しい女・戸倉由里亜に心ひかれ、その親友・野田金次郎は、アパートの隣室に住む奔放なファッションモデル・松宮のり子にのぼせ、そして由里亜は、モデル時代の恋人の推理作家・柾目秋介が、のり子と関係をもったのに激しく嫉妬する。由里亜の夫・戸倉作也は、妻の心をとりもどすため、のり子と一芝居うったのだが……。からみあう男女の妬心を描く推理長篇。
  • 危険な関係
    -
    1巻660円 (税込)
    大学生・世良高行のまわりに、奇怪な出来事が続いた。常用する薬のなかに毒薬、出生の秘密と暗い末路を予言する手紙、父の突然の死と、全財産を彼だけに譲るという父の遺言状。謎の中、再び伸びた魔手を脱した高行は、関係者をそろえ、犯人糾明のため偽装自殺を試みたのだが……。殺人者の心理、青春のおごりをきめこまかい文章でみごとに描いた、江戸川乱歩賞受賞作。
  • 女の顔
    -
    1巻660円 (税込)
    美貌と財産の重圧に人生を狂わせた女の執念――才能に欠ける美貌の女優・夏川薔子は、カメラの前に立つ苦痛から逃げて、京都に旅した。帰ったとき、母が事故死。だが、その死には、不審が多かった。やがて明らかになる、母の過去、そして、異母姉の秘密。これを、利用しない手はない。薔子は、京都で知った男との恋の成就と、平凡な女に戻る絶妙な殺人計画を思いついたが……。
  • 沈黙の家
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    1巻1,045円 (税込)
    少女小説家の姉と雑誌編集者の弟。両親を惨殺された2人は、心機一転、京都から東京へ居を移した。姉は同じアパートに愛人と暮らす中年作家に思いを寄せ、同性愛者の弟は過去を断ち切ろうと女性と交際を始めた。複雑に絡み合う男女の愛憎が、やがて血腥い一家殺害事件に……。巧みな構成と繊細な心理描写で魅せる傑作長編に加え、レトリックが冴える3つの短編を併録!
  • 名も知らぬ夫~昭和ミステリールネサンス~
    4.0
    1巻935円 (税込)
    婚期を過ぎて母とつましく暮らす市子のもとに、25年前に音信を絶った従兄の圭吉が訪ねて来た。市子に昔の記憶はないが、目の前の中年男は優しく魅力的だった。ほどなく二人は一つ屋根の下で暮らし、結ばれるが、日を追って男の正体が明らかに――。巧みなプロットで読む者を引き込む表題作など、女性ならではの繊細な心理描写が光るサスペンス推理8編を収録!

ユーザーレビュー

  • 名も知らぬ夫~昭和ミステリールネサンス~

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて積読していたものだったが、著者は既に亡くなっていて復刻版として発売されていた作品だったようだ。昭和ミステリーという分類になるのか。確かに昭和と今ではもうジャンルとして隔たりがあり分けて分類された方が分かりやすいかもしれない。短編で昭和ミステリーが堪能できる作品ばかりだった。殺人までのトリックよりも人間の性、妬みといった感情部分が抉り出されるような感じが余韻として残るものばかりだった。

    0
    2022年07月25日
  • 名も知らぬ夫~昭和ミステリールネサンス~

    Posted by ブクログ

    松本清張もそうなんだけれど、昭和ミステリーって、アイテムが昭和なだけで、嫉妬とか欲とか猜疑とかの情念みたいなものは驚くほど古びてないんだよね。いつの世も人間の情念は変わらないってことだろうか。

    0
    2019年05月30日

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