象の墓場

象の墓場

935円 (税込)

4pt

1992年、世界最大のフィルム会社ソアラの日本法人に勤務する最上栄介は、デジタル製品の販売戦略担当を命じられる。銀塩フィルム全盛の時代、最上は半信半疑のままデジタル製品の売り込みを模索するが、その奮闘を凌駕する速さで、写真業界にデジタル化の波が押し寄せる。技術の進歩によって駆逐される産業と超優良企業の転落を、圧倒的臨場感で描き出す。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

象の墓場 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    “実話”に着想を得ている物語で、非常に興味深い内容であると思う。
    「歴史」とでも言えば、「遠い昔」というように思ってしまうと思うのだが、そういうモノに限らずに「自身の人生の時間」の中で、後から振り返って「あれば歴史上の大きな動きということになるかもしれない…」という動きは起こっているモノだ。
    本作『

    0
    2020年01月26日

    Posted by ブクログ

    題名の意味がよく判らなかったのだけれども、”象”とは、巨大な組織、ということだね。
    コダックがモデルになっているそうで。結末を知っているだけに、ドキドキしながら、苦しみながら読みました。
    十数年前、富士フィルムがフィルム製造をやめる、というニュースを聞いて、「え、社名に入ってるのに⁉」と驚いたけれど

    0
    2019年05月07日

    Posted by ブクログ

    コダックをモデルにしたメーカーがデジカメかの波に乗れずに凋落する物語。
    あまりにも図体がデカすぎる組織で、すでに完成されて収益構造の中で利益を稼いでいたが、デジカメが銀塩カメラに取って代わられることが分かっていても、しがらみにとらわれてうまく転換できず、凋落の一途を辿る話だった。組織とは何か、新しい

    0
    2018年08月09日

    Posted by ブクログ

    ソアラ(コダック)の物語。
    コダックの社員だった楡周平が 物語にするのは、
    自分の中に 大きな葛藤があったのだと思う。
    自分のやって来たことの意味が 問われるからだ。
    それでも、冷静に 客観的に とらえる努力をして
    大企業が崩壊していく過程を書いたのは、すばらしいことだと思う。

    コダックは、フィル

    0
    2016年09月10日

    Posted by ブクログ

    コダックかな?家庭用のアナログの写真を取り扱う企業の
    マーケティング担当者が主人公。
    業界は私の働くところとは全然違うけれど、
    マーケティングって何をするところ?というのが、
    物語を通して伝わってきます。

    楡周平さんの作品は2作目
    始めは世界観に追いつくのに時間がかかりましたが、途中からは専門用語

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ


    『象の墓場』楡周平
    危機感と変革の必要性
    ------------
    【物語】
    ベストセラー小説家、楡周平さんの『象の墓場』は、2012年に経営破綻したアメリカのコダック社をモデルにした経済小説です。
    ※作中は、ソアラという社名です。

    コダックは、デジタル化の波に乗り遅れ、巨大な帝国を失いました。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    技術革新の波に飲まれた、世界的に有名なエクセレントカンパニーの終焉を、とても臨場感ある筆致で描かれた作品でした。

    既存事業から新規事業への移行障壁は、確立された技術や熟成したビジネスモデルがある企業ほど高く、乗り越えることが外部 / 内部要因含め容易ではないことがよく分かりました。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    デジタルの時代でPCに膨大な写真が保存されているが、みんなで見るという行為はほとんどない。

    銀塩写真で作ったふるいアルバムを見返すことはあるのにね。


    本編を読んだ後に解説の最後に書いてあった事

    印象に残ってます

    0
    2022年05月14日

    Posted by ブクログ

    【感想】
    デジタルカメラというテクノロジーの普及や進歩に目を背け、「フィルム(銀塩)産業への固執」によって破綻したコダックがモデルの小説。

    コダックの破綻はフィルムからデジタルへの写真産業の劇的なテクノロジーの推移・変化によってというよりも、結局は大企業ならではの腰の重さが大きな原因となったようだ

    0
    2020年01月20日

    Posted by ブクログ

     2012年、フィルム業界で世界に君臨していたコダックが破綻した。
    この物語は、1992年から2004年まで、映像のデジタル化がじわじわとフィルムを浸食していき、他に追随を許さなかった大企業が崩れていく様子を描いたものだ。
     写真は紙で楽しむもの。そんな常識が昔はあったわねと、デジタルの歴史はまだ浅

    0
    2018年01月28日

象の墓場 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

光文社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

楡周平 のこれもおすすめ

象の墓場 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す