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千葉の山中で発見された女性の死体。事故死か自殺と思われたが、彼女が直前までストーカー被害に遭っていたことがわかる。地元の名家の御曹司であるその加害者は、父親の権力を使って県警の上層部に圧力をかけ、取り調べも拒否し行方をくらませる。脅しに屈しない県警の一部と女性の遺族が立ち上がるが、銃撃事件も発生して事態は混迷するばかり。そして舞台は女性が死んだ山へと……。山岳×警察小説の傑作!
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Posted by ブクログ
千葉県警安房警察署の生活安全課の小塚は家族と登った伊予ヶ岳で崖下に落ちている遺体を発見した。しかもそれが自らが担当していたストーカー事案の被害者、村松由香子であった。
当然ストーカーしていた門井彰久に殺人容疑で捜査が及ぶと考えたが捜査1課の動きは鈍い。県警本部の生活安全捜査隊の山下と連携し調査を始めるが所轄の捜査1課は由香子の祖父の村松健介の目撃証言をないがしろにしており、それどころか警察OBの村松謙介をモンスタークレイマーと扱い門井の親に土地を奪われた逆恨みと判断していた。
彰久に対する捜査に関して千葉県警の上層部から不自然な圧力がかかり生安課の捜査への捜査1課の妨害ともとれる対応に苦慮する。、山下や小塚は門井一族の地元影響力による癒着を疑う。
Posted by ブクログ
同じ千葉県人ながら著者のことは亡くなられるまで存じ上げませんでした。
新聞に遺作として本書が紹介されており、千葉県の山の中で私が一番好きな伊予ヶ岳が舞台の山岳&警察小説と知って興味が湧き、積読リストに入れていました。
中盤までは警察組織の腐敗が酷く、犯人の確証はあるのに手も足も出ない感じに嫌気がさしながら読み進めましたが、ラストはそれなりにすっきりしたのでホッとしました。
また、実際に登ったことのある山なので山狩り(捜索)のシーンは必要以上にリアルさを感じてドキドキしました。
低山でも山の難しさはあって、千葉県の気候からくる森草木の濃度とかの描き方がとてもよかったです!
調べたら、著者は本格的な山岳小説も書かれているそうなので、他の作品も読んでいきたいと思いました。
ご冥福をお祈りいたします。
Posted by ブクログ
山狩という題名から、山を舞台に犯人を追い詰めることがメインの小説かと思って読み始めたけれど、実際に描きたかったのは警察内部のごたごたや裏社会とのつながりだったように感じた。実際小説の3/4くらいはそのあたりを丁寧に描いていて、犯人も分かっているのになかなか捜査が進まない。最後1/4くらいで山を舞台に一気に話が展開するけれど、犯人は山を舞台に逃げ回ったりするわけではなく、山狩で狩られるのは殺人を疑われる村松さんの方で、そっちなのかーとちょっと微妙な気持ちになってしまった。
最終的に犯人の親の犯罪まで表沙汰になり、怪しい組織が解体されるのはよかったけれど、もう少し山を舞台に犯人とのデッドヒートがあってもよかったかな…と思った。
Posted by ブクログ
千葉県の伊予ヶ岳の山頂で発見された女性の遺体。ストーカー被害を訴えた女性のものだった。事件を解明しようとする山下や小塚たちは、警察内部や外部の暴力団、地元の警察や暴力団と、癒着する企業に、捜査を阻まれるという四面楚歌の状態になる。
500メートル以上の山がない千葉県が舞台で、山岳小説という特異な一冊ですが、一般登山道というよりも獣道の様な人が寄りつかないような場所で、繰り広げられる逃走劇に、山岳小説というイメージが持てませんでした。
ストーカー事件にしても、宮部みゆきの模倣犯の真犯人の様に普段は知的な印象だけど、シリアルキラーぶりが目につくイメージがありましたが、この犯人は、計画的だけど、どこか杜撰だったりと掴みどころがないのも感想
警察と暴力団、地元暴力団の癒着にしても、後半の倫理を無視した警察のやり方についても、本当に屑だなと思ったり。それだけに、少ない警察の正義と言える山下や小塚たちの活躍が際立っていたなと思います。
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