Posted by ブクログ
2019年09月18日
警察小説の舞台は警視庁が大概を占めるが、このシリーズは、所轄のノンキャリア刑事が所轄魂を発揮して、警視庁のエリートに先んじ、事件解決を図るのが魅力だ。
父親のノンキャリア刑事に対し、キャリア警察官僚の息子を配して、親子対比の家族小説にも見える。
今回は、息子が捜査二課に配属となり、贈収賄事件を担当。...続きを読む関連のある殺人事件も発生し、所轄と提携しながら事件に取り組む。
黒幕を政府の最高権力者と示唆したり、地方のはぐれ刑事をキーマンとしたり、新味を狙ってはいるようだ。
しかし、頁数をやたら費やすような感があり、4作目となるとマンネリ化はどうしても避けられないのだろうか。