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Posted by ブクログ
葉真中顕さんの小説は読んだことがなく、最新刊の『家族』で知った。
この『Blue』は、葉真中さんの全てを読んだわけではないものの、私には一番だった。
構成がよいこと、
平成記として読めること(出てくる事象は本物の名称を使っているのでよりリアル)、
社会問題をしっかり扱っていること。
『Blue』のあと、『絶叫』『ロスト・ケア』を、出版年を巻き戻すように読んでいる。
どれもミステリーやエンタメとして読めるのに、社会の構造の問題に広く言及している。
葉真中さんの生まれた世代に近く、昭和後期〜平成〜令和を生きている私には身につまされることばかりだ。
特に今の政権下で読むと、あまりにも罪深い政府のやり方、政治家・官僚・役人の詐欺っぷり、棄民政策のツケを国民が払わされているのを認識する。
Posted by ブクログ
プロローグ
平成から令和に代わる平成最後の日
悲しい物語に終止符が打たれた
この世にいないはずの人間、ただ、、、
そう、彼は確かにそこに存在したんだ
戸籍上全く存在しない人間だったが、
ブルーは確かにそこにいたんだ、、、
本章
『Blue』平成という時代を駆け抜けた魂の★5
『絶叫』に続く奥貫綾乃シリーズ第2弾!
彼女は、物語の折り返しから登場する
青、通称“ブルー”は、昭和から元号が
代わる平成元年初日に生まれ、平成の最終日に
亡くなるという悲しき物語の主人公だ
物語は、主に平成15年と平成31年に起こった事件を
2つの異なる世代の刑事が追っていく
その事件の犯人はいくつもの悲しき
業を背負った人物だった
ここでも主題となるのは“家族”だ
同氏の最新刊『家族』でもそうであったが、
血の繋がらない家族
血の繋がっている家族
得てし、血の繋がっている家族より
繋がっていない家族の方が幸せの瞬間(時)がある
親が子を愛せないのだ
やがてブルーは悲しき感情が爆発し暴走していく
唯一の救いはエピローグの渚の成長なのか、、、
渚だから青“ブルー”に掛けたのか
青“ブルー”だから渚に掛けたのか
この繋がりを作者に追求したい
そう思った(¯―¯٥)
そして、どこまでも、どこまでも真っ青な渚が
海面を覆っていた、、、、
渚にとって、穏やかな日々が続いてほしい
そうも思った!
エピローグ
いつものように一人掛け用の安楽椅子(登場15回目)で本作を読み終え、表紙を閉じると
碧い眼でこちらを睨んでいるブルーと目が合う
かつて、ノーベル文学賞を受賞したトニ・モリソンの名作『青い眼が欲しい』で、主人公の少女は
差別の元凶は、肌の色にあると悩み、“青い眼”
すなわち、白い肌に憧れ、そして欲するが、
やがて狂信し自身が青い眼になれたような錯覚を
起こしていくという、
まことに悲しい物語を想起した
かくして、ブルーは何を欲していたのだろうか!?
容姿端麗であるが、戸籍上世の中に存在しなく、
愛に飢えているが故の殺人
そう、単純に親からの“愛”に飢え、“愛”を欲して
いたのだ
この報われぬ愛に失ったブルーを思いっきり
抱きしめてあげたい!
そう最後に思った!!!
完
あとがき
青依青氏のイラストが素晴らしい!
まさに本作『Blue』にはもってこいの画家だ
青のブルーの瞳の奥に絶望が垣間見えるのは
果たして錯覚なのだろうか!?
残忍さとスタイリッシュさが同居した画だ
まさに“エレガンス”と言いたい
ということで、次は、『エレガンス』だ!!!
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