SF(海外)作品一覧
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-アメリカのSF勃興期から50年間、SFとともに生き、その可能性を極限まで推し進めた代表的な作家のバラエティ豊かな宇宙小説集。「禁断の星」は、宇宙伝染病に汚染された星域をめぐっての宇宙病テーマ、「失われた種族」は、宇宙に大文明を築いたある種族の謎の消滅をめぐって、その原因をつきとめようとする滅亡テーマ、「破滅が来る!」は、銀河系同士の衝突という大スケールの銀河小説、「孤独の星」は惑星全体に一個の生物がすんでいるという宇宙生物小説、表題作「宇宙震」は、宇宙規模の大災害を未然にふせごうという典型的なスペース・ドラマである。この5編だけを読んでも、ラインスターの宇宙小説のもつスケールの大きさ、そのロマンチックなムード、たくみな小説技法は、十分に読みとることができるだろう。
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-ある日故郷へもどってみると、そこは町並みも住民も見覚えのない街になっていた。いまいる自分はいったい何者なのか、おまけに18年前の自分の死亡記事まで見つかった……光の神と闇の神との対決に巻き込まれた男を描いたこの表題作長編のほか、ディックならではの短編3編を併録。
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-舞台は、火星と金星が、地球の植民地となった時代だ。政治をはじめすべてのことが腐敗しきっている。主人公クラッグは一匹狼の犯罪者で、タフ・ガイである。大酒飲みだが、仕事をしているときは酒に手をふれないという自制心をもっている。一度目の結婚にこりた女嫌いである。そんななか、はるか彼方の異世界から「考える岩」がやってくる。こちらも「はみ出し者」だ。似たもの同士はいったいいかなる「交渉」をおこなうのか。奇才ブラウンのSF長編。
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-悠々自適の隠居生活をおくっていたシュヴァルツじいさんは、原子核研究所で行なわれた実験によるふとした偶然で、数万年後の銀河世界へタイム・スリップしてしまった。地球は核戦争のために表面のほぼ全域が放射能に汚染され、辺境星域に浮かぶちっぽけな小石にすぎなくなっていた。食糧難に瀕する地球の住民は、ナショナリズムにこりかたまった結社に支配されており、党の一味は銀河帝国を構成する諸世界を相手に、恐るべき陰謀をめぐらしていた。その渦中に巻き込まれた一人の老人の勇気ある行動は、全宇宙を救えるのか。
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3.0人々は、森、農場、廃墟、迷路などがある〈船〉が世界のすべてと信じて、種族ごとに生活を営んでいた。だが、この〈船〉は、遠い昔に人類がはじめて送り出した恒星間宇宙船だったのだ! 航行途上の反乱で航宙士のほとんどが死に絶え、長い年月のうちに〈船〉は中世的迷信の世界に変貌してしまっていた。しかし、ある日、一人の若者が〈船〉の中を探検しはじめ、真相を明らかにしょうとする……壮大無比な宇宙SF!
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-宇宙の高等生物と地球人類の接触をさまざまな視点から描いたユニークな傑作短篇集! 金星の密林を徘徊する、内気で迷信深い緑色人の話(『内気な虎』)、テレパシー能力を持つ高慢な火星人の物語(『人間やろう』)、美しい緑の惑星に罠を張って、人類を窮地におとしいれる小妖精の話(『虹の彼方』)、人類の絶滅し果てた地球に単身帰還した宇宙飛行士の感動的なドラマ『第二創世紀』など、傑作SF8編を収録!
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4.0リチャード・シートンは、未知の金属Xの溶液を触媒にして、銅の原子から直接エネルギーを引き出す装置を発明した。そうして完成したのが超光速船《スカイラーク号》である。一方、若い科学者マーク・デュケーンは、X金属を奪おうと企らむ。だが、人質をとった彼の宇宙船はふとした手違いから一瞬の間に大気圏外へとびだす。追跡するシートンと友人クレーン……だが切らした燃料の銅を求めて着陸した惑星オスノムは六千年来の内戦状態にあった。超光速船を操って宇宙せましと活躍するリチャード・シートン! 《レンズマン》シリーズと並んでスペースオペラの二大古典とされる不朽の名作登場!
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3.8人類は大いなる一歩を踏み出そうとしていた。遥かなる大地オーストラリアに建設された基地から、宇宙船〈プロメテウス〉が月に向けて発射されるのだ。この巨大プロジェクトには世界中から最先端の科学者が参画し、英知が結集された。そしてついに、全クルーの搭乗が完了し、発射に向けてカウントダウンが始まった……。アポロ計画に先行して月面着陸ミッションを描いた、巨匠クラークの記念すべき第一長篇。待望の新訳版。
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-奔放な奇想の数々、ユーモアあふれるアイデアで、いまなお新鮮さを失っていないブラウンのSF短編名作集。月に思いをよせるネズミを描く「星ねずみ」、孤独に満ちた悲歌「緑の地球」、秀逸なオチが光る「狂った星座」など、奇抜な着想と豊かなファンタジーに彩られた全9編の物語の饗宴。どんなSF嫌いの読者をもファンに変えてしまう不思議な魔力を放つ傑作集!
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5.0ダーウィンが進化論の仮説を深めるきっかけになった「ビーグル号」による南半球の航海は有名。本書はこの航海にちなむ宇宙航海アドベンチャーで、銀河系のかなたを旅する超光速宇宙船「ビーグル号」の「未知の生き物」との遭遇を描く4編からなる。次元を超越する不気味で不可思議な存在と必死に戦うグローヴナーら科学者たち。
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3.5SFの叙情詩人ブラッドベリが、若い読者に向けて自ら選んだ傑作集。「この本は、イリノイ州の小さな町で育ち、宇宙時代の到来を──そうなってほしいと願い、そうなることを夢見たとおりに──生きて目にした男の子の手になるものなのだ。これらの物語をすべての男の子たちに捧げる」(はしがきより)。宇宙船乗りに選抜されることを夢見る15歳の少年の日々を描いた高名な表題短編を巻頭に、代表作「霧笛」「太陽の金色のりんご」「霜と炎」などの17編を収録した。/【目次】ウは宇宙船のウ/初めの終わり/霧笛/宇宙船/宇宙船乗組員/太陽の金色のりんご/雷の音/長雨/亡命者たち/此の地に虎あり/いちご色の窓/ドラゴン/贈りもの/霜と炎/アイナーおじさん/タイム・マシン/駆けまわる夏の足音/解説=牧眞司
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-21世紀後半、人類は太陽系全体に版図を広げ、宇宙の治安を守る軍隊として「惑星間パトロール隊」が活躍している。あこがれのパトロール隊士官を夢見て、マットは士官学校に入学した。厳粛な宣誓式のあと、士官候補生たちは厳しい訓練に放り込まれた。マットはなんとか二次試験を突破し、地球軌道上の練習船ランドルフ号へと向かう。脱落者が相次ぐなか、マットは親しくなった他の3人とともに、苛酷な訓練を突破して栄光をつかむ。マットたちはパトロール艦アイス・トリプレックス号へと配属され、実務に就いた……宇宙に乗り出した若者の友情と冒険の日々を鮮やかに描く傑作宇宙SF。
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4.0最新鋭艦〈カンバーランド〉に新艦長として着任した若き海軍少佐ロビショーの、異星種族クラグとの激闘の日々を描く戦争冒険SF、あらたにスタート!
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-金星植民地と地球連邦との間には何かと火種がくすぶっていた。地球の学校に通うドンは両親の住む火星に向かうよう連絡を受け、宇宙乗り換えステーションに到着する。だがそのときステーションは金星革命軍によって占拠されてしまい、戦争に巻き込まれていく…昨日までなにも知らなかったドンは地球と金星の間で翻弄されていく。頑固な少年の成長を描くハインラインのジュブナイルSFの1編。
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3.0中流以下出身の米国青年ゴードンは、徴兵のがれに大学を目指すが、うまくいかず、ヴェトナムで苦しい兵役を体験する。そして除隊後、誇大広告に釣られて、魔法使いの美女アスターと忠実な下僕ルーフォを伴って、敵に奪い去られた「知恵の卵」を取り戻す旅にでる…。典型的な冒険活劇であるが、使命を果たしたゴードンを待っていたのは、驚くべき実態が支配する別世界だった。理想郷とも言うべき「センター」での生活は無為そのものであり、ゴードンは失望して再び地球へともどっていく。ハインラインみずからのお気に入り作品でもある。
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5.0ビショップは〝何〟を知っていたのか? 彼の脳内にあるゼノモーフのデータを巡り、 ウェイランド・ユタニ社、植民地海兵隊、 そしてビショップの創造主によって 三つ巴の戦いが開始される── 果たしてそれぞれの目的とは? 映画「エイリアン3」のその後を新たに描く、オリジナル小説! ◉映画「エイリアン」シリーズ最新作、「エイリアン:ロムルス(Alien: Romulus)」2024年9月6日(金)全国公開 「映画の続編としての雰囲気をよく再現しており、緊張感と恐怖感が満載だ。ビショップは新しい体で目覚め、自己発見の旅に出る。ビショップは間違いを犯すことができるが、何が本当に重要であるかを学ぶ」 ――SF Book 「アクションと深いテーマを融合させた作品だ。物語は、巨大企業や政府、貧困と苦しみ、AIと選択、そのプログラムを超えた知性の進化、見つけた家族、生存のために心の暗闇を克服することについて深く探求している。」 ――Barnes & Noble 〈あらすじ〉 「お願いだ、わたしの接続を切ってくれ。 わたしを再生修理することは可能だが、性能は二度と最高レベルには戻らない。 いっそのこと、これで終わるほうがましだ」 ランス・ビショップ、モデル341‐B 〈フィオリーナ161〉にて 辺境の囚人惑星〈フィオリーナ161(通称フューリー)〉にて回収された合成人間ビショップは永久に停止されることを望むが、創造主であるマイケル・ビショップによって新たな体を与えられる。 マイケルは、ビショップに復活させた理由をこう説明する。 「おまえの頭脳に保存されているゼノモーフの知識は、医療科学を飛躍的に発展させる。それは人類にとって恩恵だ」 しかし、研究に必要な財源をマイケルはどこから得ているのか……彼が新たに忠誠を誓う相手とは誰なのか……。 その頃、植民地海兵隊のマーセル・アポーン艦長は〈USCSSパトナ〉号を追っていた。彼は〈イル・コンデ〉号の指揮官であり、植民惑星〈LV426〉の任務で犠牲となったアレクサンダー・アポーン軍曹の実の弟でもある。だが、その追跡任務の周辺には〈ウェイランド・ユタニ〉社の傭兵部隊の影が怪しくちらつく。 ランス・ビショップが有する宇宙最強生物に関する詳細な知見から利益を得ようと、大勢の者たちがうごめいていた。 そしてゼノモーフもまた……
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4.0西暦2082年、突如として地球を包囲した65536個の異星探査機群。その調査に向かった宇宙船〈テーセウス〉が、太陽系外縁で謎の知的生命体と遭遇してから7年――消息を絶ったはずの同船から送られていた謎の通信メッセージを巡り、地球では集合精神を構築するカルト教団・両球派、研究所を脱走し軍用ゾンビを従えた人類の亜種・吸血鬼ら、現生人類を凌駕する超越知性たちの熾烈な戦いが始まろうとしていた。星雲賞など全世界7冠制覇『ブラインドサイト』の待望の続編にして、自由意志と神の本質に迫る、究極のハードSF!
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-鬼才フレドリック・ブラウンが贈るユーモアたっぷりなSFアンソロジー。タイム・トラベル、ロボット、異星人による地球侵略、スペース・オペラ(宇宙活劇)、ミュータントなど、10人の作家による短編10作を選んでいる。SFの主要なテーマを網羅した本書は、SF入門編にも最適な一冊だ。
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3.8「僕」はタイムマシンの修理とサポートを担当する技術者で、個人用タイムマシンに乗って時間のはざまを漂っている。あるとき、僕はタイムマシンから出てきた「もうひとりの自分」を光線銃で撃ってしまった……。SF界/文芸界注目の俊英が描く家族小説の傑作/掲出の書影は底本のものです
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-真実は「まだ」そこにある――。 伝説の超常現象サスペンスが復活! 『X-FILES X-ファイル2016』のエピソード全6話を完全小説化! すべてのエピソードが、この1冊で読める〈合本版〉! 異星人やUFOは本当に存在するのか――それとも政府の隠謀なのか? 13年の時を経て、モルダー&スカリーの真実の探求が再び始まる! ◎オリジナル・シリーズの独創的なストーリーをさらに発展させた新たなX-ファイル事件が始動! ◎UFO、エイリアン、拉致、未確認生物、都市伝説、神話など今なお愛されている人気のテーマ! ◎海外TVドラマ、科学捜査もの、男女バディものそしてUFO・宇宙人・超常現象・都市伝説ブームの原点となった人気シリーズの最新作。 〈収録エピソード〉 ■序章/第一章「闘争 前編」/第二章「変異」/第三章「トカゲ男の憂鬱」/第四章「バンドエイド・ノーズ・マン」/第五章「バビロン」/第六章「闘争 後編」 〈あらすじ〉 モルダーとスカリーがFBIを去って10年以上が経った。しかし、かつての上司スキナー副長官が二人を呼び寄せる。異星人によるアブダクトと政府陰謀の関係を証明する新たな証人が現われたと告げられる。動画ニュースサイトを運営し自らキャスターを務める保守派の陰謀論者、タッド・オマリーがモルダーとスカリーに協力を求めたいというのだ。ふたりは彼の案内で、異星人に誘拐された経験を持つという女性、スヴェタを訪ねる。彼女の話を聴いたモルダーは、これまで思いもしなかったある“真実”に気づかされることになる。モルダーたちは再び真実を追い始める……。 ■X-ファイル課とは X-FILES FBI(アメリカ連邦捜査局)は米国司法省直属の警察機関。本部はワシントンD.C.に置かれ、あらゆる重大事件の捜査を行なっている。そのFBI本部の地下に設けられているのが、UFOや超常現象など、特殊な未解決事件を扱う専門部署、X-ファイル課だ。X-ファイルとは未解決の怪事件が記載されたファイルのことを指している。ただし、ほとんどのFBI職員は同課を閑職と見なしており、配属されることを左遷と考えている。そこに配属されたのが局内で“変わり者”と呼ばれていたフォックス・モルダーであった。当初、監視役として配属されたスカリーであったが、様々な事件に遭遇するうちに、モルダーと心通わせるようになる。2000年にモルダーが失踪後は、新たにジョン・ドゲッドが配属され、さらにモニカ・レイエスが課に協力していた。そして、現在――。
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4.3孤児のビーンはロッテルダムのストリート・キッドの集団のなかで、たちまち頭角をあらわしていく。やがて、ビーンは、国際艦隊児童訓練プログラムの徴兵係により、バトル・スクールにスカウトされるが……エンダーの部下ビーンの視点で描くエンダーのもうひとつの戦いとは? 『エンダーのゲーム』姉妹篇。
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4.3スターウェイズ議会に対して叛旗をひるがえした植民惑星ルジタニアを殲滅し、同時にデスコラーダ・ウィルスが銀河に蔓延することを防ぐべく、議会は粛清艦隊を派遣した。艦隊の到着まであと数週間となり、ルジタニアに住む三種類の知的生命体―人間、原住種族ペケニーノ、窩巣女王ひきいるバガーたちは、それぞれの形で生き延びる道を探ろうとするが……『エンダーのゲーム』にはじまる壮大なシリーズ、待望の最新長篇。
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3.0
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-この本は、ひとつのパズル。 ページに秘められた手掛かりが、あなたを地球のどこかに潜む鍵へと導くだろう。 解読し、解明し、判断せよ。 探し、追い求めよ。 鍵を見つけ、定められた場所へ運べば、あなたは受け取るだろう── 黄金を。 豊かな古の黄金を。 $$$. ?να εκατομμ?ριο δολ?ρια του χρυσο?. $. 世界から集まった12人の古の血族たちの末裔<プレイヤー>。 彼らプレイヤーが臨むゲームが『ENDGAME(エンドゲーム)』だ。世界に散らばる3つの鍵を集め、はじめに謎を解いた血族のみが次の時代に生き残れる。探し、解明し、殺し、追い求めろ。 勝者はひとり。エンドゲームがはじまった。 自伝的小説『こなごなに壊れて』が300万部を突破したアメリカの超重要作家、ジェイムズ・フレイ。彼と話題の位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」を開発したグーグルナイアンティック、そして20世紀FOXが仕掛ける世界同時進行の巨大なパズルブック。世界の遺跡を舞台に繰り広げられるストーリーのなかにちりばめられたヒントを紡ぎ、エンドゲームをプレイせよ。勝者は世界でたったひとり。 著者について 【ジェイムズ・フレイ】 オハイオ州クリーブランド生まれ。『A Million Little Pieces』(邦題:こなごなに壊れて)が全米300万部を超えるヒットとなる。映画の脚本、監督、プロデュース等も手がける。 【ニルスジョンソン=シェルトン】 ニューヨーク州ブルックリン在住。共著『NO ANGEL』 邦題:ノー・エンジェル ヘルズ・エンジェルズ潜入捜査官)がヒットとなる。著書に『Otherworld Chronicles』シリーズがある。 【金原瑞人】 1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルト向けの作品など翻訳書は400点以上。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『わたしはマララ』などがある。 【井上里】 翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書に『それでも、読書をやめない理由』(柏書房)、「サバイバーズ」シリーズ(小峰書店)などがある。
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3.3J・J・アダムズ / チャーリー・ジェーン・アンダーズ / トバイアス・S・バッケル / ベッキー・チェンバーズ / ヴィラル・カフタン / ジョゼフ・アレン・ヒル / アダム=トロイ・カストロ&ジュディ・B・カストロ / キャロリン・M・ヨークム / アラン・ディーン・フォスター / カール・シュレイダー / A・マーク・ラスタッド / ショーニン・マグワイア / アリエット・ド・ボダール / リンダナガタ / ユーン・ハ・リー / カット・ハワード / ジャック・キャンベル / カメロン・ハーレイ / ダン・アブネット / 赤尾秀子 / 新井なゆり / 市田泉 / 大島豊 / 小野田和子 / 金子浩 / 小路真木子 / 中原尚哉 / 原島文世 / 細美遙子1巻1,496円 (税込)SFとファンタジーの基本はセンス・オブ・ワンダーだ。そして並はずれたセンス・オブ・ワンダーを味わえるのは、超人的なヒーローが宇宙の命運をかけて銀河のかなたで恐ろしい敵と戦う物語だ(序文より)――常識を超える宇宙航行生物、謎の巨大異星構造物、銀河をまるごと吹き飛ばす超爆弾。ジャック・キャンベル、ベッキー・チェンバーズ、チャーリー・ジェーン・アンダーズら充実の執筆陣による、SFならではの圧倒的スケールで繰り広げられる冒険とアクションの物語18編を集めた、ワクワクに満ちた遊園地のような傑作アンソロジー。/【目次】序文=ジョン・ジョゼフ・アダムズ/時空の一時的困惑=チャーリー・ジェーン・アンダーズ/禅と宇宙船修理技術=トバイアス・S・バッケル/甲板員ノヴァ・ブレード、大いに歌われた経典=ベッキー・チェンバーズ/晴眼の時計職人=ヴィラル・カフタン/無限の愛=ジョゼフ・アレン・ヒル/見知らぬ神々=アダム=トロイ・カストロ&ジュディ・B・カストロ/悠久の世界の七不思議=キャロリン・M・ヨークム/俺たちは宇宙地質学者、なのに=アラン・ディーン・フォスター/黄金の人工太陽=カール・シュレイダー/明日、太陽を見て=A・マーク・ラスタッド/子どもたちを連れて過去を再訪し、レトロな移動遊園地へ行ってみよう!=ショーニン・マグワイア/竜が太陽から飛び出す時=アリエット・ド・ボダール/ダイヤモンドとワールドブレイカー=リンダ・ナガタ/カメレオンのグローブ=ユーン・ハ・リー/ポケットのなかの宇宙儀=カット・ハワード/目覚めるウロボロス=ジャック・キャンベル/迷宮航路=カメロン・ハーレイ/霜の巨人=ダン・アブネット/謝辞/解説=堺三保
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-SFのアンソロジーは各種あるが、本アンソロジーで「往年の」とうたっているのは一般にSFの黄金時代といわれる一九三〇年代後半から五〇年代末くらいを指している。ハミルトン、ヴォークト、アシモフ、ハインライン、ラインスターに始まり、ブラッドベリ、スタージョン、シマック、アーサー・C・クラーク、ベスター、マシスン、アンダースン、ディックという流れである。六〇年代初めにはいわゆるニューウェーブ時代が始まる。本巻収録作は、「フェッセンデンの宇宙(ハミルトン)」「犬の散歩も引受けます(ハインライン)」「死都(ラインスター)」「遥かなるケンタウルス(ヴォークト)」「AL七六号失踪す(アシモフ)」「時を超えて(ハインライン)」「太陽系最後の日(アーサー・C・クラーク)」「闘技場(フレドリック・ブラウン)」ほか12編である。
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4.12194年、ハーグ艦長ひきいる国連宇宙軍軍艦「ハイバーニア」は、植民惑星ホープ・ネーションめざし地球を旅立った。超空間航法であるN波駆動をもちいても17カ月かかる旅である。宇宙軍士官学校を卒業したばかりの士官候補生ニコラス・シーフォートにとって、毎日が刺激に満ちあふれていた。だが順調に思えた航天も、最初の航法チェック・ポイントで怖るべき事故が発生したとき、すべてが変わった!それも悪い方に……。ジョン・W・キャンベル賞受賞。/掲出の書影は底本のものです
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-発育不全児といえるジョンは、高等幾何学を解し、一般相対性原理を論ずる、おそるべき神童で、オッド(奇矯)とよばれた。それも不思議ではない。ジョンは、テレパシー、催眠術などの超能力をもつミュータント〈超人類〉だったのだ! 人間を劣等種属とみなす彼は、遠大な計画のもとに、仲間を結集して、独自の世界を建設しようと試みる。新しい人類によって地球を引き継ぐために! だが……ステープルドンの〈超人類〉テーマの傑作。
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-ぬくぬくとぞくぞく。 おふとんと話し、透明ネコと最高の時間を過ごして、ぬくぬく。 マクドナルドで宇宙の終末の時を知り、人体改造を繰り返す恋人にぞくぞく。 楽しいから恐ろしいまで感情が揺さぶられる、そんな奇想短篇集。 「おふとんの外は危ないから出ないで」 ある日、突然ふとんの声が聞こえるようになった。ふとんだけではなく、椅子の声もボールペンの声も紙コップの声も――。 不思議で楽しい表題作をはじめ、科学者がマクドナルドで宇宙の終末を知る「万物の理論」、整形がエスカレートし人体改造さえも当たり前になった未来で、手術を重ね変わり続ける恋人との関係性を描いた「君の変身」、面白い話をすればおいしいスパゲティができる鍋を囲む夕食に招かれた小説家が恐怖を味わう「スパゲティ小説」、透明ネコが最高だった話「透明ネコは最高だった」ほか、「Siriとの火曜日」「#超人は今」「セックスのないポルノ」「天国にもチョコレートはあるのか」など、12の奇想短篇を収録。
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-ヒト族、シレ族、ホドキン族の3種族による激烈な紛争が勃発し、のちに暗黒時代とよばれるシレ暦9世紀中頃。ヒト族の英雄ジェレミア中尉は、最高司令官ハイダール大元帥から密命を受ける。半世紀前にシレ族から鹵獲した超兵器を境界地域まで運び、それを使って極秘任務を達成せよというのだ。一方、ステイ高原の巨大ピラミッドに参集した3種族の大使たちが、26年に一度のアエジール族との交渉を開始しようとしていた頃、太陽の光を遮って地表を闇と冷気の世界へと変える「闇のプレート」が突如出現し、ヒト族の領域を侵しつつあった……壮大なスケールのプラネットオペラ、待望の第2弾!
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3.3総面積は地球の5000倍にもおよぶ巨大惑星オマル。そこではヒト族、シレ族、ホドキン族の3種族が暮らしていた。何世紀にもおよぶ壮絶な抗争の末、65年前に結ばれたロプラッド和平条約により、いまはかろうじて平和が保たれていた。そんな3種族共同統治区プラットフォームジャンクションの大港に停泊中の巨大飛行帆船イャルテル号をめざし、今、種族も年齢も出自もまったく異なる6名の男女が向かっていた。彼らが手にするのは謎めいた卵の殻と22年も前に購入された乗船券(チケツト)。彼らの目的は? そしてイャルテル号の行く手には? フランス有数のSF賞、ロニー兄賞受賞に輝く壮大なSF叙事詩!
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4.3三層に分かれた折りたたみ式の北京を描いた表題作、中国に史上初のヒューゴー賞をもたらした「円」など7作家の13作品を、『紙の動物園』著者のケン・リュウが選び収録。いま一番SFが熱い国・中国の粋を集めたアンソロジー
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4.4惑星セルギアールに女総督コーデリアが帰ってきた。年一回のグレゴール帝への報告のため、六週間前にバラヤーへ出かけていたのだ。留守を預かっていたオリバー・ジョール提督の心中は複雑だった。長年オリバーとアラールは、コーデリアも公認の恋人同士だった。アラールという存在を失った今、自分たちの関係はどうなるのだろう。だが、コーデリアの行動は彼の予想を遙かに超えていた。コーデリアは夫が遺した凍結精子と自身の凍結卵子で、娘を作ろうとしていたのだ。そして思いもかけない申し出を……。人気シリーズのその後を描いたスピンオフ。
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-次々と報告される海の「怪獣」の正体を明らかにすべく、アメリカは巡洋艦エイブラハム・リンカーン号を派遣する。フランスの海洋生物学者アロンナクス教授は正式な招待をうけて、それに乗り込む。同行するのは召使いの若者コンセイユだ。艦にはカナダ人のモリ撃ちの名手ネッド・ランドもいた。「怪獣」の正体はほどなく明らかになったが、それに気づいたとき、3人は鋼鉄製の「怪獣」の腹のなかへと引きずり込まれた。「怪獣」は見たこともない潜水艦で、ネモ(誰でもない)という名の艦長がその指揮官であった。艦長はいぶかる3人を深海の散歩に歩につれだす。ヴェルヌの「驚異の旅」の代表作。
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-アーサー・C・クラーク、スタニスワフ・レム、J・L・ボルヘスに絶賛され、物理学者フリーマン・ダイソンなど多方面に大きな影響を与えた伝説的SF作家オラフ・ステープルドン傑作選。本邦初訳多数! カッスが山歩きの途中で拾った石を暖炉に投げ入れると、不思議な炎があがり、テレパシーで語りかけてきた。それは炎の形態をした知的生命体で、太陽系形成期に太陽から飛び出し、数十億年ものあいだ地球の石の中に閉じ込められていたのだ。火炎人類との対話を通して宇宙精神と生命の秘密に迫る表題中篇に、本邦初訳の珠玉の短篇群、『最後にして最初の人類』ラジオドラマ版他を収録した傑作選。
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4.1【映画『カオス・ウォーキング』原作】ぼくはトッド・ヒューイット。あとひと月で十三歳、つまり正式な大人になる。ぼくが住んでるプレンティスタウンは新世界(ニュー・ワールド)のたったひとつの町。この星に入植したぼくらは、土着の生き物と戦争になった。やつらが撒いた細菌のせいで女は死に絶え、男は互いの考えがすべて“ノイズ”として聞こえるようになってしまったのだ。ある日、町はずれの沼地で、ぼくはノイズのないまったき静寂に出会った。これは何? それとも誰? 異様な迫力、胸が締めつけられるような感動、尽きせぬ謎。ビッグタイトルを独占した〈混沌(カオス)の叫び〉三部作、第一弾、ガーディアン賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞受賞作。
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-すこし怖いような超現実世界を描く第一人者ディックの初期短編集。「ディックの原点ともいえるこの初期の短編に、センス・オブ・ワンダーと、それを超える何かを見い出し、楽しんでくれる若いSFファンの諸君に、本書を捧げる」と訳者はいう。「パパそっくり」「フォスター、お前は死んでいるところだぞ」「ドアの向こうで」「ハンギング・ストレンジャー」「消耗品」「根気のよい蛙」「廃品博物館」など11編を収めてある。
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4.0『宝石の筏で妖精国を旅した少女』続篇。影と魔法を取り戻すため、もうひとつの妖精国へと旅立った少女の驚くべき冒険の数々! 13歳の誕生日の日、ついに願いがかなって、セプテンバーは半年ぶりに妖精国に戻ることができました。でもそこは、以前とはすっかり雰囲気が違っていました。どうしたことか、人々から影が消えて、魔法も使えなくなっていたのです。この奇怪な事件の黒幕が、新たな支配者ハロウィーンであることを知ったセプテンバーは、影たちと魔法を取り戻すため、上妖精国の地下にある下妖精国へと向かいましたが……待望のシリーズ第2弾!
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3.8第二次世界大戦でドイツが降伏した頃、アメリカのノースダコタ州とサウスダコタ州の境に隕石らしきものが落下する。しかしそれはただの隕石ではなく、火星から飛来したロケットであった。その中に乗り込んでいた奇妙な「火星からの人」がニューヨーク郊外の研究所に運び込まれ、科学者や技師などからなるチームが極秘のうちに、この火星人とのコミュニケーションを試みるが……『金星応答なし』に5年ほど先立つ、レムの本当のデビュー作とも言うべき本格的SF中篇『火星からの来訪者』、若き医師ステファン・チシニェツキは、町を歩いているときにユダヤ人と取り違えられて捕まり、他の無数のユダヤ人とともに貨車に押し込められ収容所に送られてしまう。ユダヤ人移送の決定的瞬間を描いた「ラインハルト作戦」、広島への原爆投下を主題にした、世界でもっとも早い文学作品の一つであり、SF的想像力を駆使して爆発の光景が創り出された「ヒロシマの男」など、レムがまだ20歳代だった1940年代から1950年にかけて書かれた、いずれも本邦初訳となる初期作品を収録。《星をちりばめた闇に茫然と言葉を失う者は/とても孤独で詩人に近い。》
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-突然イタズラ好きで人を困らせることが大好きな火星人が10億!も現れ、地球は大混乱。小さな緑色の小人の姿をした彼らは姿は見えるし、声もするが触ることはできない。クイムする、と称して瞬間移動できるし、透視も出来るので、公私を問わず秘密というものがまったく無くなってしまう。彼らの目的は侵略ではなく、ひたすら人間に嫌がらせをすることだった。奇才ブラウンが「迷惑な隣人」を突き詰めたブラックコメディ。
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3.6火星の都市でベンチャー企業が研究していたテレポーテーション技術の、初の人体実験。それは大成功を収めたかに見えたが、自ら被験者となった科学者の身辺で、奇妙な事件が多発する。一方、火星の荒野で発見された12000年前の巨石遺跡は、地球も含めた太陽系各地に足跡を残す古代文明の実在の証拠と思われたが、頑迷な学界は決してその存在を認めようとしない。そして遺跡と考古学遠征隊に危機が迫る……。ふたつの事件の謎を巡り、フリーランスの紛争調停人キーラン・セインは調査に乗り出す。『星を継ぐもの』の巨匠ホーガン円熟期の傑作!/解説=礒部剛喜
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-「火星のオデッセイ」は1970年、アメリカSFファンタジー作家協会が実施したSF短編のオール・タイム・ベストの選出で、アシモフの「夜来たる」に次いで第2位に入った。作者ワインボウムの描いた異星の生物は、他の想像を超えた存在で、地球外の環境の描写とともに、まったくの独創だった。人間とのコミュニケーションを成立させたかに見える「トゥイール」は、その後の異星人の先駆となった。ワインボウムは32歳で一躍SF界の寵児となったが、続編を残しただけで翌年夭逝した。
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4.2火星植民地の大立者アーニー・コットは、宇宙飛行の影響で生じた分裂病の少年をおのれの野心のために利用しようとした。その少年の時間に対する特殊能力を使って、過去を変えようというのだ。だがコットが試みたタイム・トリップには怖るべき陥穽が……フィリップ・K・ディックが描く悪夢と混沌の世界。
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3.8【映画「ジョン・カーター」原作】南軍の騎兵大尉ジョン・カーターはある夜、アリゾナの洞窟から忽然と火星に転移した。時まさに火星は乱世戦国、地球とは桁外れに発達した科学力を背景に、四本腕の獰猛な緑色人や地球人そっくりの美しい赤色人らが、それぞれ皇帝を戴いて戦争に明け暮れている。その渦中に飛びこんだ快男子カーターは絶世の美女デジャー・ソリスを救い出すべく、剣を片手に超人的な身体能力を駆使して縦横無尽の大活躍を見せる……。スペース・オペラの原点ともいうべき不朽の傑作!解説=高橋良平※本電子書籍版は、2012年3月初版の『[新版]火星のプリンセス』を底本といたしました。1980年2月初版の『火星のプリンセス』および1999年6月初版の『[合本版]火星のプリンセス』の挿絵は収録しておりません。
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4.1病院のベッドで科学者ジョー・コリガンは記憶を失い目を覚ます。もはや以前の自分ではない。かつて、オズ計画と呼ばれた極秘プロジェクトの立案者として、現実世界に限りなく近いヴァーチャル・リアリティの開発に従事してきた。そのテスト段階で自ら被験者となり、仮想世界と神経接合する。記憶はそこで途絶えた。計画はずっと昔に放棄されたと聞かされ、妻は去り、ひとり馴染みのない環境に置かれている。そこへある女が現れて言う。二人とも、いまだシミュレーション内に取り残されたままだ、と。現実と境目のない虚構世界のなかで、罠に囚われた科学者に脱出の道は? リアルすぎる仮想空間を描く、本格ハードSF!
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3.7原子爆発で生じた、すさまじい破壊力を持つエネルギー渦動――“原子渦動”。渦動制御研究所の次長であった核物理学者ニール・クラウド自身も、この不滅にして制御不能な新種の災害に見舞われ、一瞬にして愛する妻子を失った。だがそれと引き換えに渦動を破壊するアイデアを得たクラウドは、勇躍渦動に挑みかかり、瀕死の重傷を負ってしまう。しかし彼は、レンズマンの助力を得てよみがえった――その名も“渦動破壊者”として。やがてクラウドは、渦動の陰にひそむ邪悪な陰謀に気づく・・・・・・。『第二段階レンズマン』の後の時代を舞台にした外伝作品にして、シリーズの掉尾を飾る雄編!
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3.0西暦3017年。人類は統一と分裂を繰り返しながら、銀河系の隅々に支配を広げていた。帝国宇宙海軍巡洋戦艦〈マッカーサー〉号で反乱軍との交戦から帰還したロデリック・ブレイン中佐は同艦艦長への昇進を言い渡され、艦の修理が終了しだい首都星まで航行することになる。だがそのとき、35光年離れた未知の恒星系からはるばる旅してきた正体不明の光子帆船が〈マッカーサー〉号の前にあらわれる。はたして彼らの目的は? ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞のファイナリストとなった、ファースト・コンタクトSFの歴史上に燦然と輝く名作!
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3.3動物と植物の未分化な葉状生物フィトが繁茂する無名の惑星。この無害な土着生命を全滅させる惑星改造計画の一員クレイグに対し、研究者ミドリはフィトの異質な知性の驚異を説く。だが、フィトを駆除すべく禁断の遺伝子組み換え植物が導入され……テラフォーミングにまつわる倫理的問題に切りこんだ、先駆者にして不朽の宇宙生命SF。第46回星雲賞海外短編部門候補作。(本書は中村融編訳『黒い破壊者 宇宙生命SF傑作選』の収録作を単体で電子書籍化したものです)
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4.7十年ほど前から徴候を見せていた世界的な旱魃は、ここ五カ月のあいだ、各地で急速に文明社会を崩壊させつつあった。マウント・ロイヤル市の住人たちが競うように水を求めて海岸へと殺到する中、医師ランサムはハウスボートの船上で、破滅まで引き延ばされた時間を緩慢と生き続けていた。やがて、妄執に囚われた建築家ローマックスの不穏な企みをきっかけに、彼も海を目指して南下を試みるが……生物を拒絶するように変質する世界をシュルレアリスム絵画のように描き出した、バラード〈破滅三部作〉の一端をなす『燃える世界』の完全版、本邦初訳。/解説=牧眞司
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4.11932年、突如として世界各地に現われた異能力者たち。ユーバーメンシュ――超人ともヒーローとも呼ばれる彼らは、第二次世界大戦を前に各国の情報機関や軍に徴集され、それぞれの能力を駆使して死闘を繰りひろげた。そして現在。戦時中にイギリスの情報機関に所属していたユーバーメンシュのひとりフォッグは、かつての上司と同僚に呼び出され、過去の回想をはじめる。レニングラード、ノルマンディ、ベルリン、そしてアウシュヴィッツ……やがてかれらは〈完璧な夏の日〉と呼ばれた少女にまつわる、歴史の陰に隠された事件の真相に迫ってゆく。新鋭の世界幻想文学大賞作家が放つ、最先端の“戦争×SF”。ガーディアン紙2013年ベストSF選出作。
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-1932年、突如として世界各地に現われた異能力者たち。ユーバーメンシュ――超人ともヒーローとも呼ばれる彼らは、第二次世界大戦を前に各国の情報機関や軍に徴集され、それぞれの能力を駆使して死闘を繰りひろげた。そして現在。戦時中にイギリスの情報機関に所属していたユーバーメンシュのひとりフォッグは、かつての上司と同僚に呼び出され、過去の回想をはじめる。レニングラード、ノルマンディ、ベルリン、そしてアウシュヴィッツ……やがてかれらは〈完璧な夏の日〉と呼ばれた少女にまつわる、歴史の陰に隠された事件の真相に迫ってゆく。新鋭の世界幻想文学大賞作家が放つ、最先端の“戦争×SF”。ガーディアン紙2013年ベストSF選出作。
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-ギズモとは、宇宙から地球へやってきたガス状生物であり、動物の腐臭を常食とする。ヴァージニア州西部の山中で、野生動物が不思議な死に方をしはじめたことが発端だった。死骸には抵抗のあとが見つかるのに、傷はまったく見当たらなかったのだ。この奇妙な事件の調査にでかけたディックは、やがて恐るべき危険に遭遇する。ギズモの魔手は、野生動物から家畜へ、そして家畜から人間へとのびはじめ、人類は絶滅の危機に瀕した…。著者は長期間をSF世界の第一線で活躍し、「SFのために生まれてきた男」といわれる。
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4.5食糧危機にあえぐ地球をあとに、太陽系最大の衛星である木星の衛星ガニメデめざして植民がはじまる。宇宙船メイフラワ一号に植民団の一員として乗船したビル・ラーマーは、期待と興奮で胸おどった。だが六千人もの人類の植民団を一度に受け入れるには、ガニメデは小さすぎた。ビルの期待に反してガニメデでの生活は、まず土地を開拓して「農場」を作っていくことからはじまった……ガニメデの厳しい自然環境を舞台に、多感な少年の成長を描きあげるハインラインの名作SF。
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3.0第二次世界大戦中、英空軍で活躍する不死身のエース・パイロット“高射砲(アクアク)”マカーク。隻眼、葉巻と二丁拳銃がトレードマークの彼はある日、禁断の真実を知る――本当の彼は仮想空間に囚われた、人ならぬ存在だったのだ! 西暦2059年の世界で目覚めたマカークは、彼を救出した若き皇太子メロヴィクや人工脳を装着した元記者ヴィクトリアらとともに、三人を陥れた謎の集団を追う。彼らは仮想現実と人格移植研究に潜む陰謀を暴き、地球と火星に迫る危機を阻止できるのか? 英国SF協会賞を『叛逆航路』と同時受賞した拡張現実SFの傑作登場!