SF(海外)作品一覧

  • GONE ゴーン 【無料試し読み版】
    無料あり
    4.5
    15歳以上、全員消滅。スティーヴン・キング絶賛のSFスリラー解禁。授業中、教室から先生が消えた。忽然と。サムたち生徒は騒然となるが、やがて、消えたのは町じゅうの大人――15歳以上の人間全員だとわかる。秩序のない世界に取り残された子供たちのあいだには、しだいに力関係が生まれ、一種の階級社会ができあがっていく。終わりの見えない絶望の日々の中、サムを始めとする数名には15歳の誕生日が刻一刻と迫っていて――。彼らを待ち受けるのは“消滅”か、それとも……?※本書は無料試し読み版であり、製品版とは一部体裁が異なります。

    試し読み

    フォロー
  • ENDGAME ‐ THE CALLING エンドゲーム・コーリング スターターブック
    無料あり
    -
    この本は、ひとつのパズル。 ページに秘められた手掛かりが、あなたを地球のどこかに潜む鍵へと導くだろう。 解読し、解明し、判断せよ。 探し、追い求めよ。 鍵を見つけ、定められた場所へ運べば、あなたは受け取るだろう── 黄金を。 豊かな古の黄金を。 $$$. ?να εκατομμ?ριο δολ?ρια του χρυσο?. $. 世界から集まった12人の古の血族たちの末裔<プレイヤー>。 彼らプレイヤーが臨むゲームが『ENDGAME(エンドゲーム)』だ。世界に散らばる3つの鍵を集め、はじめに謎を解いた血族のみが次の時代に生き残れる。探し、解明し、殺し、追い求めろ。 勝者はひとり。エンドゲームがはじまった。 自伝的小説『こなごなに壊れて』が300万部を突破したアメリカの超重要作家、ジェイムズ・フレイ。彼と話題の位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」を開発したグーグルナイアンティック、そして20世紀FOXが仕掛ける世界同時進行の巨大なパズルブック。世界の遺跡を舞台に繰り広げられるストーリーのなかにちりばめられたヒントを紡ぎ、エンドゲームをプレイせよ。勝者は世界でたったひとり。 著者について 【ジェイムズ・フレイ】 オハイオ州クリーブランド生まれ。『A Million Little Pieces』(邦題:こなごなに壊れて)が全米300万部を超えるヒットとなる。映画の脚本、監督、プロデュース等も手がける。 【ニルスジョンソン=シェルトン】 ニューヨーク州ブルックリン在住。共著『NO ANGEL』 邦題:ノー・エンジェル ヘルズ・エンジェルズ潜入捜査官)がヒットとなる。著書に『Otherworld Chronicles』シリーズがある。 【金原瑞人】 1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルト向けの作品など翻訳書は400点以上。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『わたしはマララ』などがある。 【井上里】 翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書に『それでも、読書をやめない理由』(柏書房)、「サバイバーズ」シリーズ(小峰書店)などがある。
  • ベンジャミンの治癒【猫は宇宙で丸くなる収録作】
    -
    ※「ベンジャミンの治癒」と編者あとがきのみが収録されています。 飼い猫のベンジャミンはぼくが16歳のときにたしかに死んだ。 だが、ぐったりした彼を抱き締め生きている姿を思い描くとベンジャミンは甦った。 それから30年が経ったが、ベンジャミンはぴんぴんしているし人間の言葉まで話すようになった。 年を取らなくなった猫ベンジャミンと飼い主の深い絆をユーモアを交えて描いた傑作。
  • 宇宙に猫パンチ【猫は宇宙で丸くなる収録作】
    -
    ※「宇宙に猫パンチ」と編者あとがきのみが収録されています。 新型宇宙船のテスト航行にマスコット猫として乗せられたケルヴィン。 彼女はあくまでマスコットのはずだったが……。 宇宙船に乗せられた猫のまさかの活躍を描く、痛快猫SF!
  • 化身【猫は宇宙で丸くなる収録作】
    -
    ※「化身」と編者あとがきのみが収録されています。 最後の生命を使い、九度生まれ変わった誇り高き猫。 世間から外れた者たちが集まるカーニヴァルへやってきた彼女は不思議な男と出逢う……。
  • ヘリックス・ザ・キャット【猫は宇宙で丸くなる収録作】
    -
    ※「ヘリックス・ザ・キャット」と編者あとがきのみが収録されています。 ぼくは愛猫のヘリックスと共に楽しく暮らしながら、いままでにない優れた柔軟ガラスを開発していた。 ところがある日、交通事故で死んだ男の魂が、そのガラスで作った瓶の中に飛び込んできて……。 奇才スタージョンが描く、憎たらしいが愛さずにはいられない猫ヘリックスの物語。
  • 透明人間
    -
    SF小説の名作。イギリスの田舎町に透明人間が現われ大暴れする。透明人間になれば好きなことややりたいことができるが不便なことも多い。生きていくために次々と犯罪を犯してしまう。本来は真面目な優秀な科学者だったが、透明人間になった途端、怪物のような心に変わっていく。過去何度も映画化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 大佐
    3.0
    舞台は『ブラインドサイト』の7年後。現代随一のハードSF作家が、自由意志と神の本質に挑む。【新作長編『エコープラクシア』の序章となる短編】宇宙船〈テーセウス〉が太陽系外縁で異星の知性体と遭遇してから7年。地球では、集合精神を構築するカルト教団が不可解な動きを見せる。彼らの狙いを探る情報部のムーア大佐に、教団は予想外の情報を告げる――星雲賞ほか全世界7冠制覇の傑作長編ハードSF『ブラインドサイト』と続編『エコープラクシア』をつなぐ、予告編的短編。/カバーイラスト=加藤直之 *本書はピーター・ワッツ『エコープラクシア 反響動作』(創元SF文庫、2017年1月刊行)下巻の収録作を単体で電子書籍化・先行発売したものです。
  • 狩人よ、故郷に帰れ
    3.3
    動物と植物の未分化な葉状生物フィトが繁茂する無名の惑星。この無害な土着生命を全滅させる惑星改造計画の一員クレイグに対し、研究者ミドリはフィトの異質な知性の驚異を説く。だが、フィトを駆除すべく禁断の遺伝子組み換え植物が導入され……テラフォーミングにまつわる倫理的問題に切りこんだ、先駆者にして不朽の宇宙生命SF。第46回星雲賞海外短編部門候補作。(本書は中村融編訳『黒い破壊者 宇宙生命SF傑作選』の収録作を単体で電子書籍化したものです)
  • 火星のオデッセイ
    -
    「火星のオデッセイ」は1970年、アメリカSFファンタジー作家協会が実施したSF短編のオール・タイム・ベストの選出で、アシモフの「夜来たる」に次いで第2位に入った。作者ワインボウムの描いた異星の生物は、他の想像を超えた存在で、地球外の環境の描写とともに、まったくの独創だった。人間とのコミュニケーションを成立させたかに見える「トゥイール」は、その後の異星人の先駆となった。ワインボウムは32歳で一躍SF界の寵児となったが、続編を残しただけで翌年夭逝した。
  • 表面張力
    -
    他の恒星系への飛行は実現したが、植民星を作るにはヒトが地球適応型でなくなるしかない。それにはDNAレベルでの「播種計画」が必須である。この計画がうまく運んだ星の一つでは、ヒトは樹上生活をする小人になっていた(「屋根裏の物」)。また別の星ではヒトは水中生活をする微小な知的生物として設計された。彼らは水溜りの支配権を握り、隣の水溜りめざして遠征を企画するが、その最大の障害は途方もない表面張力だった(「表面張力」)。鬼才ブリッシュのハードSF。
  • 夜来たる
    3.0
    もし2000年に一度しか夜が訪れないとしたら、そんなことが本当になるとしたら、人々はどう反応するだろうか…6つの太陽に囲まれた惑星ラガッシュでは、それが現実となった。「夜の到来」は長年にわたって育んできた宇宙像を崩壊させ、人々は恐慌におちいった。このSF史上に名高い表題作のほか、本書にはアシモフ初期の多様性を示唆する「ガニメデ星のクリスマス」「赤い女王のレース」の2編をおさめた。

    試し読み

    フォロー
  • タイム・マシン
    -
    ヴェルヌとならぶSFの開拓者H・G・ウェルズが「タイムトラベル」をテーマに書き上げた出世作であり、その代表作。タイム・マシンはその製作者を一気に八十万年後の人類社会に到達させる。そこで見たものは……「明」であったか「暗」であったのか。2002年には、ウェルズの曾孫(ひまご)にあたるサイモン・ウェルズが監督した映画が公開されて話題になった。

    試し読み

    フォロー
  • 透明人間
    -
    二月の吹雪の朝、イギリスの田舎町の宿屋に一人の男があらわれる。宿のおかみは客の途絶えがちな季節にとびこんで来てくれたこの客に内心喜び、なにかと張り切ってサービスに努めようとする。だが、客の愛想はよくない。そして、予想外の出来事が起こり始める……ヴェルヌとならぶSFの開拓者H・G・ウェルズの代表作。

    試し読み

    フォロー
  • 世界最終戦争の夢
    4.0
    第1集『タイム・マシン』にひきつづき、サイエンス・フィクションの世界的巨人、大ウェルズの多彩をきわめる作品群から傑作短編を精選してお届けする。第二次世界大戦を予見したかのごとき悪夢を描いた表題作「世界最終戦争の夢」のほか、怪奇生物譚として名高い「アリの帝国」「クモの谷」、植物怪談「めずらしい蘭の花が咲く」、文明批評譚「盲人の国」など、必読の12篇を収録。

    試し読み

    フォロー
  • タイム・マシン
    4.0
    推理小説におけるコナン・ドイルと並んで、二十世紀前半に活躍したウェルズはサイエンス・フィクションの巨人である。現代SFのテーマとアイディアの基本的なパターンは、大部分が彼の創意になるものといえよう。本書はスペース・トラベル、タイム・トラベル、侵略テーマ、異次元テーマ等、多彩をきわめる全作品の中から、特に必読の傑作中短編を選んで全二巻に編集した待望の作品集である。

    試し読み

    フォロー
  • 月世界へ行く
    4.3
    一九六九年二人のアメリカ人と一人のフランス人を乗せた月ロケットが発射された。地球の引力圏を脱出したロケットの行手には、流星の衝突、酸素の欠乏、軌道修正、などなど予想もつかぬ事態が待ち受けていた。十九世紀の科学の粋と月観察の成果をふまえた本書は、宇宙時代の今日においてもまずまず声価を高めるSF史上不朽の古典である。

    試し読み

    フォロー
  • 宇宙戦争
    3.5
    ある夜、火星に白熱光を発するガス状の大爆発が観測された。これこそ六年後に世界を震駭させる大事件の前ぶれであった。ある晩、イギリス諸州の人々は夜空を切り裂く未知の物体が大音響とともに落下するのを見た。やがてそこから現れたものは……。想像を絶する、火星人の地球侵略がはじまったのだ。世界SF史に輝く大ウェルズの古典。

    試し読み

    フォロー
  • 宇宙英雄ローダン・シリーズ 電子書籍版1 スターダスト計画
    4.8
    人類初の有人月宇宙船スターダストに乗り組んだペリー・ローダン少佐をはじめとする四人の合衆国宇宙軍将校は、着陸直前、突如襲ってきた超強力な妨害電波に地球からの誘導パルスを断たれ、かろうじて月面に不時着する。彼らはそこで、人知を超えた途方もない規模を持つ異星の球形宇宙船を発見。この瞬間に地球人類の未来は決まったのだった……!邦訳版400巻を超え、現在も刊行中の長大な物語、貴重な開幕篇が電子書籍として登場!(※通常書籍版第1巻第1話収録/電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
  • 上地王植琉の私訳古典シリーズ7 空中戦争:あるいはドイツ帝国と東アジア連合によるアメリカ侵攻をバート・スモールウェイズがいかに旅したかについて 分冊版 第一巻
    完結
    -
    H・G・ウェルズ(1866‐1946年)の知られざる傑作の一つ、『The War in the Air: And Particularly How Mr. Bert Smallways Fared While It Lasted』。 1907年にいち早く当時の「飛行機」という新発明に着目し、その数年後に実際に勃発した「世界大戦」を予言するかのように、高度に発達した文明の危機を描いた本作。日本では長らく知られていなかったが、この度、初邦訳&原書の挿絵付き&注釈付きで登場した。 私訳古典シリーズ第七弾は、H・G・ウェルズが描く「ディーゼルパンク」の最高峰! 今、バート・スモールウェイズの心躍る大冒険が幕を開ける! 全六巻。第一巻は「はしがき」から「第二章 バート・スモールウェイズがいかに困難に直面したか」までを収録しております。
  • 二十一世紀の驚異
    -
    時は1903年。ニューヨークからナンタケット島に向かう汽船に、一人のアメリカ人の若者が乗っていた。名はブランドック。彼は友人であるホルカー医師の邸宅に遊びに行くところだった。ブランドックは人生に退屈していた。ヨーロッパ旅行をしても憂鬱な気分はまったく消えることはなかった。そんなブランドックにホルカーはある提案をする。「私と一緒に100年後の世界に行ってみないか?」と。 未来の世界にはタイムマシンで行くのではない。ホルカーはひょんなことから手に入れた古代エジプトの「復活の花」を分析して、動物を仮死状態にし、何年も眠らせ、その後蘇らせる薬剤を開発することに成功したのだった。仮死状態の間は、身体はまったく成長も老化もしないのだ。今の世界にうんざりしていたブランドックはホルカーの提案に乗り、二人で100年のあいだ眠ることにした。自力で目覚めることは不可能なので、ホルカーは蘇生方法を記した「遺言書」を用意し、運命を自分の子孫に託すのだった。そして100年が過ぎた2003年、ホルカーの子孫は「遺言書」に従って、二人を目覚めさせる。子孫は二人にこの未来世界を見せて回ろうと、ヘリコプターにも似た巨大な飛行機械に乗って、世界旅行に出発するのだった。
  • 猫は宇宙で丸くなる【電子書籍版/4篇収録】
    4.0
    ジェフリー・D・コイストラ「パフ」 デニス・ダンヴァーズ「ベンジャミンの治癒」 ナンシー・スプリンガー「化身」 ジョディ・リン・ナイ「宇宙に猫パンチ」 誇り高く孤独を愛するが、寂しさを感じたとき彼らはそばにいてくれる。甘えるが媚びず、気まぐれだが頼りになる相棒。そんな不思議な生き物の名は猫――。マシュマロを焼く天才猫が登場するコイストラ「パフ」、宇宙船に乗せられた“船猫”が活躍するナイ「宇宙に猫パンチ」など、愛すべき個性豊かな4匹の猫たちが宇宙狭しと跳び回る。名アンソロジストがすべての猫好きとSFファンに贈る、猫SFアンソロジーの決定版!地上でも宇宙でも、やっぱり猫は猫なのだ。
  • 地球最後の日
    -
    チャレンジャー教授健在! 「失われた世界」で前人未踏の快挙をなしとげた教授は度肝をぬく予言を発表する。その予言どおり、全世界は宇宙の毒ガス帯に包みこまれ、人類は滅亡の危機に直面する。はたしてこの運命をまぬがれる方法はあるのか? ドイルの痛快SF第二弾。他に「物質分解機」と「地球の叫び」を収録。

    試し読み

    フォロー
  • 海底二万里(ジュール・ヴェルヌ・コレクション)
    4.0
    世界の海上に続発する奇怪な海難事故。長く、紡錘形で、ときに燐光を発し、クジラよりはるかに大きく、異常な速力をもった“なぞの怪物”が目撃されていた。調査に向かったパリ科学博物館のアロナックス教授たちは、ついに日本近海で、この怪物に遭遇する――自由と海を愛するネモ船長と、超潜水艦ノーチラス号に導かれ、海底に展開する大冒険。いまよみがえるヴェルヌ不滅の名作。
  • 宇宙島へ行く少年
    4.0
    ついにやったぞ! ロイはいままさに天にものぼる気持ちだった。ワールド航空主催のクイズ番組で優勝したのだ。そしてその優勝賞品は、なんと、夢にまでみた宇宙ステーション行きの往復キップだったのである! 大宇宙にあこがれる少年の夢と冒険を、巨匠アーサー・C・クラークが生き生きと描きだした傑作SF!
  • 火星のプリンセス
    3.5
    【映画「ジョン・カーター」原作】南軍の騎兵大尉ジョン・カーターはある夜、アリゾナの洞窟から忽然と火星に転移した。時まさに火星は乱世戦国、地球とは桁外れに発達した科学力を背景に、四本腕の獰猛な緑色人や地球人そっくりの美しい赤色人らが、それぞれ皇帝を戴いて戦争に明け暮れている。その渦中に飛びこんだ快男子カーターは絶世の美女デジャー・ソリスを救い出すべく、剣を片手に超人的な身体能力を駆使して縦横無尽の大活躍を見せる……。スペース・オペラの原点ともいうべき不朽の傑作!解説=高橋良平※本電子書籍版は、2012年3月初版の『[新版]火星のプリンセス』を底本といたしました。1980年2月初版の『火星のプリンセス』および1999年6月初版の『[合本版]火星のプリンセス』の挿絵は収録しておりません。

    試し読み

    フォロー
  • 海底二万リーグ(上)
    -
    次々と報告される海の「怪獣」の正体を明らかにすべく、アメリカは巡洋艦エイブラハム・リンカーン号を派遣する。フランスの海洋生物学者アロンナクス教授は正式な招待をうけて、それに乗り込む。同行するのは召使いの若者コンセイユだ。艦にはカナダ人のモリ撃ちの名手ネッド・ランドもいた。「怪獣」の正体はほどなく明らかになったが、それに気づいたとき、3人は鋼鉄製の「怪獣」の腹のなかへと引きずり込まれた。「怪獣」は見たこともない潜水艦で、ネモ(誰でもない)という名の艦長がその指揮官であった。艦長はいぶかる3人を深海の散歩に歩につれだす。ヴェルヌの「驚異の旅」の代表作。

    試し読み

    フォロー
  • 悪魔の発明
    -
    「フュルギュラトゥール」なる革新的な自動推進式砲弾と新式爆薬・起爆剤を発明して、法外な値段で売り込もうとして失敗した失意の天才科学者。彼の心に芽生えた猜疑心と過剰な自負心は、いつしか人間全体に対する復讐を思い立たせるまでに至っていた。彼を巧みに利用しようとする人物は、監視下におかれたこの科学者を拉致し……ヴェルヌ後年のSFの代表作。

    試し読み

    フォロー
  • 月世界旅行
    -
    アメリカ南北戦争で大砲づくりに命をかけた連中も、平和のなかで意気阻喪していた。ガン・クラブ会長バービケインはその沈滞を打ち破り、技術の粋をつくして世界をあっといわせる「快挙」をなしとげようと決意した。それが巨砲!を使っての「月への旅行」だった。弾道学・金属学・天文学・気象学・冶金学などを総動員しての準備計画…そして「発射!」。なぜアメリカの宇宙基地がフロリダ半島にあるのか、ヴェルヌのこのSFはそうした疑問にも答えてくれる。

    試し読み

    フォロー
  • RUR
    5.0
    ある学者が、人工的な方法で原形質を得ることに成功し、これによって、外見は人間と少しも変わらないが、肉体的苦痛を感じず、喜怒哀楽や死に対する恐怖を欠いた人造人間をつくりだす。この点に目をつけた企業家が、ロボットの大量生産に着手し、やがて彼らに人間の仕事のすべてを肩がわりさせる。労働はロボットによって行なわれるので、人間はいつか生活を楽しむだけの存在と化する……。チェコの国民作家カレル・チャペックの若き日の代表戯曲。「ロボット」という言葉が初めて考案され、使われたSF古典としても有名。

    試し読み

    フォロー
  • マラコット海淵
    -
    ……見よ、潜水函の窓ごしに、この世のものならぬ、青白い燐光を発してひかるその海底には、古代フェニキアのそれとよく似た壮大な建築物の遺跡が、まるで夢のように、はるか彼方までつづいていたのだ。…「これこそ、大西洋の底ふかく沈んだと伝えられるアトランティス大陸の首都の遺跡にちがいない!」マラコット博士は息をはずませて叫んだ。ホームズの産みの親ドイルが、その博学と想像力のすべてを注いで書き上げたSF古典。

    試し読み

    フォロー
  • 失われた世界
    -
    頑固一徹の古生物学者チャレンジャー教授は、マスコミや学会の嘲笑をものともせず、アマゾン流域にむけて「失われた太古の生物」を探しに出発する。シャーロック・ホームズであまりにも有名な巨匠コナン・ドイルが、別の愛着をこめて書いたチャレンジャー教授もののSF名編。「ジュラシック・パーク」はこれをヒントにしている。原題「ロスト・ワールド」

    試し読み

    フォロー
  • 宇宙戦争
    -
    イギリスのウィンチェスターの東方に緑色の尾をひいて隕石と思われるものが落下した。直径三マイルもの巨大な穴の中には、金属製とみられる円筒状の物体が発見された。やがて頭部が回転しているのがわかり、そこから醜悪な生き物が……火星人の地球侵略の、それが始まりだった。SFの祖H・G・ウェルズのアンチ・ユートピア小説の代表作であり、SF史に燦然とかがやく古典中の古典。

    試し読み

    フォロー
  • 火星の交換頭脳
    -
    バローズの痛快火星シリーズ第6弾! フランス西部戦線で戦死した陸軍大尉パクストンは、ジョン・カーターのあとを追って火星に飛来する。そこは火星の外科医ラス・サヴァスの研究所で、この医師はファンダルの老女帝ザザと奴隷女ヴァラ・ディアの頭脳交換手術に成功したところだった…ヴァド・ヴァロと名を変えたパクストンは医師の助手となり、ヴァラ・ディアの肉体を取り戻し、元の頭脳と交換しようと決心する…。

    試し読み

    フォロー
  • 火星の幻兵団
    3.0
    バローズの痛快火星シリーズ第4弾! ケオル皇帝に嫁ぐことになっていたプタース皇帝の王女スビアは何者かに連れ去られ、大元帥カーターの息子カーソリスに誘拐の嫌疑が降りかかる。みずから捜索におもむくうち、カーソリスは太古の奇怪な王国に足を踏み入れた。そこには「幻(まぼろし)の兵団」をあやつる人々がいた! 「幻兵団」とは何者か、カーソリスと王女の運命は? 抜群の着想・奇想がひかるSF古典。

    試し読み

    フォロー
  • 地底旅行
    4.1
    鉱物学の世界的権威リデンブロック教授は,十六世紀アイスランドの錬金術師が書き残した謎の古文書の解読に成功した。それによると,アイスランドの死火山の噴火口から地球の中心部にまで達する道が通じているというのである。教授は勇躍,甥を同道して地底世界への大冒険旅行に出発した。地球創成期からの謎を秘めた人跡未踏の内部世界。現代SFの父といわれるジュール・ヴェルヌの驚異的な想像力が縦横に描き出した不滅の傑作。

    試し読み

    フォロー
  • 火星の大元帥カーター
    3.0
    カーターの身を案じて地獄を訪れたデジャー・ソリスは女神イサスにとらえられ、1年間のタイム・ロックのかかる太陽殿という牢獄に幽閉される〔第2巻〕。本巻はデジャー・ソリス救出に至るまでの主人公カーターの大活躍を描くが、その舞台は南極に近い女神イサスの太陽殿から赤道直下の密林の国ケオールへ、さらには北極をとりまく黄色人種の国へと雄大なスケールで展開する。独特の怪異な生きものも相変わらず健在で、エンターテイメントは最高潮に。

    試し読み

    フォロー
  • 火星のプリンセス
    4.0
    「スペース・オペラ」と呼ばれる宇宙冒険物語の代表傑作。すべてはここから発進し、つねにここに戻ってくるスターティング・ポイントでありランディング・ポイント。1912年に発表され、一躍人気を博した本書をもとに、第2作「火星の女神イサス」、第3作「火星の大元帥カーター」が相次いで誕生、ついに10作の火星シリーズとなったSF古典中の古典。主人公カーターの胸のすく活躍は魅力だが、作者の強烈な想像力が描き出した火星の弱肉強食の光景は、不思議な迫真性で現在のわれわれをも驚かす。

    試し読み

    フォロー
  • 猫の街から世界を夢見る
    値引きあり
    3.6
    猫の街ウルタールの大学女子カレッジに、存亡にかかわる一大危機がもちあがった。大学理事の娘であり学生のクラリー・ジュラットが、“覚醒する世界”からやってきた男と駆け落ちしてしまったのだ。かつて“遠の旅人”であったカレッジの教授ヴェリット・ボーは、“覚醒する世界”にむかったクラリーを連れもどすため、気まぐれな神が支配し危険な生き物が徘徊する“夢の国”をめぐる長い長い旅に出る。ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作「霧に橋を架ける」の著者が、H・P・ラヴクラフトの諸作品に着想を得つつ自由に描く、世界幻想文学大賞受賞作。/解説=渡邊利道
  • 移動都市
    値引きあり
    4.1
    【『モータル・エンジン/移動都市』映画原作】トムは移動都市ロンドンに住む、ギルド見習いの孤児。久々にロンドンが獲物を追って疾走中だというのに、博物館で陳列品のほこり払いだ。我慢できずに仕事を放りだし、けんか騒ぎまでおこした罰に、最下層での作業に追いやられてしまう。そこで出会ったあこがれの史学ギルド長は、親しく声をかけてくれたばかりか、捕獲した町の解体作業の監視に同行させてくれた。天にものぼる心地のトム。だが、ギルド長の命を狙う謎の少女ヘスターを助けたことで、彼の運命は一変する。大きな都市が小さな都市をむさぼり、大都市同士が共食いする奇怪な世界を舞台に、たくましく生きるトムとヘスターの冒険を描いた、傑作シリーズ第1弾。
  • 巨神計画 上
    値引きあり
    3.9
    アメリカの片田舎で少女ローズが発見した、イリジウム合金製の巨大な“手”と、謎の記号群が刻まれたパネル。それらは明らかに人類の遺物ではなかった。長じて物理学者となったローズの分析の結果、その手は6000年前に地球を訪れた何者かが残した、体高60メートル超の人型巨大ロボットの一部分であると判明。そして、謎の人物“インタビュアー”の指揮のもと、地球全土に散らばっているはずのすべてのパーツの回収・調査という、空前の極秘作戦がはじまった。原稿段階で刊行よりも早く即映画化が決定した、巨大ロボット・プロジェクトSF開幕!
  • 地球光
    4.0
    かつて地球を飛び立った人類の子孫が形成する惑星連合と地球政府は、重金属の輸出問題をめぐって対立し、いまや一触即発の危機にあった。地球政府は人類同士の惑星間戦争を阻止すべく、秘密情報部員さどらーをスパイの潜む月基地へと潜入させたが・・・・・・。該博な科学知識で描く月を舞台に展開するサスペンスSF!
  • 宇宙への序曲
    3.8
    人類が夢みていた月世界への旅がついに現実のものになろうとしていた。砂漠に建設されたロケット打揚げ基地ルナ・シティから、宇宙船プロメテウス号が発射されるのだ!果てしない宇宙と未来に賭け、壮大なプロジェクトを実現させるべく雄々しく進みつづける人々の夢を鮮やかに描く、巨匠クラークの処女長篇。
  • 73光年の妖怪
    -
    73光年先から1体の寄生型知性体がアメリカの田舎町に。それは小さな生き物だったが、眠っている他の生命体の意識を乗っ取り、その肉体を自在に操ることができた。やがて知性体の潜むその田舎町で、幸せなはずの男の自殺、車を怖がる犬が車に飛び込んで死ぬなどの不審な「自殺」が続出する。そこに「些細だが不可解な事件の共通点」を感じとったのは休暇を取ってこの町に来ていた天才物理学者スターントン博士だった。そして知性体と博士との人類の命運を賭けた決闘が…。
  • 縮みゆく人間
    -
    核実験によるスコールと、街中で噴霧された殺虫剤を浴びたスコット・ケアリーは、肉体が縮んでいくという恐るべき事態に直面する。あらゆる治療の甲斐なく1日に1/7インチずつ縮んでいくスコットはある日、ひょんなことから家の外に放り出され、鳥の襲撃を受け、逃げるうちに地下室に落とされてしまう。そこに待ち受けていたのは猛毒をもつ一匹の黒いクモだった。妻も子も失われ、人間世界から隔絶された別世界のなかで、スコットは針を手にして戦い、摩天楼のようにそびえ立つテーブルの上に置かれたクラッカーと漏水で飢えをしのぎながら、孤独な生存競争を続けてゆく。作者マティスンが描いた、この世ならぬ恐怖と孤独と絶望の世界!
  • 時の門
    -
    本短編集はハインラインの初期の代表作のうちからバラエティのある6編を選んだ。なかでも表題作「時の門」はタイム・トラベルものの傑作として、またタイム・パラドックスの一つの典型として有名な作品である。「爆発のとき」「犬の散歩も引き受けます」「時の門」「お席へどうぞ、諸君!」「月の黒い穴」「血清空輸作戦」を収録。
  • ガス状生物ギズモ
    -
    ギズモとは、宇宙から地球へやってきたガス状生物であり、動物の腐臭を常食とする。ヴァージニア州西部の山中で、野生動物が不思議な死に方をしはじめたことが発端だった。死骸には抵抗のあとが見つかるのに、傷はまったく見当たらなかったのだ。この奇妙な事件の調査にでかけたディックは、やがて恐るべき危険に遭遇する。ギズモの魔手は、野生動物から家畜へ、そして家畜から人間へとのびはじめ、人類は絶滅の危機に瀕した…。著者は長期間をSF世界の第一線で活躍し、「SFのために生まれてきた男」といわれる。
  • 天使と宇宙船
    -
    読者を惹きつける魅力的な謎と奇想天外な発想、それに加えて卓抜なユーモア。ブラウンのSF傑作短編集続編。二つの太陽と、その周りを8の字形に公転する惑星上で起こる奇妙な出来事を描く「気違い星プラセット」、どんなに誤字を直そうとしても原稿どおりに活字を叩いてしまうタイプライターの話「諸行無常の物語」、ミミズが天使になってふわふわと空中を舞う話など、ブラウンのSFとファンタジーの名品を選りすぐった傑作中短編全16編。誰でもが楽しめる夢と幻想世界!
  • 暗黒界の妖精
    -
    火星古代のイラーの僧院の廃墟に逃げ込んだスミスは、その中庭でむせび泣く女を見た。薄明の中で、長い黒髪が滝のように女の白い肢体を包んでいた。乳白色をしたその目は磁石のように彼を引きつけ、動けなくした……。シリーズ屈指の傑作、この「生命の樹」のほか、中世ヨーロッパを舞台にした異色作「スターストーンを求めて」ほか、全5編。SFファンタジーの名編ノースウェスト・スミス・シリーズ完結編。
  • 異次元の女王
    -
    金星の酒場で一服盛られたスミスが目覚めたのは、真っ暗な、古代の廃墟らしい無気味な土地であった。気がつくと、甘美な声がいざなうのを耳にする。一人の少女に手をとられて彼は進んだ──そこは、おぞましくも美しい「血に飢えた」異次元の女王ジュリが棲む太古の都であった……。女流作家ムーアの手によるSFファンタジー名編ノースウェスト・スミス・シリーズ第2巻。
  • 大宇宙の魔女
    -
    熱線銃一丁を手に星から星へと渡り歩く宇宙の無宿者ノースウェスト・スミスを主人公にするSFファンタジー──スミスは火星植民地で、群衆に追われている一人の娘を救った。脈動する瞳をもち、「シャンブロウ」と呼ばれる彼女は、愛らしいが、地球の生物ではなかった。スミスは一瞬不安を覚えたが、その妖艶な美しさに魅せられて……。女流作家ムーアの手によるSFファンタジーの名編ノースウェスト・スミス・シリーズ第1巻。
  • ウォー・ゲーム
    -
    1950年代初頭に発表されたフィリップ・K・ディックの初期作品で構成された短編集。子供たちの玩具に隠された秘密を見つけだせ。地球輸入基準局はやっきになって他の星から送られてくる輸入玩具をチェックする。「ウォー・ゲーム」と名付けられたゲームに隠されている謎とは。この表題作のほか、「ターミーネーター2」を思わせるアイデアが光る「ジョンの世界」など、初期短篇9編を収録。
  • 宇宙の操り人形
    -
    ある日故郷へもどってみると、そこは町並みも住民も見覚えのない街になっていた。いまいる自分はいったい何者なのか、おまけに18年前の自分の死亡記事まで見つかった……光の神と闇の神との対決に巻き込まれた男を描いたこの表題作長編のほか、ディックならではの短編3編を併録。
  • ビッグ・タイム
    -
    この宇宙の時間と空間、生と死の彼方で改良戦争(チェンジ・ウォー)と呼ばれる果てしない暗闘がつづけられている。この過去と未来が混在する大いなる時間(ビッグ・タイム)のなかの、あらゆる場所が融合した場所(プレイス)では、窮極の勝利などはない。スパイダ一軍のグレタは、この戦いに傷ついた戦士たちをなぐさめるエンターテイナーと呼ばれる看護婦である。死から再生された戦士たち……月世界人と半人半獣が原子爆弾の函を《場所》に持ちこんだ。それをめぐる味方同志の対立、そして《場所》を制御するメインテナーの消失、やがて《場所》は漂流し、原子爆弾の爆発まで30分と迫る。壮大な歴史観を展開し、1958年度ヒューゴー賞に輝いた傑作。
  • パニック・ボタン
    -
    アンタリア人の乗った宇宙船は、とある惑星に着陸した。そこをいち早く領有するためだった。ところが、なんとそこにはひとりの地球人が小屋を建てて住んでいた。さてどうしたものか。これが、惑星獲得競争を描いて皮肉な結末に至る「パニック・ボタン」である。このほか、時代にとり残されてゆく年老いた男の、異星人との心の交流を詩情豊かに描いた「追伸」、異形の宇宙生物が地球の法廷に立たされる「証人」など、得意のストーリー・テリングで読者を飽きさせない6編を収録。E・F・ラッセルの軽妙な傑作短編集。
  • 緑の星のオデッセイ
    -
    アラン・グリーンは宇宙船の事故で奇妙な惑星に漂着した。そこはみどりの大草原「海」が都市国家をわかつ世界だった。2年間の奴隷生活のあと、彼は小国トロパットの公爵夫人のお気に入りとなった。ふとした宮中での会話から、遠い都市エストリアに地球人の宇宙飛行士が捕われていることを知ったアランは、脱走を計画し、貿易帆船車の船長の貪欲につけこんで船に乗り込む。アランの、緑の世界での大冒険が始まる!
  • 太陽強奪
    -
    巨匠ハミルトンのスペース・オペラ、星間パトロール・シリーズの続編。太陽とすれ違うはずだった銀河系内の赤色巨星アルトが、奇怪にも突如針路を変え、太陽系めざし接近をはじめた。このまま進めば、衝突は一年以内だ! 「八星連合」最高評議会から派遣されたジャン・トール配下の遠征隊は、やがてアルトの周囲に1個の惑星を発見。だが、偵察中に、謎の光線に宇宙船を吸い寄せられ、無気味な都市の真只中に墜落した!……この「激突する太陽」ほか、星間パトロールの勇者たちが縦横に活躍する「太陽強奪」「星雲のなかで」「彗星を駆るもの」「宇宙の暗雲」のあわせて5編を収録。
  • 銀河大戦
    -
    銀河系宇宙のはるか外側の漆黒の闇のなか、壮麗に輝く島宇宙のへりにそって飛行を続けていた星間パトロールの一隊は、突然、どこからともなく飛来した宇宙船団の攻撃にあい、壊滅的打撃を受ける。何者か? それは死に瀕した宇宙から逃れて、新たな居住地を求める侵略者だった。彼らは銀河系のカニ座大星団を襲い、銀河征服の橋頭堡を確保した。からくも逃れた地球人ダー・ナルたちに残された唯一の道は、同じ侵略者の目標となっているアンドロメダ宇宙と連携して、これを撃退することだった。みずからの生存を賭け、三つの銀河を巻き込んだ大宇宙戦の幕が切って落とされる!
  • 失われた遺産
    -
    ジョーンは、これまでの医学では夢物語とされていた諸能力…コンピュータなみの記憶力、演算能力、読心能力、透視能力…を二人の大学教授とともに開発した。だが、その理論を公表しようとしたとき、三人は恐るべき運命の渦中へ(「失われた遺産」)。この表題作と、新人類の登場を描く「深淵」をあわせ、初期ハインラインの作品2作を収録。

    試し読み

    フォロー
  • 宇宙の孤児
    3.0
    人々は、森、農場、廃墟、迷路などがある〈船〉が世界のすべてと信じて、種族ごとに生活を営んでいた。だが、この〈船〉は、遠い昔に人類がはじめて送り出した恒星間宇宙船だったのだ! 航行途上の反乱で航宙士のほとんどが死に絶え、長い年月のうちに〈船〉は中世的迷信の世界に変貌してしまっていた。しかし、ある日、一人の若者が〈船〉の中を探検しはじめ、真相を明らかにしょうとする……壮大無比な宇宙SF!

    試し読み

    フォロー
  • グランド・バンクスの幻影
    3.0
    2012年、巨大プロジェクトが計画された。ニューヨークへ向かう処女航海の途中、グランド・バンクス沖合で氷山に衝突、沈没したタイタニック号。多数の犠牲者をだしたこの悲劇の豪華客船を、沈没100年を記念して引き揚げようというのだ!もうひとつの未踏の領域、深海を舞台にした近未来テクノロジーSF。
  • 神の鉄槌
    3.4
    22世紀、地球に接近しつつある未知の小惑星が発見された。その後の観測の結果、怖るべき事実が判明、この天体は8カ月後に地球と衝突するというのだ! そうなれば爆発の被害はもとより、粉塵による太陽光の遮断と硝酸雨のため、地球は今後数十年間居住不能な死の星と化してしまう。この危機に際し、最新鋭の宇宙船〈ゴライアス〉は特殊任務を命じられ小惑星へと向かったが……巨匠が満を持して放つ迫真の宇宙SF!
  • 火星の砂
    3.7
    地球と火星間の定期航路が開設され、SF作家マーティン・ギブスンはその第一号宇宙船にルポライターとして乗りこんだ。多くの宇宙英雄を描いてきたギブスンだったが、宇宙も宇宙船も、自分の小説とは大違いだった。しかも、ドーム都市の広がる火星には、ウエルズの火星人ならぬ生物がおり、さらには、予期せぬ冒険と人生が彼を待ちうけていた!
  • ロボット宇宙船
    -
    ミストラが事務的な調子でいった。「さあ、こんどは窓の外をごらんになるといいわ」スティーヴンズは、眉をひそめるようにして彼女を見た。「窓だって!」と彼はいった。何かあると予想はしていたものの、彼は気の遠くなるような驚きにおそわれて、息をあえいだ。「これは、どうしたんだ!」空は暗かった。下には、茫々たる靄(もや)のひろがりがあった。やがて、最初のショックが去った。下界はものの形も生命もない混沌の中にあった。奇妙に円い感じがあって、それが非現実の世界に仕上げの一筆を添えていた。これに似た茫々たるながめをどこかで目にした記憶があったが、ようやく彼はそれを思い出した。百マイル、もしくはそれ以上の高空から撮られたV2号の写真が、これとそっくりの異様な効果を見せていたものだった。…ヴァン・ヴォクトの描く異様な世界!
  • 月は地獄だ!
    -
    40万キロの暗黒の淵を越えて、彼らはついにここまで来た――灼熱と極寒と、無気圧と真空の月世界へ! だが1年11カ月にわたる調査と探検を無事完了した隊員たちは絶望のどん底につき落された。地球から飛来した帰還ロケットが月面に激突、いまや帰還の望みは断たれた! そして彼らは次の帰還ロケットが到着するまで、さらに2年の歳月を生き抜いていかねばならない! 食料、水、酸素、あらゆる補給物のない月面に取り残されて……。

    試し読み

    フォロー
  • 終末期の赤い地球
    -
    時に私は「終末期の赤い地球」と題するぼろぼろのペーパーバックの上に掌(てのひら)をかざすのだった。すると表紙の厚紙から、ミール城のトゥーリャン、無宿者ライアーン、怒れる女ツサイス、情無用のチャンといった魔法がもれ出してくるのだった。私の知り合いにはこの本のことを少しでも知っている者は誰もいなかったが、私にはこれこそが世界で最高の本だとわかっていた。……このジーン・ウルフの言葉によって、ファンタジー史上屈指の傑作とされ、近年ますます評価が高い。

    試し読み

    フォロー
  • ドウエル教授の首
    -
    女医マリー・ローランは、決して秘密を漏らさないという条件で、ケルン教授の助手として雇われた。教授の実験室内部で彼女が見たものは、まばたきしながらじっと彼女を見つめている、胴体から切り離された生首であった! それは最近死んだばかりの高名な外科医ドウエル教授の首だった。その「首」の生命維持の仕事を命じられた彼女は、やがてケルン教授の研究の真相を知ることになる……「ロシアSF界のジュール・ヴェルヌ」ベリャーエフの高名なSFスリラー古典!
  • 地底旅行
    -
    破天荒な鉱物学者リーデンブロック教授はたまたま見つけた古文書によって勇気づけられ、地球の内部はそれほど熱くないはずだという自説を確かめるために、アイスランドの火口から地底探検に降りてゆく。お供をさせられた甥(おい)のアクセルにとっては、いい迷惑だ。だが……。ときにユーモラスに、ときに筆力にものを言わせて、ぐいぐいと読者を引っ張って飽きさせないヴェルヌのSF冒険小説の代表作のひとつ。

    試し読み

    フォロー
  • ダヴィドソンの眼の異常な体験
    -
    「タイム・マシン」で一挙にSF世界を創始したウェルズは、次々と趣向をかえて名SFを書きついだ。本書には22世紀の恋愛物語「近い将来の物語」をはじめ、表題作、「手術を受けて」「星」の3短編と、ウェルズの思想家としての一端がうかがえる「この惨めな靴」というエッセイを収めた。

    試し読み

    フォロー
  • 危機のペルシダー
    -
    地底大陸に大帝国を築き上げたイネスは、フージャの策略によって地上に戻らされ、最愛の妻ダイアンと、無二の親友ペリーと離ればなれに! イネスはふたたび地底にとって返すが、時すでに遅し…ペルシダー帝国は爬虫類マハール族の逆襲を受け、そこはふたたび血なまぐさい死闘の場と化していた。「ペルシダー・シリーズ」第2弾!

    試し読み

    フォロー
  • 地底世界ペルシダー
    1.0
    バローズの傑作古典SF「地底世界ペルシダー・シリーズ」登場! 鉱山主イネスとベテラン技術者ペリーは新開発の掘削機「機械モグラ」で実験旅行に出発。だが、コントロール不能におちいった掘削機は、地殻をつらぬいて地球の中心にむかって直進するはめに! だが驚くべきことに、地球の内部は空洞をなし、不思議な世界をつくっていた。地底には住人がいて、残虐な爬虫類と死闘をくりひろげていた!

    試し読み

    フォロー
  • モロー博士の島
    -
    若い博物学者プレンディックはひょんな行きがかりから、各種の動物を載せて太平洋上の孤島にむかう変わった男と一緒に、その島に上陸するはめに。その島こそ、生体解剖でかつてスキャンダルを引き起こしたことのあるモロー博士が隠れ住む島だった。取り巻きの、異様な、奇形ともいってよい男たち…プレンディックは島での最初の日、ピューマがあげる苦悶のうめき声を耳にして愕然とする。ウェルズの怪奇SFの代表作。

    試し読み

    フォロー
  • 山椒魚戦争
    -
    一商船の船長が、インドネシア方面の海中で、山椒魚に似た奇妙な動物を発見する。彼は、この動物が人になれるうえに利口なことを知って、真珠採取に利用することを思いつく。そして、この仕事の企業化を、ある実業家にもちかける。山椒魚は、まず単純な海中作業に利用されるが、やがて、人間はさまざまな技術を教え、言葉までさずけて、彼らを高度な仕事につけはじめる。知識と技術を獲得した山椒魚はいろいろな権利を主張しはじめる。そして……。痛烈なSF的諷刺によって、政治的・経済的・技術的・文化的な激動の時代を皮肉ってみせたチェコの奇才チャペックの代表作。

    試し読み

    フォロー
  • 火星の女神イサス
    3.0
    最愛の妻デジャー・ソリスの身を案じつつ地球で十年をすごしたカーターは、再び火星へ飛来、イス川が流れこむコルスの海のほとりに下り立つ。イス川の奥地には楽園があると信じられ、闘争に明け暮れる緑色人や赤色人たちの唯一の希望は、天寿を全うして、そこへたどりつくことであった。だがカーターが目にしたその地は楽園どころか、未曾有の怪奇でグロテスクな生物がうようよする地獄さながらの場所であった。火星人たちの迷信は徹底的に破壊され、女神イサスとの対決で物語はクライマックスへ。火星シリーズ第2弾。

    試し読み

    フォロー
  • 霧に橋を架ける
    値引きあり
    4.0
    人間を寄せつけない“霧”の大河に初めての橋を架けようとする人々の苦闘と絆を描き、ヒューゴー賞とネビュラ賞をダブル受賞した表題作。宇宙で遭難した女性と、圧倒的に異質な相手の邂逅を描く、ネビュラ賞受賞の衝撃作「スパー」。消失と再出現を繰り返す猿たちのサーカスとともに旅する女性が出合う奇跡を描いた、世界幻想文学大賞受賞中編「26モンキーズ、そして時の裂け目」。現代SF界きっての短編の名手が、孤独を抱えたものたちの不可思議な出会いとふれあい、そして別れを鮮やかに描く。数々の賞に輝く傑作11編を収めた幻想SF短編集。/解説=橋本輝幸
  • 久遠 上
    4.0
    地球上空に忽然と出現した小惑星〈ストーン〉―。未来の地球人がつくったこの巨大な恒星船の内部には、ハイテク都市ばかりか、さらに地球人の想像を絶する秘密がひそんでいた。無限へと通じる超空間通廊〈道〉が発見されたのである。この〈道〉が異星人ジャルトの侵略をはばむために閉鎖されてから40年の歳月が流れた。荒廃した地球と〈ストーン〉、そして〈道〉で、いままた新たなる壮大無比の物語がその幕をあける!
  • リメイク
    3.6
    デジタル化された俳優を使うリメイクばかりが製作される近未来のハリウッドで実現不可能な夢を抱く女子学生アリス。アステアに憧れるアリスは、いまや製作もされないミュージカル映画で踊るのが夢だった。そんなアリスに恋をしたトムが見たものとは?ローカス賞受賞、ダンスと映画でいっぱいの素敵な恋の物語/掲出の書影は底本のものです
  • デッドアイ・ディック
    4.0
    祖国の中性子爆弾によって、やがては滅びる運命にあるオハイオ州ミッドランド・シティ。そこに住む「デッドアイ・ディック」と名づけられた男、そして、変人・普通人たちがコミカルに織りなす時の流れのタペストリーを、著者ならではのユーモアと哀愁をこめて描く。軽妙なウィットの陰に鋭い批評眼が光る話題作。
  • 獣の数字 1
    -
    「あたしのパパが作ったタイム・マシンを見てくださる?」―ぼくの決死のプロポーズに、彼女は笑ってそう答えた。だがそれは単なるタイム・マシンではなく―。多元宇宙を自在に往来できる連続体飛行機だった。この画期的発明を狙う謎の異星人に新婚早々殺されかけたぼくらは、この飛行機を駆って時空を超えた逃避行へと旅立ったのだが…。円熟期を迎えた巨匠が奔放に描く力作長篇。
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを
    4.3
    聞きたまえ! 億万長者にして浮浪者、財団総裁にしてユートピア夢想家、慈善事業家にしてアル中である、エリオット・ローズウォーター氏の愚かしくも美しい魂の声を。隣人愛に憑かれた一人の大富豪があなたに贈る、暖かくもほろ苦い愛のメッセージ……現代最高の寓話作家が描く、黒い笑いに満ちた感動の名作!
  • メトセラの子ら
    3.7
    医学がどれほど発達しようと、人間にとって決して逃れられぬ運命--死をまぬがれた人々がいた。しかも、その不死性は何ら意図的なものではない。死をもたらすと同じように運命が彼らから死をとりあげ、不死の遺伝子を与えたのだ。だが、ひとたびそうした長命族の存在が普通人に知られたとき、全世界はねたみと憎悪のるつぼと化した。そして、長命族は対立を避ける唯一の道、大宇宙への恒星間飛行へと旅立った!
  • 宇宙のランデヴー
    4.1
    〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕太陽系内に突如現われた謎の小惑星。だが、それは自然の天体ではなく、巨大な金属物体であった。ついに人類は、宇宙からの最初の訪問者を迎えることになるが……巨匠クラークが〈未知の存在〉とのファースト・コンタクトを、該博な科学知識を駆使して見事に描きあげた超話題作。
  • 動乱星系
    値引きあり
    3.7
    AIの独立と内戦に揺れるラドチ圏から遠く離れた、辺境の星系国家。有力政治家の娘イングレイは兄との後継争いにおける大逆転を狙い、政敵の秘密を握る人物を流刑地から脱走させる。ところが、引き渡されたのはまったくの別人だった。進退窮まったイングレイは、彼人になりすましをさせるという賭けに出る。だが折も折、来訪中の隣国有力者の殺人事件が発生。次から次へと想定外の事態が展開し、異星種族をも巻きこむ一触即発の危機に……。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞など全世界計13冠制覇の《叛逆航路》ユニバース、待望の新作登場!/解説=山之口洋
  • 星群艦隊
    値引きあり
    4.7
    かろうじて非常事態を切り抜けたアソエクの星系(システム)。だが内乱の戦火はついにこの地にも及ぶ。無人のはずの隣接星系に潜む謎の艦、圧倒的異質にして人類を凌駕する力をもつ異星種族プレスジャー、そしてブレクの宿敵であるラドチの絶対的支配者アナーンダ――数多の難題を前に、ブレクは思いを胸に秘め、戦いつづける。デビュー長編シリーズにしてヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞など、驚異の全世界12冠制覇。『叛逆航路』『亡霊星域』につづく本格宇宙SFのニュー・スタンダード三部作、ここに完結! ファン必読、前日譚のスピンオフ短編も特別収録。
  • 亡霊星域
    値引きあり
    4.4
    ついに内戦が始まった。かつては宇宙戦艦のAIであり、いまはただひとりの生体兵器“属躰(アンシラリー)”となった“わたし”は、宿敵のアナーンダから艦隊司令官に任じられる。“わたし”は復讐心を胸に秘め、正体を隠して新たな艦で出航する――大切な人の妹が住む星系を守るために。乏しい情報と未熟な副官、誰が敵か味方かもわからない困難な状況ながら、かつての悲劇はくりかえさないと決意して……。ヒューゴー賞、ネビュラ賞など7冠制覇の『叛逆航路』に続き、ローカス賞&英国SF協会賞をダブル受賞した、本格宇宙SFのニュー・スタンダード第2弾!/解説=大野万紀
  • ダイバージェント 異端者 上
    3.0
    世界は〈無欲〉〈高潔〉〈博学〉〈平和〉〈勇敢〉の五派閥に分かたれた。運命を決するテスト、ベアトリスに下された診断は異端者(ダイバージェント)。危険過ぎるサバイバル・ゲームの幕が切って落とされた!
  • 悪魔の発明
    -
    偉大な天才発明家トマ・ロック博士は新発明に没頭していた。ことに、一発で一国の艦隊を全滅させうるというロック式電光弾は恐怖の発明であった。しかし、厳重な警戒にもかかわらず海賊ケル・カラージュの手に奪われた。大西洋諸国は連合艦隊を編成してカラージュの根拠地へと向かったが……正確な科学知識の裏付けをもって描くヴェルヌの卓抜な想像力と驚くべき未来への予見は、学究一途な学者の悲劇的末路を描くと同時に、20世紀の恐怖となった原子力兵器“ミサイル”『悪魔の発明』をも予知した傑作。
  • 白い病
    4.2
    戦争目前の世界で,突如「雪崩のように」流行り始めた未知の疫病.大理石のような白い斑点が体のどこかにできたが最後,人は生きながら腐敗してゆく.そこへ特効薬を発見したという貧しい町医者が現れたのだが――.死に至る病を前に,人びとは何を選ぶのか? 一九三七年刊行の名作SF戯曲が,現代の我々に鋭く問いかける.

    試し読み

    フォロー
  • 宇宙戦争
    3.8
    19世紀の末、栄えるイギリスの国土に宇宙から火星人がやってきた。火星人はなんでも焼きつくす熱光線や毒ガス弾を使い、怪物機械をあやつって人々をふみつぶす。侵略からのがれる人々はどうしたか?立ちむかう軍隊は?そしてそのとき主人公の"ぼく"は……。宇宙を舞台の小説や映画の原点となったH=G=ウェルズのSF古典の大名作!
  • 盗まれた細菌/初めての飛行機
    3.3
    細菌学者の研究室からコレラ菌を盗み出した無政府主義者は、テロを企むが……(「盗まれた細菌」)。操縦経験がないのに、最新の飛行機で無謀にも空へ飛び立った青年が村に大騒動を巻き起こす(「初めての飛行機」)。文明批判から、最新技術、世紀末のデカダンスまでを「笑い」で包み込む、SFだけではないウェルズの新たな魅力を発見できる愉快な短篇集。本邦初訳5篇を含む11篇を収録。
  • ウォーシップ・ガール
    値引きあり
    4.0
    星間紛争中のある重大事件にかかわり、心に傷を負った重巡洋艦のAI〈トラブル・ドッグ〉は、終戦後にみずから軍を辞した。その後艦の武装を下ろして人命救助団体に加わり、新たな艦長サリーらと共にレスキュー活動に勤しんでいた彼女は、あるとき遭難信号を受信する。すべての惑星がオブジェのように加工されている謎の星系・ギャラリーで、民間船が何者かに撃墜されたというのだ。急ぎ駆けつけた〈ドッグ〉は、銀河の命運を賭けた戦いに巻きこまれる。はたして14歳のAIは銀河を救えるか? 英国SF協会賞長編部門受賞の傑作宇宙SF。
  • 宇宙の一匹狼
    -
    舞台は、火星と金星が、地球の植民地となった時代だ。政治をはじめすべてのことが腐敗しきっている。主人公クラッグは一匹狼の犯罪者で、タフ・ガイである。大酒飲みだが、仕事をしているときは酒に手をふれないという自制心をもっている。一度目の結婚にこりた女嫌いである。そんななか、はるか彼方の異世界から「考える岩」がやってくる。こちらも「はみ出し者」だ。似たもの同士はいったいいかなる「交渉」をおこなうのか。奇才ブラウンのSF長編。
  • 天の光はすべて星
    -
    ブラウンのSF第二作。第一作「発狂した宇宙」、第三作「火星人ゴーホーム」のどちらとも異なり、ブラウンの幅の広さを感じさせる作品だ。主人公、宇宙飛行士のマックスはもう57歳になるが、こうつぶやく…銀河系の中だけにだって、約十億の恒星がある。おまけにその大半には惑星のおまけがついているんだ。かりに一つずつとして、十億の惑星だ。もしその惑星の中に、千について一つずつ地球と同じ種類に属するものがあるなら、その数は百万だ。百万個の世界が、待ち受けているんだ…宇宙ロケットに賭ける一人の男の姿をリアルに描いた本書は、今もなお古びることなく、胸に迫る。
  • 地球人のお荷物
    -
    パロディ満載の、傑作ユーモアSF・シリーズ。星間調査部隊少尉だった地球青年ジョーンズは、宇宙船の事故で太陽系から500光年はなれた惑星上に不時着した。惑星の名はトーカといい、ホーカ人が住んでいた。ホーカ人は、テディベアをそのまま大きくした恰好の生き物で、想像力にあふれて純真そのもの。地球の情報を手にすると熱狂し、あらゆるものをそっくり真似してしまった…カウボーイ、ドン・ジョヴァンニ、宇宙パトロール隊員、ジャーロック・ホームズ……。さて、ジョーンズの前に次々起こるてんやわんやの大騒動の結末はいかに。
  • 滅びの星
    -
    その太陽は早朝に、惑星に暖かさと命をはぐくむ恵み深い放射をあたえていたが、午後も半ばを過ぎると放射は激しくなり、四つの惑星は消滅の道をたどった。何者かが太陽の放射を急速に増大させ、燃えあがる「滅びの星」に変えたのだ! 何者かが全宇宙の破壊と奪取を企てているのだ! もと密輸交易商人、地球出身のケトリックは星系間交易監督局の関係者ら3人を仲間として、急遽、ヒヤデス星団中の一巨星を周回する第二惑星タナナルに派遣された。…ハミルトン晩年の宇宙活劇SF。
  • 太陽から三番目
    -
    マシスンは代表作の長編「縮みゆく人間」でよく知られる作家だが、ホラー、ファンタジー、SFの各分野で、過去・現在・未来を舞台に創造的で刺激的なイマジネーションを縦横に発揮し、数多くのファンを唸らせてきた。信じがたいものを読者に見させ、思いもよらぬ世界へ導くその異才は、処女作「モンスター誕生」で明らかである。本短編集では、表題作のほか、タイム・トラベラー、異星人の登場するSFや、ユーモラスな作品など、作者の魅力を十分味わえる13編を収録した。
  • 発狂した宇宙
    -
    とにかくこれは多元宇宙SFの決定版である。多元宇宙SFのあらゆる面白さとテクニックを全部ぶちこんだ、いわば集大成であり、さらにこれによってブラウンは、多元宇宙SFを確立させたといえる。そのかわりSF作家にとってはこれ以後、多元宇宙の面白いネタを見つけるのが困難になった。処女長編とは思えぬ、完成された作品である。ブラウンの長編の最高傑作は? という問いに対して、『発狂した宇宙』をあげる人と、『火星人ゴーホーム』をあげる人がいて、好みが二種類にはっきりわかれてしまう。ぼくは『発狂した宇宙』をとるが、星新一氏などは『火星人ゴーホーム』組である。シュール・リアリスティックなドタバタが好きな人と、ブラック・ユーモアの方が好きな人とにわかれるのではないか、と、ぼくは思っている。…以上、筒井康隆氏の紹介文だ。
  • 未来世界から来た男
    -
    奇抜な着想と語り口のうまさで定評のあるフレドリック・ブラウンが、趣向の粋をこらした作品集。悪魔から魔法のパンツをもらった好色漢のしたことは? 不死身の米国大統領の秘密とは? 超光速で飛んだ宇宙船隊はいったいどこへ? ロバはどのようにして火星人の手から地球を救ったのか? タイム・マシンで大儲けを企んだ男の運命はいかに……空想と幻想に飛翔したいという希望に応える佳品の缶詰。
  • 栄光の星のもとに
    -
    金星植民地と地球連邦との間には何かと火種がくすぶっていた。地球の学校に通うドンは両親の住む火星に向かうよう連絡を受け、宇宙乗り換えステーションに到着する。だがそのときステーションは金星革命軍によって占拠されてしまい、戦争に巻き込まれていく…昨日までなにも知らなかったドンは地球と金星の間で翻弄されていく。頑固な少年の成長を描くハインラインのジュブナイルSFの1編。
  • SFカーニバル
    -
    鬼才フレドリック・ブラウンが贈るユーモアたっぷりなSFアンソロジー。タイム・トラベル、ロボット、異星人による地球侵略、スペース・オペラ(宇宙活劇)、ミュータントなど、10人の作家による短編10作を選んでいる。SFの主要なテーマを網羅した本書は、SF入門編にも最適な一冊だ。

最近チェックした本