旱魃世界

旱魃世界

1,188円 (税込)

5pt

4.7

十年ほど前から徴候を見せていた世界的な旱魃は、ここ五カ月のあいだ、各地で急速に文明社会を崩壊させつつあった。マウント・ロイヤル市の住人たちが競うように水を求めて海岸へと殺到する中、医師ランサムはハウスボートの船上で、破滅まで引き延ばされた時間を緩慢と生き続けていた。やがて、妄執に囚われた建築家ローマックスの不穏な企みをきっかけに、彼も海を目指して南下を試みるが……生物を拒絶するように変質する世界をシュルレアリスム絵画のように描き出した、バラード〈破滅三部作〉の一端をなす『燃える世界』の完全版、本邦初訳。/解説=牧眞司

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旱魃世界 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あっという間に暑い夏はすぎて秋。酷暑をふりかえりつつ、タイトルからして暑そうなバラードの作品を読む。燃える世界の改訂版の位置付けとのことですが、読みやすさも違う
    し、意味合いも違う文脈が多くなったような気がします。特にラストシーンなどかなり違うのではないでしょうか。これ翻訳の違いなのでしょうか?原文

    0
    2021年09月28日

    Posted by ブクログ

    旱魃世界

    人類の愚かな振舞いにより、海からの水の恵みが途絶えた世界。
    湖は干からび川は流れを止め、生き物は死に向かい、陸地は砂漠化していく。
    人は海水を蒸留して得るわずかな水と引き換えに、愚かにも、更に塩で海を浸食していく。

    連想されるのはマッカーシー「ザ・ロード」でありマルセル・セロー「極北」

    0
    2024年02月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古典と呼ぶほどではないが65年発表というわりに古さは全くない。現在の肌感覚とシンクロする部分があり、極端な世界観にも関わらず現代的で違和感がなく自然に感じる。
    まず感じたのは状況と心情の説明がいつもよりしっかりしていることで、今まで読んだ中では最も具体性があり分かりやすかった。
    それは新訳のせいもあ

    1
    2025年06月16日

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