タイトル&装幀買しました。2017年ネビュラ賞、クロフォード賞、ローカス賞、ヒューゴ賞長編小説部門の4受賞作品。鳥はさして出てきませんが、面白かった。近未来アポカリプスもの。
天才魔法使いのパトリシアと天才科学ギークのローレンス、美男美女の幼い頃から始まり、出会いや別れを繰り返しながら、どちらも地球
...続きを読むを救おうとするが、どちらも破壊しようとしていく。科学と魔術という世界に引き裂かれるロミオとジュリエットタイプロマンスではあるが、あんまり恋愛色は強くない。設定がとても良い。鍵はペレグリンというAI人格と<樹>。大人向けのダークファンタジー。非常にロマンに溢れている。印象深いのは幼い頃のローレンスが2秒タイムマシンを作り、独りでMITで民間出資のDIYスペースシップ打ち上げを見に行くシークエンス。MITのオーボンパンでコーンマフィンを食べる小さいローレンス。ほんま初めて行くとMITのキャンパスはめちゃややこしいし、なんか寂しい。近くにあるハーバード大に比べると冷たい印象があるが(主観)、まざまざと絵面が浮かんでくる。さらにそこで出会い場面をもってきているのが天才を感じさせる良いシーンだと思う。ということで、原作のほうを読んでみようと思う。