作品一覧

ユーザーレビュー

  • 罰と罪 下

    Posted by ブクログ

    ついに犯人らしき容疑者に近づき、確保に至るまでの1分ごとの状況説明は緊迫感があり、ドキドキしながら読んだ。
    まるでドラマか映画のように映像が目に浮かんだ。
    最後まで気の抜けない展開で、一気に読み終えた。
    韓国の警察内部の人間関係や、若い新人刑事の気の使い方、ソウルの繁華街や田舎町の名称などを知ることができた。
    地名が出てくるとそれがソウルからどれくらいのところにあるのか、どんな場所なのかなど、必要に応じて入る説明もよかった。
    ドフトエフスキーの小説を読んでいればもっと楽しめたかもしれない。

    0
    2025年04月04日
  • 罰と罪 上

    Posted by ブクログ

    韓国の警察小説。
    22年前の事件を追う3人の刑事の動向と、犯人の独白が交互に続く。
    この巻の後半、被害者が所属していたドフトエフスキー小説を読む読書会のメンバーへの刑事のインタビューが始まるあたりから、犯人に近づいているような雰囲気が出始めるが、まだわからない。
    下巻を読むのが待ちきれない。

    内容とは別に、韓国語を勉強しているので、登場人物の名前や、ところどころに出てくる韓国語もとても興味深かった。
    ・アイゴ---女刑事ヨン・ジヘの口癖 「ああ、まあ、はあ」という意味の感嘆詞
    ・ノ・ナ・シロ---被害者の口癖 「あなた、わたしのこと、嫌いでしょ」の意

    0
    2025年04月04日
  • 極めて私的な超能力

    Posted by ブクログ

    エンタメとして面白い。通勤通学のお供にいいSF短篇集。ただ、男性に都合の良いストーリーなのにはげんなりする。

    0
    2022年06月27日
  • 罰と罪 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『罰と罪(下)』を読み終えて、まず残った感覚は「しまった!」という悔しさだった。物語の中盤、ある証言の食い違いを前にして、私は何も引っかからずに読み進めていた。伏線回収がすでに始まっていたことに、気づかなかったのだ。

    ミステリーを読んでいるとき、私はたいてい何かしらの引っかかりを持ちながら読み進めている。違和感や伏線らしきものを、完全に言語化できなくても、感覚としては掴んでいるつもりでいる。ところがこの作品では、それがすっぽり抜け落ちていた。

    奇数章では犯人キム・サンウンの独白が続き、そこでは啓蒙主義やドストエフスキーといった、いかにも「考えている」ように見える言葉が大量に投下される。私は

    0
    2025年12月16日
  • 罰と罪 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本を手に取ったきっかけは、正直に言えば軽いものだった。タイトルがドストエフスキーの『罪と罰』を思わせ、ページをぱらぱらとめくると、作中にもドストエフスキー作品への言及が散りばめられている。殺人事件とドストエフスキー。少しひねったエンタメミステリーとして楽しめそうだ、という期待があった。

    けど、読み進めるにつれて、その期待は良い意味で裏切られる。これは、気軽に消費できるタイプのエンタメじゃない!むしろ「ちゃんと本と向き合え」と要求してくる、負荷の高い読書…。

    物語は、22年前に起きた未解決の女子学生殺害事件を軸に進む。現在パートでは、女性警察官ジヘが、被害者の同級生たちに話を聞きながら事

    0
    2025年12月13日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!