現代のロンドンで、フォッグ(霧)とオブリヴィオン(忘却)という二人の男が再会する場面から始まる物語は、1926年〜44年のパリ、ワルシャワ、トランシルヴァニアなど時間と場所が転々と行きつ戻りつしつつ進んでいきます。
ある出来事により特殊な能力を身に付けた、ユーバーメンシュと呼ばれる超人たちが、第二
...続きを読む次世界大戦の中で敵味方となって戦う様が描かれます。
ちょっとX-MENを連想させられますね。
フォッグは能力に目覚め困惑している時に、イギリス情報機関にスカウトされ、仲間たちと出会います。
そして機関の任務中に出会った一人の娘に、心を奪われていきます。
細かく場面が切り替わるテンポの良さ、謎めいたストーリー、乾いた語り口などが、いつの間にか中毒にかかったように、僕を物語に引き込みました。
まだ、このお話がどんな方向に向かっていくのか予想もつきませんが、続きを見届けるべく、下巻に挑みたいと思います。