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Posted by ブクログ 2016年06月04日
文化人類学的SFの泰斗、ル・グィンの短編集。初期の作品をほぼ発表順に収録しており、作家本人に寄る解説もそれぞれに添えられていて、ある意味贅沢な短編集です。
これ、鴨は10代の頃に旧版を読んでおりまして、ファンタジー系の「解放の呪文」「名前の掟」はいまでも覚えております。子供の頃は「ファンタジーなの...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月21日
ファンタジー、サイコミス(というのか?)風味のものなどさまざま。どれもSF味がちょうどよくて、作品の世界にすぐ入り込めた。普遍的な問いをSF仕立てにしたようなものが多い。人間と人工知能の違いとは何かを考えるとき、「九つのいのち」ほど適切な小説はないんじゃないかと思う。「視野」はまさに我々の視野の不思...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月03日
本書は、著者がデビューした1960年頃から1975年頃までの軌跡が概観できる短篇集です。全17篇。
読んでいて真っ先に感じたことは、この作風、コードウェイナー・スミスやジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、あるいはハーラン・エリスンの作品を読んでいるときの感覚に似ているということ。それは、読者を置い...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月29日
短編集。ル・グィンが書いたファンタジーおよびSF短編、計十七篇を集めた本。中には、ゲド戦記や闇の左手、所有せざる人々、ロカノンの世界など、ほかの長編のもとになった短編がちらほら混じっていて、ファンには嬉しい一冊。
抽象的すぎたり、文章が固くてとっつきにくい作品も、なかには若干混じっているのです...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年09月17日
「革命前夜」のみ再読。
「所有せざる人々」作中において無政府主義社会の革命論を打ち立てた偉大なる先駆者だったオドーですが、この短編ではひとりの血肉の通った女性として登場します。
ル・グィンの長編と短編はセットで読んでこそ味わいが増すのだなぁとしみじみ。
ル・グィンの世界には革命家はいても神も英雄も存...続きを読む
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