寄港地のない船

寄港地のない船

その船はどこから来て、どこへ向かうのか。もはや知る者は誰もいない。巨大な宇宙船の内部で、いまや人間たちは原始的な生活を営んでいた。かつて船を支配していたという巨人族、猛烈な勢いで繁茂する植物、奇怪な生物たち、そして〈前部人〉と呼ばれる未知の部族を恐れながら……。世界が宇宙船であることも、わずかに伝承に残っているのみだった。 ある時、狩人のロイは司祭マラッパーから、この船を支配するために世界の〈前部〉へ向かおうと誘われる。だが、仲間たちと〈死道〉へ旅立ったロイを待っていたのは思いもよらない出来事の連続だった。そして、彼が旅路の果てに見たものは――。 幻の傑作SF、待望の邦訳。

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寄港地のない船 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年10月18日

    オールディス氏の処女長篇。およそ60年前の作品がなぜか今邦訳、刊行された。世代間宇宙船もので、船内はポニックと呼ばれる生命力の強い植物が蔓延り異形と化している。世代を重ね、船の記録ははるか昔に失われており、一部を除き、人間は外に世界があることさえ知らない。デッキとポニックで隔てられた人々は各地で小さ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年01月28日

    久しぶりに骨太なSFを読んだ気がする。面白かったなぁ。
    こう、新語を不親切にぶつけてくる感じが好きなんだよね。なんだろうこれは、となけなしの想像力をフル回転させながらページを繰っていって、段々とその言葉が自分の中に形作られていく感覚。
    あとがきによると世代宇宙船もの、という小説の古典、らしい。初めて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月05日

    世代宇宙船の中で繰り広げられる物語。原書は1958年の作品だ。著者の初期の作品である。ハードSFというわけではないので、設定に疑問を持つところもあるが、物語としては楽しめた。読むのが辛かったのは最初の部分。物語がふわふわとしていて、世界観を理解できなかった。我慢して読み進めると、冒険が始まり、いくつ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月28日

     光速は越えられない。
     その厳然たる物理学的事実に従うか従わないかでストーリーは大きく変わる。ワープのような超光速航法を導入すると、宇宙は地球上と大差なく移動可能な場所となる。ところが光速が越えられないならば、亜光速で飛んで目的地に到達するものの、戻ってきたときにはウラシマ効果で数世紀がたっている...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月26日

    面白いとか面白くないとか以前に、翻訳が酷すぎる。そこは「を」じゃなくて「が」だろ、といった細かいものから文章全体がおかしいもの、もはや意味がわからないものまで、気になって仕方ない。

    最後まで読めたので面白くないわけではないのだが、ここまで翻訳がひどいと感じた本は初めてかな。

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