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文化政策の論理と芸術支援の実際
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 文化芸術支援のロジックを欧米と比較しつつ,日本では議論が遅れている芸術の倫理性についても考察.明治期以降の国と地方の行政統治機構の関係を明らかにし,政策決定における会議の内実に踏み込み検討する. 実施された文化芸術支援においては,経済と文化の不可分性をデータに基づき分析・提示することで支援に対する政策評価の必要性を考え,これからの成長戦略として注目される欧米の芸術市場の拡大を参考に,日本がとるべき新しい文化芸術支援策を提言する. -
文化と教養 : 比較文学講演の旅
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 比較文学・比較文化を専攻する著者が、様々な機会にその時々の聴衆を相手に行った講演の記録から、比較的最近の15篇を選んで一冊にまとめる。描き出された東西文化の出会いの種々相は、著者の体験に深々と裏打ちされている。 -
文化としての数学
数学が人間からかけ離れた絶対的な真理であるという思想、あるいは神が数学を創り人間に与えたとする神話は、古代から現代まで姿をかえてたえず登場してきた。だが、すでにできあがった数学を天下り式に子供に注入する教え方は、数学をつまらなくさせてはいないか? 人類と数学の出会いから今日の数学理論に至る発達史や、初等教育における分数の計算や数の抽象化の難しさなどを平明に語り、自然や人の営みと数学の関わりを説き明かす。 「数学には甘い菓子のようなおいしさはない。しかし、暑いときに飲む冷い真水のようなうまさはある」と語る著者の業績は、数学的側面だけでなく数学教育から障害児教育まで幅広く、かつ、学問・科学・芸術に対する深い造詣と、そこから教育や人間を捉える真摯な洞察に満ちている。本書は、50年代半ばから70年代前半に発表された、数学と文化について語った文章を集めたもので、著者の思想と、数学の面白さや奥深さを知る格好の入門書となっている。「数学勉強法」「数学と社会も変わった」の二篇を増補し、吉本隆明の追悼文を再録。 【目次より】 Ⅰ 数学はあらゆる分野に浸透する これからの社会と数学 数学と現代文化 専門の違った人たちとダベってみる その一 専門の違った人たちとダベってみる その二 Ⅱ 数学はどんな学問か 数学は単純で素直である 数学は特殊な言語である 数学は学問的に孤立する危険をもつ 数学も時代の支配的イデオロギーに規定される 数学は自然や社会を反映する客観的知識 数学も人間を形成する 数学はほんとうに論理的か 数学と方法 数学の発展のために Ⅲ 数学はどう発展したか 数学の歴史的発展 現代数学の主役=構造とはなにか 構想力の解放 Ⅳ 科学を学んでいくために 科学への道――女性に与う三つの原則 数学勉強法 数学も社会も変わった あとがき 巻末エッセイ 遠山啓――西日のあたる教場の記憶(吉本隆明) -
文化に投資する時代
広告会社の営業マンがイベントを証券化する。映画狂の銀行マンが映画に投資する。エエンタメと金融―異なる世界をまたにかけ「日本初」を成し遂げた2人のビジネスマン。アイデアに満ちた仕事の楽しさを伝える。 -
文化の戦略 明日の文化交流に向けて
草の根交流から国家的プロジェクトまで、様々な分野で国際交流が広がっている。しかし明治以来続いてきた、「先進国」を上「途上国」を下と見る価値観に基づく「差別型交流」は跡を絶たない。文化はそれぞれの国に固有の価値観に根ざした体系であり、相対的なものである。無意識にまで染み透った西洋文化至上主義を脱却し、文化相対主義に基づく「誠実型交流」を進めるために今なにをなすべきか。世界文化への貢献を展望する、現場からの提言。 -
文化のための追及権 日本人の知らない著作権
絵画や彫刻を作る芸術家は、日本では一度作品を売却した後は、オークションなどによっていくら作品の価格が上昇しても、一切収入を得ることが出来ない。これではアーティストはなかなか育たないだろう。実はこれは日本の文化的貧困につながる大問題である。ヨーロッパやアメリカの一部では「追求(利益配当)権」という著作権の保護システムによって、作者の利益がそうした場合においても保証されるシステムが作られている。本作では、著作権についてわかりやすく解説しつつ、その一部としての追求権について日本で初めてくわしく紹介する。【目次】まえがき/第一章 芸術家は貧しいのか/第二章 芸術家と著作財産権/第三章 芸術家と著作者人格権/第四章 追求権の始まりと今/第五章 追求権と制限規定のバランス/第六章 追求権は芸術家を救えるのか?/あとがき -
文化の脱走兵
本を片手に、戦う勇気ではなく逃げる勇気を。 言葉を愛する仲間たちに贈る、待望のエッセイ集。 「国でいちばんの脱走兵」になった100年前のロシアの詩人、ゲーム内チャットで心通わせる戦火のなかの人々、悪い人間たちを化かす狸のような祖父母たち──あたたかい記憶と非暴力への希求を、文学がつないでゆく。 「もし本が好きになったら──私たちがその人たちを見つけて、めいっぱい大切にしよう。世界中のたくさんの本を翻訳して、朗読して、笑ったり泣いたりしよう。」(「クルミ世界の住人」より) 紫式部文学賞を受賞したロングセラー『夕暮れに夜明けの歌を』の著者による、最新エッセイ集。 【もくじ】 クルミ世界の住人 秋をかぞえる 渡り鳥のうた 動員 ほんとうはあのとき…… 猫にゆだねる 悲しみのゆくえ 土のなか 道を訊かれる つながっていく 雨をながめて 君の顔だけ思いだせない こうして夏が過ぎた 巣穴の会話 かわいいおばあちゃん 年の暮れ、冬のあけぼの 猫背の翼 あの町への切符 柏崎の狸になる あとがき 文化は脱走する 【装幀】 名久井直子 【装画】 さかたきよこ -
文化の「発見」 驚異の部屋からヴァーチャル・ミュージアムまで
ミュージアムの歴史から問題点を掘り起こすと,そこに二つの選択肢が見えてくる.すでに価値の定まった「至宝」を拝みに来る「テンプル」なのか,あるいは人びとが集い未知なる物に出会い,そこから議論が始まっていく「フォーラム」という新たなあり方なのか.人類学の視点からミュージアムの新たなあり方を探究する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. -
文化表象としての村上春樹
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界的な人気作家であり、作品はもちろん発言や行動も注目される村上春樹。独特の時代感覚や視点から、死・暴力・恋愛、震災、アイデンティティーのありようなどを描き続けている。村上作品は、世界でどのように受容され、どう読まれているのか。 映像・映画との親和性、翻訳をめぐる問題系、作品が描く物語と現実との関係性――フランスやイギリス、アメリカ、台湾、日本の研究者が、それぞれの社会的・文化的な背景をもとに主要な村上作品の新たな可能性を照らし出す。 初期作品から最新作までを、時に内在的に、時に意外な視点から読み込み、村上春樹という文化をめぐる表象の多様性に迫る国際シンポジウムの成果。 -
文化部どもの戦い方
電子書籍特典として、文化部の先輩たちの、キャラ設定資料を収録! 壁内紺太は、文化部のカーストが最下位の学校で、漫画研究部の部長をしている。 ある日、幼馴染の親友・上条光治が、東京から数年ぶりに戻ってきた! 久しぶりに会った光治は、誰がどう見てもカースト上位のイケメンになっていた…! 紺太は再会を喜び、光治に秘密で描いていたWEB漫画を教えてしまう。 ところが翌日、登校した紺太が見たのは、 自分のWEB漫画を馬鹿にして笑うクラスメイトたちと、光治の姿で―― 創作活動の在り方と、変わりゆく幼馴染の関係を問う、青春クリエイター物語 -
文化部どもの戦い方【分冊版】
壁内紺太は、文化部のカーストが最下位の学校で、漫画研究部の部長をしている。 ある日、幼馴染の親友・上条光治が、東京から数年ぶりに戻ってきた! 久しぶりに会った光治は、誰がどう見てもカースト上位のイケメンになっていた…! 紺太は再会を喜び、光治に秘密で描いていたWEB漫画を教えてしまう。 ところが翌日、登校した紺太が見たのは、 自分のWEB漫画を馬鹿にして笑うクラスメイトたちと、光治の姿で―― 創作活動の在り方と、変わりゆく幼馴染の関係を問う、青春クリエイター物語 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。 -
文化・文明 意味と構造
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 人間活動の総体を、その全体輪郭と基本骨格そして各部分の相互連関について原理論的角度から分析し、人間世界の構造と意味を考察。 【目次より】 目次 まえがき 序篇 文化・文明と人間・活動‐体系 第一篇 目的・活動‐体系 第一章 価値・活動‐体系 第一節 価値の信奉 宗教 第二節 価値の創造 芸術 第三節 価値の逹成 倫理、教育 第四節 価値の擁立 国家 第五節 四種‐価値活動:多元‐協律 第二章 認識・活動‐体系 第一節 事象一般の認識 言語 第二節 人間事象の認識 文学、歴史 第三節 事象の法則の認識 科学、学問 第四節 事象の原理の認識 哲学 第五節 四種‐認識活動:多元‐協律 第三章 機能・活動‐体系 第一節 全体運営の機能 政治、法律 第二節 関係運営の機能 社会、コミュニケーション 第三節 個体運営の機能 経済、技術 第四節 三種‐機能活動:多元‐協律 第二篇 脱‐目的・活動‐体系 第一章 脱‐目的・活動‐体系 遊戯、スポーツ 結篇 四種・活動‐体系:多元‐協律 補論 現代諸思潮の検討 一 ガイア、エントロピー、エコロジー、バイオ、生命倫理学 二 環境造型、都市計画、サウンド・スケープ理論、ジオ・ソシオロジー 三 情報、知識産業、メディア、コンピュータ、人工知能 四 無意識、トランス・パーソナル 五 ポスト・モダーン 六 都市論 七 梅棹文明学 付論 基礎概念の検討 一 文化と文明 二 生活様式、生の様式、行為様式、存在様式 三 自己実現、存在成就 四 意味の体系、意味の現成 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 中田 光雄 1939年生まれ。哲学者。筑波大学名誉教授。 東京大学教養学部教養学科フランス分科卒、同大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退、パリ大学大学院哲学科博士課程。著書に、『抗争と遊戯』『文化・文明』『政治と哲学』『現代を哲学する』『正義、法-権利、脱-構築』『哲学とナショナリズム』『現代思想と<幾何学の起源> 』『差異と協成 』『創造力の論理 -テクノ・プラクシオロジー序論』など、 訳書に、シモーヌ・ヴェイユ『前キリスト教的直観、人格と聖なるもの(著作集第2巻)』シモーヌ・ヴェーユ『科学について』などがある。 -
文化への発言(フォルミカ選書)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「第二芸術論」で知られる思想家は、戦後の京都学派の中心人物として、さまざまな文化活動に関係した。また、フランス文学・フランス文化への造詣が深く、独自の思想でも知られる。その著者が、文化をどう捉えていたのかを示す好著である。 【目次】 ナショナリズムと文化 今日における歌舞伎 文化遺産のうけつぎ 伝承問答 伝統と民族性 地方文化私見 日本インテリの弱さ 素朴ヒューマニズム 西洋文学研究者の自戒的反省 人間性の試金石 文学者と酒 日本映画の成長 漢文必修などと みんなの日本語 子の名づけの問題 南方熊楠の学問 桑原隲蔵小伝 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
文化立国論 ――日本のソフトパワーの底力
人口減少、経済停滞を迎える日本。そういったなか、復活のカギをにぎるのは「文化」である。すでにヨーロッパでは、国家規模で文化芸術の推進に取り組んでおり、その成果は様々なところに散見される。また、日本でも地域に根差した文化による地方再生が実践されている。そういった現状を分析しつつ、人間国宝といった形のない伝統や、世界遺産に登録されるような景観を活かすだけではなく、私たちの身近にある小さな文化に注目し、そこから日本人がよりよく生きていくための姿を探る。 -
文官王子にイカされちゃう! ~褐色姫の訳あり婚姻事情~
とある国を治める女系一族。王族は隣国より婿をとる習わしがあり、末姫のアリアは敵国の城内に幽閉されていた第二王子・テセウスを婿に迎えることに。温厚でおとなしく従順に見えたテセウスだが、ひとたび夜を共にすると──どうやらこの王子、一枚も二枚も上手……!? 訳ありの政略結婚は、いつの間にか、疼くような甘さが満ちた時間へと変わっていく。その他、読み切り4編を収録! -
文官貴族令嬢は、マッチョな騎士に首ったけ。
「私、筋肉に触れてみたいのです!」 文官貴族の娘アナベルは王宮の夜会で運命の出会いを果たす。 マッチョな騎士たちを初めて目にした彼女はすっかりその立派な筋肉の虜になってしまったのだ。 そして、偶然出会った騎士グレイへ訓練の差し入れを持っていく代わりに好きな筋肉を一つずつ触らせてもらうことになり――? 極上の筋肉にメロメロなアナベルとそんな彼女を振り向かせたいグレイの、甘さも筋肉もたっぷりなアツアツ胸キュンラブコメディー!! -
文官令嬢の恋愛録 公爵閣下と封じた記憶
マリーは由緒ある伯爵家のお嬢様。なのに社交界デビューもせず官僚の道を選んだ変わり者。やりがいある書記補佐官の仕事に精を出していたが、メルトレファス公爵ユージンが上司に就任して、マリーの人生は急変! なぜなら彼は、数日前にとんでもない粗相をはたらいた相手だったのだ。さらには、彼はマリーすら知らない過去をちらつかせ、迫ってきて……!? ネット発! 乙女心を捨てた官僚とクールな上司の織りなす秘密の恋の駆け引き開始!! -
文官ワイト氏と白き職場
「こんな糞みたいな国の国家公務員なんざ辞めてやらあっ!」 怒りの辞表を魔王に叩きつけた白骨死体(アンデッド)のワイト氏 ヘッドハンティングされた先は聖女様の国の会計課 基本給は3倍、週休2日、ボーナス保証、お盆休みあり 魔族(ブラック企業)からヒト族(白き職場)へ華麗なる転職をしたワイト氏だったが… 最強で有能な骨に幸せは訪れるか!? -
文学
未知の災厄に覆われた世界を 文学はどう描いたか? 日本文学の最前線をなす 2020年のベスト短編アンソロジー 解説:冨岡幸一郎 我が人生最悪の時 磯﨑憲一郎 移民の味 王谷 晶 母になる 木村友祐 猫はちゃんと透き通る 最果タヒ あたらしい日よけ 井上荒野 ばばちゃんの幽霊 朝吹真理子 サクラ 尾崎世界観 四半世紀ノスタルジー 町屋良平 斧語り 松田青子 ふらここ 山下澄人 ダン吉の戦争 髙橋源一郎 ヨブに会う 加藤 櫂 スカピーノと自然の摂理 金子 薫 あなたのことを話して 長島有里枝 下品な男 上田岳弘 その一匹を殺したのは誰か 高山羽根子 解説:冨岡幸一郎 -
文学
文学は人間存在の始まりから、その傍らに、つねに在った。言葉が発せられ、書きつけられるとき、それが他者にむけて、その心に働きかけようとするとき、文学は生まれる。想像力と共感の力を涵養し、「いま、ここ」にはいない者たちと私たちを結びつけ、人々の新たな関係性と社会、世界との結びつきを書き換えてゆく文学の可能性を、根源から問い直す。 -
文学外への飛翔(小学館文庫)
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 演技することはおれのアイデンティティのひとつだ――と、俳優・筒井康隆は自己分析する。作家の余興にあらず。演出家・蜷川幸雄に乞われてチェーホフの『かもめ』でトリゴーリン役もこなしているのだ。本書は、舞台・映画・テレビで出会った、藤原竜也、香取慎吾、豊川悦司、本木雅弘、深田恭子、鳳蘭、安達祐実、藤谷美紀、緒形拳、根津甚八、唐十郎、野田秀樹、渡辺えり子……を筒井流に解剖し、はたまた演技論を展開する異色の演劇エッセイだ。 -
文学キョーダイ!!
現代文学の最前線に立つ姉弟の対話 ロシア文学者・奈倉有里と、小説家・逢坂冬馬。 文学界の今をときめく二人は、じつはきょうだいだった! 姉が10代で単身ロシア留学に向かった時、弟は何を思ったか。その後交差することのなかった二人の人生が、2021年に不思議な邂逅を果たしたのはなぜか。予期せぬ戦争、厳しい社会の中で、我々はどう生きるのか? 縦横無尽に広がる、知性と理性、やさしさに満ちた対話が一冊の本になりました。 ◇目次◇ はじめに――逢坂冬馬 PART1 「出世しなさい」がない家 Family PART2 作家という仕事 Literature PART3 私と誰かが生きている、この世界について World おわりに――奈倉有里 -
文学ご馳走帖
病床で朝から粥や菓子パンを貪り食った正岡子規。旅する際に出迎えを断り、しかし「リンゴ酒と、それから蟹だけは」と所望した太宰治。食堂車のメニューに「『ソップ』(スープ)がない」と興味深げに綴った内田百間。作者が意図したか否かは別にして、小説や随筆に描かれる食の風景が、物語の隠れた主役になることもある。本書は作品を手がかりに、江戸、明治、大正、昭和と、日本人の食文化がどう変遷を遂げてきたかを浮き彫りにする。 -
ブンガク座シアター
主に、近代麻雀系各誌で、短期連載または読切りとして掲載された作品群です。 SF(少し不思議)系やナンセンス、有名麻雀小説のパロディ「トサケンばくち地獄」などを収録。 また、麻雀ジャンル以外の不条理短編や、まんがくらぶ系雑誌掲載の4コマ作品、講談社・Mr.マガジンに掲載された、第六回新人賞佳作入賞作「鉄拳王」など、赤羽文学がぎっしり詰まった傑作選です! -
文学者と哲学者と聖者 吉満義彦コレクション
日本最初期のカトリック哲学者の思想と生涯 岩下壯一の弟子にして遠藤周作の師。カトリックの思想を日本に植え使徒としての生を切望した哲学者の論考・随筆・詩を精選して紹介。 -
文学者たちの大逆事件と韓国併合
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1910年、大日本帝国自立の犠牲として同時並行的に生起した大逆事件と韓国併合。天皇制国家の理想は植民地主義的想像力と結びつき、日本人の境界を規定する排除/内包の構造を創出した。その衝撃から産み落とされた「日本語文学」を再読し、事件から百年の今、国民国家のフィクションを暴き出す。日本人、在日朝鮮人、被差別部落民、引揚者たち-「日本人」とは誰なのか。 -
文学少女対数学少女
高校2年生の“文学少女”陸秋槎は自作の推理小説をきっかけに、孤高の天才“数学少女”韓采蘆と出逢う。彼女は作者の陸さえ予想だにしない真相を導き出して……“犯人当て”をめぐる論理の探求「連続体仮説」、数学史上最大の難問を小説化してしまう「フェルマー最後の事件」のほか、ふたりが出逢う様々な謎とともに新たな作中作が提示されていく全4篇の連作集。華文青春本格ミステリの新たなる傑作! 解説:麻耶雄嵩 -
“文学少女”と飢え渇く幽霊
【だってわたし、とっくに死んでるですもの】 元・大人気覆面美少女作家の“僕”と、物語を食べちゃうくらい愛している“文学少女”の先輩。ある日、二人きりの文芸部に、謎の文字や数字を書き連ねた紙片が届く。文芸部への挑戦だと解釈した遠子は、心葉を巻き込んで調査を始めるのだが…。大人気“文学少女”コミカライズ、新シリーズここに開幕! (C)2006 Mizuki Nomura・Miho Takeoka (C)2010-2011 Rito Kohsaka Licensed by KADOKAWA CORPORATION ENTERBRAIN -
“文学少女”と恋する挿話集
柔道一筋、人呼んで「炎の闘牛」。そんな彼が恋をした! 清楚で可憐な大和撫子、その名は……『“文学少女”と恋する牛魔王【ミノタウロス】』、「このことは内密に」待望の入部希望者が漏らした呟きには何やら不穏な気配が!? 『“文学少女”と革命する労働者【プロレタリア】』ほか、遠子のクラスメイトとの交流や、美羽&芥川のその後など、ほろ苦く甘い、極上のエピソードが盛りだくさん! 物語を食べちゃうくらい深く愛する“文学少女”天野遠子と、彼女を取り巻く人々の、恋する挿話集第1弾!! -
“文学少女”と死にたがりの道化
【すべての答えは本の中に!? ビター&ポップなミステリアス学園コメディ!】 “元天才美少女作家”の僕と、“本をちぎって食べる妖怪”の先輩。二人が紡ぐミステリアス学園コメディ! 大人気ライトノベルコミック化!! (C)2006 Mizuki Nomura・Miho Takeoka (C)2008-2009 Rito Kohsaka Licensed by KADOKAWA CORPORATION ENTERBRAIN -
“文学少女”見習い
聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉【このは】。彼に惹かれ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの“文学少女”が宿っていた。まるで相手にされず、落ち込む菜乃。けれど、彼女がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」――文学初心者の少女が物語に隠された真実を探す、もうひとつの“文学少女”の物語!! -
文学少年と運命の書
古来、泰山山頂の金篋(金の箱)のなかには、すべての者の生死を記した禄命簿『玉策』があり、それがあれば、人の寿命を知り、またその運命を変えることもできるという──。ある日呉承恩の前に、その玉策が女の子の姿で現れた。不思議な力を狙う大人たちから呉承恩は彼女を守ることができるのか。何より本と物語が好きな少年・呉承恩と、金篋から転がり出た、本を食べる少女・玉策の物語。涙がこぼれるあたたかいファンタジー! -
文学少年と書を喰う少女
古来、泰山山頂の金篋のなかには、すべての者の生死を記した禄命簿『玉策』があるとされる。 それがあれば、人の寿命を知り、またその運命を変えることもできるという―――。 本と物語が何より好きな少年・呉承恩と、金篋から転がり出た、本を食べる生意気な少女・玉策。 不思議な力をもつ玉策を、様々な者が狙いに来るが、呉承恩は彼女を守ることができるのか!? 涙こぼれる感動のファンタジー! -
文学男子のほっこり恋レシピ【特別版】
オムライス、ポークカツレツ、ハヤシライス、鶏すき、ハンバーグ、マカロニグラタン、玉子粥、鍋焼きうどん、鴨南蛮、天ぷら蕎麦、ブランデーケーキ… 文豪ゆかりのメニューで育まれる、文学を愛しすぎる残念美形の恋v 商社に勤務する知恭は文学について語りだしたら止まらない残念美形。そんな彼を好意的に受け止めてくれたのは、仕事で知り合ったトランスレーターの天方。きまじめ口調でとんでもないことを言い出す知恭に深い教養で応えてくれる天方と、文豪ゆかりのレストランで過ごす時間は至福の時だったが、彼には片想いの人がいるらしい。しかも知恭は訪ねた天方の部屋でその相手と鉢合わせてしまい――!? 食と文学がクロスオーバーするほっこりラブv 紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを収録した特別版! -
文学地図 大江と村上と二十年
バブル景気の全盛期(1989~90年)、湾岸戦争の戦後期(93~95年)、ゼロ年代後半の景気後退からリーマン・ショックに至る時期(2006~08年)の三度、新聞の文芸時評を担当した経験。文芸時評担当以前から念頭にあり、時評執筆に並行して深まった思考をあらためて展開した三篇の文芸評論。 ポスト昭和期の、大江健三郎、村上春樹、阿部和重、保坂和志、高橋源一郎、沢木耕太郎らの小説や岩明均の漫画『寄生獣』を論じることで、自身が同時代的に接してきた文芸の世界の「地図」を描き、さらにその「地図」を深く掘り進めることで見えてきた、小説という表現に起きている変化を捕らえようとする、意欲的な力作文芸評論集。 -
文学的パリガイド
シャン=ゼリゼあるいはプルースト、パレ=ロワイヤルあるいはバルザック、モンパルナスあるいはボーヴォワール……24の名所・旧跡と24人の文学者をつないで描く、パリの文学的トポグラフィ。文学のエピソードから新しいパリが見つかる、鹿島流パリの歩き方。 -
文学・哲学・感染症
気鋭の研究者たちが、コロナ禍の文学と哲学、そして歴史について語る。コロナ禍でおこなわれた東京大学東アジア藝文書院オンラインワークショップの記録。 -
文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史
2016年に誕生30周年を迎えた『ドラゴンクエスト』シリーズ。 ドラクエの作者・堀井雄二は「物語を体験する」ゲームを作り続けてきました。 あるいは、あなた自身が主人公になることが出来る 文学を描き続けてきたとも言えるでしょう。 その試みは、実は村上春樹や、ライトノベルといった 日本のすべてのポップカルチャーの進歩と密接な関係があるのです。 いま、ドラクエが切り開いた新しい文学の地平への冒険が始まります。 <目次> 序章 文学としてのドラゴンクエスト 「たかがゲーム」では済ませられない ドラクエがポップカルチャーに与えた影響 日本人の感性との特殊な結びつき 堀井雄二はなにを描こうとしたのか 第一章 ドラクエ前夜 ―早稲田大学からポートピア連続殺人事件 学生運動の終わり 早稲田大学漫画研究部 村上春樹が近くにいた オタクライターの先駆けに パピコンでプログラミング 鳥嶋和彦との出会い 『ラブマッチテニス』に見えるドラクエの原形 物語を体験するアドベンチャーゲーム 『ポートピア』は謎解きじゃない 漫画の面白さをゲームに 第二章 キミが勇者になる ―ドラクエの誕生 不要なダンジョン アメリカでRPGを見た RPGとアドベンチャーの違い 役割性と物語性 ロールプレイとは「ごっこ遊び」? 漫画を体験させる 『指輪物語』から切り離された日本のファンタジー 漫画のゲーム化 めんどくさいリアルはいらない 物語性よりもプレイヤーが楽しいように キミと主人公を同一化させるロト三部作 主人公そのものになれるのか? 第三章 堀井雄二と村上春樹のデタッチメント ―ロト三部作 現実から離れた村上と堀井 村上春樹の漫画性 “ナマの現実”を描くことこそが文学 純文学もキャラ小説 文学は「現実」を描けない 『世界の終り』と『ドラクエIII』 現実世界の下に広がるアレフガルド 日本人の価値観の変異 虚構によって現実に向き合う ドラクエ世界へのデタッチメント 第四章 大きな物語の消失 ―天空三部作 物語的な形式をとったドラクエIV 群像劇だから描けた今までにない個性 自分の「登場」する物語 AIがキャラクターに自我を与える 人生を描くドラクエV 主人公が勇者じゃない 人生のような錯覚を生み出す分岐 天空三部作に通底するもの ドラクエが抱えた奇妙な矛盾 大きな物語が消失した1995年 ポストモダンとしてのドラクエVI IIIとVIの「ふたつの世界」の差異 第五章 「ドラクエらしさ」の集大成と新しい時代へ ―ドラクエVIIからドラクエVIII 時代との伴走から降りる アニメに近づく画面演出 過去最長のシナリオで殺伐とした世界を描くドラクエVII ファイナルファンタジーの暗さとの違い 不意に現れる暗い文学性が「ドラクエらしさ」をつくる グランド・セフト・オートが開いた自由なゲーム ドラクエVIIIは自由と物語を両立できたのか 新しい時代の礎 第六章 ネットワーク上のもう一つの人生 ―ドラクエIXからドラクエX 80年代から抱いていたオンライン化への野望 違う人生を送るための世界 多くのプレイヤーが同時に主人公になれるのか? ドラクエIXの破棄された構想 現実世界を冒険する「すれ違い通信」 ドラクエIXはドラクエらしくない? ドラクエXで実現した「みんなが主人公」 失敗作だという誤解 終章 そして伝統へ ―ドラクエXI 「かのように」思わせる錯覚 ドラクエらしさが宿るもの ドラクエの未来 -
文学と宗教の間
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 キリスト教は日本の近代文学にどのような影響を与えたのか? 小林秀雄、宮澤賢治、島崎藤村、北村透谷、徳冨蘆花、堀辰雄を読み解く。 【目次より】 I 小林秀雄 小林秀雄とドストエフスキイ そのキリスト論を中心として 「芥川論」をめぐって 「パスカル論」をめぐって 宮沢賢治 宮沢賢治 その一側面 手帳をめぐって 「銀河鉄道の夜」をめぐって 島崎藤村 島崎藤村 その一側面 「新生」をめぐって 藤村 「若菜集」以前 II 透谷とキリスト教 評論とキリスト教に関する一試論 蘆花とキリスト教 「日本から日本へ」をめぐって 堀辰雄覚書 「聖家族」より「菜穂子」へ 太宰治と聖書 III 文学者のなかの神 二つの「沈黙」 漱石と宮沢賢治 植村正久と近代日本文学 濃情 透谷にふれて 八木重吉と草野天平 近代詩における求道的詩人の系譜 IV 大岡昇平 人と文学 佐古純一郎の芥川論をめぐって 小林秀雄 そのキリスト論 あとがき 佐藤 泰正 1917~2015年。日本近代文学研究者、文芸評論家。元梅光学院大学学長。早稲田大学文学部卒業。文学博士(早稲田大学)。 著書に、『蕪村と近代詩』『近代日本文学とキリスト教・試論』『文学と宗教の間』『日本近代詩とキリスト教』『文学その内なる神 日本近代文学一面』『近代文学遠望』『夏目漱石論』『佐藤泰正著作集(全12巻別巻1)』『中原中也という場所』『文学講義録 これが漱石だ。』『文学の力とは何か』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
文学とワイン
言葉を尽くして語ること、イメージをふくらませること、余韻を楽しむこと……。共通点の多い文学とワイン。 銀座エノテカ・ミレで開かれる文学ワイン会「本の音夜話(ホンノネヤワ)」は、 毎回一人の作家と参加者が、ともにワインを飲みながらトークを楽しむ、知る人ぞ知るイベント。 これまでの出演は、西川美和、田中慎弥、柴崎友香、平野啓一郎、堀江敏幸、島本理生、穂村弘、原田マハ、小林エリカ、角田光代。 作家との親密で幸福な時間を、ここに文章で再現。 全10回シリーズの第一弾となる本書では、西川美和の回を収録。 ・作家のおすすめブックガイド付き ・各作家をイメージした厳選ワインガイド付き ・ファンから作家への質問コーナーも充実 -
文学における生と死
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 【目次より】 第一部 一 武田泰淳の滅亡感について 二 三島由紀夫の死と思想 三 『金閣寺』と例外者の立場 四 死という同伴者 井上靖『化石』について 五 椎名麟三と遠藤周作 六 私の芥川龍之介像 七 近代人の性格喪失 夏目漱石『坑夫』について 第二部 一 人間への絶望と希望 フランクル『夜と霧』について 二 ジイドの心の両極性について 三 トルストイ『アンナ・カレーニナ』における死の問題 四 ドストイエフスキイの世界 五 完全な美しい人間の形象 『白痴』のムイシュキンについて 六 ドストイエフスキイにおける生と死の問題 七 ドストイエフスキイにおける愛の問題 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 久山 康 1915~ 1994年。哲学者、宗教学者。関西学院大学元院長、同名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。 著書に、『自然と人生』『現代人と宗教』『近代日本の文学と宗教』『落暉にむかいて』『文学における生と死』『四季折りおりの歌 現代の秀句・秀歌の鑑賞』『人間を見る経験』『ヨーロッパ心の旅』『人に会う自己に会う』など、 訳書に、キェルケゴール『愛は多くの罪を掩ふ』キエルケゴール『野の百合・空の鳥』『キエルケゴールの日記』などがある。 -
文学入門
私たちの文化生活のなかで最も重要な地位を占めている文学、これを狭い文壇意識から解放して、正しく社会に結びつけることほど大切な問題はないであろう。なぜ文学は人生に必要か。すぐれた文学とはどういうものか。何をどう読めばいいか。清新な文学理論と鋭い社会的洞察力をもって、文学のあるべき姿と味わい方を平明に説く。 -
文学のエコロジー
文芸作品をコンピュータで動くシミュレーションとしてつくるとしたら、なにをどうすればよいだろうか。作品をゲームクリエーターの目、プログラマーの目で眺める。構造やメカニクスに焦点を当てる技術を駆使し、文学をエコロジーとして見る。作品世界を探検するための地図を持とう。 小説にはなにが書かれて、なにが書かれていないのか。客観的に作品を眺めることで、見えてくる、楽しめる、作品世界とその魅力。 -
文学の風景をゆく
かつて、その青春時代に石川啄木と宮沢賢治から多くの影響を受けた写真家が、日本列島を北は釧路、南は那覇まで、近・現代の日本文学界をいろどった作家たちの原風景を辿るとき、命あるものとの出会いと別れのくり返しの中で新しい自分を再発見し、再認識していく姿が浮き彫りになる。「風の中をゆく」をテーマに各章ごとにカラーグラビアのページを組み、写真にその土地と文学に係わるキャプション、さらに撮影時のデータを添えられ、読者が作家達の足跡を辿るとき、カメラで一層の楽しみを見出していただきたいという作者の思いが伝わる。 -
文学のプログラム
<書くこと>でいかに<戦争>と拮抗しうるのか――。小林秀雄、坂口安吾、保田與重郎の戦時下における著述を丹念に辿ることで、時局に追従する言説と彼らとの距離を明らかにし、保田の『万葉集の精神』を起点に、日本文を成立せしめた「訓読」というプログラムの分析へと遡行する。気鋭の批評家による<日本イデオロギー>の根底を撃つ画期的試み。群像新人文学賞受賞作を収めた第1評論集。 -
文学ノート*大江健三郎
戦後文学の代表的作家として大江健三郎が終生敬愛した作家、大岡昇平。同時代を東大仏文科で過ごし、別の道に進んだ批評家、蓮實重彦。影響を与え、与えられた異才と「沸騰的な」時代から、新たな読みを試みる、大江健三郎論の新たな地平。 -
文学ノート 付=15篇
1973年に書き下ろし長篇小説として出版され、その年の野間文芸賞受賞作となった『洪水はわが魂に及び』執筆と並行して、大江健三郎は文芸誌「新潮」1970年12月から1973年8月にかけて6回の「文学ノート」を発表する。これは一般的なイメージでの創作ノートとは大きく異なる、作品を創造することに関する詳細な自己分析の集積である。 また「付=15篇」とされる、最終的に長篇小説『洪水はわが魂に及び』から省かれた細部の15篇は、執筆中の作品と作家にとってどうしても必要な要素であった。 最終稿としての長篇小説、執筆中の作家の意識の詳細な自己分析、執筆途上では作品そのものと作家にとって必要不可欠だった細部、この三者をあわせ読むことで、大江健三郎という稀有な作家の想像力のありよう全体が明瞭となるのである。 -
文学は予言する(新潮選書)
トランプ政権誕生で再びブームとなったディストピア小説、ギリシャ神話から18世紀の「少女小説」まで共通する性加害の構造、英語一強主義を揺るがす最新の翻訳論――カズオ・イシグロ、アトウッドから村田沙耶香、多和田葉子まで、危機の時代を映し出す世界文学の最前線を、数々の名作を手がける翻訳家が読み解く。 -
文学は割に合う!
★作品社公式noteで「訳者あとがき」全文公開中→「文学は割に合う! 試し読み」で検索! 世界にはびこる文系不要論に抗し、人間的な豊かさをはぐくむための文学の有用性を説くのみならず、その市場価値にまであえて踏み込み、「長期的投資」「遅れてくる利子」としての意義を強調する。フランス文学界の碩学による、抒情的な思索とアイロニカルな語り口に満ちた唯一無二の書。 本を読み、考えるという営みの肯定。 ■ 文学・哲学だけでなく、美術、映画、画面上のたくさんのコンテンツも含めた教養は、仕事における目先の作業から距離をとり、自らを客観視し、外部と内部とに同時に存在しながら自らを見つめ、人生を変えるための手助けをしてくれます。もともとのキャリアを超え出るため、方向を変えるため、関連分野へと分化していくため、新しいチャンスをとらえるためには、教養が不可欠なのです。一般教養がもたらすものとは、洞察力とか直感力という別種の知性です。これは優れた犬や狐にみられる勘に近いものなのです。鋭い勘は生まれつきではなく、読書によって養われるものであり、読書は他の経験への入り口となります。読書は勘を養ってくれるのです。困難を切り抜け、立て直すのにこれほど必要なものはないのです。(本書「第14章」より) ■ さてその夜、ジュリアン・ソレルの冒険に大興奮してしまったので、なかなか寝つけませんでした。(…)母が階下にいて、ダイニングの椅子に座っていました。(…)「寝ないの?」「本を読んでて眠れないんだ」――こんなとりとめない言葉を母と交わしました。そのときようやくわたしは理解したのです――母は死ぬのだと。(…)その夜、文学と生とが、恋と権力とが、そして二階で読む小説のなかにあらわれる野心と一階の母につきまとう苦しみと死とが、対立すると同時にたがいに浸透し、受け入れあっていました。文学が人生すべてだというつもりはありませんが、『赤と黒』がもたらした高揚感がなければ、この小説から得た人生への洞察がなければ、亡くなるまでの三ヶ月間、平常心と鋭敏さを失わずに母のそばに寄り添い続けることはできなかったでしょう。(本書「第15章」より) ■ 訳者として、本書が日本の読者、とりわけ「文学を学ぶ意味はあるのか?」と自問自答する者に、本を読み、考えるという一連の営みを肯定する一助となることを切に願う。文学は、つねに挑まれ傷つき衰えていくものの歴史ではあるが、決して過去の遺物ではない。その歴史を更新し続けることは、現在進行形のものとして文学の生を証しだてすることになる。(「訳者あとがき」より) 【内容目次】 第1章 詩こそはもっとも見返りの多い芸術のひとつ 第2章 教養と美容 第3章 通りを渡る 第4章 文学の欲求 第5章 「本当の人生、それは文学である」 第6章 オルニカールはどこ? 第7章 高等教育ビジネス 第8章 「ピアノを習いなさい、キーボードを叩く練習になるから!」 第9章 忙しいひとびとはまちがっている 第10章 気配りと卓越性(ディスタンクシオン) 第11章 ひとには自分の価値に値する価値があるのか? 第12章 階級に復讐する 第13章 野心とは、有象無象の悪徳ではない 第14章 すべてのひとのための文学 第15章 リホボス・ビーチ 第16章 魔法の直方体 第17章 耳も読む 第18章 読むことは健康のためになる 第19章 自分の人生の作者になるということ 第20章 文学はどこにでも 第21章 詩人たちの恩恵 第22章 マタイ効果 第23章 文学と統計学 第24章 失われた機会 第25章 落ち着いて、またいつでも会えるから! 原註 訳者あとがき 【著者プロフィール】 アントワーヌ・コンパニョン(Antoine Compagnon) (著) 1950年、ベルギー、ブリュッセル生まれ。理工科大学校、国立土木学校という理系のエリート校を卒業したが、その後、25歳で文学研究に転じた。パリ・ソルボンヌ大学教授を経て、2006年よりコレ─ジュ・ド・フランス教授。コロンビア大学教授を兼任。2022年に、アカデミー・フランセーズの会員に選出される。プルースト、モンテーニュ、ボードレール、文学史、文学理論に関する著書が多数ある。 本田 貴久 (ほんだ・たかひさ)(訳) 1975年生まれ。中央大学経済学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。訳書に、ウィリアム・マルクス『文人伝──孔子からバルトまで』(水声社)、ジャン=ピエール・デュピュイ『ありえないことが現実になるとき──賢明な破局論にむけて』(共訳、ちくま学芸文庫)、ジャン=クロード・ベルフィオール『ラルース ギリシア・ローマ神話大事典』(共訳、大修館書店)など。 -
文学フリマ物語 なぜ人は創作に魅せられるのか
私であること。 他の誰でもないこと。 他者にそのことを示すこと——。 出版不況、書店の減少が叫ばれるなか、なにが人を引き寄せるのか? スタイリッシュな書籍からホチキス留めの冊子まで、ユニークで個性的な作品が邂逅する「文学フリマ」 という現象に迫る。 多数の証言から見えてくる「本」の現在地 これまでの主催者や運営事務局、老舗文芸誌の編集者、芥川賞作家や文芸評論家、そして多彩な出店者たち…… 本づくりに魅せられた人々を通して考える、ノンフィクション文学フリマ探訪記。 ◎文学フリマとは? 文学フリマとは文学作品の展示即売会だ。出店者が「文学」だと思うものであれば、どんな中身であろうと自由に販売できる。——「はじめに」より <本書の目次> 第1章 「書きたい」という衝動 第2章 「文学」でつながる共同体 第3章 始まりと「新しい文化運動」 第4章 地域の独自性とSNSの活用 第5章 短歌ブームと日記ブーム 第6章 多層化する本の世界 ※内容は予告なく変更となる可能性がございます -
文学を探せ
尾崎一雄や川崎長太郎の私小説、江藤淳の鋭い文芸評論、大江健三郎の力作長篇、加能作次郎など現代ではあまり顧みられなくなった作家を熱心に取り上げるリトルマガジン、フランスのヌーヴォー・ロマン……坪内祐三は「文学」を愛するが、その目利きは確かで厳しい。 定点観測的に、そして広い視野をもって「文学」の言葉をフィールドワークし、自らの存在をかけてギリギリまで向き合い、咀嚼し、論ずるうち、自身のリアルタイムの状況までもが否応なしに滲み出すような比類なき表現、すなわち「文学」となって結実する――一九九九年半ばから二〇〇〇年末までに至る「暴走」の記録。 -
分岐駅まほろし
満月の夜、<もしもあの時…>を巡る時間旅行へ。 ――それは《後悔》を巡る涙と感動の旅! 「あなたの人生の分岐点はいつですか?」 かりそめの人生リセットで手に入れた予想外な結末とは!? 分岐駅まほろし――それは満月の夜にだけ現れるという不思議な駅。 過去に《後悔》を抱えた者たちが行き着く場所だとか。 「もしもあの日、あの時、今とは違う生き方を選んでいたら……」 <人生の分岐点>へと巻き戻り、選択することのなかったもう一方の人生を辿る訳アリな男女。 やがて彼らは、本当に大切なものに気づいて……。 涙腺崩壊の感動ファンタジー、待望の文庫化。 ヒューマニズムの名匠・清水晴木が《後悔》を抱えたすべての人に贈る奇跡のストーリー! これは素晴らしき人生の物語。 ――この1冊を読めば、明日から前を向いて生きる勇気が生まれるはず!
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