文化立国論 ――日本のソフトパワーの底力

文化立国論 ――日本のソフトパワーの底力

715円 (税込)

3pt

4.0

人口減少、経済停滞を迎える日本。そういったなか、復活のカギをにぎるのは「文化」である。すでにヨーロッパでは、国家規模で文化芸術の推進に取り組んでおり、その成果は様々なところに散見される。また、日本でも地域に根差した文化による地方再生が実践されている。そういった現状を分析しつつ、人間国宝といった形のない伝統や、世界遺産に登録されるような景観を活かすだけではなく、私たちの身近にある小さな文化に注目し、そこから日本人がよりよく生きていくための姿を探る。

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文化立国論 ――日本のソフトパワーの底力 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年10月04日

    この人のいう文化はどちらかというとオペラなどのハイカルチャー寄りで、サブカルチャーに寄った文化立国論ではあまりなかった。現実に起こっているのはサブカルチャーによる聖地巡礼などによる文化立国であるが、それでも本書は文化の大切さを説いた良い本だと思う。

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    Posted by ブクログ 2021年02月23日

    文化庁長官の日本の文化政策への思い、そして文化立国実現に向けての提言が語られている。文化政策や文化の力を活用した地方創生に関心があり、興味深く読んだ。文化の力で国を地方を元気にすることは大切。芸術文化も伝統文化も生活文化もすべて人が生きていくうえで必要な「文化」であり、どのように私たちを豊かにするの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月12日

    1964年の東京オリンピックを挟む1955年から1973年までを高度経済成長期といい、GDP成長率は年平均9.1パーセントであった。しかし、それを支えたのは人口増加であり、すでに人口減少時代に入った日本が、GDPの高い成長率を取り戻すことはない。
    ゆえに、これからの日本人の暮らしを豊かにするのは物質...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月08日

    今、わが国で文化の存在価値が大きくなっているのは、グローバル化が一つの重要な要因だという。そのような中で、わが国の文化行政の予算の多くが文化財の保護と国立文化施設の運営整備に充てられているが、文化立国実現のために必要なことは・・・少し内容が薄かったかなと感じました。

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    Posted by ブクログ 2015年12月23日

    文化庁長官が語る「文化」論。日本のソフトパワーの底力、それは、外来の文化を柔軟に取り入れ、寡黙でシャイな日本人ではあるが、連綿と培ってきた「和」の心で各地の小さな文化をネットワーク化し、切磋琢磨することにより世界が絶賛する日本文化を花咲かせるに違いと言っている。
    無味乾燥な大都会の発想である「日本消...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月07日

    成熟社会に入った日本は、これから文化をベースにしていくべきと論じる。日本には自分たちが気づいていない伝統文化をもっと発信していくべきとある。そういった面もあるだろうが、日本の伝統文化を過度に評価しているようなにも思えた。

    とはいえ、地方再生の役割を担う事例は興味深いと感じた。

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