作品一覧

  • ケアする声のメディア ホスピタルラジオという希望
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    病院内の小さなスタジオで放送されるホスピタルラジオ。サンドウィッチマンが出演するNHK『病院ラジオ』で日本でも知られるようになったが、発祥の地イギリスではすでに大病院の多くで設置し運営している。そもそも、なぜ病院内でラジオ放送が始まったのか。声のメディアは、どのようにしてケアの役割を担っているのか。 イギリスのホスピタルラジオの歴史や事例を押さえたうえで、日本の藤田医科大学のホスピタルラジオを紹介する。ボランティアが放送し、患者がベッドサイドで耳を傾け、医療従事者や当事者リスナー同士のコミュニケーションも促進する「ケアするメディア」の実践を描き出す。 また、ホスピタルラジオにとどまらず、高齢者や依存症患者の孤立を防ぐ音声メディアの事例も取り上げ、閉じられた空間に暮らし、社会から排除される人々をゆるやかにつなぐ声がもつ可能性を検証する。 本書では、これまで研究が手薄だったラジオとケアをめぐって、患者や医療従事者だけでなく、社会の周縁に生きる人々を包摂し、コミュニケーションを促し、相互にケアをしあえる環境を作り出す可能性や、音声メディアを介したケアの倫理を展望する。
  • 文化のための追及権 日本人の知らない著作権
    4.0
    1巻715円 (税込)
    絵画や彫刻を作る芸術家は、日本では一度作品を売却した後は、オークションなどによっていくら作品の価格が上昇しても、一切収入を得ることが出来ない。これではアーティストはなかなか育たないだろう。実はこれは日本の文化的貧困につながる大問題である。ヨーロッパやアメリカの一部では「追求(利益配当)権」という著作権の保護システムによって、作者の利益がそうした場合においても保証されるシステムが作られている。本作では、著作権についてわかりやすく解説しつつ、その一部としての追求権について日本で初めてくわしく紹介する。【目次】まえがき/第一章 芸術家は貧しいのか/第二章 芸術家と著作財産権/第三章 芸術家と著作者人格権/第四章 追求権の始まりと今/第五章 追求権と制限規定のバランス/第六章 追求権は芸術家を救えるのか?/あとがき

ユーザーレビュー

  • ケアする声のメディア ホスピタルラジオという希望

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いわゆる病院内ラジオである。NHKでサンドイッチマンがラジオ放送をしている番組があり。最初に見たときには意味がよくわからなかった。
     スマホのアプリや何かで音声が聞けたらいいが、病院内限定なので難しいであろう。リクエストで音楽を流すときに著作権の問題がクリアできないとも記載してあったが、ここが日本の著作権の問題であろう。
     メディアとしてのラジオが意外と若者に聞かれているということはあまり知られていないのでもっとこのことを多く広めるべきであろう。

    0
    2024年11月12日
  • 文化のための追及権 日本人の知らない著作権

    Posted by ブクログ

    非常に面白い視点.
    芸術家の育成や創作モチベーション維持のための新しい考えを提案している.
    本筋の追求権の方は十分に理解できていないのだが,その前提としての著作権(権利の束)の説明が今までみたどの本よりももっとも理解しやすかった.
    授業での解説にも使わせてもらおう.

    0
    2014年11月09日
  • ケアする声のメディア ホスピタルラジオという希望

    Posted by ブクログ

    イギリスの病院には「ホスピタルラジオ」という取り組みがある。
    入院患者を気分的に慰め、回復を助けるため、1920年代に始まり、2022年6月時点で154のホスピタルラジオ局がある。
    患者に双方向型で音楽、クイズやビンゴなどエンターテイメントを提供したり、ボランティアが病棟を訪れコミュニケーションを図ったり、医療情報番組を放送したりしているという。
    結果的に患者の不安が軽減され、ナースコールが減ったそうだ。
    日本では、2018年8月、NHKがお笑いコンビ、サンドイッチマンによる「病院ラジオ」という番組を放送、話題を呼んだ。
    そして、2019年12月、愛知県豊明市にある藤田医科大学病院で「フジタイ

    0
    2024年07月16日
  • ケアする声のメディア ホスピタルラジオという希望

    Posted by ブクログ

    NHKの「病院ラジオ」を皮切りに、病院内でのホスピタルラジオの取り組みが紹介される。自分もradikoでラジオを聴きながら通勤電車を行き帰りしているけど、毎日同じ時間に同じ番組の音楽やDJの会話を聞くとホッとする。病院のベッドで寄り添う声を聴けるのはケアにつながると思う。海外の歴史や取り組みなど、沢山の参考文献とともに詳述されている。

    0
    2024年07月02日
  • 文化のための追及権 日本人の知らない著作権

    Posted by ブクログ

    著作権、文化追及権について全くの知識ゼロで読んでいったがスラスラと読めた。非常にわかりやすく書かれているのでお勧め!

    0
    2011年12月21日

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