ケアする声のメディア ホスピタルラジオという希望

ケアする声のメディア ホスピタルラジオという希望

1,980円 (税込)

9pt

4.0

病院内の小さなスタジオで放送されるホスピタルラジオ。サンドウィッチマンが出演するNHK『病院ラジオ』で日本でも知られるようになったが、発祥の地イギリスではすでに大病院の多くで設置し運営している。そもそも、なぜ病院内でラジオ放送が始まったのか。声のメディアは、どのようにしてケアの役割を担っているのか。

イギリスのホスピタルラジオの歴史や事例を押さえたうえで、日本の藤田医科大学のホスピタルラジオを紹介する。ボランティアが放送し、患者がベッドサイドで耳を傾け、医療従事者や当事者リスナー同士のコミュニケーションも促進する「ケアするメディア」の実践を描き出す。

また、ホスピタルラジオにとどまらず、高齢者や依存症患者の孤立を防ぐ音声メディアの事例も取り上げ、閉じられた空間に暮らし、社会から排除される人々をゆるやかにつなぐ声がもつ可能性を検証する。

本書では、これまで研究が手薄だったラジオとケアをめぐって、患者や医療従事者だけでなく、社会の周縁に生きる人々を包摂し、コミュニケーションを促し、相互にケアをしあえる環境を作り出す可能性や、音声メディアを介したケアの倫理を展望する。

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ケアする声のメディア ホスピタルラジオという希望 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    イギリスの病院には「ホスピタルラジオ」という取り組みがある。
    入院患者を気分的に慰め、回復を助けるため、1920年代に始まり、2022年6月時点で154のホスピタルラジオ局がある。
    患者に双方向型で音楽、クイズやビンゴなどエンターテイメントを提供したり、ボランティアが病棟を訪れコミュニケーションを図

    0
    2024年07月16日

    Posted by ブクログ

    NHKの「病院ラジオ」を皮切りに、病院内でのホスピタルラジオの取り組みが紹介される。自分もradikoでラジオを聴きながら通勤電車を行き帰りしているけど、毎日同じ時間に同じ番組の音楽やDJの会話を聞くとホッとする。病院のベッドで寄り添う声を聴けるのはケアにつながると思う。海外の歴史や取り組みなど、沢

    0
    2024年07月02日

    Posted by ブクログ

    この作品を読んで、次の2項目を感じました。
    ①NHKの病院ラジオを聴いてみよう。
    ②ポッドキャストを聴いてみよう。

    0
    2024年07月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いわゆる病院内ラジオである。NHKでサンドイッチマンがラジオ放送をしている番組があり。最初に見たときには意味がよくわからなかった。
     スマホのアプリや何かで音声が聞けたらいいが、病院内限定なので難しいであろう。リクエストで音楽を流すときに著作権の問題がクリアできないとも記載してあったが、ここが日本の

    0
    2024年11月12日

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