山本貴光の一覧
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ユーザーレビュー
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期せずして「哲学の劇場」の方の著作で、親近感。
数字や専門用語を極力避けて、コンピュータがなぜ動くのかの原理を分かりやすく解説してくれている。なので、数字嫌いの理系音痴な私も、大枠の理解を助長してくれたかなという感覚。
二進法で表現されているデータを、動画や画像や音楽などに変換して見立てていること
...続きを読むが一貫した原則。その上で、厖大な演算や処理能力によって瞬間的に使っている人の欲する状態で提示してくれている。
ハード・ソフト・プログラム・CPU・サーバなどなどコンピュータを構成する要素を分解して、個々の役割と各要素との関係を解明してくれ、ただ何となくクリックしたら開くといった直観的な理解から、具体的な構造の理解へと深化することができた。
どうもIPアドレスとMACアドレスの区分と役割が曖昧な私ですが、なぜメールが届いたりウェブサイトを閲覧できるのか、ここに符号化したものを機械語に変換したり戻したりの専門サーバがあったりと、一つ一つは単純な機能で成り立っているのだなーとコンピュータが身近に感じるに至りましたとさ、
Posted by ブクログ
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«本書は…記憶に関するエッセイである。ここでエッセイとは、「試論」というくらいの意味だ。…本書は、物覚えをよくするための記憶術を伝授する本ではない。…記憶にかんする学術研究の最新情報をお伝えするものでもない。»(pp.10-11)と「はじめに」でこの本の性質がしっかり注意されている。にも関わらず、読
...続きを読むみ進めていくとそのことを忘れてしまい、終章に至るところで「あれ?記憶を上手くデザインする手法が書かれていないぞ?」と気付いて「はじめに」を読み返してしまったのが私です。
なにせ序章で«①記憶がつぎつぎと書き換えられる情報環境でどうするか ②知りたいことは、ネットで検索できるので記憶しなくてもよいか ③フェイクコンテンツが溢れる中で、情報の真偽をいかに見分けられるか»(p.35)というように、個人的にも気になっている事柄が挙げられていたので、「ならばこの本はそれらの問題に対する答えが用意されているに違いない」と思い込んでしまっても仕方ないじゃないですか(言い訳1)。
そして第1章では章題が「検索すればOKか」とあり、先ほどの②の問題を取り上げているわけで、結論としては「検索するためにも記憶や技術を要するので、その前提は否定される」(個人的要約)のように、まがりなりにも回答が載ってる。となれば「引き続いた章では①③の回答が載ってるんじゃないか」と思い込んでしまうわけですよ(言い訳2)
と思っていたら、第3章から第6章までは«私たちの記憶がどのようにかたちづくられているか»(p.93)という話に移り、それぞれにおいて納得出来る内容であるものの、しかし「思ってたんと違う」状況へと迷いこまされちまったのです(言い訳3)
第7章になり本題と同じ「記憶のデザイン」という章題が現れてきたので「おお、ようやく答えが提示されるんだな」と期待するわけですが、読み進めると、書かれているのは、山本さんが実践している記憶術的な案内と、現在進行中の「知識OS作成構想」が提示されています。残りページは少なくなっています。そして気付けば終章に至っていました。…この本の性質を理解していないまま、ダラダラ読んでいたのが良くなかったのでしょう(言い訳4)
…などとダラダラと言い訳を書いてきたわけですが、私のような「思い込み読み」をしないために、この本は入手したら一気読みすることをオススメします。
繰り返しますが、この本はエッセイです。山本さんの体験を追体験するための内容が示されています。提起された問題に対する答えは書かれていません。山本さんとはまた別の答えを読者自身で見つけるモチベーションを生み出すための本、とでも言えば良いでしょうか。
個人的には「個々人の記憶のデザインはやはり個々人に依存する」ことを改めて認識しなおせたのが、この本を読んだ効用です。
また、私も«知識アトラス»(p.211など)が欲しいです。個人的には、書いているテキスト(ブログやらツイートやら)から典拠へのリンクを配するように日々努めています。
山本さん、楽しい本をありがとうございました。
Posted by ブクログ
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文体はヴィークルだ、と村上春樹は言っていたけれども、わかったようなわからないような。
そんな文体についてまっすぐに向き合った本。あらゆる文章を取り扱い、そこに見えているもの、見えないものを分析する。まさに人文が行うべき科学であった。文章の配置のこと。文章は基本的に独り語りであること。暗黙の了解で人間
...続きを読むが読むことが前提とされていること。文学の文体研究は圧巻だった。
Posted by ブクログ
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コンピューターのしくみをめっちゃ知りたい!
だけど全然知識ない!興味はとてもある!
という人にぴったりな感じの本。
興味、理解力がないとちょっととっつきにくいとは思うけど。
基本情報、応用情報を持っているのでスラスラ〜と読めた!
っていうのが理想だけど、読みながら自分がきちんと理解できていなかった
...続きを読むところでつまづく。
資格の勉強などを通してバラバラに勉強してきたことをひとつなぎにするのにぴったりな本。
また時間を置いて読み直したい。
今度はスラスラ読めますように。笑
なぜ古いPCでDVDを見れないか
→画面に表示するためのデータが記憶領域に入らないから
ソフトウェアとプログラム
→基本的には同じ。ソフトウェアはハードウェアの対比。プログラムはデータファイルとの対比。
CPUには、さまざまな演算を実現するために組み合わされた電子回路が数千万個という単位で組み込まれている
Posted by ブクログ
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痒い所に手が届く感じ。筆者の知性の表れた文体にも好感。
「学術による世界の合理的な把握と、それを利用した予測や技術によって、世界は脱魔術化する」ーウェーバー
「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」ーアーサー・C・クラーク
Posted by ブクログ
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