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Posted by ブクログ 2020年10月18日
文体はヴィークルだ、と村上春樹は言っていたけれども、わかったようなわからないような。
そんな文体についてまっすぐに向き合った本。あらゆる文章を取り扱い、そこに見えているもの、見えないものを分析する。まさに人文が行うべき科学であった。文章の配置のこと。文章は基本的に独り語りであること。暗黙の了解で人間...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月04日
ゲーム作家であり文筆家である著者が様々な文体を考察する本です。一口に文章といっても、それが科学書なのか、論文なのか、哲学書なのか、法律文なのか、小説なのかによってその文体が違ってきます。本書では、そういったそれぞれの言葉によって描き出す対象の違いによってどのように文体が違ってくるのかをじっくり考察し...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月09日
「文体」というとふつうは、著者の性格や思想といった精神的な何かを表現するものとして言われることが多いが、この著作は文体を「物質的」な「配置」として扱い、それがいかなるものかを考えていこうとしている。
たしかベルクソンは物質を「弛緩」した状態にあるものとしたが、ここでも物質的な配置の様々が弛緩した状態...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月12日
法律の文体は一文がすごく長い。「それ」とか「これ」とかの指示代名詞が使われず、重複を承知でなんども同じ言葉を繰り返すからだ。なぜそんなくどいことを? 「それ」って何を指しているのかといったあいまいさをまぎれこませたくないのだ。といったことを、ていねいにやってくれる本。法律だけじゃなく、科学論文の文...続きを読む
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