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文体は人なり――言葉のスタイルこそ思考のスタイルだ。文の長短や読む速度や媒体が、最適な文体を自ら選びとってゆく。古代ギリシャの哲学対話から、聖書、法律、科学の記述、数式、広告、コンピュータのプログラム、批評、文学、ツイッターまで。理と知と情が綾なす言葉と人との関係を徹底解読。電子時代の文章読本。
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Posted by ブクログ
法律の文体は一文がすごく長い。「それ」とか「これ」とかの指示代名詞が使われず、重複を承知でなんども同じ言葉を繰り返すからだ。なぜそんなくどいことを? 「それ」って何を指しているのかといったあいまいさをまぎれこませたくないのだ。といったことを、ていねいにやってくれる本。法律だけじゃなく、科学論文の文体、辞書の文体、批評の文体、などについて「なぜそうなっているのか思い巡らしている。
これは、私たちが日本語を「道具として」どう使っているのかという考察なのだ。例に出した法律の文章がいちばんおもしろかったのは、これがいちばん「道具」として使われている例だったからなのではと思う。
科学、とタイトルにあるが、検証可能であることを示すため、いちいち例を出してあるのはよい。ただ、小説の文体でレイモン・クノーもってこられたりするのはちょっとずるい気がする。
これを読んで文章がうまくなりたいとか、作家ごとの個性を解説してほしいとか、そういう用途には向かない。でも、やりようによってはもっとおもしろくなるアプローチなんではないかとは思う。
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