山本貴光のレビュー一覧

  • 文学のエコロジー

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    文学はシミュレーションであるらしいが、シミュレーションの意味わかってるのかな…書きたいことが膨らみすぎてない?

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    2025年06月15日
  • 自由に生きるための知性とはなにか

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    自由に生きるための知性
     これはいってしまえば=教養なのかなと思った

    第一部が特に心に残った
    教養を学ぶ意義
    教養と社会の関係について整理できた

     いま、教養が大事だと改めていわれている理由
     →教養から専門知に傾いて
      専門家と一般人のコミュニケーション
      が上手くいかず、さらには
      非対称な垂直な関係になり
      専門家と一般人の間の信頼が崩れた
     →終身雇用制度が崩壊しており
      学び続ける力が必要になってきている
       =エンプロイアビリティ

     一方で、教養・リベラルアーツとは、
     それがある人とない人を隔てる垣根であり
     いま社会から求められている教養との間に
     ジレンマが

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    2023年03月26日
  • コンピュータのひみつ

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    「コンピュータについて何も分かってないけど、恐る恐る使ってる社会人の代表」みたいな私が楽しめる。
    日頃の仕事の足しにはならなそうだけど笑、コンピュータのブラックボックス感が多少やわらいだ。


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    2022年12月14日
  • コンピュータのひみつ

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    ネタバレ

    期せずして「哲学の劇場」の方の著作で、親近感。

    数字や専門用語を極力避けて、コンピュータがなぜ動くのかの原理を分かりやすく解説してくれている。なので、数字嫌いの理系音痴な私も、大枠の理解を助長してくれたかなという感覚。
    二進法で表現されているデータを、動画や画像や音楽などに変換して見立てていることが一貫した原則。その上で、厖大な演算や処理能力によって瞬間的に使っている人の欲する状態で提示してくれている。

    ハード・ソフト・プログラム・CPU・サーバなどなどコンピュータを構成する要素を分解して、個々の役割と各要素との関係を解明してくれ、ただ何となくクリックしたら開くといった直観的な理解から、具

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    2022年05月28日
  • 記憶のデザイン

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    ネタバレ

    «本書は…記憶に関するエッセイである。ここでエッセイとは、「試論」というくらいの意味だ。…本書は、物覚えをよくするための記憶術を伝授する本ではない。…記憶にかんする学術研究の最新情報をお伝えするものでもない。»(pp.10-11)と「はじめに」でこの本の性質がしっかり注意されている。にも関わらず、読み進めていくとそのことを忘れてしまい、終章に至るところで「あれ?記憶を上手くデザインする手法が書かれていないぞ?」と気付いて「はじめに」を読み返してしまったのが私です。

    なにせ序章で«①記憶がつぎつぎと書き換えられる情報環境でどうするか ②知りたいことは、ネットで検索できるので記憶しなくてもよいか

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    2021年02月07日
  • 文体の科学

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    文体はヴィークルだ、と村上春樹は言っていたけれども、わかったようなわからないような。
    そんな文体についてまっすぐに向き合った本。あらゆる文章を取り扱い、そこに見えているもの、見えないものを分析する。まさに人文が行うべき科学であった。文章の配置のこと。文章は基本的に独り語りであること。暗黙の了解で人間が読むことが前提とされていること。文学の文体研究は圧巻だった。

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    2020年10月18日
  • コンピュータのひみつ

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    コンピューターのしくみをめっちゃ知りたい!
    だけど全然知識ない!興味はとてもある!
    という人にぴったりな感じの本。
    興味、理解力がないとちょっととっつきにくいとは思うけど。

    基本情報、応用情報を持っているのでスラスラ〜と読めた!
    っていうのが理想だけど、読みながら自分がきちんと理解できていなかったところでつまづく。
    資格の勉強などを通してバラバラに勉強してきたことをひとつなぎにするのにぴったりな本。
    また時間を置いて読み直したい。
    今度はスラスラ読めますように。笑

    なぜ古いPCでDVDを見れないか
    →画面に表示するためのデータが記憶領域に入らないから

    ソフトウェアとプログラム
    →基本的に

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    2015年06月14日
  • コンピュータのひみつ

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    痒い所に手が届く感じ。筆者の知性の表れた文体にも好感。
    「学術による世界の合理的な把握と、それを利用した予測や技術によって、世界は脱魔術化する」ーウェーバー
    「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」ーアーサー・C・クラーク

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    2011年01月09日
  • 図書館を建てる、図書館で暮らす―本のための家づくり―

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    3名の文字フォントが違ったのは、それぞれ好きなフォントがあってそれを指定したのかなーと思ったり。
    あれだけの量の本があって、ほこりや湿度、本につく虫の対策はどうしているんだろう?と気になったが、それについては触れられていなかった。
    本棚ぜんぜん足りてなくて良かった。

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    2025年09月08日
  • 図書館を建てる、図書館で暮らす―本のための家づくり―

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     書庫を建てる本というのは、松原さんや内田さんやら、定期的に出ているが、この本も憧れは抱かぬものの、一般的な本好きは、購入と整理を繰り返すべきと言われているような。

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    2025年06月01日
  • コンピュータのひみつ

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    コンピュータで何が起こっているか分からないが、使用しているというユーザとの対話形式で、コンピュータの仕組みを解説してる。

    専門用語も少なく、理解のとっかかりには良いと思う、

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    2024年05月19日
  • 私たちはAIを信頼できるか

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    GPT3についても言及されている(多分この本が出た時はまだネットニュースとかに掲載されていなかったと思う)。ゲームでは味方のAIにユーザーは厳しいとか各界からの意見が面白い。
    インタビュー中も様々な本が出てくるが巻末でも要約した感じでお勧め本が紹介されているのはありがたい。
    人工知能におけるフレーム問題は中田敦彦のYouTube動画でも取り上げられていたが正式に初出が分かったのが良かった。

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    2023年03月28日
  • 高校生のためのゲームで考える人工知能

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    数式などは極力出ない形で説明は完結している。
    AIというツールの特性を把握した上でゲームデザインにいかにして活用するか
    ゲームに限らずAIとの関係性が危ぶまれる昨今において
    ひとつの共生のあり方がこういうものなのだと感じる実例として見ることが出来るように思う。

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    2023年03月27日
  • 記憶のデザイン

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    「哲学の劇場」での丁寧な語り口と深い知識に好感を抱き、ちょくちょくお二人の書籍を漁っております。

    本作の結論はプログラミングの知見もあり、且つ人文学や社会学などの思想系にも精通する著者ならではの発想ではないでしょうか。個人的に、このような知的OS興味有りで、ぜひ使ってみたいと思う。

    最近は紙と電子書籍併用しているが、電子書籍の平面でかつ限定的なディスプレイだと積読している本を思い出すきっかけが確かにないなーと感じている。スクロールしてみると、そういえばこんな本買ったなと記憶が蘇ることしばしば。

    記憶の曖昧性、個人的な記憶と社会的な記憶、記憶の形態なんかも学ぶことができて、理解の網の目が細

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    2023年03月16日
  • 私たちはAIを信頼できるか

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    あとがきにあるとおり、「信頼」という概念を軸として、「AIを作る」「AIを使う」「AIと生きる」という観点からAIと人間社会の未来を考察した本。根本に立ち返った議論が多く、AIの何が問題なのか、頭の整理ができる。また、36冊の読書ガイドがついており、さらに学びたいときの道しるべにもなってくれる。中でもユヴァル・ノア・ハラリは必読となっている。

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    2023年01月21日
  • 私たちはAIを信頼できるか

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    専門分野も立場も異なる方々が、それぞれの観点でAIについて考える。
    AIについて考えることは人間について考えることであり、人類の未来について考えることでもある。
    かなり易しく書かれているので、AI・神・人間・信頼といった単語にビビッと来た方は読んでもらいたい。

    巻末におすすめの本が紹介されており、読みたい本がさらに増えてしまった。

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    2023年01月10日
  • 記憶のデザイン

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    記憶そのものについてというより「記憶と技術」についての思索を試みる本。「検索ができれば記憶は不要では」という仮説に対する違和感は著者と似た感覚を持っていて、新たな気づきは多くなかったがその分スラスラと読めたし、思考を整理してもらった気分。著者のいう「知識OS」「知識アトラス」のようなものは個人的には欲しいし実現しそうな気もするけど、その使いこなし方に格差が生まれるであろう問題とこうした技術自体は別問題。結局は知性のあるべき姿や水準の社会合意と教育の問題になるのか、技術でどうにかできるものなのか。

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    2022年12月04日
  • 自由に生きるための知性とはなにか

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    感想
    自由を獲得するための努力。自由とは上から与えられるものではなく、自ら勝ち取るもの。現代社会では知性を磨くことが自由を勝ち取るための戦い。

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    2022年11月24日
  • 記憶のデザイン

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    エコロジーという語句が何度も登場するが、カタカナ語の特徴で何となく意味が分かったような気になってしまう.「生態学」と漢字で表記した方がより理解しやすいと感じている.本書では記憶のあり方について、エコロジーの観点から論じているが、生態学的に、自然、社会、精神(個人)と技術に分けて議論している.PC上に効率的な書斎を構築するアイデアとして、知識OSと知識アトラスを提案しているが、知識OSには非常に引き付けられた.このようなOSを何とか作りたいものだ.

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    2021年08月02日
  • 記憶のデザイン

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     テレビ、新聞、本の他、ネット、SNSの普及により絶えずして情報の濁流に飲み込まれている現代人にとって、自分の記憶を「世話」することは可能か?

     私の実感として、ネットで見たことはほとんど記憶に残らない。インターネット上のどこかのファイルに仕舞い込まれており、自分の目の前に並んでいるわけではないので、思い出すトリガーが限られるからか。また、たまに脳内の引き出しから出てくることはあっても、ではその出典はどこだったかなどは、全くと言っていいほど思い出せない。
    その点、紙の本はそれが並んだ本棚を見るだけで、読んだ内容がほのかに甦ってくる感覚がある。例えばジャンルごとや著者ごとといった風に、自分で本

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    2021年04月04日