山本貴光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自由に生きるための知性
これはいってしまえば=教養なのかなと思った
第一部が特に心に残った
教養を学ぶ意義
教養と社会の関係について整理できた
いま、教養が大事だと改めていわれている理由
→教養から専門知に傾いて
専門家と一般人のコミュニケーション
が上手くいかず、さらには
非対称な垂直な関係になり
専門家と一般人の間の信頼が崩れた
→終身雇用制度が崩壊しており
学び続ける力が必要になってきている
=エンプロイアビリティ
一方で、教養・リベラルアーツとは、
それがある人とない人を隔てる垣根であり
いま社会から求められている教養との間に
ジレンマが -
Posted by ブクログ
ネタバレ期せずして「哲学の劇場」の方の著作で、親近感。
数字や専門用語を極力避けて、コンピュータがなぜ動くのかの原理を分かりやすく解説してくれている。なので、数字嫌いの理系音痴な私も、大枠の理解を助長してくれたかなという感覚。
二進法で表現されているデータを、動画や画像や音楽などに変換して見立てていることが一貫した原則。その上で、厖大な演算や処理能力によって瞬間的に使っている人の欲する状態で提示してくれている。
ハード・ソフト・プログラム・CPU・サーバなどなどコンピュータを構成する要素を分解して、個々の役割と各要素との関係を解明してくれ、ただ何となくクリックしたら開くといった直観的な理解から、具 -
Posted by ブクログ
ネタバレ«本書は…記憶に関するエッセイである。ここでエッセイとは、「試論」というくらいの意味だ。…本書は、物覚えをよくするための記憶術を伝授する本ではない。…記憶にかんする学術研究の最新情報をお伝えするものでもない。»(pp.10-11)と「はじめに」でこの本の性質がしっかり注意されている。にも関わらず、読み進めていくとそのことを忘れてしまい、終章に至るところで「あれ?記憶を上手くデザインする手法が書かれていないぞ?」と気付いて「はじめに」を読み返してしまったのが私です。
なにせ序章で«①記憶がつぎつぎと書き換えられる情報環境でどうするか ②知りたいことは、ネットで検索できるので記憶しなくてもよいか -
Posted by ブクログ
コンピューターのしくみをめっちゃ知りたい!
だけど全然知識ない!興味はとてもある!
という人にぴったりな感じの本。
興味、理解力がないとちょっととっつきにくいとは思うけど。
基本情報、応用情報を持っているのでスラスラ〜と読めた!
っていうのが理想だけど、読みながら自分がきちんと理解できていなかったところでつまづく。
資格の勉強などを通してバラバラに勉強してきたことをひとつなぎにするのにぴったりな本。
また時間を置いて読み直したい。
今度はスラスラ読めますように。笑
なぜ古いPCでDVDを見れないか
→画面に表示するためのデータが記憶領域に入らないから
ソフトウェアとプログラム
→基本的に -
Posted by ブクログ
「哲学の劇場」での丁寧な語り口と深い知識に好感を抱き、ちょくちょくお二人の書籍を漁っております。
本作の結論はプログラミングの知見もあり、且つ人文学や社会学などの思想系にも精通する著者ならではの発想ではないでしょうか。個人的に、このような知的OS興味有りで、ぜひ使ってみたいと思う。
最近は紙と電子書籍併用しているが、電子書籍の平面でかつ限定的なディスプレイだと積読している本を思い出すきっかけが確かにないなーと感じている。スクロールしてみると、そういえばこんな本買ったなと記憶が蘇ることしばしば。
記憶の曖昧性、個人的な記憶と社会的な記憶、記憶の形態なんかも学ぶことができて、理解の網の目が細 -
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Posted by ブクログ
テレビ、新聞、本の他、ネット、SNSの普及により絶えずして情報の濁流に飲み込まれている現代人にとって、自分の記憶を「世話」することは可能か?
私の実感として、ネットで見たことはほとんど記憶に残らない。インターネット上のどこかのファイルに仕舞い込まれており、自分の目の前に並んでいるわけではないので、思い出すトリガーが限られるからか。また、たまに脳内の引き出しから出てくることはあっても、ではその出典はどこだったかなどは、全くと言っていいほど思い出せない。
その点、紙の本はそれが並んだ本棚を見るだけで、読んだ内容がほのかに甦ってくる感覚がある。例えばジャンルごとや著者ごとといった風に、自分で本