山本貴光のレビュー一覧

  • コンピュータのひみつ
    コンピュータって何だろうって思うんだけど、難しい本ばかりでちょっとって人にオススメできるのでは。
    これ1冊で色々分かる訳ではないけど、導入部としては十分だと思う。
  • コンピュータのひみつ
    ・対話(ラフな授業)形式で書かれてある。

    ・ぱそこん初心者:
     「一体何がわかんないのかもわかんない」人向け。
     これを読んだってスキルや知識が身につくわけでは無い。
     ・・・が、しかし。
     「わからないところ」が具体的に見えてくるでしょう。これは大きな収穫。 
     
    ・パソコン経験者:
     あなたの...続きを読む
  • 文学のエコロジー
    良い意味で素朴な文学読解の手引き書。解読骨子は与えてくれるわけではないので文学理論の便利な道具箱としては機能してくれない。だが、道具以前の手の使い方は十分に教えてくれる。シュミレーションをキーワードとする前半部は特に興味深い。文学作品内の事象を再現するためには、どのようなオブジェクトの設定が必要なの...続きを読む
  • 脳がわかれば心がわかるか──脳科学リテラシー養成講座

     正解というのは存在せず無限ループに陥り諦めてしまうよ。その中で様々な意見を交わすことが大切だなと感じる内容でした。
     結末をこれだと決めつけると新たな問題が出てくるし、他の視点も出てくるので色んな角度で人の心について学べる良い機会だと思いました。
    しかし、あれもこれもと意見が飛び交うので根気強く...続きを読む
  • 文学のエコロジー
    文学を読んでいるとき、私たちの頭のなかではどのように作中世界が構築されていくのか。ゲームクリエイターでもある筆者が「文章から読み取れる世界をコンピュータプログラムで作るとしたらどうなるか」をシミュレーションすることで、逆説的に浮かび上がってくる〈文学のエコロジー(生態学)〉を考える。


    テッド・チ...続きを読む
  • 私たちはAIを信頼できるか
    AIとは、人間には不可能な全知に近い領域から、その対象にとって最も合理的な最適解を導く事の出来るツールと言える。桁数の多い暗算は人間には難しいが、計算機は即答だ。同様に、数字による規則性ではなく、言語による記号接地、つまり現物と言葉を対にして紐付け、概念にも言葉を当てはめ、自然言語をマスターした上で...続きを読む
  • 自由に生きるための知性とはなにか
    印象的な章
    なぜ人はあいまいさを嫌うのか
    人間関係のデモクラシー

    本が答える人生相談では読んでみたい本が何冊か発掘できてありがたかった。
    分厚い本だったけど小難しくなくすぐ読めてしまった。

    章の最後に もっと考えてみよう。の問いがあったのがさらに良かった。

    いろんな気づきや考えるきっかけになり...続きを読む
  • 文体の科学
    ゲーム作家であり文筆家である著者が様々な文体を考察する本です。一口に文章といっても、それが科学書なのか、論文なのか、哲学書なのか、法律文なのか、小説なのかによってその文体が違ってきます。本書では、そういったそれぞれの言葉によって描き出す対象の違いによってどのように文体が違ってくるのかをじっくり考察し...続きを読む
  • 文体の科学
    「文体」というとふつうは、著者の性格や思想といった精神的な何かを表現するものとして言われることが多いが、この著作は文体を「物質的」な「配置」として扱い、それがいかなるものかを考えていこうとしている。
    たしかベルクソンは物質を「弛緩」した状態にあるものとしたが、ここでも物質的な配置の様々が弛緩した状態...続きを読む
  • 文体の科学
     法律の文体は一文がすごく長い。「それ」とか「これ」とかの指示代名詞が使われず、重複を承知でなんども同じ言葉を繰り返すからだ。なぜそんなくどいことを? 「それ」って何を指しているのかといったあいまいさをまぎれこませたくないのだ。といったことを、ていねいにやってくれる本。法律だけじゃなく、科学論文の文...続きを読む