山本貴光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゲームのキャラクターにどのように「知能」を与えるかを考えていく本。
認識(知識生成)、意思(意思決定)、行動(運動生成)という三つのモジュールによって人工知能が構成されるという話が面白かった。
キャラクターにゼロから知能を与えていく過程を見ていると、そもそも知性とは何か、という根本的な疑問が湧く。
後半はメタAI について語られるが、今一つピンと来なかった。
前半部で出てきた根本的な疑問が解決しないままずるずると話が進んだ印象。
コラムに、AI には記号主義とコネクショニズムの二種類があるという話があり、これはさらに詳しく知りたいと思った。
人工知能についてはアフォーダンス、フレーム問題 -
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Posted by ブクログ
法律の文体は一文がすごく長い。「それ」とか「これ」とかの指示代名詞が使われず、重複を承知でなんども同じ言葉を繰り返すからだ。なぜそんなくどいことを? 「それ」って何を指しているのかといったあいまいさをまぎれこませたくないのだ。といったことを、ていねいにやってくれる本。法律だけじゃなく、科学論文の文体、辞書の文体、批評の文体、などについて「なぜそうなっているのか思い巡らしている。
これは、私たちが日本語を「道具として」どう使っているのかという考察なのだ。例に出した法律の文章がいちばんおもしろかったのは、これがいちばん「道具」として使われている例だったからなのではと思う。
科学、とタイトルに