作品一覧 2024/03/29更新 大阪 ──都市の記憶を掘り起こす 試し読み フォロー 京都食堂探究 NEW 試し読み フォロー 京の花街ものがたり 試し読み フォロー 自由に生きるための知性とはなにか 試し読み フォロー 敗戦と赤線~国策売春の時代~ 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 加藤政洋の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 自由に生きるための知性とはなにか 立命館大学教養教育センター / 熊谷晋一郎 / 上田紀行 / 隠岐さや香 / 山下範久 / 松原洋子 / 坂下史子 / 南川文里 / 小川さやか / 美馬達哉 / 飯田豊 / 富永京子 / 瀧本和成 / 柳原恵 / 横田祐美子 / 北山晴一 / 新山陽子 / 大﨑智史 / 小寺未知留 / 加藤政洋 / 原口剛 / 熊澤大輔 / 田中祐二 / 山本貴光 / 坂上陽子 / 吉川浩満 自由に生きるための知性 これはいってしまえば=教養なのかなと思った 第一部が特に心に残った 教養を学ぶ意義 教養と社会の関係について整理できた いま、教養が大事だと改めていわれている理由 →教養から専門知に傾いて 専門家と一般人のコミュニケーション が上手くいかず、さらには 非...続きを読む対称な垂直な関係になり 専門家と一般人の間の信頼が崩れた →終身雇用制度が崩壊しており 学び続ける力が必要になってきている =エンプロイアビリティ 一方で、教養・リベラルアーツとは、 それがある人とない人を隔てる垣根であり いま社会から求められている教養との間に ジレンマがある いま求められている教養とは 他者に対して「開かれ」ていること 新しい自己に出会うこと その後の章では、差別、好きって何、読書のすすめ、など専門家からの細かな話になるが 「いまの自分の枠からはみたでたものを学ぶ、触れることで、新たな自分を発見する」こと の重要性が通底しているなと思った 感想 上田先生が言ってたいわゆる量産型の奴隷のような学生だったな自分… そして色々みているつもりだったけど、自分の好きの中でしか出会えてないかも… めちゃくちゃ井の中の蛙だな自分… てか文中の引用がハードすぎて付いていけない… と落ち込みそうになりました しかし相手は大学教授たちなので仕方ない というか、 教養の持つ分断の意味合いにジレンマ感じつつ インテリたちの共通言語を使いすぎてやしないかい?とツッコミを入れながら読みました 単細胞の私には少々難しい本でしたが 1ヶ月くらいかけてゆっくり理解しました おすすめの本がたくさん出てきて 読書リストがどんどん伸びる 時間を空けてもう一度読みたい作品 Posted by ブクログ 大阪 ──都市の記憶を掘り起こす 加藤政洋 大阪市に立地する空間の地理学。著者が「約十年間に大阪の街々を歩きながら感じたこと、考えたことをもとにして、現代都市としての大阪を特徴づける<場所>と<空間>について、およそ明治期以降の歴史性をふまえて叙述する」本。書の前半は主としてキタ、後半は主としてミナミを語るが、著者の思い入れはミナミにあるせ...続きを読むいか、後半のほうが面白かった。とくに、第5章「ミナミの深層空間ーー見えない系をたどる」は、50頁もの分量を割きながら、阿倍野と千日前、飛田新地と釜ヶ崎、黒門市場を結ぶ三角帯の歴史地理学的意義を大いに語る秀逸な章だといえる。「東京もん」からすると、なじみの薄い大阪の地名が時折見られる。たとえば、でんでんタウンやジャンジャン横丁。ワールドトレードセンター(WTC)ビルなどはニューヨークか、せめて浜松町どまりで、なぜ大阪に存在するのか、不思議でならなかった。「場所は「個」としてではなく、近接・遠隔を問わず他所との関係性のなかで存立していることも忘れてはなるまい」(228頁)という一文に、都市空間の特異性に対する著者の思いが詰まっていると言えよう。 ただひとつ残念なのは、「結果」という「接続詞」を多発しているところ(たとえば138頁の文頭)。読みやすさを考慮してのものだろうが、「その結果」と正しく書くべきだろう。せっかくの説得力が、この似非接続詞のおかげで浮いてしまっている。 Posted by ブクログ 京都食堂探究 加藤政洋 / 〈味覚地図〉研究会 きつねとたぬきの話、しっぽくとおかめ、そしてとじる話、あんか、玉子か、中華そば。 でも、目からウロコは、大阪はうどん屋、京都は蕎麦屋が主流。大阪のお揚げさんは鯨油で揚げるから魚臭さを消す為甘いきつねが生まれ、京都は菜種油で揚げるから刻みきつねが誕生。大阪の宇佐美さんの話なんか懐かしかった。 Posted by ブクログ 大阪 ──都市の記憶を掘り起こす 加藤政洋 大阪の近代以降の歴史について書かれた本。 大阪駅の北と南では治安が大きく異なっていた。梅田(埋田)は北でインテリ的、心斎橋等は南。遊郭等の施設があったところは今もあまり治安が良くないという名残が残っている。 ユニバは、もともと重工業地帯であった土地にできたため地盤沈下にら不安が持たれる。 万博につ...続きを読むいても触れられており、大阪がいかに文化や歴史を無視した政策をとってきたかを考慮すると上手く行く気がしない。 Posted by ブクログ 京都食堂探究 加藤政洋 / 〈味覚地図〉研究会 京都の麺、丼ものといった食堂文化を語った本。昔、京都の大学に通っていたころ、学食でたぬきうどんなるものを見つけてはじめて京都のあんかけ文化に遭遇し、驚いたことを思い出した。その時は、あまりおいしいとは思わなかったが、歳を取っていくと、なぜかむしろ出汁の効いたあんかけが乗っている京うどんが恋しくなる...続きを読むから不思議である。 本書の内容は、以下の通り。 第1章 上方〈麺〉問答 -諸説覚書 第2章 〈しっぽくの美学〉 第3章 なにを「とじる」か 第4章 食堂と町中華の不思議 以上で出てくるメニューも、たぬきうどん、あんかけ、けいらん、しっぽくうどん、衣笠丼、木の葉丼、中華そば、黄そばなど食堂メニューが満載。 昭和の大衆食堂へのリスペクトにあふれ出ているようで、学校の周辺にあった食堂に足を運んでみたくなるような気持になった。 しかしながら、京都の街中は観光公害にあふれ、こういった食堂は絶滅危惧種となってしまった。本書に記載されている食堂もいくつかはもう廃業となっているようだ。そしてこうした食堂に多くの学生たちの生活も支えられてきた。 学生のまち、京都ももはや昔の話になりつつあるのだろう。 久しぶりに本書に乗っている食堂を訪ね歩いてみたいなあ。残っている時間はあまりなさそうだ。 できれば、本書に乗っている食堂の一覧表か地図があればと思うが、自分で作るのも楽しいか。(笑) Posted by ブクログ 加藤政洋のレビューをもっと見る