文學の実効 精神に奇跡をもたらす２５の発明

アンガスフレッチャー / 山田美明

人は、物語に救われてきた。なぜ？
世界文学を人類史と脳神経科学で紐解く
――米国では出版権が６桁競売に。文理融合の教養書、上陸

小説や詩を読んで心が癒された。そうした経験を持つ人は多く、「文学は心に効く」とはよく言われることである。しかし、それは本当なのか？文学作品が人間の心に作用するとき、我々の脳内では実際に何かしらの変化が起きているのだろうか？

神経科学と文学。その2つの学位を持ち、スタンフォード大学でシェイクスピアを教える著者が、文学が生み出した「人を救済する25の発明」と、その効能（実効）を解説する。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: エッセイ・紀行 / エッセイ
• 出版社: ＣＥメディアハウス
• ページ数: 752ページ
• 電子版発売日: 2023年04月07日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 4MB

[ブクログ · ★★★★☆]

いやあ、ずっしり。結構ボリュームがあって読むのに時間がかかった。

いわゆる物語、が人にどのように影響を与えてきたのか、を（少し失礼な物言いだけど）チャラチャラした雰囲気ではなく、古典的な視点から何か分かったらいいなと思って手に取ったけど狙いには合う本だった。

紹介されている書籍も多く、何冊かは早速購入をした。気軽に読めるものではないけど、次の読書への扉を開くにもいい一冊だった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

文学を科学的に活用するという大胆な書。世界文学+神経科学+心理学とでもいえるるだろうか。正直ここで取り上げている本をほとんど未読で、かろうじて「百年の孤独」と「変身」の章は読めた。この2冊が同時に扱われているだけでもすごい。