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病床で朝から粥や菓子パンを貪り食った正岡子規。旅する際に出迎えを断り、しかし「リンゴ酒と、それから蟹だけは」と所望した太宰治。食堂車のメニューに「『ソップ』(スープ)がない」と興味深げに綴った内田百間。作者が意図したか否かは別にして、小説や随筆に描かれる食の風景が、物語の隠れた主役になることもある。本書は作品を手がかりに、江戸、明治、大正、昭和と、日本人の食文化がどう変遷を遂げてきたかを浮き彫りにする。
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