国内ミステリー作品一覧

  • グルジェフの残影
    -
    革命の嵐が吹き荒れるロシアで、20世紀最大の神秘思想家グルジェフを巡って起こる殺人。 孤高の鬼才がミステリーの臨界に挑む! 20世紀初頭、革命前夜のロシアに彗星のごとく現れた神秘思想家グルジェフとは、いったい何者なのか? ラスプーチン、スターリンなど歴史を彩る大物をはじめ、魅力的な思想家群像を描きながら、 「20世紀最大のオカルティスト」の正体に迫るスリリングな本格歴史ミステリ長篇。 奥泉光氏との特別対談を収録。
  • 本能寺遊戯
    3.5
    扇ヶ谷姫之、朝比奈亜沙日、そしてロシアからの留学生アナスタシア・ベズグラヤは日本史好きの高校生。普段からあれやこれやと歴史談義を続ける彼女たちは、それが嵩じて、歴史雑誌『ジパング・ナビ!』の公募企画に投稿、入選を狙う――。日本史上の新説・珍説で、有名歴史小説家のサイン本など豪華商品をゲットするのだ! 本能寺の変を決行した明智光秀の動機、ヤマトタケルと剣の謎、春日局と大奥の真実、宇佐八幡神託事件など、女子高生“歴女”三人組の新解釈。第二回ミステリーズ!新人賞受賞作家が軽やかな筆致で贈る、連作ミステリ。
  • フライ・バイ・ワイヤ
    3.9
    宮野隆也のクラスに転入してきたのは、二足歩行のロボット、IMMID‐28だった。病気で通学できない一ノ瀬梨香という少女を、遠隔操作で動くロボットを通じて学校生活を送れるようにする実験だという。隆也たちは戸惑いつつも“彼女(ロボツト)”の存在を受け入れ、実験は順調なすべりだしを見せた。しかしある放課後、校内で級友が撲殺され、彼女の背中が被害者の血で染まっているのが発見される。殺害の動機は? ロボットと、事件の関わりとは?! そもそも“彼女”は本当に一ノ瀬梨香なのか――。「今から遠くない未来」を舞台に描く、青春本格ミステリ。
  • 生還 山岳捜査官・釜谷亮二
    3.8
    いったい、あの山で何があったのか。『聖域』に続く大倉崇裕の山岳ミステリー 山で不審な遺体が見つかったとき、あの男が呼び出される。 山岳遭難救助隊特別捜査係・釜谷亮二。 山岳捜査官とは、いわば「山の鑑識係」である。遭難救助隊が不審な点のある遺体を山で発見したときに登場し、残された微細な証拠や聞き込みから、彼らはその死の真実を突き止める。 四月中旬、北アルプス黒門岳で見つかった女性の遺体。彼女は、右手に握りしめた折りたたみナイフで、黄色のダウンジャケットを雪面に刺し貫いた状態で死んでいた。彼女の死の真相、そしてダウンジャケットのもつ意味とは。(第一話『生還』)

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  • 擬態
    3.9
    離婚を機にボクシングジム通いを始めた会社員、立原章司40歳。ビルの内部設備を請け負う会社で、淡々と仕事をこなし定時退社する男は、何の前触れもなく虚無感に支配され、何かをぶっ毀してみたくなった。ボクシングで鍛えあげた精神と肉体は、いまや凶器だ。取引先のビル立ち退きを巡る抗争に巻き込まれた立原は、会社も極道も警察も手がつけられないほどに凶暴化していく。高揚感に包まれながら──。圧倒的な筆力で男の心の闇を抉る、ハードボイルドの傑作長篇!
  • 彩り河(上)
    4.3
    高速道路の料金所は不思議な場所だ。ドライバーは職員に注意を払わないが、窓口の「立ち番」からは客がよく見える。出世競争に敗れ、今は料金所で働く井川正治郎は、ある日高級車の運転席に元愛人の和子の姿を見た。助手席には、かつてのライバルで東洋商産社長の高柳秀夫が乗っていた。見違えるほど美しくなり、高級クラブのママに納まっている和子に、井川は再会を試みるが、相手にされない。落胆する井川に奇妙な男が近づいて…夜の銀座に渦巻く色と欲の人間ドラマ!
  • 六月六日生まれの天使
    3.4
    主人公は一切の記憶を失っている「私」。ベッドで目を覚ますと、隣りで仮面をつけた裸の男が寝ている。「私」はどこの誰で、なぜこの男といるのか。まったく白紙の状態から手がかり探しが始まる。「私」に襲いかかる断片的なフラッシュバック…そこから漂う犯罪の臭い。ナイフを突き立てられた中年男、二人の男に犯される「私」、車に轢かれる息子…「私」を取り巻く世界がなぜ無間地獄のようなのか。ちりばめられたヒントを紐解きながら核心に迫る、本格純愛ミステリ!
  • インシテミル
    3.8
    アルバイト情報誌に掲載されていた仕事は「ある人文科学的実験の被験者」になれば、時給1120百円…つまり11万2千円がもらえるというもの。これは誤植か? そんな仕事が実在するのか? 破格の条件につられて応募し、選ばれたのは12人の男女。とある地下施設に閉じ込められた彼らは、<実験>の内容を知り驚愕する。それは、より多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった──。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場! 映画化原作。
  • ルパン対ホームズ (新装版)
    -
    元ベルリン駐在大使だった老将軍オートレック男爵が遺体で発見された。しかも男爵が大金を出して手に入れたという青色ダイヤが見当たらない。それはパリに住む者なら知らない者はいないといわれるほど有名な宝石である。 パリ警視庁のガニマル警部は10日ほど前に男爵家に雇われたばかりだという女中の仕業だと見当をつけて後を追うが、事件の黒幕であるアルセーヌ・ルパンにまんまと出し抜かれてしまう。ガニマル警部は、百戦錬磨の怪盗には到底太刀打ちできそうもないと敗北感にうなだれるのだが、頼りになる人物が一人だけいると、ルパンの被害者であるクローゾン夫人から教えられる。その人物こそ名探偵シャーロック・ホームズだった。確かにガニマル警部にとってもホームズは尊敬してやまない天才である。しかし、それで一気に希望が持てるというわけにもいかない。なぜなら名探偵ホームズを擁したとしても勝利を確信することはできなかったからだ。ルパンという男はそれほどまでに手強い相手だとガニマルは危惧していたのである。しかしまた一方でホームズとルパンの戦いはイギリスとフランスとの戦いでもあり、避けられない運命的なものだとも感じていたのだった。こうして名探偵と怪盗による天才同士の決戦の火ぶたが切られた――。
  • 名探偵ホームズ 六つのナポレオン像
    -
    名探偵めがけて次々と襲いかかる奇怪な事件の数々!意外性と緊迫感に満ちあふれたそれらの謎を、天才シャーロック・ホームズが鮮やかに解き明かす。
  • 解剖探偵
    続巻入荷
    3.9
    八王子署の新人刑事・祝依 然(いわい ぜん)は、首吊り死体発見の報を受け、現場に急行する。 先輩刑事の相田は自殺で処理しようとするが、祝依はこの事件が他殺だと知っている。 部屋の隅に佇む、男性の霊が見えるから――。 しかし事件性を主張するも、先輩に一蹴されてしまう。 そこに現れたのは、担当の解剖医・霧崎真理(きりさき まり)。 八王子医大病院の法医学教室に所属する、風変わりだが凄腕の解剖医だという。 ゴシックロリータファッションの上から白衣をまとった彼女は、この死体が他殺である可能性を指摘し……。 「生きている人間は嘘を吐きますが、死体は嘘を吐きません」 傷を抱えたバディが、事件にメスを入れる! 注目の法医学ミステリ。
  • 解けると怖い! ゾゾナゾ 3分後、こたえに絶叫する
    NEW
    -
    新感覚ホラー!! 〈謎解き〉×〈意味怖〉=ゾゾナゾ! こたえがわかるとゾゾっと震える! 12の謎解きストーリー!! アイドルのライブで見つけた奇妙なうちわ。読み解くと、強火ファンの怖すぎるメッセージが・・・・・・! 一見ふつうの「塾の受講生の感想」。だけどそこには、生徒の告発がかくされていて!? どこから読んでもゾゾっとする! 恐怖の謎解き短編集!
  • JK
    3.8
    1~5巻770~924円 (税込)
    神奈川県内で発生した女子高生殺人事件。川崎にある懸野高校の一年生・有坂紗奈が両親とともに惨殺された。犯人は紗奈と同じ学校の同級生や上級生からなる不良集団であることが公然の事実とされていたが、警察は決定的な証拠をあげることができず、彼らの悪行が止まることはなかった。しかし、一人の少女、高校一年生の江崎瑛里華の登場で事態は急展開をとげる。人気シリーズ「高校事変」を超える、青春バイオレンス文学!
  • 謎解きに砂糖、ミルクはいりません
    -
    不器用で無口な圭介は、亡き父の珈琲店を継ぐために故郷へ戻ってきた。数年後、高校の同級生・由美子と結婚し、静かに店を切り盛りする日々を続けていた。しかしある朝、由美子が何の前触れもなく姿を消す。残されたものは1冊のノートだけ。訳あり客たちのそれぞれの事情に巻き込まれながら、圭介は由美子の不在に向き合い、少しずつ真実に近づいていく。
  • お祓いは家政夫の仕事ですか 霞書房の幽霊事件帖
    4.4
    累計150万部「准教授・高槻彰良の推察」著者新シリーズ! バイト先の家事代行で「婿にしたい家政夫No.1」の秋生は、 派遣された貸本屋〈霞書房〉で美貌の店主・透と出会う。 接客すらままならない透の対人恐怖症ぶりに驚くも、 持ち前の面倒見のよさを発揮する秋生。 そんな中、透に「幽霊を祓ってほしい」と言う客が。 実は透の正体は――。 家政夫×貸本屋の祓い屋バディでおくる 心震わすゴースト・ストーリー開幕!!
  • 死神ゲーム
    4.3
    警視庁に新設された窓際部署・特別待機課に所属する倉木玲は、通り魔に刺されて致命傷を負う。いまわの際、自らの人生を儚む倉木の目の前に現れたのは、死神と名乗る男。命を助けてもらう代わりに、倉木は死神の提案するゲームに付き合うことになる。勝利条件は、死神が看取る対象の命を救い、「執行」と呼ばれる彼の業務を阻止すること。その日から、倉木は死神が関わる事件の調査に、右往左往することになり……。大人気「出雲のあやかしホテルに就職します」シリーズ著者、待望の最新作!
  • 奥様姫様捕物綴り : 1 甘いものには棘がある
    3.0
    1~3巻770~792円 (税込)
    美濃御丈藩藩主の正室・彩智は美貌のうえ、剣の腕も天下一品。おまけに好奇心も人一倍旺盛で、娘の佳奈を巻き込んで、いろんなことに首を突っ込むのが得意だ。そんな折、御丈藩出入りの菓子舗・満月堂の羊羹を食べて体調が悪くなる者が続出する。懇意にしている常陸谷原藩の側室・初音までも、満月堂の菓子を食べて具合が悪くなったと聞いた彩智は、佳奈とともに持ち前の好奇心で事件の真相を調べ始める。奥方様と姫様が手を組んで難事件を解決していく痛快時代小説新シリーズ開幕!
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ
    3.6
    最旬ホラー作家が勢ぞろい! 暗がりから溢れ出し、人を呑み込む〈怪異〉。現代最高峰のホラー作家たちが生み落としたソレはあなたに一生つきまとう――。 背筋×ハイファッションの呪縛、澤村伊智×深夜の客人、梨×「恐怖症」売りの女、コウイチ×地方ロケ、はやせ&クダマツ×怖すぎる心霊物件、栗原ちひろ×セレブ一家の闇…… 究極の6ストーリーズ 【目次】 ○背筋「オシャレ大好き」 ○澤村伊智「鶏」 ○コウイチ「金曜日のミッドナイト」 ○はやせやすひろ×クダマツヒロシ「警察が認めた〈最恐心霊物件〉」 ○栗原ちひろ「余った家」 ○梨「恐怖症店」※ ※本書に収録されている「恐怖症店」(梨)は、2025年7月4日に電子書籍オリジナルとして配信された『恐怖症店』と同じ作品です。
  • 死にたくないならサインして 裏切り/ニセモノ/狐狗狸
    -
    水橋ユキ(中1)には誰にも言えない悩みがあった。毎日決まった時間に、彼女にだけ見えるのだ。――女の子が、真っ逆さまに落ちていくのが。友人のすすめで、【怪異対策コンサルタント】をしているという緋宮せいらに相談することに。血のように真っ赤な契約書を取りだし、話を聞くせいら。一体何者なのだろう? 彼女を信じてよいのだろうか――? 第14回集英社みらい文庫大賞大賞受賞作! 超・新感覚ホラー!! おもしろさ120%保証!!
  • 臓器提供者(ドナー)
    -
    1巻770円 (税込)
    日本の臓器移植制度が抱える矛盾、資産家にのみ用意された抜け道  人間の欲望はどこまで広がるのか。寿命はカネで買えるのか。その医療行為は本当に患者の命を救うためなのか。臓器売買のからくり、製薬メーカーの癒着、病院経営の現実、墜ちていく医師たち、矛盾をはらんだ医療現場の中で苦悩するナース……。臓器移植と人間の尊厳をテーマとして描く、衝撃の医学ミステリ。 ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 医学博士・脳神経内科医。聖マリアンナ医科大学内科助教授を退職後、東京・あきる野市の米山医院で診療を続けながら、脳の活性化、認知症予防、老人医療などをテーマに著作・講演活動を行っている。著作は300冊以上に及ぶ。趣味は独学のピアノ演奏、油絵やイラストを描くことで、イラストは自身のエッセイとともに雑誌などにも掲載されている。
  • 笑う警官(新装版)道警シリーズ
    3.7
    1~7巻770~814円 (税込)
    札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者には交際相手で同じ本部に所属する津久井巡査部長が浮かぶ。やがて津久井に対する射殺命令までが出た。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつておとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するため有志たちと極秘裏に捜査を始めるが……。警察小説の金字塔、大ベストセラー「道警シリーズ」第1弾、新装版!
  • トモダチブルー
    5.0
    『キミと、いつか。』シリーズ 宮下恵茉先生 待望の新作! ぜったい共感! リアル友情ストーリー!! “クラスのヒロイン”と言われ、楽しく学校生活を送っている真菜。季節はずれの転校生・小鳥と同じペンケースを使っていたことで、ふたりは意気投合、急速になかよくなっていくけど…!? 小鳥は別の顔を見せはじめる。真菜と同じ髪型、部活、塾――小鳥の“オソロ”はエスカレート。さらに「真菜には罰が必要」と言いだして…!? 部活も、学校も、どうでもいい。みんなからはずされた“クラスのヒロイン”真菜は…!? 巻末には、宮下恵茉先生と『絶叫学級』でおなじみ、人気漫画家・いしかわえみ先生の〈夢のスペシャル対談〉を収録!
  • 悪性(マリグナント)
    -
    1巻770円 (税込)
    医者が進行ガンになり、まったく違う景色が見えてきた  交通事故の入院をきっかけに見つかった、体内の悪性(マリグナント)。末期ガンに蝕まれた心と身体。病室がいかに冷たい環境なのか、患者の立場になって初めて理解する。順風満帆だった開業医の人生が、音もなく崩れてゆく……。家族をないがしろにして仕事に打ち込んできた男が「余命半年」を突き付けられ、自身の生き方を振り返り、そして最後に選択した手段とは? 医療サスペンス。 ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 医学博士・脳神経内科医。聖マリアンナ医科大学内科助教授を退職後、東京・あきる野市の米山医院で診療を続けながら、脳の活性化、認知症予防、老人医療などをテーマに著作・講演活動を行っている。著作は300冊以上に及ぶ。趣味は独学のピアノ演奏、油絵やイラストを描くことで、イラストは自身のエッセイとともに雑誌などにも掲載されている。
  • カサブランカ物語
    -
    1巻770円 (税込)
    将来への希望と不安を胸に抱く若者は、丘の上の白いアパート「カサブランカ」に住み、夢を実現するために自分の信ずる道を進んでいく。 若さが織りなす失敗はほろ苦い。若さ故の世間を知らない傲慢さはせつない。ただ、若いからこそ見られる夢は貴重だ。 アパートの部屋ひとつひとつに育つ夢は、胸が苦しくなるほど美しい。 志水辰夫の真骨頂――。
  • ダブル・スパイラル
    -
    1巻770円 (税込)
    人の死に立ち合えば自分の遺伝子に変化をもたらすことができる!?  看護師の水嶋邦之がケアマネの資格を取ったのは、遺伝子研究の第一人者であり尊敬する院長・荻原の助言に依った結果だ。荻原の研究に協力した水嶋は、自分がある難病の遺伝子を有していることに愕然とする。しかし荻原は遺伝子は変えられると水嶋を励ます。ただし「高度の緊張」「恐怖と異常な興奮」が必要だとも。そんな条件が人為的に作り出せるのだろうか……。医療サスペンス。 ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 医学博士・脳神経内科医。聖マリアンナ医科大学内科助教授を退職後、東京・あきる野市の米山医院で診療を続けながら、脳の活性化、認知症予防、老人医療などをテーマに著作・講演活動を行っている。著作は300冊以上に及ぶ。趣味は独学のピアノ演奏、油絵やイラストを描くことで、イラストは自身のエッセイとともに雑誌などにも掲載されている。
  • 素晴らしき国 Great Place
    -
    かつて美濃の国と尾張の国の境目、二地見川のほとりにあった、不老不死の女性が造った<いよの国>。その地では、戦国の世に争いがなく穏やかで豊かな<素晴らしき国>を造るための礎となる人材が育てられていた。そこで育った優秀な者は、国を治める強い力を持った者の元に送り込まれ、その手助けをする。たとえばその中には、織田信長に嫁いだ女、明智光秀、豊臣秀吉がいた……。未体験の本格時代ロマン!
  • 新装版 ジウI 警視庁特殊犯捜査係
    3.7
    1~6巻770~902円 (税込)
    都内の住宅地で人質籠城事件が発生。所轄署や捜査一課をはじめ、門倉美咲、伊崎基子両巡査が所属する警視庁捜査一課特殊犯捜査係も出動した。人質解放への進展がない中、美咲は差し入れ役として、犯人と人質のもとへ向かうが……!? 籠城事件と未解決児童誘拐事件を結ぶ謎の少年、その背後に蠢く巨大な闇とは? 〈ジウ〉サーガ、ここに開幕!!
  • 間取りと妄想
    4.3
    同棲中であるミワの家は、玄関のドアを開けると二つのドアが現れる。彼は帰宅すると、ミワのいるリビングに通じるドアではなく、先にもう一方のドアを開くという……(「どちらのドアが先?」)。三橋葉子は、母の死を機に、叔父が暮らしていた家に移り住んだ。葉子はその家に住むにあたり、窓がなくドアも見つけにくい小部屋をつくった……(「仕込み部屋」)。単行本時、話題沸騰した唯一無二の間取り小説、待望の文庫化。(解説・春日武彦)
  • 映画ノベライズ ドールハウス
    4.2
    2025年6月13日公開の映画『ドールハウス』公式ノベライズ! 『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』で知られる矢口史靖監督が、スリルと謎解きミステリーの 面白さを追求し、これまで映画では手掛けたことのない新たなジャンルに挑む。長澤まさみが脚本に惚れ込み主演を務めた本作は、そのほかにも豪華なキャストが多数出演。  【あらすじ】5歳の娘・芽衣を失った佳恵は、悲しみに暮れる日々を過ごしていた。ある日、佳恵は何かに導かれるように迷いこんだ骨董市で、芽衣によく似た愛らしい人形に出会う。佳恵は人形をいたく気に入り、芽衣の服を着せ、食卓を共にし、本当の娘のように可愛がる。佳恵は次第に元気を取り戻し、やがて夫・忠彦との間に娘の真衣が産まれると、二人は人形に心を向けなくなる。順調に育つ真衣のかたわら、出番もなくなり他のおもちゃに埋もれる人形は、ただ真衣が二人から愛される様子を見ているだけだった…。ある日、人形の髪の毛が首元に巻き付いて泣き喚く真衣の姿を見て薄気味悪くなった佳恵は、人形をクローゼットの奥にしまう。しばらく平穏な日々を過ごす家族三人だったが、5歳に成長した真衣が人形と遊ぶようになると、一家に変な出来事が次々と起きはじめる――。佳恵たちは人形を手放そうとするが、捨てても供養に出しても、なぜかその人形はいつも戻ってくる…! 人形に隠された秘密とは? そして物語の行く末に解き明かされる衝撃的な真実とは――!?  ノベライズを担当した著者・夜馬裕氏の淡々としたそれでいて緻密に構成された文章に、どこか不気味で印象に残るfracoco氏のイラストを添え、図版も豊富に掲載し、どの角度からでもスリリングな面白さを感じることのできる作品となっています。また、本書特典として、二次元コードを読み込むと見られる映像と、映画本編では語られない人形の裏側に迫るシークレット・ストーリーも収録。愛らしい人形が巻き起こす、ゾク×ゾクのドールミステリー!
  • 夫よ、死んでくれないか
    3.5
    結婚五年にして夫婦関係が冷えきった麻矢、離婚を経験した璃子、モラハラ気質の夫に悩みながら一人娘を育てる友里香。三十代半ばの同級生三人組は、夫への不満を抱え、行きつけのお店に集まって愚痴を言い合っていた。しかしある夜、友里香とモラハラ夫との間に大きな事件が起こり、さらに麻矢の冷淡な夫も行方不明になってしまう。次々起きる事件によって、固い絆で結ばれた三人組の仲にも亀裂が入り始め……。私たちの「幸せ」はどこにあるのか。キャリアや結婚、出産に悩む現代女性の心の叫びに迫る、衝撃のミステリ!
  • 仮面の花嫁
    -
    結婚詐欺に遭った実話に基づいた驚愕のミステリー小説。
  • よろずを引くもの
    3.9
    高校生の滝本望は、お蔦さんの愛称でご近所に親しまれる祖母と、神楽坂で暮らしている。その神楽坂では、近頃万引きが多発しているのだという。商店街全体で警戒していたのだが、和菓子店の主人が逃げる犯人に突き飛ばされて怪我を負ってしまった! 正義感に駆られる望と友人の洋平は、似顔絵を描いて万引き犯を捕まえようと思い立つのだが……。商店街を騒がせたできごとを描く表題作をはじめ、失踪した商店街のアイドル猫・ハイドンを探す「孤高の猫」など、全七編を収録。粋と人情、そして美味しい手料理が味わえる大好評シリーズ第4弾!/【目次】よろずを引くもの/ガッタメラータの腕/いもくり銀杏/山椒母さん/孤高の猫/金の兎/幸せの形
  • 見えないままの、恋。
    3.7
    画家志望の真結はある雨の日に乗った電車が土砂崩れによるトンネル事故で脱線してしまう。車内で出会った渡良瀬景と名乗る男性と励まし合いながら救助を待つ真結だったが、意識を失い、気がつくと病院にいた。事故のトラウマで電車に乗れず、暗い部屋で寝られなくなった真結だったが、なんとか日常を取り戻そうとする。そんななか、事故の被害者の会の存在を知った真結は会合に参加することに。そこに現れたのが景だった。運命的な再会を果たした二人は恋に落ちていくが……。ラスト、二人を待ち受けるあまりにも切ない真実に涙が止まらない恋愛小説。
  • 東京ゼロ地裁 執行 1
    -
    1~3巻770~803円 (税込)
    東京地裁民事部の山代忠雄は派手な刑事裁判とは無縁の中年判事。だが、誰にも言えぬ裏の顔があった。その正体は霞が関「東京ゼロ地裁」裁判長――刑事事件の被害者側が民事で勝ち取った賠償金を踏み倒す悪党を、同じ手口で100万倍返しのうえ取り立てる影の裁判所のボスなのだ。いじめの主犯格や極悪レイプ魔など許せぬ未払い人を追う山代は、部下の熱血執行官、歌舞伎町の凄腕美人女医らとともに、ターゲットの金も命も容赦なく強制執行していく。書き下ろしシリーズ第1弾!
  • あさひは失敗しない
    3.4
    母がかけてくれた「あさひは失敗しないから」というおまじない。それはやがて呪縛となり、追い詰められたあさひは衝撃の行動に走る。 メフィスト賞デビュー『#柚莉愛とかくれんぼ』著者による、サスペンス・ミステリー
  • 法外捜査 : 1
    4.0
    1~3巻770~803円 (税込)
    警視庁捜査一課の刑事だった滝沢が、現在、籍を置く組織「秀和」。元警察庁キャリアの来栖によって設立され、他の調査員も、元公安や元陸自特殊任務部隊員など訳ありばかりが顔を揃える。9月のある日、新宿駅東口広場で爆破事件が発生した。捜査一課と公安の特別合同捜査本部が設けられるが、主導権争いと相次ぐ極秘情報のリークで、捜査は停滞していた。来栖の古巣である警察庁刑事局からの要請で、滝沢らは事件を追うが、その背後に「スサノウ」と呼ばれる謎の組織の存在を嗅ぎつける。
  • 五感集
    -
    1巻770円 (税込)
    ナオミの匂いは痙攣を繰り返す度に、スミレの花のように、ゆっくりと透明になり、消えていく。そして次の波に呼応するように再び現れる。まだ最期ではない。もっと自分を鎮めてくれ。そう囁くようにナオミの匂いが、客の脳裏で薄まり、消え、現れる。(本文より)  太平洋戦争末期、神戸の山奥にある娼館で、ナオミという幽閉されていた女が忽然と姿を消した。果たして彼女は本当に殺されたのか、それとも……。あらゆる感覚を刺激する異色の長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
  • 左眼を忘れた男
    -
    1巻770円 (税込)
    気が付くと病院のベッドの上だった。植物人間となり指一つ動かせない身だが、看護婦たちの会話から、昨夜暴漢に襲われ、後頭部を強打されて気を失っていたとわかる。だが、瞼は閉じているのに外の風景が見える。なぜだか、眼窩から飛び出した左眼と、視覚だけがつながっているらしい。偶然か運命か、荷物に紛れ込み、野良猫に運ばれ、あちこち移動するうちに左眼が行き着いた摩訶不思議な真相とは……。「視覚」をテーマにした異色の長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
  • カニスの血を嗣ぐ
    -
    1巻770円 (税込)
    男の名前は阿川。彼の嗅覚は盗聴器のように働く。彼にとって匂いとは、印象ではなく風景。犬たちの行動だけでなく、一般社会に隠されたさまざまな真実さえ、あからさまに伝えてくれる。ある日、阿川は死んだ犬に付いていた匂いをバーで出会った女に嗅いだ。だがその女も急死。いきずりの関係で終わった女だが、なにか不可解なものを感じた阿川は、匂いを頼りに、死の真相を追い始めた……。「嗅覚」をテーマにした異色の長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
  • その意図は見えなくて
    3.5
    学年の人気者が立候補した生徒会選挙で集まった白票、未解決のままだった部室荒らしの犯人、陸上部の合宿中に消えた少し変わった部員――八津丘高校で起こる「謎」を前に、生徒たちはどうする? 謎が解けても、僕たちの日常は解決しないことがある。思春期の嫉妬や羨望、葛藤を抱えた高校生の姿を描いた青春ミステリー。第42回小説推理新人賞受賞作を収録した連作短篇集。解説・千街晶之
  • 羅針盤の殺意 天久鷹央の推理カルテ
    4.0
    「頼んだよ……鷹央君」 師を殺したのは、誰だ? 御子神氷魚。帝都大学の元主任教授で、現在は総合病院の院長を務める彼女は、天久鷹央の学生時代の師だった。 同じ個性を持つ氷魚に導かれ、診断医の道を志した鷹央。 天才医師が唯一「先生」と呼ぶ存在は、しかし不治の病に冒されており、最後には不可解な死を遂げる。 謎めいた言葉を遺した師の真意を知るため、鷹央は捜査を開始するが……。師弟の絆を描く、本格医療ミステリー!
  • 変な家 文庫版
    4.3
    1巻770円 (税込)
    2024年3月15日より映画公開! 雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化! 設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録 知人が購入を検討している都内の中古一軒家。 開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に 「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、 この家は、 そこかしこに 「奇妙な違和感」が存在すると言う。 不可解な間取りの真相とは!? 突如消えた元住人は一体何者!? YouTubeで話題となった 「変な家」の全ての謎が解き明かされる完全版、ついに文庫化。 本書のキーマン・設計士栗原による文庫版あとがきも収録。
  • 七番目の花嫁
    -
    女子大生探偵が挑むのは、発表会で起こった毒殺事件! 婚約者の前川とカフェを訪れた佐千子の命が狙われた。 偶然、居合わせた女子大生探偵・亜由美の相棒ドン・ファンが、とっさに気づき事なきを得る。真相が気になった亜由美は、 二人が訪れるウェディングドレスのショーに潜入すると、毒殺事件が発生する。 なんと殺されたのは、前川の四人いる元妻のうち一人で…。 表題作のほか『帰らざる花嫁』収録。
  • 汚れた手をそこで拭かない
    3.9
    もうやめて……ミステリはここまで進化した! 第164回直木賞候補作。 ひたひたと忍び寄る恐怖。 ぬるりと変容する日常。 話題沸騰の「最恐」ミステリ、待望の文庫化。 閉鎖空間に監禁された デスゲームの参加者のような切迫感。──彩瀬まる 平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家……。きっかけはほんの些細な秘密だった。 保身や油断、猜疑心や傲慢。 内部から毒に蝕まれ、 気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。 凶器のように研ぎ澄まされた“取扱い注意”の傑作短編集。 解説=彩瀬まる ※この電子書籍は2020年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 監獄女医(2) 死刑台の女
    -
    1巻770円 (税込)
    十八年前の幼女誘拐殺人事件で死刑判決を受けた山村敦子の刑の執行が決定した。死刑立ち会いを命じられ、青葉台拘置所へ派遣された女医・若宮冴子だったが、拘置所長・村田から、山村に関して、当時事件の捜査にあたった元刑事から再審請求の動きが出ているということと、山村の服役態度や人柄が殺人犯のそれではないということを聞かされる。「事件の裏に何かがある」そう直感した冴子は自ら調査に乗り出すのだが、刑の執行までは、わずかに二日を残すのみだった。果たして冤罪を証明できるのか……。  美貌の女医・若宮冴子が謎を解き明かすミステリ小説、「監獄女医」シリーズ第2弾。 ●二条 睦(にじょう・むつみ) 1966年、広島基町高校卒業、法政大学法学部中退。法務省法務事務官・刑務官を経て小説家デビュー。ヒューマン・プリズンミステリーのパイオニア。
  • 監獄女医(1) 地下牢の囚人
    -
    1巻770円 (税込)
    富士見ケ丘刑務所で囚人・久保光男が医務課長の前田医師を殺害する事件が発生した。前田の後任として赴任した女医・若宮冴子は、一般社会とはかけはなれた、医療体制や刑務所内の人間関係に当惑するが、徐々に自らの信念を所内に、そして囚人たちの間に浸透させていく。ある日、懲罰房である地下牢に入っている久保の健康診断にあたった冴子は、前田医師殺害の裏に、刑務所ぐるみの不正を嗅ぎつける。公正な裁判を求めて調査を開始した冴子だったが……。  美貌の女医・若宮冴子が謎を解き明かすミステリ小説、「監獄女医」シリーズ第1弾。 ●二条 睦(にじょう・むつみ) 1966年、広島基町高校卒業、法政大学法学部中退。法務省法務事務官・刑務官を経て小説家デビュー。ヒューマン・プリズンミステリーのパイオニア。
  • ブラックガード
    4.2
    きっかけは、謎の資産家からの依頼だった。 2億円の価値ある商品。 購入の条件はただ一つ。 最も危険な探偵を雇うこと。 小学三年生の娘と二人暮らしの私立探偵・矢能。久しぶりの仕事は「2億円の商品取引」の交渉人。 だが、なぜ彼が選ばれたのかは明かされなかった。 そして、取引現場で目的不明の殺人が起きる。 立て続けに起きる誘拐と殺人。 次々に現れる新たな依頼人と行方不明者。 シリーズ史上、最も難解な事件の幕が上がる。 元ヤクザの探偵×掟破りのミステリー 「なにが起こっているんです?」「俺にもわからん」 「矢能シリーズ」第5作!
  • 青の時間
    -
    以前勤めていた広告代理店から依頼された大仕事、それは世界的マジシャン「ブルー」を日本に招聘することだった。生い立ちも正確な年齢も、すべてが謎に包まれた存在。世界中の誰もが知っている人物なのに、ステージ以外での彼の素顔を見た者はいない。なんとか彼との接触に成功した僕だったが、少し高音の混じったその声は、どこかで聞いたことのあるように思えた……。長篇小説。 ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ) 1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 開署準備室 巡査長・野路明良
    3.3
    1~3巻770~836円 (税込)
    「女副署長」シリーズの著者が贈る新警察小説 事件は新庁舎で起きている! 元白バイのエース・野路が前代未聞の大犯罪に挑む! 巡査長野路明良は、「開署準備室」の総務担当に配された。姫野署開署に向け、最終確認を行なう臨時部署だ。 彼は白バイ隊のエースだったが、怪我で異動になり、自棄になっていた。準備も終盤となり、突如、不審事が。 発注外の大型什器の搬入、防犯カメラの誤作動……さらには野路の警察学校時代の恩師が襲われ――開署目前に一体何が? 警察の威信をかけ、野路の反撃が始まる!
  • 三星京香の殺人捜査
    3.8
    県警本部刑事部捜査一課の三星京香は、とあることから刑事部長に拳を振り上げ、十年の警察人生に終止符を打った。五歳になる娘を抱える彼女の再就職先は、県内でも有数の法律事務所。だが、事務所内にキッズルームまで作ってくれた居心地の良い事務所の副代表が、殺人事件の重要参考人として警察署に任意同行された!?京香にできることは事件の真相を探ることか……元女性警察官の著者が、警察における女性の立場や警察官の考え方をちりばめながら描く、新しい警察小説。
  • 夕海子
    -
    夕海子は、寒くなるとその名簿をひらく。名簿からランダムに選んで、その一人に電話をかける。家を訪ねていく。そして、泊めてくれないかと頼む。それが行き詰まったとき、夕海子は最後の手段に出る。彼女を暖かな場所に連れ戻してくれる最後の脱出装置は、いつも抱えている黒いボストンバッグの底にある……。長篇サスペンス。 ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ) 1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 奥多摩連山 闇のシルエット
    -
    1巻770円 (税込)
    脱サラして、気ままな探偵業の空木健介。山に登っては、なじみの寿司屋での一杯が楽しみだ。春、元同僚と鷹ノ巣山登山へ出かけた時、下りルートの途中で男性の遺体を発見する。転落事故か事件か? 発見者として奥多摩署に協力するうちに製薬会社のMRが次々と浮上し、意外なつながりから犯人に迫っていく。山好きや飲ん兵衛はもちろん、誰でも楽しめる山岳推理小説。
  • まりも日記
    3.5
    真梨幸子が放つネコミス登場! 人を魅了してやまない猫たちに惑わされた愚かな人間の行く末、そして猫たちのその後--。 第一話 まりも日記 第二話 行旅死亡人~ラストインタビュー~ 第三話 モーニング・ルーティン 第四話 ある作家の備忘録 第五話 赤坂に死す 最終話
  • 一千万人誘拐計画
    3.0
    「私は東京都民一千万人を誘拐する計画をたてた。身代金として十億円を要求する。」都知事の秘書室長日高にかかってきた電話は不思議なものだった。最初はいたずらだと思っていた日高も、都民が予告通り殺害されるにつれ本気だと認めざるを得なくなった。秘書室から連絡を受けて捜査にのりだした十津川警部補は、息の詰まるような緊迫感の中、犯人と巧みな頭脳戦を繰り広げる……。著者の真骨頂を示すミステリ五編を収録。
  • 仮題・中学殺人事件
    4.0
    推理小説の歴史をひもとけば、『黄色い部屋の謎』や『アクロイド殺害事件』のように、犯人の意外性で売り出した名作があまた存在する。ところがこれまで、どんな物語にも不可欠な人物であるのに、かつてこれを犯人に仕立てた推理小説というのは、ただの一編もなかった。読者=犯人である。そのことに気づいた、推理作家たらんと志すかけだしのぼくは、犯人を読者に求めようとしたのだ。そう、この推理小説中に伏在する真犯人は、きみなんです!――推理小説の仕掛け人・辻真先の出発点となった名作登場。/解説=桂真佐喜
  • BAT 吸血鬼探偵オリバー・サンシャイン

    BAT

    -
     NYの高校に通う心優しいナード少年オリバー。ある日不可解な事件に巻き込まれ母親が重症。自身は奇跡的に回復したが、体の様子がおかしい。やがて訪れた教会で、オリバーは自分が吸血鬼になってしまったのだと告げられる――。  戸惑いながらも、母親を救う手立てを求めたオリバーは、怪しげな私立探偵ヤンに預けられる。だがヤンは、暴力折檻も厭わない吸血鬼専門の事件解決請負人だった! 半人前の吸血鬼として躾けを受け、時には命の危険を感じながらも、オリバーはヤンと共に怪物絡みの事件を追うことになり……?
  • ちょっと奇妙な怖い話
    3.0
    どこまでが真実でどこからが脚色なのか。日常の出来事に微妙な違和感を抱かせ、読み手を異世界へといざなうライト・ホラー短編集! 私の名は進木独行。五年以上前にデビューしたホラー系作家である。本書では、私自身がこれまでの人生で体験してきた奇妙な出来事を元にして、つらつらと話をつづっている。もちろん見聞きしたことも含まれている。本書で楽しむべき肝は、本筋の「奇妙」のみならず、寄り道した部分にも含まれている。実体験をそのまま描いたものもあるが、本書は創作か実体験か判別しづらいことがウリでもある。──さて、今回の第1話は私が中学1年生のときに訪れた石垣島での体験の話。「星の砂」で有名な白い砂浜で海水浴を楽しんだ帰り、世にも奇妙な海の生きものに遭遇したのだった……。
  • 正義の天秤
    3.7
    1~3巻770~836円 (税込)
    名門・師団坂法律事務所。 しかし創設者を喪って以来、 事務所の経営は下降の一途。 創設者の娘で弁護士の芽依は、 助っ人として、元医師で弁護士の鷹野和也を海外から招聘する。 ほっとした矢先、鷹野は事務所を「診断」し、 無能な弁護士を「切除」すると宣言。 しかも死刑求刑不可避な裁判で、死刑を回避すると言い出し、 交差点に突っこんで死傷者を出した男の弁護に挑む。 新時代を切り拓く、絶対的に面白いリーガル・ミステリ。
  • 悪意
    3.4
    行政書士の斉木にかかってきた不穏な電話。男は娘を誘拐したと告げ、返してほしければ指定の場所に来るよう命じる。現地を訪ねた斉木は、男がビルの屋上から飛び降りようとしているのを目撃した。その場で男が斉木に突きつけた、恐るべき要求とは――? 日常にひそむ人間の闇を描いた、第35回小説推理新人賞作家のデビュー短編集。 ※本作品は2017年5月に小社より刊行された『三つの悪夢と階段室の女王』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。
  • 無実の君が裁かれる理由
    3.8
    「とぼけてんじゃねえよ」ストーカーと断罪された無実の僕は――。曖昧な記憶、そして作為と悪意。こうして罪は作られる! 青春×冤罪ミステリ!――あなたの冤罪、必ず晴らしてあげる――ストーカーを疑われた大学生の牟田幸司。周囲はまるで犯罪者扱い。だが、冤罪を研究しているという女子学生、紗雪が現れる。目撃や記憶など、人間の認知が驚くほど曖昧なことを紗雪は証明。疑いが晴れた。では、被害者を苦しめる真犯人とは、誰? 真実を追いはじめたふたりを、さらなる事件が待っていた!
  • レイニー・レイニー・ブルー
    3.6
    怜悧な頭脳とシャープな風貌。そして、毒を含んだ皮肉な発言。車椅子の名探偵「熊ん蜂」こと熊谷斗志八(くまがいとしや)が、女性介護福祉士をワトソン役に、周囲で起きる不可思議な事件を推理する。障害者の抱えるさまざまな問題を背景に、やさしい視線と堅牢な論理が交錯する「柄刀本格」の白眉ともいうべき傑作連作集。著者が挑んだ最大の謎は、生きていることの、この奇跡だ!
  • OZ(オズ)の迷宮
    3.4
    被害者は密室にいながらにして矢で殺され、あるいは自らが描いた絵の中で溺れ死ぬ……。犯人は密室に閉じこめられたまま殺人を犯し、足跡を残さずに雪道を歩く……。奇想天外な謎の数々を、名探偵の宿命を受け継ぐ者が、鮮やかに解決してゆく。前代未聞のトリック、水も漏らさぬロジック、衝撃的なラスト――本格推理小説の奇跡的到達点がここにある!
  • マスグレイヴ館の島
    3.0
    英国・シャーロック・ホームズ・ソサエティーに、世界有数の財閥から招待状が届いた。ある孤島の館で盛大なクイズ・イベントを行う。与えられた謎を解いた者には、巨額の賞金が出るというのだ。ところが参加した女性メンバーたちを待っていたのは、現実の、あまりにも奇怪な殺人事件の数々だった! 驚愕の大トリック! 奇想とロマン溢れる本格推理の傑作。
  • 4000年のアリバイ回廊
    4.0
    室戸沖(むろとおき)千メートルの深海で男の他殺体が発見された。被害者は、日本中が注目する縄文遺跡“高千穂ポンペイ”の発掘主任。発掘現場には当初、産廃処理施設の建設が予定されていたことから、その方面でのトラブルが殺人の動機と疑われるが……。一方、遺跡からも説明のつかない不可思議な発見が──。現代の謎(ミステリ)と古代の謎(ミステリ)が交錯する、壮大な“魂の物語”!
  • いつか青空
    3.3
    石渡宗介、45歳。妻・由美子と小学生の一人娘・佳奈と三人暮らし。 平凡ながら幸せだった家庭は一夜で崩壊した。留守番中の佳奈が行方不明になったのだ。 4日後、娘は無残な死体で見つかった。全身に無数の噛み傷が残る異常な殺害状況だった……。 平凡なサラリーマンが遭遇する悲劇。凄絶な復讐ロードノベル。
  • 逢魔が刻 腕貫探偵リブート
    3.0
    神出鬼没の公務員探偵「腕貫さん」を“だーりん”と呼び慕う、美貌の女子大生・住吉ユリエ。同級生の小泊瀬海人から「親族が関わった殺人事件を題材にミステリ小説を書いてみたい」と相談され、大乗り気でストーリー作りに着手。ユリエは腕貫さん顔負けの名推理を披露するが、行き詰まって相談した腕貫さんから、ユリエに厳しい駄目出しが…・・・!? (「ユリエの本格ミステリ講座」) 今作ではほかに、鳥遊葵、阿藤江梨子、安達真緒、水谷川刑事etc.……シリーズ既刊でお馴染みの面々も集結。喪主による殺人、連続不審死、留学生監禁など、腕貫シリーズのホームタウン櫃洗市で続発する、禍々しくも珍妙な事件の真相は!? 解説の浜崎広江さん(今井書店)も激賞の一作、乞うご期待!
  • 異人館街殺人事件
    -
    1巻770円 (税込)
    神戸は横に長い街だ。北は六甲山、南は大阪湾に面している。山手には観光名所である幕末から明治時代にかけて建設された異人館街があった。そこから街の中心部へと続く長い坂道。そこで銃声が鳴り響き、通りすがりと思われる男性が倒れていた。 銃弾は既存の銃とは違う口径のものだった。凶器は見つかっておらず、種類も持ち主も特定が難航する。坂道の途中にあったアンティークショップ。そこに全ての謎が隠されていた。
  • 探偵の探偵 桐嶋颯太の鍵
    4.1
    女子大生の璃香はアルバイト先であるガールズバーの太客から執拗なつきまとい行為を受けていた。相手の弱みを握るため探偵を雇うが、向こうも探偵を雇っており予期せぬ反撃に遭う。一縷の望みを託し、救いを求めたのは中堅調査会社「スマ・リサーチ」の対探偵課に所属する桐嶋颯太だった。桐嶋の活躍で事態は収まった――かと思われたが、一転して大きな悲劇が訪れる……。人気シリーズの帰還にして新たな物語、開幕!
  • 復讐劇の館
    -
    もはや戦後ではない、そんな言葉がささやかれるようになった昭和三十五年。だが鳥澤渡の戦後はまだ終わっていなかった。彼は無念の死を遂げた父の仇を討つため、薔薇が咲き誇る壮大な館へやって来た。ここの主人は戦時中は海軍大佐で、かぎりなく妄想に近い人体兵器を発案し、渡の父をはじめ多くの兵士を死に至らしめたのだ。いよいよ、始まる。美しいピアノの調べに乗って、復讐劇の幕はいま開いた。渡は胸の高鳴りを覚えた……。  幻想的な筆致で描く長篇ミステリ小説。電子オリジナル作品。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~
    3.8
    1~12巻770~1,375円 (税込)
    ただ独りで音もなく犯罪者に食らいつく――。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島(さめじま)。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津(きづ)を執拗に追う。突き止めた工房には、巧妙な罠が鮫島を待ち受けていた! 絶体絶命の危機を救うのは……。超人気シリーズの輝ける第1作!!
  • バタフライ・エフェクト T県警警務部事件課
    3.5
    警官が署内で首吊り!不祥事の裏にある闇。 T県警大貫警察署内のトイレで、地域課の巡査、静谷永人が首を吊っているのが発見された。拝命して三年の若手警官の自殺に、衝撃が走る。事態の調査にあたるのは県警本部に新設されたばかりの警務部事件課のメンバーだ。キャリア部長が実績を残そうと作ったお飾り部署に寄せ集められた六人。その責任者となった明堂薫警部補は奉職三十四年のベテランで、個性豊かな捜査員たちの取りまとめに苦労をしつつ、調べを進めていく。 その頃、九久見警察署管轄内で起きた連続窃盗事件で、犯人の女二人組が逮捕された。だが、そのうちの一件について、犯行時刻に別の場所で二人が目撃されていたという情報が入る。誤認逮捕となれば、県警を巻き込む大問題となる。薫たちは、九久見署敏腕刑事課長として名をはせる藤堂一雄と対峙することになるのだが。 若手警官を自死に追いやったものはなんだったのか。さらに、所轄に渦巻く闇は底知れずはびこっており……。『女副署長』などで警察小説界の新星として注目される松嶋智左の書き下ろし最新作。女性警察官たちの家庭の悩み、人生への懊悩もリアルな筆致で描き出す、警察群像小説の新境地! (底本 2022年11月発売作品)
  • 下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵
    4.0
    ライブハウスは謎だらけ!? 隠された真実を聴き分けろ! 作家デビュー10周年! シリーズ累計250万部突破! 「珈琲店タレーランの事件簿」 著者最新文庫! 音楽雑誌『ロック・クエスチョン』 で、インディーズバンドを発掘する コラム連載を任された新人編集者・ 音無多摩子。優れた耳を持つという 下北沢のライブハウスのマスター・ 五味淵龍仁の紹介でバンドマンたち を取材する多摩子だが、思いがけな い事件に巻き込まれ……。まぶしく て、切なくて、最高に愛おしい、バ ンド×青春ミステリー! カバーイラスト/ナナカワ 【Contents】 track 1 ブチギレデジタルディレイ track 2 ライブ・フライ・ライブ track 3 ザ・グレート・ベース・エスケープ track 4 ヒステリック・ドラマー track 5 ミュージック・ウィル・ゴー・オン
  • 猫は知っていた 新装版
    3.6
    仁木雄太郎・悦子の素人探偵兄妹が巻きこまれた奇妙な連続殺人事件。 怪しげな電話、秘密の抜け穴、蛇毒の塗られたナイフ、事件現場に現れる一匹の黒ネコ。 好奇心溢れる悦子のひらめきと、頭脳明晰な雄太郎の推理が真相に迫っていく。 鮮やかなトリック、心和む文体。 江戸川乱歩賞屈指の傑作が新装版で登場!
  • 怪談・無情坂の女
    -
    1巻770円 (税込)
    東京近郊の新興住宅地で、コンビニ帰りの主婦が心臓をひとつきという鮮やかな手口で刺し殺された。現場で目撃されたのは、五月だというのに黒いオーバーコートを翻して走り去った男だった。目撃証言を手掛かりに捜査を進める所轄の刑事たち。だが、血痕の付着したコートを発見した後、またもやコートを着た男に近所の主婦が殺害される。焦りを深める捜査陣の前に、事件を嗅ぎ回る奇妙な男が現れた。あまり仕事熱心とはいえない若手の刑事・久保崎は、ルポライターと称するこの男が気になり、接近してみると……。長篇サスペンス・ミステリ。 ●斎藤澪(さいとう・みお) 1944年、東京生まれ。国学院大学文学部国文科卒業。雑誌編集部、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。1981年『この子の七つのお祝いに』で第1回横溝正史賞を受賞して小説家デビュー。『赤いランドセル』『冬かもめ心中』『花のもとにて』など著書多数。
  • 嗤う身代り地蔵
    -
    1巻770円 (税込)
    宮嶋美由紀は愛する夫と2人の息子をもつ平凡な主婦。友人の新居パーティーの席上、思いがけず大学時代の不倫が暴露された。いたたまれず飛び出した美由樹は、その新居がかつて愛した男の家のそばであることに気づく。だが、懐かしさで訪ねたそこは廃屋となり、一体の地蔵が残されているだけだった。バス道路に向いて立つ、謎の地蔵。その足元に落ちていた五円玉を何気なく拾ったが、その後、彼女の身に次々と災難が降りかかって……。  家庭の幸せに安穏とする主婦が陥っていく蟻地獄の恐怖を、戦慄のタッチで描く。長篇サスペンス・ミステリ。 ●斎藤澪(さいとう・みお) 1944年、東京生まれ。国学院大学文学部国文科卒業。雑誌編集部、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。1981年『この子の七つのお祝いに』で第1回横溝正史賞を受賞して小説家デビュー。『赤いランドセル』『冬かもめ心中』『花のもとにて』など著書多数。
  • 花ほおずき、ひとつ 丹波篠山殺人事件
    -
    1巻770円 (税込)
    フリーカメラマン・郷原八斗は、婦人雑誌の取材のため、編集者・辻井と連れだち、丹波篠山を訪れる。新緑まぶしい6月の半ばであった。郷原は藪の中で、木洩れ日に妖しく煌く朱色の光を見た。それは、雨曝しのまま佇む石仏の掌上に燃えたつ、ひとつの鬼灯(ほおづき)の精巧なやきもの。郷原は息を呑み、心を奪われた。そして辻井が消息を絶ったのは、その直後だった。辻井失踪の鍵を握るのは、12年前に起きた不可解な殺人事件で嫌疑を問われた陶芸家・市田、それに郷原の心の中に揺らめきたつ、あの紅く燃える鬼灯であった……。  人間の業の轍のうえに錯踪する男と女の愛憎と哀しみを詩情豊かに謳う、珠玉の本格長編ミステリ。 ●斎藤澪(さいとう・みお) 1944年、東京生まれ。国学院大学文学部国文科卒業。雑誌編集部、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。1981年『この子の七つのお祝いに』で第1回横溝正史賞を受賞して小説家デビュー。『赤いランドセル』『冬かもめ心中』『花のもとにて』など著書多数。
  • 間宵の母
    3.9
    小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるようになり、児童養護施設に入れられてしまう。その後、二人は地獄のような人生を送ることになるのだが、実は驚くべき真実が隠されていた。得体の知れない恐怖が襲う、著者最恐のホラー・ミステリー!
  • 悪徳令嬢
    3.0
    スキャンダルに揺れる私立大学に、お嬢が降臨! 大学を牛耳る極悪理事長と対決! 理事長の不正が噂される私立大学。冴えない非常勤講師の僕は、思いがけない理由で理事会中枢に放り込まれる。そこには、学食で居合わせた謎の巻き髪令嬢がいた。 5年前のアーチェリーの死亡事故、図書館のお宝紛失、混乱のさなか上演されるシェイクスピアの演劇……謎が謎を呼ぶなか、自体は思いがけない展開に――!? 一気読み必至のミステリー!
  • Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件
    -
    1巻770円 (税込)
    その村では、いじめは娯楽の役割を果たしていた。そして、村の決めごとで、いじめの対象とされている“サント”とは……。おぞましい因習が残る、青森県P集落。大学の同僚教授・三崎忍に同行し、二十年ぶりに帰郷する「私」には、苦い思い出の土地だった。途中の新幹線で、「私」たちは同じ場所を目指す心理カウンセラーの桜木と出会う。だが、雪で閉ざされた縁切り寺で「私」たちを待ち受けていたのは、世にも奇怪な、連続殺人事件だった……。長篇ミステリ小説。電子版あとがきを追加収録。 ●矢樹 純(やぎ・じゅん) 小説家、漫画原作者。1976年、青森県生まれ。実妹とコンビを組み、加藤山羊の合同ペンネームで2002年、「ビッグコミックスピリッツ増刊号」にてデビューする。『あいの結婚相談所』『バカレイドッグス』などの原作を担う。2012年、「このミステリーがすごい!」大賞に応募した『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。2019年に上梓した短編集『夫の骨』が注目を集め、2020年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞する。他の小説作品に『がらくた少女と人喰い煙突』『妻は忘れない』『マザー・マーダー』『残星を抱く』がある。
  • セミョーノフは二度殺せ
    -
    1巻770円 (税込)
    ロシア革命、激動の時代。ロシアの各地で激しい内戦が繰り広げられていた。ボルシェビキ革命派=赤衛軍と、それに対抗する反革命派=白衛軍の争いが主だが、英仏米日などが派兵した上、赤軍側にはパルチザンがついたため、混沌とした様相を呈していた。そんな中、反革命勢力の軍事指揮官・セミョーノフ狙撃さるの報は、白衛軍のみならず、日本帝国陸軍をも震撼させた。政治的混乱に巻き込まれた邦人居留民の運命は? そしてセミョーノフがかき集めたという莫大な金塊のゆくえは? 長篇冒険サスペンス。
  • 啄木が殺した女
    -
    1巻770円 (税込)
    “石川啄木詩情の旅”ツアー最終日、滞在先の盛岡のホテルで、参加者の一人・折原香奈子が殴殺された。凶器は南部鉄の水盤。だが捜査は難航し、事件は迷宮入りの様相を濃くしていた。一方、新進作家・千波由紀はツアー仲間と、啄木のある謎の研究を続けていた。その矢先、死んだ香奈子が啄木日記の欠落部分を入手していたことが判明、事件は意外な展開を見せ始めた。やがて浮上する、啄木の恐るべき秘密とは? そして第二の殺人が……。綿密な資料調査と取材をもとに贈る、歴史&本格推理の傑作。 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
  • 殺人の多い料理店
    3.3
    盛岡のレストランで宮沢賢治の童話朗読会が開かれた。取材に赴いた夕刊紙記者・可能克郎は奇妙な出来事に遭遇。台本に賢治作品の贋物が紛れ込んでいたのだ。参加者を震撼させた“贋作騒動”は未解決。ところが二か月後、参加者の一人・倉村が変死する。朗読会に出演したタレント三木七重と参加メンバーの関係に不審を覚えた克郎は調査を進めるが……。
  • 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。
    3.8
    クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきん。その途中でいろいろな事件に遭遇します。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載! こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通した〝大きな謎〟も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません! 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の著者による世界の童話をベースにした連作短編ミステリ!
  • 悪党 小説・中国共産党
    -
    1巻770円 (税込)
    新宿・花園神社で男の惨殺死体が発見された。臓器は切り出され、性器まで切り落とされていた。そして、手には赤い布地のネッカチーフが…。ベテラン刑事・深森とソイチ(組織犯罪対策部)の浅尾は、被害者の足取りを追っていくうち、“ZERO”と題されたパスワード付きメールに辿りつくが…。天安門事件、黄色い雀たちの行動、ジェノサイド・オリンピック、エイズ村、盲流(マンリュウ)、臓器売買ビジネス、狂乱の中国株市場、習近平の金脈、香港の学生デモ、気功集団の学習者弾圧……。政治・経済の両面から浮かび上がってきたキーワードが、中国共産党の本質をあぶり出す。 ノンフィクション作家が描く、事実に基づいた驚愕の長篇サスペンス。電子オリジナル作品。●森田靖郎(もりた・やすろう)作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。
  • 人格者
    3.8
    都内で殺人放火事件が発生した。被害者は著名な男性ヴァイオリニスト。捜査一課の音喜多弦は、音楽隊志望の変わり者刑事・鳴海桜子と、再びペアを組んで捜査を開始する。怨恨が犯行動機と睨んだ捜査本部だが、関係者は皆、被害者への敬愛追慕を語るのみだった。誰からも愛された彼は、なぜ殺されたのか?そして、犯人の正体とは!?
  • パーティーゲーム 警視庁組対特捜K
    3.5
    警視庁組対特捜刑事・東堂絆の宿敵、竜神会会長・五条宗忠は、組織の断捨離と巧みな人心掌握術で勢力を拡大させてゆく。そのさなか、東京の弟・国光は、兄から託されたドラッグ「ティアドロップEXE」を盗まれ、血眼で捜すのだが……。一方、裏社会の異変を察知した絆たちも動き出した。だが、行く手には、新たな凶敵が――!
  • ジャポニスム謎調査 新聞社文化部旅するコンビ
    4.0
    日陽新聞社本社文化部に異動してきた雨柳円花に、先輩記者・山田文明が持った印象は最悪だった。タメ口だわ、SNSで人気者だわ、社会人としてキチッとしてないわ……そして自分より先に企画が採用されるとは! アートにだけは並外れた知識と興味がある円花が企画した〝日本文化を再発見〟する新連載、その補佐役を山田は命じられる。雄勝硯、大津絵など、取材で各地をまわるうち、自由奔放なだけではない円花の良さに山田は気づく。完全補完関係コンビによる取材の成果をお届けします! 芸大出身の著者が紡ぐ、エンタメ度満点の文庫オリジナル小説。
  • 時効犯
    4.0
    船橋署の香山刑事は、管内のマンションで起きた不可解な転落死を捜査していた。亡くなったのは大学で美術史を教える非常勤講師の女性。香山は、彼女が大物画家・門脇修太郎の未発表作品を研究していたと知る。その門脇は、25年前の強盗殺人事件で不幸な死を遂げ、犯人が見つからないまま時効を迎えていた。すべての作品が高く評価されていた門脇がたった一枚だけ世間に発表しなかった理由、そして過去と現在をつなぐものとは……。幻の絵が孕む謎に香山が挑む、美しくも壮絶な美術ミステリ。
  • プリズム
    3.4
    1巻770円 (税込)
    女性教師が自宅で変死-- 謎が謎を呼び、推理が推理を呼ぶ 貫井徳郎 本格ミステリの最高傑作! 女性教師はなぜ死んだ? 多重解決ミステリの神髄!! 小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。ホワイトデーにチョコレートを送った同僚の男性教師が容疑者として浮かび上がり、事件は簡単に解決すると思われたが……。浮かんでは消える容疑者たち。いったい誰が犯人なのか? 死んだ女性教師は何者だったのか。推理が推理を呼ぶ、超絶技巧の挑戦作であり、ミステリの常識を超えた衝撃作! 解説/千街晶之 【目次】 Scene1 虚飾の仮面 Scene2 仮面の裏側 Scene3 裏側の感情 Scene4 感情の虚飾 解説 千街晶之
  • 海鳥の墓標
    -
    1巻770円 (税込)
    両親に先立たれ、病身の弟をかかえる朝吹沙枝子は、偶然知りあった女性の好意で、東京・青山の宝石店に就職した。だがある日、店から消えたダイヤの指環が沙枝子のコートのポケットから見つかり、正体不明の女から脅迫電話がかかってきた。身に覚えのない“証拠写真”を持っているという。不運の身を嘆く沙枝子だったが、さらに恐るべき罠が彼女を待ちうけていた。女の意のままに操られるうちに、思いがけず人を殺めてしまい……。長篇サンペンス・ミステリ。 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
  • たまさか人形堂ものがたり
    4.5
    会社をリストラされ突如無職となった澪(みお)は、祖母が遺した小さな人形店を継ぐことにした。人形マニアの青年・冨永と謎多き職人・師村の助けを得て、いまでは人形修復を主軸にどうにか店を営んでいる──自分がモデルになったという、顔を粉々に砕かれた創作人形の修復を希望する美しい女性。だが、その人形が創られたのは、彼女が生まれた頃と思しい三十年以上前のことだと判明する(「毀す理由」)。ほか、伝統的な雛人形を有する旧家の不審死、チェコの偉大な人形劇団の秘密など、名手が人形を通して人の心の謎を描く珠玉の短編を収める。書き下ろし短編「回想ジャンクション」を収録。/解説=紅玉いづき
  • 四年目の呪殺
    -
    1巻770円 (税込)
    警視庁殺人課の刑事・宮浦江利子は、恋人の赤峰真治が自殺したのを機に警察を辞めた。彼は叔母殺しの容疑をかけられた上、江利子と同業の刑事たちに追い詰められて、無念の死を選んだのだった。四年後、その経歴を買われて探偵になった江利子は偶然、真治の事件に関する新たな警察情報を得る。真治はなぜ死ななければならなかったのか? 当時の警察捜査は適正なものだったのか? 手負いの野獣として生きてきた元女刑事は、復讐を誓って真相を追いはじめる……。長篇サスペンス・ミステリ。 ●斎藤澪(さいとう・みお) 1944年、東京生まれ。国学院大学文学部国文科卒業。雑誌編集部、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。1981年『この子の七つのお祝いに』で第1回横溝正史賞を受賞して小説家デビュー。『赤いランドセル』『冬かもめ心中』『花のもとにて』など著書多数。
  • 赤いランドセル
    -
    1巻770円 (税込)
    毛糸の焦げるような厭な臭いに、女は一台だけ動いている乾燥機の方へ近づいていった。洗濯物に混ざってゴム手袋のようなものが見える。それにしては小さすぎた。不意に背筋が震えた。キナ臭いにおい。喉の奥がむかつく。血が引いてゆく。それでもガラスドアから目を離すことができない。どう見てもそれは人間の手だ。それも、子供の手だ……。  東京・田園調布。高級マンションのコインランドリーから女児の死体が見つかった。誰がこんな残虐なことを? ワイドショー番組の特派記者である浅見恭介は、次第に事件取材にのめりこんでゆく。長篇サスペンス。 ●斎藤澪(さいとう・みお) 1944年、東京生まれ。国学院大学文学部国文科卒業。雑誌編集部、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。1981年『この子の七つのお祝いに』で第1回横溝正史賞を受賞して小説家デビュー。『赤いランドセル』『冬かもめ心中』『花のもとにて』など著書多数。
  • 金田一少年の事件簿 小説版 雷祭殺人事件
    3.3
    人気コミックのドラマ原作小説が講談社文庫版で堪能できる! 高校の元クラスメイトが住む雲場村(くもばむら)を訪れた 金田一一(きんだいち・はじめ)と美雪(みゆき)。 その村では雷を崇める夏祭りが催されるという。 雷鳴の轟音が祭りの始まりを告げたのち、友人の屋敷で ”空蝉”(うつせみ)――蝉の抜け殻に覆われた死体が発見される。 この空蝉は、雷に捧げられた呪わしき供物なのか。 陽炎の中から現れた美少女の悲しき秘密とは--。 ハジメは事件現場から消えた足跡のからくりを見破れるのか。 表題作のほか短編「共犯者X」と「迷い込んできた悪魔(デモン)」の2編を収録。
  • 金田一少年の事件簿 小説版 オペラ座館・新たなる殺人
    3.5
    孤島のホテル「オペラ座館」。かつて惨劇の舞台となった場所を、 金田一一(きんだいち・はじめ)少年は再び訪れる。 新劇場の完成を祝い上演される『オペラ座の怪人』。 だが、それはファントムの手によってまたも死の演目となってしまう! 劇団『幻想』メンバー達の裏に隠された不穏な人間関係。 そして四年前に起きた、黒沢オーナーの娘・美歌の自殺……。 かつての惨劇の舞台「オペラ座館」の悪夢は、再び繰り返されようとしていた! ガールフレンドの七瀬美雪と過ごす、楽しいはずのバカンスは、 新たな殺人によってまた血に染められた。ファントムと名乗る怪人の正体を金田一少年が追う。 不朽の名作コミックがオリジナル・ストーリーで小説化。
  • 神宝聖堂の危機
    -
    若き呪い師と争乱の張本人は、真正面対決へ! 神宝聖堂の王国に乱を成すフマイヨ王の真のねらいとは? 力をためる若い呪い師と幼い姫たちは試練を受け止められるのか? 超古代ファンタジ-巨編、愈々佳境に! ーー若い大神官・リバスが神宝聖堂を護(まも)るギセア王国の幼姫・ファネラには、未開花の神賜力が備わっていた。敵王・フマイヨは、ファネラを妻に奪い取ろうと企み、霊の力を用いて戦士・カナーンの命を脅(おびや)かし、ファネラを敵国へと連れ出す。リバスらはファネラを連れ戻そうと、敵国に忍び込むが……。「神宝聖堂」シリーズ続編、傑作ファンタジー・ノベル。幼姫を妻に奪い取る敵王の陰謀を打ち破れ!
  • 密室・十年目の扉
    2.0
    1巻770円 (税込)
    宮崎県沖の孤島・吐雷島で殺人事件が発生、容疑者・菱沼は台風襲来で脱出不可能なはずの島から姿を消した……。十年後、映像制作者・守谷達司の周囲で、突如不可解な出来事が続発。「吐雷島事件の犯人を見た」と電話してきた男が殺害され、さらに奇妙な電話が相次いだ。守谷は、偶然知り合った美少女・絵梨菜と共に調査を開始するが、直後、またも事件に関わる二人の男が謎の死を迎える。はたして事件の真相は? 消えた菱沼の行方は……。  1884年に起きた日本近代史上最大の農民蜂起「秩父事件」を下敷きに、名手が会心のトリックで贈る正統派本格推理。 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
  • 遠すぎた終着 下山事件四十七年目の夏
    -
    1巻770円 (税込)
    音響機器メーカーに勤める早瀬喬は、人生の恩人である宗田克人の突然の訃報を聞き、愕然とした。しかも、宗田が亡くなる直前に書き上げた原稿がなくなっているという。早瀬は通夜の席で知り合った女性と、宗田が列車に轢かれたという山梨県上野原町の現場を訪れ、宗田の死に不審の念を強くする。原稿は下山事件……昭和二十四年に起こった下山定則初代国鉄総裁の轢死事件の驚くべき真相について書かれていたというが、その内容を知るものはいない。早瀬が女性編集著の協力を得て、消えた原稿の行方を追ううちに、二つの轢死事件の接点が見え始めた……。  戦後史最大の謎とされた怪死事件に肉迫する著書渾身の現代史推理。 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
  • ムゲンのi : 上
    4.0
    眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレスという難病の患者を3人も同時に担当することになった神経内科医の識名愛衣。治療法に悩んでいたのだが、沖縄の霊能力者・ユタである祖母の助言により、魂の救済〈マブイグミ〉をすれば患者を目覚めさせられると知る。愛衣は祖母から受け継いだユタの力を使って患者の〈夢幻の世界〉に飛び込み、魂の分身〈うさぎ猫のククル〉と一緒にマブイグミに挑む――。本屋大賞にノミネートされた超大作ミステリー、待望の文庫化!
  • 出身成分
    4.2
    この国に生を受けただけなのに、希望はどこにある―― 平壌郊外の保安署員クム・ヨンイルは11年前の殺人・強姦事件の再捜査を命じられた。犯人として収容されている男と面会し記録を検証するが、捜査の杜撰さと国家の横暴さを再認識するだけだった。実はヨンイルの父は元医師。最上位階級である「核心階層」に属していたが、大物政治家の暗殺容疑をかけられ物証も自白もないまま収容されている。再捜査と父への思いが重なり、ヨンイルは自国の姿勢に疑問を抱き始める。そしてついに、真犯人につながる謎の男の存在にたどりつくが……。鉄壁な国家が作り出す恐怖と個人の尊厳を緻密に描き出す、衝撃の社会派ミステリ長編。

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