戸田義長の作品一覧

「戸田義長」の「本格王」「恋牡丹」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 吉原面番所手控
    3.0
    1巻880円 (税込)
    「すべての事件を解決したのは、花魁なのだ」 40年間、吉原面番所を勤め上げた隠密廻り同心の木島平九郎。その手腕を認められてきた彼だが、自身の死を前に、胸に秘めた真実を語り始める。花魁たちの切なさがあふれる、はかなくも切ない書き下ろしミステリー時代小説。
  • 本格王2019
    値引きあり
    3.0
    1~6巻300~685円 (税込)
    「ゴルゴダ」飴村行 「逆縁の午後」長岡弘樹 「枇杷の種」友井羊 「願い笹」戸田義長 「ちびまんとジャンボ」白井智之 「探偵台本」大山誠一郎
  • 虹の涯
    3.0
    1巻1,799円 (税込)
    元治元年三月、筑波山で蹶起(けつき)した天狗党の首領格・藤田小四郎は、攘夷の使命に燃える水戸藩士であった。武芸に秀で責任感が強いが、向こう見ずな性格でもある。安政江戸地震で家屋の下敷きになったとされる、父・東湖の死の真相。小四郎自らが巻き込まれた蔵の中での不可能殺人。天狗党を援助する大店での傷害事件。それらを同じ手習所で学んだ昔馴染み、漢方医・山川穂継と共に検めてゆく。さらに最終話では、過酷な真冬の行軍だったとされる天狗党西上の際、戦場に度々現れた殺人鬼〈化人(けにん)〉の謎を大ボリュームで活写する。天狗党の向かう虹の涯(はて)には何が──。『恋牡丹』『雪旅籠』で注目の著者が贈る、最新連作長編。/【目次】天地揺らぐ/蔵の中/分かれ道/幾山河
  • 雪旅籠
    -
    1巻880円 (税込)
    江戸時代末期、北町奉行所定町廻り同心の戸田惣左衛門は、若かりし日より悪人の捕縛や吟味に辣腕を振るい、『八丁堀の鷹』と謳われてきた。妻に先立たれ、園芸と囲碁を趣味にする惣左衛門と、やり手の父親を持ちながらどうにも気弱な息子清之介。対照的な同心親子が、時代に翻弄されながらも、遭遇した謎に真摯に対峙する。大老井伊直弼が暗殺された桜田門外の変を題材にした「逃げ水」、雪に閉ざされた旅籠での殺人事件の謎を描く表題作「雪旅籠」など全八編。惣左衛門親子に加え、惣左衛門の後添えとなる花魁お糸の推理もますます冴え渡る。時代ミステリ『恋牡丹』姉妹編、登場。【収録作】「埋み火」/「逃げ水」/「神隠し」/「島抜け」/「出養生」/「雪旅籠」/「天狗松」/「夕間暮」/後書き
  • 恋牡丹
    3.0
    1巻774円 (税込)
    北町奉行所に勤め、若き日より『八丁堀の鷹』と称される同心戸田惣左衛門と息子清之介が出合う謎の数々。神田八軒町の長屋で絞殺されていたお貞。化粧の最中の凶行で、鍋には豆腐が煮えていた。長屋の者は皆花見に出かけており……「花狂い」。七夕の夜、吉原で用心棒を頼まれた惣左衛門の目の前で、見世の主が殺害された。衝立と惣左衛門の見張りによって密室状態だったはずなのだが……「願い笹」。惣左衛門と清之介親子を主人公に描く、滋味溢れる時代ミステリ連作集。移りゆく江戸末期の混乱を丁寧に活写した、第27回鮎川哲也賞最終候補作。
  • 吉原面番所手控

    Posted by ブクログ

    何となく面白そうだと思って買ったけど、期待以上の掘り出し物だった。作者の名前も、初めて聞いたので、大変失礼だけど、そんなに期待していた訳ではなかった。結末は、ある程度、予想した通りだったけど、最後まで一気に読んでしまった。

    0
    2024年11月05日
  • 恋牡丹

    Posted by ブクログ

    「戸田義長」の連作時代小説『恋牡丹』を読みました。
    ここのところ時代小説が続いていますね。

    -----story-------------
    北町奉行所に勤める「戸田惣左衛門」は、『八丁堀の鷹』と称されるやり手の同心である。
    七夕の夜、吉原で用心棒を頼まれた「惣左衞門」の目前で、見世の主が刺殺された。
    衝立と「惣左衞門」の見張りによって密室状態だったのだが……『願い笹』。
    江戸から明治へと移りゆく混乱期を、「惣左衛門」とその息子「清之介」の目を通して活写した。
    心地よい人情と謎解きで綴る全四編を収録。
    本書は第27回「鮎川哲也賞」最終候補として、受賞作の『屍人荘の殺人』、優秀賞の『だから殺せな

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    2023年11月01日
  • 虹の涯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    舞台は幕末の水戸藩。まさかの天狗党、藤田小四郎が主人公の連作短編ミステリ作品集。マニアックやなぁ。

    絶望的な行軍の中で、次々と隊士が殺されていく。犯人の目的は何なのか?Whyダニットが重要になってくるタイプのミステリ作品かな。

    ヤマフーの『魔群の通過』や、吉村昭の『天狗争乱』が好きな方なら楽しめるかと思います。

    幕末の水戸藩は攘夷運動の先駆けとなって、脱藩した藩士が井伊大老を暗殺したり、大きな存在感を持っていたのですが、その後、守旧派と改革派(天狗党)の内乱状態に陥り、有能な人材がことごとく死んでしまったという凄惨な歴史を持ちます。

    優秀な人材が殺され過ぎて、明治政府の高官には水戸藩の

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    2023年04月27日
  • 虹の涯

    Posted by ブクログ

    初めの三編は謎解きのようで、まだ読めた。最後の長編は、歴史小説(+謎解き)という感じ。
    筆者のくせなのかもしれないが、「たまさか」と言う言葉が頻出して、妙に目障り。
    また、「天地揺らぐ」の消防の記述も、作品世界に入り込みたいのに、「現在と異なり~」と言われると急に現実に引き戻され、興醒めであった。

    0
    2023年03月23日
  • 虹の涯

    Posted by ブクログ

    4篇のミステリー。最初の3篇は歴史的背景を絡めながらの謎解きミステリー的で、小四郎のキャラも頭脳明晰ながら恋愛には鈍感で実直な感じが好ましい。しかし、最後の話は、事件が起こる中、日本のために国のために志を持って戦う若者達が悲しい。小四郎様の解決ぶり、続きも読んでみたかったな。

    0
    2023年03月15日

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