戸田義長のレビュー一覧

  • 吉原面番所手控

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     遊郭での起きる不可解な事件を花魁の夕顔が解決する時代劇×本格ミステリーで、雪密室や消えた凶器、ダイイングメッセージ等の謎が魅力的ながらも、それ以上に儚げで何処か謎めいた夕顔という一人の花魁が送った生涯に思わず惹かれていた。

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    2025年07月04日
  • 吉原面番所手控

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    時代ミステリ連作で、ある遊女の探偵行為と事件を描きながらその時代ならではの真実を描くのはいいね。

    3078冊
    今年306冊目

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    2025年12月03日
  • 虹の涯

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    ネタバレ

    安政江戸地震で家屋の下敷きになり死んだとされる藤田東湖。「天地揺らぐ」。

    天狗党西上中、各藩との戦いの後、瀕死の重傷者の腹を切り裂く〈化人〉。「幾山河」。

    「蔵の中」「分かれ道」。

    小四郎と穂継のコンビが良いけど、天狗党の末路は分かっているので辛い。

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    2025年11月24日
  • 吉原面番所手控

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    何となく面白そうだと思って買ったけど、期待以上の掘り出し物だった。作者の名前も、初めて聞いたので、大変失礼だけど、そんなに期待していた訳ではなかった。結末は、ある程度、予想した通りだったけど、最後まで一気に読んでしまった。

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    2024年11月05日
  • 恋牡丹

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    「戸田義長」の連作時代小説『恋牡丹』を読みました。
    ここのところ時代小説が続いていますね。

    -----story-------------
    北町奉行所に勤める「戸田惣左衛門」は、『八丁堀の鷹』と称されるやり手の同心である。
    七夕の夜、吉原で用心棒を頼まれた「惣左衞門」の目前で、見世の主が刺殺された。
    衝立と「惣左衞門」の見張りによって密室状態だったのだが……『願い笹』。
    江戸から明治へと移りゆく混乱期を、「惣左衛門」とその息子「清之介」の目を通して活写した。
    心地よい人情と謎解きで綴る全四編を収録。
    本書は第27回「鮎川哲也賞」最終候補として、受賞作の『屍人荘の殺人』、優秀賞の『だから殺せな

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    2023年11月01日
  • 虹の涯

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    ネタバレ

    舞台は幕末の水戸藩。まさかの天狗党、藤田小四郎が主人公の連作短編ミステリ作品集。マニアックやなぁ。

    絶望的な行軍の中で、次々と隊士が殺されていく。犯人の目的は何なのか?Whyダニットが重要になってくるタイプのミステリ作品かな。

    ヤマフーの『魔群の通過』や、吉村昭の『天狗争乱』が好きな方なら楽しめるかと思います。

    幕末の水戸藩は攘夷運動の先駆けとなって、脱藩した藩士が井伊大老を暗殺したり、大きな存在感を持っていたのですが、その後、守旧派と改革派(天狗党)の内乱状態に陥り、有能な人材がことごとく死んでしまったという凄惨な歴史を持ちます。

    優秀な人材が殺され過ぎて、明治政府の高官には水戸藩の

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    2023年04月27日
  • 虹の涯

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    初めの三編は謎解きのようで、まだ読めた。最後の長編は、歴史小説(+謎解き)という感じ。
    筆者のくせなのかもしれないが、「たまさか」と言う言葉が頻出して、妙に目障り。
    また、「天地揺らぐ」の消防の記述も、作品世界に入り込みたいのに、「現在と異なり~」と言われると急に現実に引き戻され、興醒めであった。

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    2023年03月23日
  • 虹の涯

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    4篇のミステリー。最初の3篇は歴史的背景を絡めながらの謎解きミステリー的で、小四郎のキャラも頭脳明晰ながら恋愛には鈍感で実直な感じが好ましい。しかし、最後の話は、事件が起こる中、日本のために国のために志を持って戦う若者達が悲しい。小四郎様の解決ぶり、続きも読んでみたかったな。

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    2023年03月15日
  • 恋牡丹

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    最初の作品は始まりの説明が結構のりきれなかったけれどその後はミステリの面白さと幕末への空気を走らせる作品で、よかったです。

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    2022年06月21日
  • 本格王2019

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    2021/07/28 08:10
    よく読んでたベスト本格ミステリーの2019年の文庫版なんだな。
    前のノベルズはもっと収録されてる本数が多かったから、面白いのに当たる可能性も高いし、逆に趣味に合わないものに会う確率も高いのだけれど、これは文庫版になって6篇だけになったから、さてどうかなと思ったが、とびきりのものはひとつもなかったけれど、5篇はそこそこ、ちびまんとジャンボという話だけ、ミステリとしては多分面白いのだろうけど、カメムシを食うだのゲロだの、読んでて気分悪くなる話だったので残念だった。
    中で1篇、時代劇のミステリがあるが、宮部みゆきも、まぁ、あれはミステリとは言わないのかもだが、書いて

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    2021年07月28日
  • 恋牡丹

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    主人公のはずが実はワトソン役で、ホームズになる身近にいる美女の謎解きに翻弄される、という日本のミステリにありがちな設定だが、幕末の騒乱期の渦中にあるというあたりが新奇な趣向。とはいえ四編それぞれの背景になる社会情勢の変化が急すぎて落ち着かない。続編の「雪旅籠」で描かれる合間のエピソードで戸田父子、花魁牡丹の絡みをゆっくりと楽しみたい。

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    2020年09月10日
  • 本格王2019

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    毎年ノベルスで出ていた『ベスト本格ミステリ』が、装いを変え今回から文庫になった。序文で「手に取り易いようにした」と書かれているが、結局縮小したって事だよね。収録作品も6編しかなく、創刊からずっと読み続けていたのでとても寂しい。
    尤も、6編に絞り込んだとも言えるので、作品の質は高かった。大山誠一郎さんがベスト。短いページの中で多重解決のフーダニットになっていて、それぞれの解答が納得出来てしまうハイ・クオリティ。大好きだ。白井智之さんのグロさも凄いなあ。フナムシ大食い競技の中での殺人なんて、普段何を考えていたら思いつくのだろう?(^-^)

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    2020年01月16日
  • 本格王2019

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    面白かった

    本格とあったから密室とか?とおもったら、シンプルにどんでん返しミステリーだった。既読もあったし、読みづらくパスした作品もあったけど、冒頭2作は面白かった。満足。

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    2019年12月08日