【感想・ネタバレ】虹の涯のレビュー

あらすじ

元治元年三月、筑波山で蹶起(けつき)した天狗党の首領格・藤田小四郎は、攘夷の使命に燃える水戸藩士であった。武芸に秀で責任感が強いが、向こう見ずな性格でもある。安政江戸地震で家屋の下敷きになったとされる、父・東湖の死の真相。小四郎自らが巻き込まれた蔵の中での不可能殺人。天狗党を援助する大店での傷害事件。それらを同じ手習所で学んだ昔馴染み、漢方医・山川穂継と共に検めてゆく。さらに最終話では、過酷な真冬の行軍だったとされる天狗党西上の際、戦場に度々現れた殺人鬼〈化人(けにん)〉の謎を大ボリュームで活写する。天狗党の向かう虹の涯(はて)には何が──。『恋牡丹』『雪旅籠』で注目の著者が贈る、最新連作長編。/【目次】天地揺らぐ/蔵の中/分かれ道/幾山河

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ネタバレ

安政江戸地震で家屋の下敷きになり死んだとされる藤田東湖。「天地揺らぐ」。

天狗党西上中、各藩との戦いの後、瀕死の重傷者の腹を切り裂く〈化人〉。「幾山河」。

「蔵の中」「分かれ道」。

小四郎と穂継のコンビが良いけど、天狗党の末路は分かっているので辛い。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

舞台は幕末の水戸藩。まさかの天狗党、藤田小四郎が主人公の連作短編ミステリ作品集。マニアックやなぁ。

絶望的な行軍の中で、次々と隊士が殺されていく。犯人の目的は何なのか?Whyダニットが重要になってくるタイプのミステリ作品かな。

ヤマフーの『魔群の通過』や、吉村昭の『天狗争乱』が好きな方なら楽しめるかと思います。

幕末の水戸藩は攘夷運動の先駆けとなって、脱藩した藩士が井伊大老を暗殺したり、大きな存在感を持っていたのですが、その後、守旧派と改革派(天狗党)の内乱状態に陥り、有能な人材がことごとく死んでしまったという凄惨な歴史を持ちます。

優秀な人材が殺され過ぎて、明治政府の高官には水戸藩の者は一人も入らなかったのだとか。

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2023年04月27日

Posted by ブクログ

初めの三編は謎解きのようで、まだ読めた。最後の長編は、歴史小説(+謎解き)という感じ。
筆者のくせなのかもしれないが、「たまさか」と言う言葉が頻出して、妙に目障り。
また、「天地揺らぐ」の消防の記述も、作品世界に入り込みたいのに、「現在と異なり~」と言われると急に現実に引き戻され、興醒めであった。

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2023年03月23日

Posted by ブクログ

4篇のミステリー。最初の3篇は歴史的背景を絡めながらの謎解きミステリー的で、小四郎のキャラも頭脳明晰ながら恋愛には鈍感で実直な感じが好ましい。しかし、最後の話は、事件が起こる中、日本のために国のために志を持って戦う若者達が悲しい。小四郎様の解決ぶり、続きも読んでみたかったな。

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2023年03月15日

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