小説作品一覧

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  • Nの悲劇 東京~金沢殺人ライン
    3.0
    美緒は、担当する作家の西崎彩から、相談を受けた。“The Judge”と名乗る相手からの不審な手紙。彩は、まったく心当たりがないと言う。立川で起こった殺人事件の現場に残された「死刑執行!」と書かれたカード。そして、彩の住む金沢での殺人事件でも同じカードが。2つの事件、そして彩との関わりは!? 壮と美緒が炙り出した“The Judge”の正体とは!?
  • クラシック リバイバル 女人追憶1
    -
    少年の性の目覚めを描いた巨編が待望の復刊。 小学五年の春、母の裸に女を感じた宮崎真吾。すでに性を意識することはあり、女体に対する興味もあったが、母への冒涜と思った真吾はその後も優等生でむじゃきなこどもを装いつづける。 時は戦時中。小学六年の秋に、友だちから自転車旅行に誘われた真吾は、その姉である良子から誘惑的な行為を受け、中学に入った夏には、女学校三年のいとこ千鶴とのエロチックな戯れに興じる。幼なじみでひとつ年上の妙子に恋心を抱きながら、性に目覚めていく真吾。 終戦を迎え、軍関係への道を断たれた中学二年の真吾は妙子に告白、ふたりはようやく恋仲になる。妙子との良好な関係の一方で、不良女学生の文江や遊女のみよ、汽車のなかで出会った女学生の路子など、さまざまな女性たちが、真吾を甘美な世界へと誘っていく。 戦中から戦後へ、時代や価値観が変わっていくなか、不変でありつづける、男と女、愛と性。その狭間で揺れ動きながらも、未知なる世界へ足を踏み入れていく少年の心情を丁寧に描く、青春大河ロマン待望の復活。
  • 傷ついて愛
    -
    美佐子は、夫の牧田がけがで入院したと聞いて、疑惑をつよめる。夫がけがをしたバーのある町は、日常生活とおよそ関係がない。なぜ夫は、そんな場所に行っていたのか? 結婚して10年余、美佐子は夫との愛情にすきま風が吹いているのを実感していた。そして病院にかけつけてみると、若い娘が……。現代の錯綜した愛の姿と多様性を、女性側からサスペンス豊かに描く長編。夫婦って何?
  • 聖ルカ街,六月の雨
    -
    桂子はニューヨークで一人暮らす日本女性。彼女の生活のすべてを知る者はいない。優しいそよ風のような魅力を持つ桂子と、都会の喧噪や人生に疲れた男たちが出会う時、それぞれのラブ・ストーリーが生まれる。ニューヨークを知り尽くした著者がニューヨークを舞台に描く、ちょっぴり不思議で洒落た恋愛模様。15のNY恋愛物語。
  • 木曜組曲 〈新装版〉
    3.8
    耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げて四年。時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、出版プロダクション経営の静子。なごやかな会話は、謎のメッセージをきっかけに、告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。重松時子の死は、はたして自殺か、他殺か──? 傑作心理ミステリー。
  • 京都九条のあやかし探偵~花子さんと見習い陰陽師の日常事件簿~(一二三文庫)1
    4.0
    あやかし、幽霊といった人ではないモノが視える高校生・新城孝春は、あることをきっかけにトイレに潜むあやかし、通称花子さんと出会う。高校に入学し新生活を始めた孝春は、様々なあやかしと出会うのだが、彼らのことは謎だらけ。孝春はその不思議を解決するため、あやかしの事は何でも知っている花子さんに相談をすると、とある条件を出されることになる――。見習い陰陽師の少年と「あやかし探偵」の花子さんが織りなす、あやかし日常ほっこり短編集。
  • ラディアン アニメノベライズ ~見習い魔法使い・セトの冒険~
    -
    カッコいい大魔法使いを目指す少年・セトは、人類に災いをもたらす怪物・ネメシスを倒すため、伝説の地「ラディアン」をさがす旅に出る!! 育ての親である魔法使い・アルマのもとをはなれ、セトと同じ見習い魔法使いのメリ、ネメシス研究者のドクや、「13人の魔法使い団」のひとり・ヤガなど、さまざまな人々と出会いながら、大魔法使いへの道を歩みはじめる!! フランス生まれの王道・冒険ファンタジーをノベライズ!
  • 明日に手紙を
    4.0
    1巻715円 (税込)
    製品に欠陥のある洗濯機が原因で、女性が感電死する。製造元のK電気興業は欠陥を知りながらそれを認めず、世間から非難を浴びる。そんな悪い状況から抜け出したいK電機工業の成瀬は、被害者家族の平田夫婦や不買運動をしている人々の絆を壊すため、捏造した手紙を出す計画を提案する。その計画は思惑通りに進んでいくかに思われたが……。シリアスな展開、まさかの結末!! 傑作ヒューマンサスペンス!!
  • 実録都市伝説~世怪ノ奇録
    3.0
    2017年に発見された小惑星「オウムアムア」はハーバード大学教授が「人工的に作った小型宇宙船の可能性が高い」と発表!(『宇宙の夢は』収録。) 呂亜、驚愕の実話シリーズ第2弾! 世界にはなんと珍奇な話が転がっているものか――都市伝説の蒐集をライフワークとする奇妙な男・鈴木呂亜による恐怖実話再び!その場所からは石ひと欠片も持ち出してはならない、その禁忌を破ると「持ち出し厳禁」、天から落ちてきたかたまり、それはゼリーのようなもので…「降って来るもの」、運命に翻弄されたかのような人々の最期「あまりにも皮肉な死」、人類最後の夢なのか、それとも悪夢か「宇宙の夢は」など32編を収録。大いに怖れ慄き噂せよ! 著者について 〇監修者 黒木あるじ(くろき・あるじ) 『怪談実話 震』で単著デビュー。「無惨百物語」シリーズ、『黒木魔奇録』『怪談売買録 拝み猫』『怪談実話傑作選 弔』『怪談実話 終』など。共著には「FKB饗宴」「怪談五色」「ふたり怪談」「瞬殺怪談」等シリーズなど。小田イ輔やムラシタショウイチなど新たな書き手の発掘にも精力的だ。 〇著者 鈴木呂亜(すずき・ろあ) 自称「奇妙な噂の愛好者」。某都市でサラリーマンとして働くかたわら、国内外の都市伝説や奇妙な事件を集め、自らもひそかに取材に勤しんでいる。 黒木あるじ氏の推薦により抜擢。ちなみに鈴木呂亜という名前は、日本で一番ありきたりな苗字の「鈴木」と、都市伝説を意味する「ロア」を組み合わせたペンネームで、本名や生年月日、年齢などのプロフィールは一切が非公表になっている。
  • 奇譚百物語 死海
    -
    「傘を差した女が立っているそうだけど、立ちんぼらしいぜ」 噂を聞いたMさんはその顔を仰ぎ見た刹那、あッと尻餅をついた。(第1話「傘を差す女」より) 怪異は古今東西、誰の身の上にも起こりうるもの――無国籍百物語の登場だ。代々守ってきた家で突然凶事が起こりだしたのはなぜ?「忌み地」(22話)、結婚式で新婦側の友人が歌う祝いの歌に混じって聞こえてきたのは「不穏な言葉」(42話)、ロンドン東郊外にある林を散策していると見知らぬ男が現れて木の下を掘れと言う「指示をする男」(62話)幼い頃の友人が夢に出てきた。気になり家を訪ねたら母親「息子は死んだ」と言うが…「旧友の母親」(66話)など、極上の恐怖が待っている。 著者について 丸山政也(まるやま・まさや) 2011年「もうひとりのダイアナ」で第3回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞。著書に『恐怖実話 奇想怪談』『実話怪談 奇譚百物語』『奇譚百物語 拾骨』『怪談実話 死神は招くよ」
  • 「超」怖い話 亥
    -
    お前はあのシシば喰った。 秘密を漏らせば、カシンワトゥィがお前の四肢を喰いに行く…。 猪撃ちの猟師の家に泊まった旅人を襲う恐怖。謎の言葉の意味とは!?(「カシンワトゥィ」より) 禁忌の実話怪談23話!! 中古価格で購入した新築未入居物件は、なぜか生き物の死を呼んでしまう。その原因は思わぬ所に…「忌み家」、霊が出ると噂の廃屋を探検しに行った少年二人が見たものは…「イエローハウス」、サークル仲間で行った海外ダイビング。突然メンバーの一人が消えたと騒ぎになるが…「サブマリン」、阿蘇で知り合った猟師の家に宿を借りた旅人。好意からと思っていたが、夜に突然連れ出され…「カシンワトゥィ」他、著者4人の個性と嗅覚のもと集められた戦慄の23話。平成最後の「超」怖い話! 著者について ○編著者 加藤一(かとう・はじめ) 1967年静岡県生まれ。O型。獅子座。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』四代目編著者として、冬版を担当。また新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超-1」を企画主宰、そこから生まれた新レーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(編者)としても活躍中。主な著作に『「忌」怖い話』、『「超」怖い話』、『「極」怖い話』シリーズ(以上、竹書房文庫刊)、『怪異伝説ダレカラキイタ』シリーズ(あかね書房)など。 ○共著者 久田樹生 (ひさだ・たつき) 1972年九州生まれ。2007年より冬の「超」怖い話に参加。主な著作に『「超」怖い話 死人』『「超」怖い話 ひとり』など。 渡部正和(わたなべ・まさかず) 山形県出身、O型。2010年より冬の「超」怖い話に参加。主な著作に『「超」怖い話 鬼門』『「超」怖い話 鬼市』など。 深澤夜 (ふかさわ・よる) 1979年栃木県生まれ。2014年より冬の「超」怖い話に参加。2017年より夏も兼任。主な著者に『「超」怖い話 鬼胎』など。
  • 黒衣の映画祭
    -
    映画人の夢であるニューヨーク映画祭への出品。その権利を賭けて二人の気鋭監督が競い、独立プロを持つ名島が勝利を得た。敗れた立木とは、極西映画の同期生だった。だが映画祭の開幕間近、名島は突如ニューヨークから消えた。そして同じ頃、日本では立木が殺されていた! 著者得意の分野でトリックを築く意欲的長篇ミステリー。
  • 外食王の飢え
    3.8
    私大卒業まぎわ、倉原礼一は卒論を破り捨てた。自分は一流の人間でなければならぬ。私大卒の資格はいらない。野望は福岡に端を発した。レストラン「レオーネ」のチェーン化に奔走する倉原。一方、首都圏には沢兄弟の「サンセット」が進出。倉原は首都圏決戦を挑んだ。外食産業の覇者をめざした男の野望と情熱をえがいた傑作長篇小説。
  • 黄金峡
    4.0
    東北の静かな山村に、日本最大のダム建設計画が持ち上がった。交渉のため村に乗り込む開発側と、先祖伝来の土地に愛着を抱く住人たち。多額の立ち退き補償を巡り、村は賛成派・反対派に分かれ騒然となる。ダム建設は、人々に何をもたらすのか。補償交渉に翻弄される人々の苦悩ーーダムが人を壊していく……。ダム問題をえぐる衝撃作。高度経済成長黎明期の1959年に、経済小説の先駆者が執筆した傑作社会派小説。
  • ファーザーズ・イメージ
    3.0
    父は頭がよくて勤勉で、家では威張りくさっていた。しかし、しょせんは二流の人。それも二流まで這いあがってきた無名の人である。こんな男にはなりたくないと思っていた。でも父は、私を愛していたのだ。ようやく、それがわかった……。いま初めて語る父への憎悪。少年が越えるべきエディプスへの思いを吐露した、現代家族必読の書。
  • 天下を取る
    -
    二流大学卒ながら、エリート人間とはひと味違うバイタリティを社長にみこまれ、東洋物産に入社した大門大太。入社早々、「天下取り」を宣言し、参謀を買って出た同期の亀村兵治、爽快な生き方に惚れた安原沢子らの協力で、次々に難関に体当りを開始する。快男子の型破りな行動を痛快に描く、現代サラリーマン出世物語。
  • 青春をわれらに
    -
    婿の周吉に社長の椅子を譲った南部友助は、閑暇な日常がもの足らず、とかく小言幸兵衛になりがちだ。この上は茶飲み友達でもあてがおうと、周吉夫婦が見合いのプランを立てた。一方、友助が昔世話をした女性が、用事あり気に突然現れた。前社長の面目にかけてもと友助は胸を叩く。見合いも進行、用事も進行。友助に青春は蘇るか。
  • 商社一族 小説穀物戦争
    -
    昭和60年、地球を異常気象が見舞った。ソ連、中国、インドをはじめ、世界は深刻な食糧危機に突入する。アメリカ穀物メジャーを舞台に、各国の存亡を賭けた血みどろの争奪戦が始まった。この日あることを見越して着々と手を打ってきた東洋物産の津島ら日本人商社マンの双肩に、一億の生命は委ねられた……。食糧パニックの危機を防ぎ、米ソなどの野望から日本を守る男たちの勇姿をえがく、企業情報小説の傑作。
  • 世界が記憶であふれる前に
    4.0
    超記憶をもつ少女の壮絶な半生。  ナノは超記憶能力をいかし、東京大学医学部にダントツの成績で合格した。しかし、体調不良に見舞われ、自身の寿命が長くないのではと疑い始める。そこで、二億円を元手に、一人でひっそりと生きていくと決意し、最後の計画を実行する。  宅配ドライバーのソライは、ナノが仕組んだ計画に巻き込まれ、預金を盗まれてしまう。手がかりもなく、警察すらお手上げかと思われたが、ソライはナノにたどり着く。盗んだお金を返すというナノについて、香港に行くソライ。盗み出した金を引き落とし、帰国しようとしたところで、事態は急展開。二人の運命が大きく動き出す。  「想いのこし」というタイトルで映画化されたベストセラー 『彼女との上手な別れ方』で作家デビューした気鋭の脚本家による、“忘れられない”物語。
  • 黒怪談傑作選 闇の舌
    -
    身の毛がずっぽぬける程、怖ろしい……。 黒史郎は我々と同じ次元にいながら別のモノを召喚して生きている。――平山夢明 実話怪談の恐怖が凝縮した傑作選! 肝試しに行った霊園にあった穴。降りていった友人がいつの間にか血だらけで後ろに立っていた…「地獄」、固定電話が混線して妙な声が入る「あぶない入道」、台風の夜、寝ている床から変な音がして、両親の寝室はもぬけの殻…地底人だと顔を強張らせる弟だが…「地底人、コワイ」など。黒史郎の綴る実話怪談の中から、選りすぐりの怪談と書き下ろしを含めた45編! 極黒の一冊がここに!! 著者について 黒史郎(くろ・しろう) 小説家として活動する傍ら、実話怪談も多く手掛ける。単著に『黒塗怪談 笑う裂傷女』、『実話蒐録集 暗黒怪談』『実話蒐録集 漆黒怪談』『実話蒐録集 闇黒怪談』『実話蒐録集 魔黒怪談』『異界怪談 暗渠』ほか。共著に「FKB饗宴」シリーズ、「怪談五色」シリーズ、「百物語」シリーズ、『怪談四十九夜』『瞬殺怪談 刃』など。
  • 恐怖箱 厭獄
    -
    「こいつで呪いを注入する…」 村の秘祭で使われた鬼の面と木刀。それに宿る怨嗟の因縁とは…? 陰鬱な闇から滴る怪と命の水音。暗黒ゆえに引き込まれる実話怪談! 町の観光名所を探していて辿り着いた山奥の洞窟神社。だが、そこには呪いの絵馬がずらりと…「減らない絵馬」、初潮を迎えるまで女子は赤いものを身に着けてはならない―家のしきたりを破ってしまった長女は…「唇と爪先」、廃墟マニアの二人組が忍び込んだ二階建ての家屋。ベッドの上に放置されていた拘束衣にふざけて袖を通した男は…「縛る」、差別を色濃く残した村の秘祭。祭りで鬼役を担っていた若者は村を出て、積年の恨みを晴らすべく復讐を始める…「無差別」他、無間地獄の如く救いのない闇が広がる怪談実話全40話収録! 著者について つくね乱蔵(つくね・らんぞう) 福井県出身。第2回プチぶんPetio賞受賞。実話怪談大会「超‐1/2007年度大会」で才能を見いだされデビュー。内臓を素手で掻き回す如き厭な怪談を書かせたら右に出る者はいない。主な著書に『恐怖箱 厭怪』『恐怖箱 厭鬼』『恐怖箱 厭魂』『恐怖箱 絶望怪談』『恐怖箱 万霊塔』、その他主な共著に「怪談五色」シリーズ、「恐怖箱トリニティ」シリーズ、『アドレナリンの夜』三部作、ホラーライトノベル『僕の手を借りたい。』などがある。
  • 銀行ガール 人口六千人の田舎町で、毎日営業やってます
    -
    「こんな田舎から出ていって、いつか都会のモデルになる!」 そんな野望を持ちながら、神山銀行で営業として働く五十嵐吟子、24歳。だが、彼女の思いとは裏腹に今日もお客様から厄介な相談が舞い込む。戦前から続く雨漏り食堂の修繕費用融資から、リサイクルショップの立ち退き交渉、はては振り込め詐欺犯逮捕まで!? お客様がお困りとあらば義理人情と正義感にあふれる吟子はとにかく黙っていられない。スカッと爽快、地方銀行女子の奮闘ストーリー!
  • 怪談供養 晦日がたり
    -
    怪談〈呪い〉は語り広めることで厄が薄まる― 今年、成仏させておかないとヤバイ39の最凶話! 拡散希望! 妊婦が羅城門をくぐると生まれてきた子は鬼となる。言い伝えにより一族はある儀式を…「とりかえ長男」、映画サークルが撮影で使った寺にあった目鼻を描かれていないこけし、それには恐るべき由来が…「顔のないこけし」、遺品整理で引き上げられてきたアンティークの鏡台。それには開かずの抽斗があるのだが果たして中身は…「黒いドレッサー」他、凶悪な何かを宿した怪談全39話を収録。怪談は語り広めることでその厄を薄め、浄化させることができるという。つまり、無害化することができるのである。それは呪いや祟りの大本たる怨霊たちが自らの無念を多くの人々に知って欲しいと願っているからに他ならない。彼らの成仏にあなたもぜひ協力してほしい……。
  • 起業闘争
    4.0
    1巻715円 (税込)
    リーダー・碓井優の下、大企業・石川島播磨重工を集団で辞めた80人の男たち。苛烈さを増す情報処理産業を舞台に、寄らば大樹の陰を良しとせず、信じる道を貫いた者たちの果敢な行動を描いた実名企業小説。
  • 僕と彼女たち
    -
    僕は28歳。野原理恵子に失恋した痛みを抱えつつも、いま成田伸子と深い関係になろうとしている。でも伸子と結婚するつもりはない。もっと好条件の相手がいそうだし、現に、僕のまわりには数人の女が虎視眈々僕を狙っているのだ! 北沢浩平と彼を巡る5人の女性たち。独身時代を謳歌する若いサラリーマンの「愛と性のモラル」を描く長編明朗青春小説。
  • 常務会紛糾す
    -
    ライバルを蹴落として、ついに勝ち取った役員の椅子。だが、このエリート集団の内部では、外部から想像すらできぬ牙を剥き出しにした死闘が、社の命運を懸けて繰り広げられていた。航空機汚職、中東危機、食糧戦争……、一流商社のトップが暗躍する役員室という密室の中で繰り広げられる暗闘、ビジネスの非情さ、男たちの夢を描く傑作企業小説。分厚いドアの向こうには地獄があった……。
  • シンデレラの葬送
    -
    結婚式の前夜、理想の夫を得た冴子を訪れた刑事は、北垣なる男のことを質問した。その男は、冴子が一人で那須にドライブした際、事故から一夜を車内で共にした相手だった。シンデレラの生活を直前にした冴子には、あの夜のことは絶対に口外できない。だが、殺人容疑をかけられた北垣にとって、あの夜の事故は唯一のアリバイだったのだ。殺人容疑者から証言をたのまれ動揺する冴子。現代の戦慄を描き出す野心的長編ミステリー。
  • 鶴八鶴次郎
    3.0
    鶴賀鶴八と鶴次郎は女の三味線弾きに男の太夫と珍しい組み合わせの新内語り。若手ながらイキの合った芸で名人と言われる。内心では愛し合う二人だが、一徹な性格故に喧嘩が多く、晴れて結ばれる直前に別れてしまう。裕福な会席料理屋に嫁いだ鶴八と、人気を失い転落する鶴次郎。三年後再会した二人の行く末を描く表題作に『風流深川唄』など三編収録の傑作集。
  • 戻る男
    3.6
    過去をリセットできるとしたらどうしますか。  ある日、作家の新居航生のもとに一通の書状が届いた。航生は、作家として5年前に出版した『もう一つの扉』が大ヒットを飛ばしたが、その後は小説を書いておらず、離婚して一人暮らしをしていた。書状は、タイムスリップを研究しているという、八木俊太郎という人物からだった。それによれば、ある程度ならタイムスリップが可能だという。可能なのは、過去へのタイムスリップのみで、未来は不可能。その過去も、当人が生きている時代に限られ、過去の自分自身に会えるわけではなく、当時の自分に重なることになる。そして、歴史を大きく変えるようなことを実行するのは不可能、ということだった。  自分が体験した小さな事実なら変えられる――。 考えた末に、実際に体験したことを雑誌に書くことにして、航生は八木の提案を受け入れタイムスリップを経験してみることにした。  航生は、中学生のときにいじめの標的にされたことがあり、航生は、この過去を変えようと思った。八木の運転で連れて行かれた部屋で八木と話すうちに、航生は、中二の文化祭会場である市民会館のホールの席に学生服を着て座っていた――。果たして、過去はリセットできるのか。
  • 獅子の門1 群狼編
    4.2
    1~8巻715~880円 (税込)
    孤独の中で強さを渇望する芥菊千代。組から追われる身となった竹智完。美しき獣のごとき志村礼二。愚直に武道に邁進する加倉文平。優しき巨躯の室戸武志。世界を放浪する陳家太極拳の達人・羽柴彦六が5人の若者と出会った時、運命の歯車は俄に動き出す――。血潮たぎる迫力と息をもつかせぬテンポで繰り広げられる夢枕獏のノンストップエンタテインメント!
  • 自意識過剰探偵の事件簿(一二三文庫)1
    4.5
    今日も何処かで、誰かが犯人にされている!?子供の頃の夢を今もなお追い続ける自称女探偵、雲雀野《ひばりの》八雲《やくも》。渋々ながらも、そんな幼馴染に振り回される、助手役を押し付けられた明義《あきよし》。二人が繰り広げた事件の全貌は……暗雲立ち込める真実か、あるいは晴れ渡る虚構か。助手が探偵を騙くらかす、新感覚ボーイミーツガールミステリー!
  • 実話怪事記 狂い首
    4.0
    「えっ?高木って死んだのか?」 同級生が次々と自殺していく…それは40年前のある出来事に由来しているらしい。――「晒し野」収録。 さらなる恐怖を求めて終わりのない取材を敢行した実話怪談集! 日々の取材の中で得た奇妙で不思議な話を丁寧に綴る真白圭の最新作。スタジオに現れる不審な男が妙な問いかけをしてくる。答えられずにいたら…「インストラクター」、砂地で見つけたウミガメの死骸に、黒魔術オタクの友人が妙なことをやり始めると…「魔法陣」、野原に電柱がたくさん立っている! その光景を見て声を弾ませた友人。でもその場にいたもう一人の彼に見えていたのは棒に刺さった生首の数々――〈首〉に翻弄される彼らのその後とは「晒し野」など46話収録。 著者について 真白圭(ましろ・けい) 1971年新潟県生まれ。東京理科大学大学院修了。第四回『幽』実話怪談コンテスト佳作入選後、本格的に怪談蒐集を始める。単著に『生贄怪談』『暗黒百物語 骸』『実話怪事記 腐れ魂』『実話怪事記 穢れ家』、共著に『怪談実話競作集 怨呪』『怪談四十九夜 鎮魂』がある。
  • 実話奇譚 奈落
    -
    「口もとが犬の鼻面のように前に突出し、白目がない…真っ黒な二つの目が私を睨み付けた」~「降霊怪談顛末記~あとがきに代えて」より 徹底した現地調査から浮かび上がる恐怖! 実話怪談集! 「わたしを写すと化け物が写る」――心霊スポットで写された自分の顔がどれもこれも凄まじく破壊されていて…まえがきで語られる自身に起こる怪異の数々のほか、家庭内の虐待ゆえにいつも「死にたい」と言っていた中学生の姉、ある夜起きた出来事で…「姉」、ある女優を模した人形のてん末「人形」など、徹底した取材で綴った実話怪談39話を収録。「拙作の実話奇譚は黄泉への恋文」(あとがきより)――奈落の暗闇をのぞいているつもりが、のぞかれているのは――あなただ。 著者について 川奈まり子(かわな・まりこ) 『義母の艶香』で小説家デビュー。実話怪談では『赤い地獄』『実話怪談 出没地帯』『穢死』『迷家奇譚』『呪情』『夜葬』など。共著に『嫐 怪談実話二人衆』『女之怪談実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 破戒』『怪談四十九夜 出棺』『現代怪談 地獄めぐり』など。
  • 恐怖箱 屍役所
    -
    「廊下のあれ、あまり嗅ぎ回らないほうがいいよ」 見た人は精神を病んでしまう。 真新しい市庁舎で、いったい何が…? 役所勤め、教師、警察官、自衛隊…他、公務員が明かす職場の実話怪談! 役所の敷地というものは、大抵色々と事情やら曰くと縁のある土地であることが多い。役所が怪異を呼ぶのではなく怪異の原因を孕んだ土地に役所が建つ…(巻頭言より)。改築された市庁舎の三階にあるフィルムで覆われたガラス窓。その恐るべき理由とは…「市役所の窓ガラス」、地雷除去の訓練中、ある自衛官が突然地面に向かって奇怪な呟きを…「地雷」、元消防官だった父が口にした昔から署に伝わる言い伝えとは…「鬼火」他、衝撃の31話を収録。教師、警察官、消防官、自衛官…刑務所、裁判所その他公的施設で働く公務員が職場で体験してしまった正真正銘の実話。 著者について 加藤一(かとう・はじめ) 1967年静岡県生まれ。O型。獅子座。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』四代目編著者として、冬版を担当。また新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超-1」を企画主宰、そこから生まれた新レーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(編者)としても活躍中。主な著作に『「忌」怖い話』、『「超」怖い話』シリーズ、『「極」怖い話』シリーズ(以上、竹書房文庫刊)、『怪異伝説ダレカラキイタ』シリーズ(あかね書房)など。
  • 千人怪談
    -
    眠れないほど怖い話を聞かせてほしい。 ホラーイベント〈稲川淳二の怪談冬フェス~幽宴~〉と小説投稿サイト〈エブリスタ〉がコラボした投稿企画=【最恐怪談コンテスト】。 全国から集まった恐怖の総数、なんと約1000! そこから受賞作他、審査員もトラウマになった本気のヤバネタ23話を大収録! 今夜はきっと眠れない、眠らせてもらえない……。
  • 光る砂
    -
    一握の砂が見る向きによって沈んだり輝いたりするように、身の回りの些細な出来事も、光の当たる角度によって、まったく違う姿を見せる。私鉄沿線の新興住宅地のタウン誌『光る砂』編集部のスタッフが探る、日常の謎。そして、その身近な「謎」に潜む意外な真実の数々とは? ミステリーの名手ならではの爽快な読後感。9編の傑作連作ミステリー集。
  • 2(S+T)の物語
    -
    「君はイニシャルがTSだろう。俺はSTなんだ」ーーふたりが初めて出会った夜、彼は嬉しそうにそう言った。白浜津矢子は、都内のマンションに住む女子大生。恋人の高場潜は、元鳶職で、趣味はなんと泥棒!?という正体不明の謎の男。絶妙の〈逆立ちコンビ〉が周辺で起こる事件の解決に乗り出して……。花の女子大生と元鳶職の青年コンビが難事件に挑む、痛快青春ミステリー。
  • SHAMAN KING FAUST8 「永遠のエリザ」
    5.0
    「愛しています、ぼくの恋人になってください」ファウストとエリザの出会い、闘病の末に掴んだ束の間の幸福、そして降りかかる悲劇。死とは? 生とは? この問いに抗い続けたファウスト8世の物語。
  • 動詞の考察
    3.0
    たとえば、〈やる〉ーー「俺、あの女とやっちゃった」と言えば色っぽいけれど、「この野郎、やっちまえ」ともなれば物騒な話になる。そのほか、なにげない動詞が綾なす、極上ミステリーの数々。〈割る〉〈する〉〈眠る〉〈とる〉〈切る〉〈合う〉……。言葉から生み出される思いがけない物語。短編の名手の腕が冴え渡った、連作推理傑作集。
  • 横浜ランドマークタワーの殺人
    -
    鉄道警察隊に勤務する江戸川警部の恋人・小夜香が、何者かによって誘拐された。犯人からの電話で囚われの彼女は、「グッドバイね」という謎の暗号を残す。だが、奇妙なことに突然、彼女は解放された。実はそれが、事件の始まりだったのだ。今度はその誘拐犯がランドマークタワーで殺された……。長編ミステリーの傑作。
  • 美しい死刑
    -
    過熱した受験戦争をめぐって起こる恐るべき犯罪。――名門の私立御濃高校教師の車のトランクに、犬の死骸が投げこまれていた。日経ずして、女性外務員殺人事件と問題の高校教師殺人事件が相次ぐ。だが、これらの事件には、不思議な女の影がちらついていた。はたして、3つの事件の共通項、接点の裏に隠された真相は何か?
  • 兎の秘密 昔むかしミステリー
    3.0
    「かちかち山」の兎と狸の「妖しい関係」があぶりだす、殺人事件の真相。「浦島太郎」が乗った亀は、タイムマシンだった? 「花咲爺」で本当の悪者は誰だったのか? サルカニ合戦を恐れ、さる年の男を拒絶する蟹座の女。一寸法師と内視鏡の深い関係とは――。日本の昔ばなしを斬新な発想で愉しむ、異色短編集。
  • 生きていた灰(上)
    -
    盗難車によるひき逃げ事故が発生し、被害者の婚約者だという女性から、ルポライターの瀬川浩が調査を依頼される。だが、その彼の前に、奇妙で不気味な事件が続発。ひき逃げの背後に、戦後最大の謎といわれた事件の影がしだいに浮かび上がる。現実の事件を基に構築した、異色本格推理(前編)。
  • いつまでも昨日
    -
    北海道の新聞の片隅に載った「お悔み」記事。特別変わった点のないものだったが、なんと東京から反響があった。それもかつてお宮入りかといわれた殺人事件に関係があるらしい。その意外な真相は?(表題作)ありふれた日常生活にふと忍び込む謎を描いて冴える、名匠の秀作推理短編10編を収録。
  • 恐怖箱 青森乃怪
    -
    本州最果ての地、青森。あの世と繋がる霊場恐山から、神々の棲まう山野まで、雪深き国は神秘と恐怖に満ちている。 赤子の泣き声がする無人駅。だが他の者にはその声が聞こえず…「津軽の子ら」、集落で“カミサマ”と呼ばれる祖母が行う虫きりの業…「むつ、二編」、近所の厄介者の家から出る悪臭。だが家の中は綺麗で…「ハナツマミ者」、録音した覚えのない音声ファイルに入っていた見知らぬ男のある一言。数年後、その意味がわかる…「録音」、死んだ従兄弟が赤い目をして夢に出る。その理由とは…「夢は夜ひらく」他、地元出身在住の著者が集めた究極の青森怪談!
  • 忌印恐怖譚  めくらまし
    -
    不気味で不思議、そして異様――炙り出されるのは日常のひび割れから滲み出す不安と恐怖の数々。 危篤となった父の病室から見えるモノ「位置」、その幽霊を見るにはあることをしなくてはいけない、でも見ると報いがある「下駄幽霊」、マンションの隣室から妙な音がする。クレームを入れるのだが…「石の音」、飲み屋で隣にいた男たちの会話を耳に挟み、男はとある行動を起こそうとしたが…「密告」など、幻惑の名手が語る奇妙な実話怪談64話を収録。
  • 怪談奇聞 啜リ泣キ
    -
    怪談を引き寄せる、実態のないものに攻撃をされる――小田イ輔の執筆は命懸けかもしれない。今回も<引きのよさ>が暗く蠢く究極の一冊だ! 怪談なんて信じない、そんな男がふと気づいたのは…「見てはいた」、夜中通りかかって目にした死の現場とは…「命日ですから」、祟られているゆえにみな早死に、最後の生き残りが語ったのは…「啜り泣き」など。 ひとつの怪談話が別の怪談に繋がり必然のように綴られ、あなたもその累にすでに取り込まれている。
  • ライオンの歌が聞こえる――平塚おんな探偵の事件簿2
    4.5
    “ライオン探偵”エルザと天然ボケの助手・美伽が挑む厄介な事件。「家出した亀の捜索中に殺された銀行員が靴下を奪われた理由とは」「老婦人を轢いた犯人はなぜ珈琲をかけて逃げた?」「元カレと永遠の愛を誓って湘南平に取り付けた南京錠を外して」「深夜のビーチで正面衝突したフィアットはどこへ消えた?」――すべては依頼人のために。気高く美しく、時々凶暴な最強タッグが湘南を駆け巡る!
  • アンと青春
    4.0
    アンちゃんがデパ地下の和菓子屋「みつ屋」で働き始めて8ヶ月。販売の仕事には慣れてきたけど、和菓子についてはまだまだ知らないことばかりだ。でも、だからこそ学べることもたくさんある。みつ屋の個性的な仲間に囲まれながら、つまずいたり悩んだりの成長の日々は続きます。今回もふんだんのあんことたっぷりの謎をご用意。待ちに待ったシリーズ第2弾!
  • 黄色館の秘密 新装版~黒星警部シリーズ3~
    3.3
    実業家の阿久津又造一家が住む「黄色館」は、世界の珍品を集めた秘宝館。そこへ犯罪集団から純金製の黄金仮面を盗むという予告が。フリーライターの葉山虹子に呼ばれて密室マニアの黒星光警部が訪れるが、はたして黄金仮面が消え、密室で殺人事件が発生する。この難事件、迷警部・黒星はどう解決するのか――。異色の長編ミステリーが大幅加筆修正のうえ新装版で登場。
  • 力士探偵シャーロック山
    3.9
    力士には向かない職業!? 角界に迷探偵現る! 銅煎部屋で唯一の三役力士・斜麓山(しゃろくやま)は大のミステリー好きで稽古よりも本の続きが大事。自分は相撲取りではなく探偵なのだと言いはり、付け人の輪斗山(わとさん)は悩まされ通しだ。しかし、彼らの周辺でなぜかシャーロック・ホームズの名作ばりの事件が続発。はじめて本物の事件を解決しようと乗り出す斜麓山だが、思わず勇み足を!? 爆笑の本格ミステリー。また相撲界激震!? まわしを締めた名探偵ホームズ土俵入り? 得意技は猫だましとアリバイ崩し!?
  • 佐々木探偵事務所には、猫又の斑さんがいる。
    3.0
    吾輩は「猫又」である。名前はまだ無い……わけではない。拾ってくれた主人、探偵事務所の所長・佐々木鏡介からもらった大切な名がある。表の顔は飼い猫、裏の顔は物の怪を見張るエリート猫又「観怪(みけ)」。それが吾輩の正体なわけだが、こっそり人の姿に化け「旧鼠(きゅうそ)」ココノと共に主人が引き受けた依頼を解決したくなってしまうのだ……。何故かはさっぱりわからぬが。――これは、猫又「斑(まだら)さん」が探偵業を手伝い、不器用で優しすぎる主人を幸せにする、恩返しのための物語である。
  • ファミリー・レス
    3.4
    「家族か、他人か、互いに好きなほうを選ぼうか」ふたつきに一度だけ会う父娘、妻の家族に興味を持てない夫。家族というには遠すぎて、他人と呼ぶには近すぎる――現代的な”家族”を切り取る珠玉の短編集。
  • P+D BOOKS マリリン・モンロー・ノー・リターン
    -
    1巻715円 (税込)
    多彩な野坂ワールド!オリジナル編集短編集。 徹底的に現実を拒否し、次々に湧き上がるおぞましき妄想を、世紀の美女・モンローに仮託して謳い上げた作家自身の“私小説”である表題作「マリリン・モンロー・ノー・リターン」。 ほかに老いと介護をテーマとした「死の器」、大学落研の青春を描いた「ああ軟派全落連」、原発建設がもたらす悲劇を描いた「乱離骨灰鬼胎草」、怪奇幻想小説「砂絵呪縛後日怪談」等々、遠国の美女への願望、女たちの執念、反逆的なヒューマニズムや現実逃避をテーマとして、多面性に富んだ作家・野坂昭如ワールドが味わえるP+D BOOKSオリジナル編集版。
  • ラティラハスヤ
    -
    性欲の衝動に苦しみ、性的に満足することのなかったひとりの婦人。ヴィヌヤダッタ王の宮廷に一糸まとわぬ姿で現れた彼女は、そこに仕えていた大仙コッコーカの手によってそれまで味わったことのない快楽と歓喜を得た。 抱擁の種類、キス(接吻)の方法、性交体位の説明から、人妻への接し方や、性器を増大させる方法まで。 コッコーカの説いたこの書『ラティラハスヤ―性愛秘義―』は、インドで12世紀ごろ成立し、『カーマスートラ』の姉妹編とも称される性愛の古典。 人生の目的は解説、正義、財物および性愛(カーマ)にあり! としたインド人による、性愛の技巧を徹底的に研究した成果が、1948年に発行された『ラティラハスヤ(性愛秘義)』を底本に現代仮名遣いで復活。
  • 怨念怪談 葬難
    -
    「心霊体験したい! 」 仲間と心霊スポットを訪ねても、何も起こらない男の秘密とは…「神の子の片思い」より 現役の眼科医でありながら、怪談の取材蒐集を続けている神薫、久々の単著が登場。独特の視点で切り込んだ奇妙な怪異譚が揃う。ピンポンパンポン~行方不明者のお知らせが流れると母親が奇妙なうわ言を…「母の値段」、三面鏡の中に入りたいという子供の願いは実現したのか「鏡の世界」、幽体離脱に成功! 女性の体験談「合理的解釈VS.非合理的解釈」、お墓参りに行った先での不可思議な遭難「葬難」など33話! 著者について 神 薫 静岡県在住の現役の眼科医。『怪談女医 閉鎖病棟奇譚』で単著デビュー。ほか「骸拾い」など。共著に「FKB饗宴」「瞬殺怪談」等シリーズ、『恐怖女子会 不祥の水』『猫怪談』など。
  • 冥界恐怖譚 鳥肌
    3.0
    「どうしよう! 」 盗癖のある小学生の悪ガキが机に手を入れると異常な出来事が…「机」より 心が折れる実話怪談! タレントとして活躍しながら、怪談好きが高じて独自の取材ルートで蒐集した奇妙な恐怖実話集。その新シリーズが開幕する。〈左の頭が割れそう〉と意識を失った時、祖母もまた同じく…シンクロする恐怖「伝」、古びた家から灯りが漏れ、音楽が聞こえる。その家が火事になったことでわかった衝撃の事実「クラシックハウス」、バブル期、女を食い物にしていた男が体験した恐怖実話「選ばれしもの」など。死者と生者が引き起こす欲と怨念に塗れた怪異現象の数々、じんわり体感せよ。 著者について 徳光正行 1971年神奈川県茅ケ崎市生まれ。テレビ、ラジオ、イベントの視界などで活躍しながら二世タレントとしての地位を築く。大の実話怪談好き。著書に『伝説になった男~三沢光晴という人』『怪談手帖 呪言』『怪談手帖 怨言』『怪談手帖 遺言』。実話怪談共著に『FKB怪談幽戯』など。出演番組「ひるキュン」(東京MX、月~金曜)他、原作・脚本を手掛けた短編映画「シラユキサマ」も2018年秋公開。
  • 恐怖実話 北怪道
    -
    「耳が、とられる…! 」 M前城の耳塚に浮かぶアイヌの生首を見た男は? 摩周湖、富良野、羊蹄山の怪。札幌、函館から釧路、稚内まで怪拓者が見た最果ての恐怖! 北海道は「北怪道」。地元を愛してやまぬ著者が、あやしと不思議に満ちた道内の怪異譚を丹念な取材で聞き集めた実話怪談集。病院跡地のスロープで三人の男が見たものは…「U別炭鉱周辺の闇」、自殺があったと噂の湯船から聞こえる音…「S笏湖の廃墟」、はぐれた夫婦がそれぞれに体験した異界…「M周湖の霧人」、墓地でふざけた男の辿る末路…「T田墓地に眠る魂」他、札幌、千歳を皮切りに、旭川、富良野を通って釧路、弟子屈、そこから紋別、稚内と北上し、海岸沿いに石狩、小樽と下って道南の函館、松前に至る一大怪拓記。アイヌや開拓の歴史を背景に生まれたしばれる恐怖。北海道のもうひとつのガイドブックとして楽しんでいただければ幸いである。 著者について 服部義史 北海道出身、札幌在住。幼少期にオカルトに触れ、その世界観に魅了される。全道の心霊スポット探訪、怪異歴訪家を経て、道内の心霊小冊子などで覆面ライターを務める。現地取材数はこれまでに8000件を超える。
  • みずうみの妻たち 上
    3.3
    1~2巻715円 (税込)
    老舗和菓子店に嫁いだ朝子は、浮気に開き直る夫に望みを突きつけた。「フランス料理のレストランをやりたいの」。東京の建築家に店を依頼した朝子は、初めて会った男と共に、夫の浮気相手に遭遇してしまう。
  • 砂の階段
    -
    広告部長の見せた写真に、交通事故で死んだはずの同僚・高瀬の顔があった。事故は偽装だったのか? すると、未亡人が確認した死体は? 東西新聞特企部の江川は、高瀬の周辺を洗う。某省の汚職を追っていたという情報もあるし、プロ野球の八百長事件に巻き込まれたという噂もある。高瀬未亡人への愛に惹かれて、江川は謎を追うが……。
  • Team・HK
    3.8
    ポストに入っていた一枚のビラ。「家事力、主婦力、主夫力を発揮させましょう」夫と結婚して十五年。家事が、「力」だなんて! 美菜子はビラに導かれるようにハウスキーパー事務所を訪れると、いきなり実力を試されることに。そこへ電話が鳴った。常連客で作家の那須河先生が、死ぬしかないほど家がぐちゃぐちゃだという。ユニフォームを渡され美菜子もチームメンバーと共に急いで那須河宅へ!
  • 現代怪談 地獄めぐり
    4.0
    呪いの輪廻は積み重なる! 西浦和也、松原タニシ、川奈まり子、牛抱せん夏、内藤駆。無事では済まない実話怪談! 実話怪談の蒐集家でありライブや番組出演、イラストレーターやゲーム制作者としても精力的に活動する西浦和也、そして、事故物件に住み続けることで怪異の体験を伝道する芸人・松原タニシ、緻密な取材と執念で怪異を掘り下げていく川奈まり子、怪談の語り部として皆を震え上がらせる牛抱せん夏、新人ながら今後が楽しみな内藤駆など強者たちがそろう。五人が見せるそれぞれの地獄を、恐怖に打ち震えながらめぐろうか―ー脱出口はないかもしれないが。 著者について 西浦和也(にしうらわ) 不思議&怪談蒐集家。怪談トークライブやゲーム、DVD等の企画も手掛ける。イラストレーターとしても活躍する。単著に「現代百物語」シリーズ、『実録怪異録 死に姓の陸』『帝都怪談』などがある。
  • 怪談師怖ろし話 骨々
    -
    深夜にコツコツと音がする…その理由を知った後の恐怖! 大人気怪談師の恐怖実話! 著者について 城谷歩(しろたに・わたる) 北海道生まれ。15歳で演劇を志し、俳優、脚本、演出、劇団主宰を経て、現在は怪談師として、ライブやイベント、テレビ出演などで、自身の体験や蒐集した話を元に口演するなど活動の場を広げている。独特な語り節と世界観に定評がある。単著に『恐怖怪談 呪ノ宴』『怪談師怖ろし話 裂け目』など。DVDに『怪奇蒐集者(コレクター)』など。
  • 恐怖箱 呪祭
    5.0
    神域で起きた怪。禁忌の儀式。 神と仏、祭祀に纏わる実話怪談! 加藤一/雨宮淳司/神沼三平太/高田公太/橘百花/つくね乱蔵/戸神重明/内藤駆/ねこや堂/服部義史/久田樹生/深澤夜/三雲央/渡部正和/共著 神社や寺といった本来清くありがたいはずの場所が、恐怖の舞台になることがある。神社の境内で用を足したことから始まる祟りの連鎖「八幡様」、独身男性の葬儀の際に棺に入れる女の人形。それを盗んだ男は…「花嫁人形」、集落で祭りに行くことを禁じられている一軒の家。その家の娘が内緒で神社の鳥居をくぐると…「タブー」、賽銭箱に入れられた千円札の折鶴。そこに込められた空恐ろしい祈願…「千円鶴」、中国地方の山間部で祀られている土着の神、五間様の恐怖「鉄拳制裁」、寺の本堂に寝かされた足折れの菩薩。その忌まわしい由来とは…「寝菩薩」ほか、何らかの禁忌を犯したがゆえに下される罰や、祟りを中心に集められた戦慄の実話怪談全36話! 著者について 【編著者プロフィール】 加藤一(かとう・はじめ) 1967年静岡県生まれ。O型。獅子座。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』四代目編著者として、冬版を担当。また新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超-1」を企画主宰、そこから生まれた新レーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(編者)としても活躍中。主な著作に『「忌」怖い話』、『「超」怖い話』シリーズ、『「極」怖い話』シリーズ(以上、竹書房)、『怪異伝説ダレカラキイタ』シリーズ(あかね書房)など。
  • 学校の屋上から君とあの歌を贈ろう
    -
    新生活を前に期待で胸を膨らませる春の季節。中学の頃は仲間と共にバンドに明け暮れていた恭一だが、ある出来事をきっかけに大好きだった音楽を捨て、人と関わることを辞め、鬱々とした日々を送っていた。そんな彼の前に、ギターを背負った少女・ちとせが現れた。 「あんたの暗い過去なんて、わたしがぶっ飛ばしてやる」  ちとせと出会い、彼女の真っ直ぐな想いに鬱ぎ込んでいた恭一の心は動き出し――。  軽音部復活と文化祭ライブのため集まった最高の仲間、青く突っ走る彼らの姿に胸打たれる爽快青春小説!
  • 猿島館の殺人 新装版~黒星警部シリーズ2~
    2.5
    1巻715円 (税込)
    フリーライターの葉山虹子は東京湾に浮かぶ孤島「猿島」へ上陸する。帰りそびれた虹子が迷いこんだのは島で暮らす猿谷家の館。ところが、主人の藤吉郎が密室で殺され、その後も怪事件が続発する。犯人を示す鍵は「猿」。脱獄犯を追って島へきた黒星光警部と虹子は真相に辿り着けるのか。猿づくし異色長編ミステリーが著者の大幅加筆修正のうえ新装版で新たに登場。
  • ヒット・エンド・ラン
    -
    瀬戸内海を望む香川県丸亀市。野球をこよなく愛する桂子は、クラスメイトのざっきゃんに誘われ、野球部の女子マネになる。目指すはもちろん甲子園! 夏の県予選は準決勝で負けたけど、秋の大会に向けて再び練習に励む。そんな時、野球と同じくらい大好きなレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジ似の河崎くんに出会った桂子は……。甘酸っぱくてちょっとほろ苦い青春物語。(『胸いっぱいの愛を』改題)
  • 恐怖箱 魍魎百物語
    -
    家庭教師の教え子の姉らしき女性、親は存在を隠そうとしているが…「家庭教師」、その歯科医が廃業した理由、患者の口内に見た恐るべきものとは…「歯科の話」、ホテルの部屋から見えた乳母車を押す女性。その夜、部屋のドアがノックされ…「赤ちゃん」、小学校の焼却炉、ゴミを捨てに行くと見知らぬ子がかくれんぼしようと誘ってきて…「焼却炉の子」、一家の守護霊と思しき白装束の女性。彼女が初めて発した言葉とは…「説教」、首都高を走行中、奇妙な8人組が背後に迫ってくる…「スリップストリーム」ほか、恐怖箱の人気作家4人が綴る現代の百物語。 魑魅魍魎のごとく、有象無象の恐怖が跋扈する!
  • 黒木魔奇録
    5.0
    黒木あるじによる最恐の新シリーズが始動。 妙な音が聞こえる。それはどうも何ヶ月か先に聞こえるはずの音のようなのだが……「予音」、時間を戻す力がある。そう打ち明けられたものの……「もどす」、撮影中に起きた奇妙な出来事を記した「看黒」と「看える」など全47話を収録。 戦慄冴えわたる新たな黒木怪談、存分に堪能せよ。
  • 「超」怖い話 戊(つちのえ)
    -
    石を食う男、謎の言葉を話す幼児、指を捨てた女性、不思議な予言をする老婆、不気味なアパートに暮らす若者……実在の人物から聞き集めた奇妙な話、空恐ろしい話を集めた実話怪談集。 恐怖とは非常にプライベートな心的体験であり、記憶の底に沈めて無かったことにしたいと思う体験者も多いだろう。だがその重さゆえ、誰かに打ち明けることで解放されたいと願う人もいる。本書はそうした体験者の心の吐露をそっと掬い、零さぬよう紙面に流し込んだものである。 怪談を読むことは間接的であるにせよ、誰かの心の深い部分に触れることに他ならない。そこには畏れと恐れ、言うに尽くせぬ昂揚がある。生々しき29の心奥、真摯に味わい尽くしてほしい。
  • 狼は暁を駆ける~ハイウェイ・ハンター・シリーズ~
    -
    1巻715円 (税込)
    横浜から宮崎へ向かうフェリーに愛車とともに乗り込む、ただならぬオーラを放つ男。警察庁の秘密捜査官・西城秀夫だ。巨大暴力団の力を背景に、血で血を洗う抗争が繰り広げられる北九州へ――。組織暴力団壊滅の指令を受け、単身、乗り込むのだ。超人的な膂力と銃の腕前を駆使し、別府、博多、長崎と、西城は熾烈な闘いを繰り広げてゆく! 傑作アクション長編。
  • 曠野(こうや)に死す~ハイウェイ・ハンター・シリーズ~
    4.0
    1巻715円 (税込)
    北海道東千歳の駐屯地で自衛隊員3人が反乱を起こし、大量の武器を奪い逃走した。3人は過激な地下組織に属することが判明。警察庁直属の秘密捜査官・西城秀夫が、組織潜入の命を受ける。警官殺しの逃亡者として彼らに接近した西城は、北海道の原野に潜む組織の一大戦闘部隊へと乗り込んでゆく(表題作)。疾走する暴力、セックス、破壊。衝撃のハード・アクション!
  • 餓狼の弾痕
    -
    1巻715円 (税込)
    あくどく裏金を貯め込む権力者たちから汚れた金を奪い取る秘密組織「オペレーション・ヴァルチュアー」。尋問及び処刑部のエース・世見月明は、目的のためには手段を選ばない冷酷非情な男だ。鍛え上げられた肉体を駆使し、今日も薄汚い欲にまみれた男たちを徹底的に嬲り、脅し、すべてを巻き上げてゆく。強欲に私腹を肥やす巨悪を狩る、痛快ハード・アクション!
  • 逆転ホームランの数式 転落の元エリートと弱小野球部が起こす奇跡
    -
    いつも初戦敗退の秋上高校野球部を救うためにやってきたのは、家庭を失った人生崖っぷちの元エリート社員・八雲だった――。  野球経験はからっきしの監督は、不安顔の選手たちを前にこう語る。 「俺は統計を使って、この野球部に革命を起こす」  その革命の第一歩……それは、選手のリストラだった!?   データを武器に野球素人監督が弱小高校球児たちと起こす逆転ホームラン、その感動の奇跡が開幕する!
  • キオスクのキリオ
    3.0
    とある郊外の駅のキオスクに勤めるキリオは関西弁の中年男。彼は訪れるさまざまな人と、「袖すり合うも多生の縁」を持ってしまう不思議な男だ。本人にはその気が無いのに、結果としてはなぜか人生相談になり、妙に深い関わりを持つことになる。人徳か? 脇が甘いのか? 連作短篇集。
  • 文庫版 8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら
    -
    1巻715円 (税込)
    興行収入28億。大ヒットした映画「8年越しの花嫁」。 原作となった「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」がついに文庫化。 佐藤健×土屋太鳳 W主演で映画化。 200万人を動員し、大ヒットした映画「8年越しの花嫁」。 その原作となり2015年に発売された ノンフィクション「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」がついに文庫化。 8年間の知られざる事実が明らかに! 家族と命と心をつなぐ感動ノンフィクションは、 映画のストーリーの裏側を丁寧に描いています。 結婚式を3ヶ月後に控えた岡山県の若きカップルを襲ったのは、 新婦の原因不明の病。 心肺停止、長い昏睡状態。 6年をかけて徐々に意識を取り戻した新婦は当初、 目の前にいる男性が結婚を約束した相手だと分からなかった… 今、ようやく自らの足で歩けるまでに回復した新婦の奇跡と、 その婚約者の回復を信じ、支え続けた新郎の献身的な純愛。 8年越しの結婚式には医療スタッフ、見舞い続けた友人達も参列し、 新婦は父・母に支えられながらバージンロードを歩き、長かった空白を埋めていく。 中原 尚史・麻衣(なかはらひさし・まい): 出会った2006年末、翌年3月の結婚式を控える二人を襲ったのは、麻衣の抗NMDA受容体脳炎という急性型脳炎。 長きにわたる昏睡状態を経て徐々に意識を取り戻し、意識回復後の長いリハビリを経た2014年に改めて入籍・挙式。 麻衣を支え続けた尚志含む家族の感動物語は感涙の渦を生み、テレビや新聞などメディアに次々と紹介され、 2017年末に映画公開し、大ヒット。佐藤健・土屋太鳳が演じた夫婦のモデルでもある。
  • P+D BOOKS 堕落
    4.0
    1巻715円 (税込)
    戦後、突然の凶行に走った男の“心の曠野”。 かつて理想に燃え、幻の帝国「満洲国」建設に青春を賭けた主人公の青木隆造――。 敗戦後は福祉事業団兼愛園の園長となり混血児収容、保護教育を自己の責務として全うするのだったが、その内面には果てない曠野が拡がっていた。 その業績が表彰された時、彼は突如崩壊し、凶行に走る。自己の内部にわだかまる「見極めがたい曠野のイメージ」と「喪った時間の痛み」とが「隠微な軋み音」を響かせ解かれてゆく。 全共闘世代に多大な影響を与え早世した作家・高橋和巳が、日本民族の夢想と悲劇をえぐり出した、晩年の問題作が甦る。
  • ゆらゆら橋から
    3.5
    健司の通う小学校に、東京から美しい先生が赴任してくる。昔の恋人を引きずる彼女に健司は心を奪われて――(「ゆらゆら橋」)。中学に入った健司は結核の少女に恋をした。だが彼女は感染を心配し、近づかせてくれない。やがて容態が急変し…(「林檎色の血」)。大人の女性への憧れ、身を焦がす嫉妬、そして永遠の別れ。少年期から熟年期まで、ひとりの男性が人生で出会った切ない恋を描く連作短編集。
  • 光のない海
    4.0
    建材会社社長の高梨修一郎、50歳。先代社長の娘と離婚し、現在は一人暮らし。取引先の粉飾決算によって経営危機に陥り、事態収拾を図るとともに引退を考え始めていた。今、脳裏に浮かぶのは、怒涛のように過ぎ去った日々の記憶。18歳で会社に入った高梨と、先代の女社長の間には、何年経ったとしても、絶対に誰にも言えない秘密があった――。心を締めつけ続ける「孤独」を緻密に描いた傑作長編。
  • 琉球奇譚 シマクサラシの夜
    4.3
    牛の血や骨を使った神事「シマクサラシ」が復活した原因とは… 死者の魂が実在する沖縄の実話怪談! 村で続く不可解な自殺や事故、これ以上の不幸を防ぐために二十年ぶりにシマクサラシの儀式を行ったのだが…「シマクサラシの夜」、フクロウに憑りつかれた男が探し求めたもの「チックフ」、呪いをかけられた男が、相手の生霊を跳ね返す秘術で助けて欲しいという――とあるユタの家に伝わる暗く凄惨な歴史、そして厳重に保管されている人形とは…「ブトキ」。死者が住む世界とこの世との境が曖昧な場所、沖縄。怪異も魔のモノもすべて受け入れ畏れ敬う、琉球ならではの興味深い怪談34話を収録! 著者について 小原猛(こはら・たけし) 沖縄県在住。沖縄に語り継がれる怪談や民話、伝承の蒐集などをフィールドワークとして活動。著作に『琉球奇譚 キリキザワイの怪』『琉球妖怪大図鑑』〈沖縄の怖い話〉シリーズ、『琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く』など。共著に『男たちの怪談百物語』『恐怖通信/鳥肌ゾーン』『怪談四十九夜鎮魂』など。DVD『怪談新耳袋殴り込み・沖縄編』『琉球奇譚』『北野誠のおまえら行くな。沖縄最恐めんそ~れSP』など。
  • 瞬殺怪談 刺
    3.0
    我妻俊樹、伊計翼、小田イ輔、神薫、川奈まり子、黒木あるじ、黒史郎、鈴木呂亜、つくね乱蔵、丸山政也、真白圭、平山夢明が競作。 60秒で読める実話怪談157話! あっという間に読める、極上極短の怪談がそろった究極の一冊。平山夢明、我妻俊樹、伊計翼、小田イ輔、神 薫、川奈まり子、黒木あるじ、黒史郎、鈴木呂亜、つくね 乱蔵、真白圭、丸山政也といった人気の書き手が、数行から2ページ以内の実話怪談をすべて書き下ろす。瞬きする間に脳裡に焼きつけられる恐怖の数々を堪能せよ! 著者について 平山夢明(ひらやま・ゆめあき) 神奈川県生まれ。『SINKER 沈むもの』で小説家デビュー。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』で日本推理作家協会賞短編賞、『DINER』で日本冒険小説協会大賞、大藪晴彦賞を受賞。 著作に『或るろくでなしの死』『暗くて静かでロックな娘』『ヤギより上、猿より下』他。実話怪談では 『「超」怖い話』『東京伝説』『平山夢明恐怖全集』『怪談遺産』などシリーズ多数。
  • 怪談標本箱 雨鬼
    -
    榛名、赤城、角落、山の怪。新前橋駅の陸橋に潜む魔とは? 群馬最恐伝説、あやし恐ろしの上毛怪談! 神々の棲まう山と、魔の森と湖。前橋、高崎、安中、藤岡、館林…鶴舞う形の群馬県で起きた様々な怪を地元を愛する著者が丹念に聞き集めた上毛怪談。子供が一人で渡ると影法師に攫われると噂の新前橋駅北の緑の陸橋。単なる子供の作り話かと思ったら…「影法師」、高崎市内の某宿泊施設にある泊めてはいけない部屋。その隣室で夜聞いたものとは…「あれが悪い」、ダムで入水自殺しかけた女を助けた夫婦。その女が語る意外な事実とは…「館林の女」、禁じられた登山道に足を踏み入れた女性は絶壁でふと動けなくなる。見れば、足場に湧いた髑髏がつま先に噛みついていて…「榛名山の鎖場」他、あやし恐ろしの全47話! 著者について 戸神重明(とがみ・しげあき) 1968年群馬県出身。単著は2015年に『恐怖箱 深怪』、2017年に『怪談標本箱 生霊ノ左』を出版。共著は『恐怖箱 煉獄怪談』『怪 異形夜話』『怪談実話NEXT』など18冊を出版。地元高崎市でイベント「高崎怪談会」を主催。多趣味で昆虫の採集とブリード、カメの飼育、縄文土器の鑑賞、時代劇、ボクシングやプロ野球のテレビ観戦も好む。
  • 死神刑事
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    1~3巻715~770円 (税込)
    「疾走する新幹線、爆破される」悪夢のような惨劇だった。警視庁公安課の高見沢刑事はテロリストの犯行と断定、捜査を開始した。国家転覆を謀る組織犯罪殱滅に心血を注ぐ彼は、非合法な捜査も厭わない。“金と女”で築いた人脈から情報を入手、盗聴・盗撮を進めるが、すべての情報が指し示す次の攻撃目標は、都庁だった…。元公安警察の著者が描く、衝撃の巨編。
  • 始末屋
    3.0
    1巻715円 (税込)
    吉原の妓楼から依頼を受け、客から借金を取り立てる始末屋「だるま屋」。そこで働く直次郎は、大見世「丁字屋」の花魁・真鶴から名指しで依頼を受ける。真鶴の妹分である花菊の首を絞めて逃げた男を探し出し、百両を取り立ててほしいと言う。直次郎の胸に、吉原で命を落とした妹の最期が浮かびあがる――。逃げた男の正体は!? そして、花魁の秘めたる思いとは!?
  • 鬼面(おにつら)村の殺人 新装版~黒星警部シリーズ1~
    3.4
    1巻715円 (税込)
    埼玉県・白岡警察署の黒星光警部は、休暇に白川郷へと足を延ばした。しかし、ひょんなことからその奥にある鬼面村に行くこととなり、事件に巻き込まれる。合掌造りの家が一夜で消え、次々に起こる奇怪な事件の裏に隠された真相に、推理小説好きの黒星が挑む。“助手”葉山虹子の活躍も見物。著者の大幅加筆修正のうえ、新装版で新たに登場。名シリーズ第1弾。
  • いえない時間~夏樹静子ミステリー短編傑作集~
    4.0
    1巻715円 (税込)
    男女のすれ違いと愛憎、人生に待ち受ける思わぬ陥穽、驚愕の結末――夏樹静子氏がその作品でミステリー界に残した足跡はあまりに大きい。本書は弁護士・朝吹里矢子、検事・霞夕子の人気シリーズから、夫婦の心の機微を絶妙に切り取るショートショート作品まで、初収録の作品のみで編んだ短編集。褪せることのない夏樹ミステリーのエッセンスと輝きを楽しめる一冊!
  • 誰知らぬ殺意~夏樹静子ミステリー短編傑作集~
    -
    1巻715円 (税込)
    29歳の桐子は、求婚してきた吉森と萩の温泉に来ていた。だがその夜、桐子は宿を抜け出し別の温泉宿へと向かう。そこで待っていたのは過去5年間、秘密の関係を続けてきた妻帯者の湖島だった。桐子の胸に秘められた、ある決意とは……。(表題作) 秘密の愛に彷徨う女たちが最後にとった驚愕の行動――ミステリー界に大きな足跡を残した著者の魅力溢れる傑作短編集。
  • 絶倫刑事 スイート60作戦
    -
    手練れの女詐欺師に担がれた首相夫人が、芸能大学の新設許認可に便宜を図った!? 世間にばれれば政局必至の「忖度(そんたく)案件」を、円満解決(隠蔽?)するのが津川雪彦警部補の秘密ミッションだ。成功報酬は「第二警視庁の設立」。定年後の生業と利権のソロバンを弾きながら、桜田門一スケベな凄腕刑事が、政官と芸能界の暗部を不真面目にえぐり出す。書下しスラップスティック警察官能第三弾!
  • P+D BOOKS 女優万里子
    -
    1巻715円 (税込)
    実母の女優人生を愛惜を込めて描いた力作。 時は大正二年――当時まだ珍しかった聚楽館の養成所女優となるも、周囲からは色眼鏡で見られ、鳴かず飛ばずの日々が続いていた横田シナ(後の女優・三笠万里子)。 だが、作家・佐藤紅禄との運命的出会いによって、シナの運命は大きく舵を切っていく。 草創期の関西新劇界を舞台に、紅禄との恋愛や葛藤、修羅場の中を生き抜いたシナの激動の生涯を、実の娘である著者が愛情豊かに描いた感動作。
  • P+D BOOKS アマノン国往還記
    3.0
    女性が支配する「アマノン国」の性と革命。 一神教のモノカミ教団が支配する世界から、幻の国アマノンに布教のため派遣された宣教師団。 バリアの突破に成功した唯一の宣教師Pを待っていた「アマノン国」は、一切の思想や観念を受け容れず、実益のみが意味をもつ実質主義の国だった。 男は排除され、生殖は人工受精によって計画的に行われるアマノン国に「男」と「女」を復活させるべく、Pは「オッス革命」に乗り出す。 究極の「性」と「宗教」と「革命」のSF大冒険大作で第15回泉鏡花賞受賞作。
  • 実話奇譚 夜葬
    5.0
    土地に巣食う悪夢に浸食され、眠りも恐怖に変わる! 現地調査を踏まえた怪談実話! 取材の夜叉、川奈まり子のルポルタージュ怪談最新作! 怪異の体験者の話を直接聞き、怪異が起こった現場と言われる場所に足を向ける。そうして綴られた奇譚の数々――。待望の子供が突然死、以来、身辺になにやら気配が・・・「祓われない子」、アンティークの帯に纏わる奇妙な出来事、紐解かれる黒い過去とは?「帯の祟り」、誰のものでもない夜中の足音、それはやがて自分に近づいて・・・「縁切り傷」など38話収録。体験者たちの生々しい恐怖を追体験せよ! 著者について 川奈まり子(かわな・まりこ) 『義母の艶香』で小説家デビュー。実話怪談では『赤い地獄』『実話怪談 出没地帯』『穢死』『迷家奇譚』『呪情』など。共著に『嫐 怪談実話二人衆』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 破戒』『怪談四十九夜 出棺』など。
  • 実話怪事記 穢れ家
    4.0
    汚れた血が呪いの飛沫をまき散らす! 祟りが血脈を滅ぼしていく実話怪談! 大人気、実話怪事記シリーズ第2弾! 子供の頃によく見かけた奇声をあげる変な男性。大人になり再び見かけたがどうも様子がおかしい…「ホウおじさん」、事故が多発する交差点でうっすら見える老人、それが自分に向かって手招きするのだが…「手招き」、仕事も順調で家庭も円満――そんな成功者の彼が話す、逃れられない忌まわしい家の秘密「忖度」など46編を収録。いつもの通り道、ふと気づけば見知らぬ家々――ふと開いたドアに吸い寄せられて、黒い闇の中へようこそ。 著者について 真白圭(ましろ・けい) 1971年新潟県生まれ。東京理科大学大学院修了。第四回『幽』実話怪談コンテスト佳作入選後、本格的に怪談収集を始める。単著に『生贄怪談』『暗黒百物語 骸』『実話怪事記 腐れ魂』、共著に『怪談実話競作集 怨呪』『怪談四十九夜 鎮魂』がある。
  • 「忌」怖い話 回向怪談
    -
    満月の夜、生き霊は来る…。 怪の痕跡を辿り、恐怖の残響を拾い集めた生々しき実話怪談! 「超」怖い話シリーズの最古参メンバーにして、現・四代目編著者。そして、恐怖箱アンソロジーの箱詰め職人(編者)として活躍する加藤一が年に一度、孤独に書き下ろす実話怪談――それが「忌」怖い話である。体験者から託された曰くつきの話や、長きにわたって追いかけている怪奇事件、妖怪や不思議系の話など、この世で目撃されたありとあらゆる異分子が恐怖とともに詰め込まれている。満月の晩にだけやってくる少女の怪「満月の夕べ」、水をあげ続けねばならない人形の恐怖「命の水」、新興宗教のアジトに遺されていた意外なものとは…「祈り篤き所に神は宿る」ほか、状況証拠も生々しい戦慄の実話怪談を収録! 著者について 加藤一(かとう・はじめ) 1967年静岡県生まれ。O型。獅子座。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』四代目編著者として、冬版を担当。また新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超-1」を企画主宰、そこから生まれた新レーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(編者)としても活躍中。主な著作に『「忌」怖い話』、『「超」怖い話』、『「極」怖い話』シリーズ(以上、竹書房文庫刊)、『怪異伝説ダレカラキイタ』シリーズ(あかね書房)など。
  • 銀塩写真探偵 一九八五年の光
    3.5
    陽太郎の師、写真家の弘一には秘密の顔があった。それは銀塩写真探偵という驚くべきもの。ネガに写る世界に入り、過去を探れるというのだ。入れるのはたった一度。できるのは見ることだけ。それでも過去に囚われた人が救いを求めてやってくる。陽太郎も写真の中に足を踏み入れる。見たのは、輝きも悲しみも刻まれた永遠の一瞬で──。生きることとは、なにかを失っていくことなのかもしれない。哀切と優しさが心を震わす物語。
  • 三毛猫ホームズの降霊会
    4.5
    霊媒師の柳井と中学の同級生だった片山義太郎は、妹・晴美、ホームズとともに3年前の未解決事件の被害者を呼び出す降霊会に立ち会う。しかし、妨害工作が次々と起きて――。超人気シリーズ第41弾。 ※本書は二〇〇八年四月に光文社文庫から刊行されました。
  • オーダーは探偵に 謎解きいざなう舶来の招待状
    4.3
    天真爛漫で自己中な英国青年・ダニエルが再来し、謎解き勝負を仕掛けてきた。ドSな高校生探偵・悠貴は美久と共に勝負の舞台である軽井沢へ向かう。 旅先で美久は偶然、悠貴の優しい一面に触れる。瞬間、心を揺り動かされ――。
  • りさ子のガチ恋 俳優沼
    4.1
    26歳、彼氏なし。OLりさ子の趣味は舞台鑑賞で、若手イケメン俳優の翔太君を追いかける日々。2.5次元舞台『政権☆伝説』に通い詰め、高額プレゼントを贈る。「がんばってる姿を観られるだけで幸せ」とお金と時間をつぎ込み、彼からのちょっとした「特別扱い」にときめいていたが、ネットで彼に彼女疑惑が持ち上がり……。俳優とファン。演劇業界の闇に切り込む、見て見ぬふりをしたかった愛憎劇!
  • 誓いの夏から
    3.4
    1巻715円 (税込)
    「何があってもおまえを守ってやる」。少年は少女にこう誓った。しかし、一家惨殺事件に巻き込まれた恋人を彼が守れなかったことで、二人の関係は破局。19年後、刑事となった少年は、かつての恋人への約束を守るべく再び彼女の前に現れた。そして、見えてきた19年前の事件の真実とは――。実際にあった一家殺人事件をモチーフにした著者渾身の“骨太の物語”。
  • 霊感書店員の恐怖実話 怨結び
    -
    1巻715円 (税込)
    ガリガリガリガリ……爪を噛む音が追ってくる! 彼女(ストーカー)は生者か、死者か? 広島・岡山で起きた奇怪な心霊事件の数々。 小説より怖い本屋さんの実話怪談! 友人と自殺の名所として知られる心霊スポットに遊びに行ったトシは、飛び降り自殺の現場に出くわし、まだ息のあった彼女を助ける。 1年後、トシは合コンで裕美という女と知り合った。 彼女は壮絶なストーカーと化し、果ては一緒に死のうと殺意をもった襲撃を繰り返してくる。 「あの娘は、1年前に俺たちが助けてしまった女なのかもしれない…」 友人の推測にまさかと思うトシ。 だが、その疑いはしだいに現実味を帯びてくる。 二人は真実を確かめるため、もう一度現場を訪れるが…。 戦慄の表題作「怨結び」ほか、広島で書店員として働く著者が体験した不気味な心霊事件の数々を収録。視えちゃう本屋さんの怪奇な日常へようこそ! 著者について 104(トシ) 広島在住の霊感書店員 小説投稿サイト「エブリスタ」にて「Rule-消滅教室(講談社刊)」原案を手掛ける。
  • ブロディーの報告書
    3.4
    「鬼面ひとを脅かすようなバロック的なスタイルは捨て……やっと自分の声を見いだしえた」ボルヘス後期の代表作。未開部族ヤフー族の世界をラテン語で記した宣教師の手記の翻訳という構えの表題作のほかに、十九世紀末から二十世紀初頭のアルゼンチンを舞台にした直截的でリアリスティックな短篇11篇を収める。 1970年刊。

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