刺激中毒

刺激中毒

715円 (税込)

3pt

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“病み界隈(トー横界隈)”から誕生した新世代のクリエイターが綴る、歌舞伎町での愛、そして生と死――。
ODやアルコール、そしてホストクラブに大金を投じて心の隙間を埋めていく。
何もしなければ、ただただ病んでしまう「刺激中毒」からはもう逃れられない。

東京の片隅で愛を渇望する女の言葉は切なくも苦しい。

計20篇の詩と28枚の絵を収録する。


- - -

真実か嘘か、なんてぼくにとっては心底どうでもいいことだ。
真実と嘘の違いはぼくには到底見当がつかなくて、きみがついた嘘がぼくにとっての真実だったから。
耳が痛くなるほどの音楽が流れるあの箱の中で、ささやいてくれるきみの嘘が、ぼくを幸福にした。
グラスに注がれるシャンパンの味はなんだか変な味がしたけれど、そんなのはどうでもよくて、きみの幸せそうな顔が、ぼくを幸福にした。
いま、この幸福に包まれた中で、全てを終わらせたいと思った。
幸福には必ず終わりがくることを知っているから。
幸福の終わりに耐えられないぼくを、幸福中毒とでも呼んで軽蔑してくれよ。


「真実と嘘について」より抜粋

・著者紹介
詩人。イラストレーター。
17歳よりODを繰り返し、トー横界隈にも出入りする。ホストクラブのホストに2,000万円を費やすが、そのホストとは揉めて裁判沙汰となる。
担当ホストとの破局をキッカケとして、2023年よりSNSに詩やイラストを投稿し始める。

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