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染まれよ、心
息子セイの結婚をきっかけに、冷え切っていたマコトとココロの関係に変化が起きる。未来に起こるかもしれない、そんな夫婦の喧嘩模様。 〈NovelJam2021Online参加作品〉 -
劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争
本作品は角川文庫版『劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争』を小学生向けにルビや挿絵を入れ再編した作品となります。 重複購入にご注意ください。 高校2年の夏休み、守がずっと好きな綾が親の都合で、東京へ引っ越してしまう! そこで誕生日まで、7日間のバースデーキャンプをすることに。ところが、事件に巻きこまれ、廃工場に立てこもって、大人と戦争することになってしまった! 痛快な作戦で、攻めてくる大人たちを撃退し、全国ニュースとなって注目される。しかし、ネットで仲間の秘密が暴かれてしまい……! 絶体絶命の危機の中、ぼくらは奇跡を起こす! アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』の小説版。【小学上級から ★★★】 -
GOTH 僕の章
世界に殺す者と殺される者がいるとしたら、自分は殺す側だと自覚する少年「僕」。もっとも孤独な存在だった彼は、森野夜に出会い、変化していく。彼は夜をどこに連れて行くのか? 「僕」に焦点をあてた3篇を収録。 「GOTH」シリーズ シリーズ1冊目:「GOTH 夜の章」 シリーズ2冊目:「GOTH 僕の章」 シリーズ3冊目:「GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻」 ※「GOTH 夜の章」と「GOTH 僕の章」は、「GOTH リストカット事件」を改題した書籍です ※「GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻」は、「GOTH モリノヨル」を改題した書籍です -
『篤姫』と島津・徳川の五百年 日本でいちばん長く成功した二つの家の物語
将軍家御台所『篤姫』誕生の真の意味とは? 幕末の勝者・島津と戦国の覇者・徳川を同時並行で論じる! ――鎌倉時代から南九州を治め、幕末に栄光の時を迎えた島津家。室町時代から東海に活躍し、江戸幕府を開いた徳川家。はたして、それは対立の歴史だったのか……。幕末に島津斉彬の養女として、将軍・家定に嫁した天璋院篤姫。徳川と島津の雪解けのように言われる縁組だったが、江戸期の徳川・島津関係は、関ヶ原の遺恨による敵対関係では決してなかった!? 両家の創始から現代まで、著者ならではの斬新な論で、数多くのエピソードを鋭く紐解いてゆく。歴史ノンフィクション。 ※本書は2000年3月、同朋社より刊行された『葵の呪縛』を改題、大きく加筆・訂正、再編集し、文庫化したものです。 -
三国志こばなし集 現パロ編全集
三国志の英雄たちが、現代を舞台に織り成す、なんでもありな会話劇です。 無職の曹操に、学園時理事長の孫権や、寝具メーカートップ営業劉備と漫画家孔明などなど… 居場所が現代でもどこかで歴史の匂いを放ちまくる三国志の面々の悲喜こもごもをご笑覧ください! ※本作は100少々の個人誌作品の電子書籍版となります。 -
三国志こばなし集 三国時代編全集
三国志の英雄たちが、三国時代を舞台に好き勝手のやり放題のなんでもありな会話劇です。 魏・呉・蜀・群雄編の2023年1月~3月投稿分すべてにおまけを加えた大盛でお届けします! ※本作は100少々の個人誌作品の電子書籍版となります。 -
ものがたり洋菓子店 月と私
仕事も恋愛もぱっとしない岡野七子がたどり着いた、住宅街の洋菓子店「月と私」。そこには、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出して、物語としてお客に届ける「ストーリーテラー」がいた――。さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、ストーリーテラーの語る物語と、内気だけれど腕利きのシェフが作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。心を甘くやさしくときめきで包み込んでくれる、おいしい連作短編集。 -
しっぽ食堂の土鍋ごはん
神社の裏にある「しっぽ食堂」はぶっきらぼうな店主・中堂と看板猫のしっぽがいる、土鍋でつくるあたたかな朝ごはんのお店。 売れないシンガーソングライター、夫が病気になってしまった妊婦、落ち込んでいる保育園の園長先生、片思いしている男子高校生……悩めるお客を美味しい料理で癒していく。 -
タイタス・アンドロニカス
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『タイタス・アンドロニカス』は、1588年~1593年あたりに書かれた最初の悲劇で、残酷な復讐劇である。この作品はローマの歴史劇の設定であるが、フィクションである。残酷趣味のタイタス皇帝が、奴隷らをライオンのいるアリーナに投げ込んで殺されるのを見て楽しんでいたが、ある日アンドロニカスという奴隷を投げ込んだら、ライオンが平伏した。皇帝が理由を問い質すと、ライオンの足に棘(とげ)が刺さっているのを抜いてやったことがあるとのことだった。それが題名になった。この作品には「わけもなく簡単に人を殺し、死体を洞窟に投げ捨て、その妻を自らの性欲を満たすために、兄弟二人で凌辱し、自分たちの罪を告げる手段を失くすために、その両手を切断し、舌を切り取る」話がある。人としてあるまじき行為である。天罰が下るのか。報復行為があるのか。正義とは何かを考えさせられる作品である。シリーズの「13」番目の表紙の色は黒くした。 -
琥珀色の騎士は聖女の左手に愛を誓う
魔獣という外敵から、聖剣と聖女によって護られているアイクラント王国。 聖女のみが、聖剣が持つ魔獣を鎮める加護の力を行使することができるが、その感情が糧として必要となり、救国の巡礼の間に聖女は感情を喪ってしまう。 その犠牲の代わりに、無事2年間の勤めを果たせば、王族かその縁者と結婚できる栄誉が定められていた。 しかし、今代の聖女リネッタ・セリエスが婚約者として指名したのは、王族でもなんでもない伯爵家の次男坊で、いわく付きと囁かれる黒騎士クウィル。 縁談から逃れたいという打算から不釣り合いな申し出を受けたクウィルだが、美しいが、人形のように感情が読めないリネッタとの距離感に四苦八苦する。 だが、この婚約はやがて互いの運命を大きく変え、建国に秘められた忌まわしき秘密をも明らかにしていくことになって――。 想う心が世界を変える、壮大で胸を打つ西洋風ファンタジー! 第9回カクヨムWEB小説コンテスト〈ライト文芸部門〉大賞受賞作! -
書楼弔堂 分冊版
書楼弔堂電子分冊版、第十三巻。『書楼弔堂 待宵』収録の「史乗」をシングルカット。舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。 なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があるらしい。その名は “書楼弔堂(しょろうとむらいどう)”。 思想の変節を非難された徳富蘇峰、探偵小説を書く以前の岡本綺堂、学生時代の竹久夢二……。そこには、迷える者達が、己の一冊を求め“探書”に訪れる。 「扠(さて)、本日はどのようなご本をご所望でしょう――」 日露戦争の足音が聞こえる激動の時代に、本と人との繋がりを見つめなおす。 約6年ぶり、待望のシリーズ第3弾! ※本電子書籍は『書楼弔堂 待宵』の電子分冊になります。 -
稲川怪談 昭和・平成傑作選
怪談語って半世紀。 怖くて楽しい名作選。 連続ラジオドラマ化! 新日曜名作座 2024年 8/11~9/15 毎日曜・連続六夜 19:25~(NHK-R1) 出演 西田敏行 竹下景子 原作 稲川淳二 本書の主な内容 おじさんと見た白尾/弁天岩の死体/真夜中のエレベーター/首吊りの因縁/血を吐く面/迎えにきたマネージャー/憑いてるタクシー/クラス会/長い死体/東北の山林の邸/奥秩父の吊り橋/沖縄の廃屋/赤いはんてん/ゆきちゃん/暗闇の病院/夢の中の踏切に立つ女/深夜の訪問者/遅れてきたふたり/身代わり人形/赤いぽっくり 私が怪談を語るようになってから、もう五十年ほど経ちますねえ。 怪談って、人を集めるんですよねえ。 怪談っていうのは、昔も今も、きっとこれからも、存在し続けるんじゃないでしょうか。 ――怖いのに、なぜか楽しく懐かしい。 ラジオ、テレビ、舞台で数多くの怪談を語り続ける第一人者による名作怪談傑作選。 -
稲川怪談 昭和・平成・令和長編集
怪談語って半世紀。 怖くて楽しい名作選。 NHK-R1「新日曜名作座」 連続ラジオドラマ化原作 本書の主な内容 真っ赤な男/パニック番組/真夜中のラジオ局/消えた家族/NPO/ビバーク/樹海の声/奥多摩の河原/目黒のスタジオ/八王子の首なし地蔵~お地蔵さんの祟り~八王子怨霊地帯/古い火葬場/そして俺は死んだ/真下の住人/東京大空襲~旧明治座の怪~師匠の思い出/深夜のタクシー/四国の廃病院/かくれんぼ 怪談は教えたり教わったりするもんじゃないからね。 噺を誰かが語りついでくれれば、私のことは忘れてしまっていいんです。 人のいるところに怪談はあるんですから。 ――どこか懐かしくて、温かくて、怖くて、楽しい。 ラジオ、テレビ、舞台で数多くの怪談を語り続ける第一人者による決定版名作怪談長編集。 -
雪代教授の怪異学
【教授の裏の仕事は、異形のモノを祓うこと―】 雪代宗司は星那多大学の客員教授であり幻想作家である。宗司はケガレを祓う力を持っており、そのケガレを利用して物語を綴っていた。大学一年生の宇佐見椎奈は、過去のある出来事から異形のモノを視ることができ、宗司のもとで助手のアルバイトをしている。 ある日、いわくつきの事故物件「六角屋敷」の噂を聞いた二人は、怪異の真相を確かめに向かうが――? -
猫は抱くもの
夜に開かれる猫たちの集会。沙織と朝まで一緒にいたい良男、ゴッホに自分を描いてほしかったキイロ、名前にあこがれる三毛の子猫らが集まり何を話し合っているのか覗いてみるとーー。つまらなく見えて大切なもの、自由としがらみ、生き方を選ぶということ。猫と人の幸せを巡る、せつなく温かい連作短編集。 不幸ではないけれど、 ちょっと寂しかったんだ。 累計50万部突破「猫弁」シリーズの著者が描く、猫と人間の”つながり“の物語 【もくじ】 はじめに 第一話 良男と沙織 第二話 キイロとゴッホ 第三話 哲学者 第四話 それぞれのクリスマス 第五話 ルノワール 文庫版あとがき 崖下の猫 -
我が産声を聞きに
コロナ禍、夫の良治に乞われ、病院に同行した名香子。肺がんの診断を受けた良治は、今日からは好きな人と暮らし治療をすると告げて家を出てしまう。人生をやり直すという一方的な言い分に、二十数年の夫婦生活を思い呆然とする名香子。自らの命と真に向き合ったとき、人は何を選ぶのか。直木賞作家渾身の作。 ”もう一度” 人生をやり直したかったのは、 あなただったのか、それとも――。 自分のものなのに、こんなにも自分の力でどうにもならない人生を、 生まれてしまったという理由だけで、私たちは生きている。 角田光代(文庫収録書評より) 生まれ、生き、そして死ぬ。 それって一体何だ? 【目次】 0 兆し 1 影 2 告知 3 悪い冗談 4 苦い思い出 5 家出の原因 6 ミーコ 7 夫の恋人 8 失敗 9 帰郷 10 高級な終わり方 11 再会 12 枯向日葵 13 もう一度 14 産声 人生は作り上げられるのか 角田光代(「小説現代」2021年4月号掲載書評) 解説 國兼秀二 -
間違いの喜劇
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 シリーズ〈No. 8〉は『間違いの喜劇』である。作品の原典は古代ローマの喜劇『メナエクムス兄弟』で、双子の兄弟が巻き起こす混乱が描かれている。シェイクスピアの作品の中には、滑稽な笑いだけでなく、アイデンティティの問題、人は他人により定義される可能性があること、正気と狂気の違いと、その差、基準は何なのか、夫婦の問題など、泣き笑いの昔の松竹新喜劇、渋谷天外、藤山寛美の絶妙なやり取りが心をよぎる。主要なテーマは「離れたもの/失われたもの」が神の導きによって「一つ」に戻り、「幸せ」が復活する(親子、兄弟、夫婦が本来あるべき姿に立ち返る)というものだ。悲劇では、幕切れは破壊だが、喜劇は和解で終わる。喜劇か悲劇か、どちらがいいか、そんな問題ではない。人の世は喜劇であり悲劇でもある。シェイクスピアの作品は、深いところでそれを教えてくれる。この作品に於いても心ある読者には多くの「学び」がある。 -
ジュリアス・シーザー
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『シュリアス・シーザー』(1599)はシェイクスピアの悲劇シリーズの「入口」の作品です。そこから、『ハムレット』、『オセロ』、『リア王』、『マクベス』と四代悲劇が続けて作られました。この作品では、端役にしか過ぎないシーザーがタイトルとなっていますが、主人公はシーザーを殺したブルータスです。内容に関しては、ローマ史の政治、権力闘争が描かれ、雄弁術、更にはアントニーの演説の巧さなどが描かれています。そして、浮薄な民衆の発言、行動様式が時代を超えて、国境を越えて、同じであることを嫌でも認識されられます。なぜ、この頃に上演されたかというと、当時のイギリスはエリザベス女王の末期の時代。独身で子供はいなく、女王は後継者指名を拒否していたとなると、当然、後継者争いから内乱に発展する可能性が危惧されていた時代です。シェイクスピアはローマの歴史に事寄せて、イギリス社会を描いているのです。 -
環司先生の謎とき辞典
あるトラウマから文字では気持ちを伝えられないと感じ、文章を書くこととSNSが大嫌いな高校生、知華。彼女の学校には国語教師の環司がおりイケメンだと騒がれているが、知華は彼が驚くべき漢字マニア――愛読書は漢和辞典、特技は一発で目的の漢字を引くこと、ワイシャツの下は必ず漢字T――だと知ってしまう。そんな折、学校である事件が起き、先生が「漢字が僕を呼んでいる」と言い放ち、漢字で解決するのを見てしまい? -
テンペスト
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『テンペスト』はシェイクスピア独自の36作品のうちの最後のものである。主人公プロスペロは魔法の本を研究した人物である。彼はシェイクスピアを代弁して「私の『魔法』/これでおしまい」、即ち「劇という魔法を観客にかけるのはこれが最後です」と語るのである。この作品はバーミューダ島沖で1609年(初演より4年前)にイギリスからアメリカに植民をする人達を乗せた船が座礁し、絶望視されていたにもかかわらず、全員孤島で数か月暮らし、新たに船を建造し、無事に目的地に到着した知らせが本国に伝えられ、センセーションを巻き起こしたことに端を発している。シェイクスピアの最後の作品らしく、「権力闘争よりも和解、正義よも調和、報復よりも赦し」が主要なテーマとなっていて、穏和な調子が妖精エアリアルの音の調べのように作品全体に流れている。話はエピソード風に進んでいき、「魔法」による幻想世界がユーモラスに描かれている。 -
本のない、絵本屋クッタラ
札幌にある『本のない、絵本屋クッタラ』はインクブルーの三角屋根が目印の、店主・広田奏と共同経営の八木が切り盛りする本屋兼カフェ。メニューは季節のスープセットとコーヒーのみだが、育児に悩んだり、自分の今の立ち位置に迷った客が今日もやってくる。名の通り店に本はないが、奏は静かに耳を傾けると、後日悩みに寄り添う絵本をそっと差し出す。それは時に温かく、時に一読しただけではわからない秘密をもっていて……。 -
今昔ばけもの奇譚
時は平安末期、都はずれの宇治にて、若き陰陽師とおひとよしの武士が出会う――! 安倍晴明の子孫・論理派陰陽師の安倍泰親と豪傑と知られる源頼光の子孫・心優しい若武者、源頼政。 はみだし者の凸凹コンビが、数々の怪異事件の謎を解き明かす。 『絶対城先輩の妖怪学講座』『金沢古妖具屋くらがり堂』シリーズの著者が綴る、平安怪異ミステリー、開幕! -
火喰鳥を、喰う
全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。 選考委員、激賞!令和初の大賞受賞作! 「恐怖と謎がしっかりと絡んでいる。ミステリ&ホラー大賞にふさわしい」――有栖川有栖氏 「謎への引きこみ方が見事。読了後は心地よい酩酊感に襲われました」――辻村深月氏 信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。ひとつは久喜家代々の墓石が、何者かによって破壊されたこと。もうひとつは、死者の日記が届いたことだった。久喜家に届けられた日記は、太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。そして日記が届いた日を境に、久喜家の周辺では不可解な出来事が起こり始める。貞市と共に従軍し戦後復員した藤村の家の消失、日記を発見した新聞記者の狂乱、雄司の祖父・保の失踪。さらに日記には、誰も書いた覚えのない文章が出現していた。「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」雄司は妻の夕里子とともに超常現象に造詣のある北斗総一郎に頼ることにするが……。 ミステリ&ホラーが見事に融合した新鋭、衝撃のデビュー作。 -
マクベス
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現在に至るまで、シェイクスピア研究者の幾人かの方々が、『マクベス』の翻訳を手掛けられている。訳文を見ても、それぞれの苦労が滲み出ている。マクベスが魔女に騙されたと分かり愕然とする場が、クライマックスに二段構えで出てくる。一つ目は、「ダンシネーンの森」のトリックである。ここは、どの訳文を見ても、しっかり訳されている。ところが、一番大切なもう一つの魔女の二枚舌である「女から生まれた男にはマクベスは殺されたりはしない」という、シェイクスピアの大得意の「だじゃれ」を生かし切って訳されている方が一人もいないという点が私にはずっと不満であった(全員の訳を読んだわけではないので、正しく訳されている方がいらっしゃれば謝罪します)。この魔女が発する未来予言の言葉には、実は別の意味がある。これが最も大事なのに、肝心な点が欠落している。日本語で読む読者には、原典の「二枚舌/裏の意味」が理解されないし、これではシェイクスピアが失望するのでは?と考え、最後はこの一点に集中して仕上げた翻訳がこの作品である。 -
ライオンのおやつ
【本書は2019年10月に刊行した単行本に、加筆修正して文庫化したものです】人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。2020年本屋大賞第2位。 -
横浜中華街! 桃源郷飯店へようこそ
横浜の大学生・安藤サトシは「腹ペコの人の心が読める」という特技を持ち、空腹な人を放っておけずついお節介を焼いてしまう。その日も余計な一言でフラれ、向かった中華街で、緑の肌をした老人が白い着物を来た美人・月楽に襲い掛かっているのに遭遇。助けようとするも老人に噛まれ、月楽に「ついて来なければキョンシーになって死ぬ」と桃源郷飯店へ連れていかれて――? 読めば中華が食べたくなる、グルメあやかしミステリー! -
貴公子探偵はチョイ足しグルメをご所望です
<第10回ポプラ社小説新人賞・奨励賞受賞作!>麗しき貴公子探偵の推理の秘訣は、庶民派チョイ足し料理!? ポジティブ貧乏家政婦とセレブな金髪美少年探偵の凸凹コンビによる、グルメミステリー開幕! -
晴れ、時々くらげを呼ぶ
彼女と出会った。僕の日常は変わった。 純度100%! 小説現代長編新人賞受賞作。 売れない作家だった父が病死してから、越前亨は日々をぼんやり生きてきた。亨は、最後まで家族に迷惑をかけながら死んだ父親のある言葉に、ずっと囚われている。 図書委員になった彼は、後輩の小崎優子と出会う。彼女は毎日、屋上でくらげ乞いをしている。雨乞いのように両手を広げて空を仰いで、「くらげよ、降ってこい!」と叫んでいるのだ。いわゆる、不思議ちゃんである。 くらげを呼ぶために奮闘する彼女を冷めた目で見ていた亨だったが、いつしか自分が彼女に興味を抱いていることに気づく。 自分の力ではどうにもできないことで溢れている世界への反抗。本への愛。父への本当の想いと、仲間たちへの友情。青春のきらきらがすべて詰まった一作。 -
ヴェニスの商人
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この作品は、人種差別をあからさまに描いた『ヴェニスの商人』を、近松門左衛門風に七五調で訳したものである。このユニークな訳を思いついたのは、たまたま同時期に近松門左衛門の『曽根崎心中』と『ヴェニスの商人』を読んでいたのがきっかけだという。そのあと『ヴェニスの商人』の日本語訳を読む機会があり、訳者が「日本人の舌に乗る日本語にしたつもり」と語っていたのだが、その訳はとても日本人の舌に乗る日本語とは言い難いものだったのだ。「舌に乗る」のは俳句や和歌、短歌をはじめ、童謡などにも同種のものが見られる。シェイクスピアはブランク・ヴァース(韻律はあるが、厳格な押韻構成がない詩)という形式で書いている。ならば、日本の伝統的な詩形式である七五調で訳せばいいのでは、と思いついたのである。声に出して読むとその魅力と訳者の苦労が感じられるはずである。 -
忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件
ホラー作家、那々木悠志郎の担当編集となった久瀬古都美は、彼が初めて体験したという怪異譚を題材にした未発表原稿を読むことに。 そこに書かれていたのは、心霊現象に懐疑的な小学6年生、篠宮悟が、流行りの噂話で語られる『崩れ顔の女』を呼び出してしまうという物語だった。 その顔を見てしまった者は視力を奪われ、精神的に追い詰められた末に自殺してしまうという怪異。その真相を調べにやってきた那々木悠志郎の助けを借りて、悟は調査を進めていく。 一方で、原稿を読み進める古都美のもとにも『崩れ顔の女』が現れる。怪異の目的は何なのか、原稿に登場する怪異が自分のもとにやってくるのは何故なのか。 答えは那々木悠志郎の原稿の中にーー。 彼の物語はここから始まった。 異端のホラー作家、那々木悠志郎の原点が描かれる。シリーズ第三弾! -
生きるということ
◆生きるということ 丸山ひとみは高校生の頃、自殺した女の死体を見つけるため友達三人でボートを借りて海に行った。その時、海に落としたオールを取りにいかせたことで友人を死なせてしまった。いくつもの死が幻を見せる追憶のストーリー。 ◆佃煮 製紙会社のOL梶川まさこは金に困っていた。居酒屋の支払いに困ると店主は白いサンプル紙で良いという。鹿肉と佃煮をふるまわれる。そのあと、まさこは居酒屋で食べた料理の正体を知る。 ◆思い込みも恋のうち 角川まゆみは、働いている緑書店の上山純二店長と付き合っている。それなのに書店の飲み会で純二は佐々木ケイと結婚すると報告した。倒錯した悲劇、犯人の主観風サスペンス。 ◆親切な隣人 真山ゆかりは料理が下手で家族は健康を崩してしまう。隣人の美佐子に代わってもらうが、ゆかりだけが死んでしまった。やがて残された家族も狙われる。 ◆キャスティング 井上ゆかりは売れない女優だった。結婚も失敗し、狭いアパートに一人で暮らしている。ある日、隣家の女性が夫を殺したので通報してくれと頼んでくるが。 ◆弁当にはウィンナがつきもの 弁当屋のパート川上ゆりこは、ハンサムな主任と不倫関係になるが、竿主任という彼のあだ名を知る。女性のプライドが鈍くギラリと光る喜劇的な物語。 ◆願いが叶った彼 二十年も彼との不倫関係を続けている。若かった彼は老い、定年後の予定をよく話すようになった。私との二十年は何だったの? 古い洋館を舞台にエリート男への女の復讐劇。 ◆可愛い女 川上可奈子は死んだ娘の良子が残した手紙を見つけた。そこには夫の優への衝撃のメッセージが。真相を求めるミステリー。 -
地球にちりばめられて
「国」や「言語」の境界が危うくなった現代を照射する、新たな代表作! 留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語〈パンスカ〉をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る――。 誰もが移民になりえる時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。 「国はもういい。個人が大事。そこをいともたやすく、悲壮感など皆無のままに書かれたのがこの小説とも言える」 ――池澤夏樹氏(文庫解説より) -
食堂かたつむり
おいしくて、いとおしい。 同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。 山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。 それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。 巻末に番外編を収録。 -
時給三○○円の死神
「それじゃあキミを死神として採用するね」 ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練をはらし、あの世へと見送ることらしい。あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。しかし、「最後まで勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話を聞き、半信半疑のまま死神のアルバイトを始めることとなり――。初恋相手の幼馴染、出産直後の母親、虐待を受ける子ども……様々な死者が抱える、切なすぎる未練、願いとは――。暖かな涙が止まらない、ヒューマンストーリー。
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