離婚

離婚

468円 (税込)

2pt

3.2

「ことさら深刻ぶるのはよそうぜ」などとカッコいいせりふを吐いてぼくたち二人はおたがい納得して「離婚」したのです。ところがどこでどうなってしまったのでしょうか、ぼくはいつのまにか、「もと女房」のアパートに住みついてしまって……。男と女のふしぎな愛と倦怠の形を、味わい深い独特の筆致で描き出した第七十九回直木賞受賞作品。さらに表題作の続篇の形で書かれた「四人」「妻の嫁入り」、前篇ともいえる「少女たち」の三篇を併録した。

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離婚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いつだったかの夜、いい雰囲気の寝床で、唐突に女の子から「私もあなたも、今は誰とも付き合っていないんだから、こんな夜があっていい」などと耳元で囁かれ、強烈に萎えてそのまま泥のような眠りに落ちたことがあった。今となっては、あの頃はいろいろと青かったんだから仕方ないと整理している。

    ダラダラと離れられな

    0
    2013年06月22日

    Posted by ブクログ

    離婚をすることになったにもかかわらず、結婚していたころとあまり変わりばえのしない、おたがいにもたれあうような生活をつづける男女をえがいた連作短編集です。

    ライターの羽鳥誠一は、彼のもとに出入りしていた女性のひとりであるすみ子から「お妾にしてくんない」ともちかけられ、ともに暮らしはじめます。視力が悪

    0
    2025年01月03日

    Posted by ブクログ

    初めて題名を耳にした時の悪印象と打って変わって文章が非常に巧い!面白い!と短期間で読み進みました。

    主人公の内省が独りよがりじゃないのが、素敵だなぁと思いました。

    男性側の考え方(一般的じゃないかもしれないけれど)の種類が増えたので良かったです。

    0
    2022年02月15日

    Posted by ブクログ

    1978年の直木賞。少年マガジンの「哲也」主人公のモデルともなった著者は、麻雀の世界では伝説の人。その人が書いた大衆向け小説。今となっては半世紀前の古典文学。
    個人的には、受験生時代のセンター型模擬試験でこの人の小説が出た時、「あの哲也じゃん!」と喜んで解いたら、普段はなんとか平均点に届くレベルだっ

    0
    2021年12月13日

    Posted by ブクログ

    納得ずくで離婚したのに、ぼくはいつの間にかもと女房のところに住みついているのです─奇妙な男と女の世界を、独特のほろ苦いユーモアで活写した直木賞受賞作

    0
    2019年07月17日

    Posted by ブクログ

    第79回直木賞。
    登場人物はたったの2人。夫・誠一と、妻・すみ子。話は2人のなれそめから、6年経って離婚したのに、以降もずるずる付き合っているという話。
    話自体はなんともへんちくりんで滑稽だが、両者の人間味が出ていて密度の高い作品。
    著者・色川武大といえば、別名・阿佐田哲也。麻雀小説でおなじみの作家

    0
    2010年07月15日

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