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優等生がひた走る本線のコースばかりが人生じゃない。ひとつ、どこか、生きるうえで不便な、生きにくい部分を守り育てていくことも、大切なんだ。勝てばいい、これでは下郎の生き方だ……。著者の別名は雀聖・阿佐田哲也。いくたびか人生の裏街道に踏み迷い、勝負の修羅場もくぐり抜けてきた。愚かしくて不格好な人間が生きていくうえでの魂の技術とセオリーを静かに語った名著。(解説・西部邁)
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Posted by ブクログ
これは時代を超えて読まれる本。 座右の書にする。 参考になったことは枚挙に暇がないが、取り急ぎメモしたポイントは以下の通り。 人生を俯瞰して眺める。9勝6敗の勝ち星・負け星を目指す。適当な負け星を拾っておく。 禍福は糾える縄の如し あたらしい世界に入っていったときは、納得するまで眺める。新し...続きを読むい職場では、まず白紙。能力を隠したり、とぼけたりする必要はないが、要領やテクニックは最初は出さない。小さなところでは先に陣を張った人を尊重する。礼儀、あらゆるものの下につきながらも、眺めてる。他人の様子を実例にする。基本セオリーを多く発見する。 大きなところでは、自分の生地をいくらか配慮しつつ、出していく。どの能力がたぶついており、どの能力が足りていないか。 一段ずつ。少しずつ、昇る。そして自分の決め球で勝負する。
劣等生に対する人生の生き抜き方を教えてくれる本。戦争、退学、博打打ちなど経験し「どろどろ時代」も過ごしてきた著者が、様々な場所で様々な人を観察してきた経験を基に、人生をしのぎ勝つ方法を教えてくれる。 特に、9勝6敗論、先制点を取得、自分の駄目なところを守り育てる重要性は、いつも目の前のことや自分のこ...続きを読むとで必死になってしまう自分に対して、とても必要な観点だと感じた。 この本に出会えてよかった。
とても面白かった。 いままでと違う視点、感性を知れたよう。会うべき時に会うべき人と出会うように、本もまた然りだなと思う。 人生の中には幾つかのフェーズがあって、そのいくつかのフェーズを経ていないとわからない観点のお話だなあと随所随所で思った。 自分の弱さやどうしようもなさ、しょうもなさに気づいて...続きを読む受け入れられているかどうかは人生のすすめかたにおいて大きく影響することだなあと思う。でもそれって、簡単じゃないなって思う。だって若さはそういうことを美しいほど綺麗に拒絶したりして、勝手にだいぶ深い傷を負ったりすることだから。それって誰もが通ることで、ありきたりで格好悪くてどうでもいいねって言いたくて、言えなくて、やっぱりなにより眩しい。だから、この話をやすやすふむふむと受け取れるようになるときはずっとずっと大人になった時だと思う。 そういうことを受け入れられる心の受け皿みたいなものはいつどんなふうに変わっていくかわからないし、ものは捉え方次第だなあと思う。認識次第で世界の色は変わって見えるのだろう。 自分がすごく大きいものなんて、あほくさいこと言ってないでさ。肩の力を抜いてごらんよ。って。 面白い生き方は面白い見方から生まれる。 知的でユーモアがありながら、とても深い味のあるの話である。 ザ生き方をズバズバ指摘する本よりも、こういうわかりそうでわからなくて、わかりたくてわからなくて、多分まだまだ長い人生の秘密が隠し味でつけられているんだろうな〜、また読んだときに一つや二つは気づけるかなあ、みたいな本がやっぱり素敵だと思う。
名著。 2020年8月18日讀賣新聞朝刊に「没後30年 底知れぬ魅力」と色川武大の記事が出ていた。人気だそうだ。 ほぼ日の読書会第1回課題図書。以前から「麻雀放浪記」とか、「友は野末に: 九つの短篇 」は読んだことがあった。「霧中の読書」 荒川 洋治 がこの本を絶賛していて、まずこれから読めと、言わ...続きを読むれて、読んでみた。 暖かい気持ちになれた。劣等生でもいいんだ。 「9勝6敗を狙え。8勝7敗では寂しい。10勝を狙うと無理がでる」有名な文章である。 新聞連載であった。
開始3ページでこの著者はとんでもなく優しい人、なのではないかという気がしました。 そして、全編通して読んでみて、当たっていた、と思いました。
いいですか。9勝6敗をコンスタントに維持するのが大事なのです。 そっか、全勝を目指さなくていいんだ、っとホッとされた作品でした。この他にも生き方の指南が色々とあり、それらにはどれも温かみがあります。
近所のおっちゃんみたいなゴツゴツとした話し言葉で綴られる文章のひとつひとつに、良くあるHOW TO本や自己啓発本とも違い「この人は、ほんとうのことを言っている」と感じるのは、勝ち続けることの危うさや上手く負けることの大事さをもしっかりと説いてくれているからだと思う。
ソフトな文体だが内容は極めて高度。なんというか…すべての人間に共通する「人生の原理原則」が全編に亘って書かれていると言っても過言ではない。著者が持っている経験はとても特殊なもので、接点を持つ人はそれほど多くはないかもしれない。しかしその特殊な経験から抽出された「生き方のセオリー」とでもいうものは思...続きを読むわず唸ってしまうほどの説得力がある。 色川さんの語る体験は、戦後の特殊な状況とも相俟ってドラマ化されてもいいようなドタバタ劇で、この部分だけを読んでもエッセイとして十分な価値がある。しかしノンビリと語られる個々のエピソードは事実の羅列だけで終わることはなく、そこから引き出された教訓を丁寧かつ厳しく読者に伝える。小難しい文体で本書の事実を省いた箇所を書籍化すれば一冊の「思想書」として通用するのではないかという気すらしてくる。ギャンブル、放浪といった追い込まれた状況が深い考察を促し、やがて結晶化して強固な「思想」となっていくのだろうか。 この世に存在する物事には常に二面性があり、それを同じ割合で両取りできるということはほとんどない。そこに「選択」というものが生じ、その結果が今後を左右することとなる。こうした構造はギャンブルそのものであり「博打的な思考」とでもいうものは生きていく上で必須のものではないかと思われる。賭博を一般的に禁止することは、こうした考え方を否定し「選択」というものを奪おうとしているのではないか、という穿った観方ができないでもない。 「全勝ではなく九勝六敗」「一歩前進・二歩後退ではなく一歩後退・二歩前進」のようにギャンブラー故にか、数字の用い方が秀逸。また、この充実した内容からすれば最早どうでもいいことではあるが、挿絵もなかなかいい味わいがある。
【本の内容】 優等生がひた走る本線のコースばかりが人生じゃない。 ひとつ、どこか、生きるうえで不便な、生きにくい部分を守り育てていくことも、大切なんだ。 勝てばいい、これでは下郎の生き方だ…。 著者の別名は雀聖・阿佐田哲也。 いくたびか人生の裏街道に踏み迷い、勝負の修羅場もくぐり抜けてきた。...続きを読む 愚かしくて不格好な人間が生きていくうえでの魂の技術とセオリーを静かに語った名著。 [ 目次 ] さて、なにからの章 男女共学じゃないからの章 俺の中学時代の章 何を眺めるかの章 嫁に行った晩の章 だまされながらだますの章 つけ合わせに能力をの章 野良猫の兄弟の章 桜島を眺めての章〔ほか〕 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
ひさびさに出会いたい本に出会いました。 前半はとても優しい文章でこのままこの調子なのか?と少々心配でしたが中盤からは実に機微に飛んだ含蓄のある文章に目から鱗の落ちる心持ちでした。 長い間、暗闇を歩いていた私にとっては遂に見つけた指導書です。最高の出会いでした。
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