うらおもて人生録(新潮文庫)

うらおもて人生録(新潮文庫)

小説・文芸
825円 (税込)

4pt

優等生がひた走る本線のコースばかりが人生じゃない。ひとつ、どこか、生きるうえで不便な、生きにくい部分を守り育てていくことも、大切なんだ。勝てばいい、これでは下郎の生き方だ……。著者の別名は雀聖・阿佐田哲也。いくたびか人生の裏街道に踏み迷い、勝負の修羅場もくぐり抜けてきた。愚かしくて不格好な人間が生きていくうえでの魂の技術とセオリーを静かに語った名著。(解説・西部邁)

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うらおもて人生録(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    若者に語りかけるような言い方がいいんだよね。なんか ほっとするね。一番好きなのが野良猫の兄弟の話。危険を避けているだけじゃ駄目なんだねえ。 やっぱり、聡明でなけりゃねえ。そうなんだよね。

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    劣等生が人生を生きるためのヒントが散りばめられている。それは色川さんの経験から教えてくれている。そんなたくさんのヒントの中で、生きていく上で自分の支えとなるような、宝物のような言葉は、読者それぞれ、読むタイミングによって違ってきそうだな。

    全体を通して、なんか優しくて愛情があるんだよな。
    マイナスなことがあったとき、「これは黒星稼げたな」と考えるだけで、息がしやすくなる気がする。

    0
    2026年07月11日

    Posted by ブクログ

    これは時代を超えて読まれる本。
    座右の書にする。

    参考になったことは枚挙に暇がないが、取り急ぎメモしたポイントは以下の通り。

    人生を俯瞰して眺める。9勝6敗の勝ち星・負け星を目指す。適当な負け星を拾っておく。

    禍福は糾える縄の如し

    あたらしい世界に入っていったときは、納得するまで眺める。新しい職場では、まず白紙。能力を隠したり、とぼけたりする必要はないが、要領やテクニックは最初は出さない。小さなところでは先に陣を張った人を尊重する。礼儀、あらゆるものの下につきながらも、眺めてる。他人の様子を実例にする。基本セオリーを多く発見する。

    大きなところでは、自分の生地をいくらか配慮しつつ、出していく。どの能力がたぶついており、どの能力が足りていないか。

    一段ずつ。少しずつ、昇る。そして自分の決め球で勝負する。

    0
    2023年01月14日

    Posted by ブクログ

    劣等生に対する人生の生き抜き方を教えてくれる本。戦争、退学、博打打ちなど経験し「どろどろ時代」も過ごしてきた著者が、様々な場所で様々な人を観察してきた経験を基に、人生をしのぎ勝つ方法を教えてくれる。
    特に、9勝6敗論、先制点を取得、自分の駄目なところを守り育てる重要性は、いつも目の前のことや自分のことで必死になってしまう自分に対して、とても必要な観点だと感じた。


    この本に出会えてよかった。



    0
    2022年03月26日

    Posted by ブクログ


    とても面白かった。
    いままでと違う視点、感性を知れたよう。会うべき時に会うべき人と出会うように、本もまた然りだなと思う。

    人生の中には幾つかのフェーズがあって、そのいくつかのフェーズを経ていないとわからない観点のお話だなあと随所随所で思った。
    自分の弱さやどうしようもなさ、しょうもなさに気づいて受け入れられているかどうかは人生のすすめかたにおいて大きく影響することだなあと思う。でもそれって、簡単じゃないなって思う。だって若さはそういうことを美しいほど綺麗に拒絶したりして、勝手にだいぶ深い傷を負ったりすることだから。それって誰もが通ることで、ありきたりで格好悪くてどうでもいいねって言いたくて、言えなくて、やっぱりなにより眩しい。だから、この話をやすやすふむふむと受け取れるようになるときはずっとずっと大人になった時だと思う。

    そういうことを受け入れられる心の受け皿みたいなものはいつどんなふうに変わっていくかわからないし、ものは捉え方次第だなあと思う。認識次第で世界の色は変わって見えるのだろう。
    自分がすごく大きいものなんて、あほくさいこと言ってないでさ。肩の力を抜いてごらんよ。って。
    面白い生き方は面白い見方から生まれる。
    知的でユーモアがありながら、とても深い味のあるの話である。 

    ザ生き方をズバズバ指摘する本よりも、こういうわかりそうでわからなくて、わかりたくてわからなくて、多分まだまだ長い人生の秘密が隠し味でつけられているんだろうな〜、また読んだときに一つや二つは気づけるかなあ、みたいな本がやっぱり素敵だと思う。       

    0
    2021年11月18日

    Posted by ブクログ

    色川武大 「 うらおもて人生録 」プロ論であり人生論。若い人 向きに書いているが、若い時には わからない 現場感がある

    著者の博打打ち人生から プロとして細く長く生き抜く術を論じた良書。共感する言葉が多々ある

    共感点
    *プロはフォームの世界
    *9勝6敗を狙う
    *運をコントロールする〜運は 公私を問わず 生涯で通算すると、プラスマイナスゼロになる
    *生きているだけでも、かなり運を使っている

    プロはフォームの世界
    *プロは強弱を問題にしない〜プロに弱い者はいない
    *プロは ほぼ一生を通して メシが食えねばならない
    *選手の目標は 年間打率であり、通算打率
    *フォームは 今日まで 守ってきた核
    *明日を考えず一回の勝負ならプロより強いアマもいる
    *フォームに 既製品はない〜自分で手縫いで作る

    9勝6敗を狙う
    *6敗が難しい〜適当な負けを選ぶ(大負けを避ける)
    *運をコントロールする〜運は生涯でプラマイゼロ
    *実力はコンスタントに戦える部分〜運はコンスタントではない
    *生きているだけでも かなり運を使っている

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    名著。
    2020年8月18日讀賣新聞朝刊に「没後30年 底知れぬ魅力」と色川武大の記事が出ていた。人気だそうだ。
    ほぼ日の読書会第1回課題図書。以前から「麻雀放浪記」とか、「友は野末に: 九つの短篇 」は読んだことがあった。「霧中の読書」 荒川 洋治 がこの本を絶賛していて、まずこれから読めと、言われて、読んでみた。
    暖かい気持ちになれた。劣等生でもいいんだ。
    「9勝6敗を狙え。8勝7敗では寂しい。10勝を狙うと無理がでる」有名な文章である。
    新聞連載であった。

    0
    2020年08月18日

    Posted by ブクログ

    開始3ページでこの著者はとんでもなく優しい人、なのではないかという気がしました。
    そして、全編通して読んでみて、当たっていた、と思いました。

    0
    2019年01月15日

    Posted by ブクログ

    いいですか。9勝6敗をコンスタントに維持するのが大事なのです。

    そっか、全勝を目指さなくていいんだ、っとホッとされた作品でした。この他にも生き方の指南が色々とあり、それらにはどれも温かみがあります。

    0
    2017年12月10日

    Posted by ブクログ

    近所のおっちゃんみたいなゴツゴツとした話し言葉で綴られる文章のひとつひとつに、良くあるHOW TO本や自己啓発本とも違い「この人は、ほんとうのことを言っている」と感じるのは、勝ち続けることの危うさや上手く負けることの大事さをもしっかりと説いてくれているからだと思う。

    0
    2017年09月24日

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