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是非々々一回は読むべき本、しかし、二回読む本ではありません。
人間の汚さが、あまりにも“露骨に”書かれ過ぎてます。
まるで、目の前に「膓」をぶちまけられた感覚…。
私の読書歴の中でも読後の不快感は断トツのトップ…。
でもあえて、その「不快感」を感じる価値がある本です。
Posted by ブクログ 2014年09月04日
ただただ辛かった。映像化できたら面白いかもしれないなどと妄想。筒井康隆の恨み辛みとともに、創作者の自省のバイブルとなるべき一作だろう。などと理論武装して、自己防衛を図る僕もまた矮小な創作者崩れの一人でしかないのだろう。またこのように客観的な文章を装うことで、自分はこいつらとは違うのだ、などと逃げてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月15日
作品全体はコミカルな表現ばかりだが、それでも文壇批判の印象が強く感じるのは筒井の恨みが深いからだろうと思う。
ただそれ以上に心に残ったのは、同人の面々の姿。
大学時代に所属していたグループはまさにあのような感じで、異なる点は創作活動をしていないところぐらい。
社会に対して劣等感を感じながらも、自尊心...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
町田康がこの人について書いていたので読んでみた。
読んだ後知ったが『時をかける少女』の原作を書いた(1967年とかに)人でありSFの三大巨匠とからしい。
けどこの作品は全くSFとは関係なく文壇の裏についての話であった。
『大いなる助走』ってタイトルもいいけどまさに自分も大いなる助走な人生かも知れぬと...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月22日
大衆文芸の最高峰・直木賞。それを受賞できなかったのはブンガクではなくSFだったからなのか? 文壇の内部では、このように恐ろしく湿った世界なのだろうか? 地方の同人主催者・保叉(ルビなし。なんと読むのだろう?)のアドバイスを受けて書いた小説が思わぬ反響を呼ぶことになった市谷くん。直廾賞候補になり、職も...続きを読む
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