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路上に身をひそめて立ちつくす者達。彼らの吐く息が、あらゆる嘘を撃つ。尾崎豊の、痛ましいまでの透明感の秘密がこの小説集にある――村上龍 真実を求めて苦闘する孤独な魂。生きることの悲しみ、怒りにもがく純粋な精神の軌跡を綴った、恐るべき処女小説集。
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Posted by ブクログ
尾崎豊による短編小説集。 「普通」の愛っていったいなんだろうね? ただ一つ言えるのは、彼が言いたいこの「普通」っていうものは、きっと世界でいちばん素敵で世界でいちばん難しいもの。 普通の愛。
文章は上手ではないしつらつらと哲学的な言葉が連なっているところは何度も読まないと何を感じたのかわからなかったけど、情景描写がとっても上手だった。深夜の高速道路のライトとか、そういうものに意味を見出し始めると当たり前に私たちは情報に溺れてしまうけど、この人は一つ一つしっかり見つめていたんだなあと思うと...続きを読む、いろんなことがしんどくなるのもわかる気がした。普通見続けられないから。限りなく透明に近いブルーと少し似たところがある。し、尾崎豊に対しても、子供みたいに全部を見ようとしちゃだめよ、という台詞が言えると思う。でも人の生き方は誰かが変えられるものではないからきっと見続けるし気づき続けるんだろうけど、これだけの情報と混乱の中であれだけまっすぐな詩を書いていたのはすごいなと思った。きちんと伝えるためにわかりやすくて尖っていないものを選び続けたんだろうなあ、すごい。
生きるためなら誰かを傷つけることもある そんな大人になりたくなくて、女たちの問いかけもはぐらかしてばかりいる それが自己欺瞞にすぎないと気づいたところで、違法薬物に手を出す 幻覚の中で、彼は彼なりに生きていくための愛のかたちを見出す けれど、僕にはそれが、利己主義と表裏一体の危険思想に思える 消費社...続きを読む会の快楽を最大限享受しながら、そのおかしさをどこかで自覚している 競争によって成り立っている世の中に生きつつ、 誰もが幸福な世界をどこかで夢見ている この作者は、矛盾の中を生きていたんだなあと思う ムシのいい話かもしれないが… 文章はひどい 観念的な描写など、ほとんど読むに耐えない部分もある しかしところどころに光っている、言葉選びのセンスはさすがだと思う
がつんと胸に届く言葉がいくつかあったけど、ちょっと異常な感じ。尾崎豊っぽかった。 しかし普通の愛ってなんだろね。
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