作品一覧

  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成【全2巻合本版】
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    1巻1,683円 (税込)
    日本ホラー小説大賞、角川ホラー文庫の歴史を彩る名作たちが、まとめて読める! 小林泰三の色褪せないデビュー作「玩具修理者」。「十年に一人の才能」と選考委員から絶賛された沙藤一樹が描く、ごみにあふれた橋で少年の死体と一緒に発見された、一本のテープを巡る物語「D-ブリッジ・テープ」。町会館で見つけた古本を手にしたら……。異色の怪談、朱雀門出の「寅淡語怪録」など、計11編を収録。《大賞》では測れない、規格外の怖さ。奇想天外な《短編賞》の世界を味わってみませんか? <収録作品> 小林泰三「玩具修理者」 沙藤一樹「D‐ブリッジ・テープ」  朱川湊人「白い部屋で月の歌を」 森山東「お見世出し」 あせごのまん「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」 吉岡暁「サンマイ崩れ」 曽根圭介「鼻」 雀野日名子「トンコ」 田辺青蛙「生き屏風」 朱雀門出「寅淡語怪録」(「今昔奇怪録」の原題)  国広正人「穴らしきものに入る」 *日本ホラー小説大賞《短編賞》受賞作から11編を収録しました。 ※本書は2023年11月刊行の『日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1』と『日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2』を合本したものです。
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1
    3.5
    1~2巻924~946円 (税込)
    1994年から2011年まで日本ホラー小説大賞に設けられていた《短編賞》部門。賞の30周年を記念し、集成として名作が復活! 玩具修理者は壊れた人形も、死んだ猫も直してくれる――。小林泰三の色褪せないデビュー作「玩具修理者」。「10年に1人の才能」と絶賛された沙藤一樹が描く、ゴミだらけの橋で見つかった1本のテープの物語「D-ブリッジ・テープ」など計5編を収録。《大賞》とは異なる魅力があふれた、究極のホラー短編集! <収録作品> 小林泰三「玩具修理者」 沙藤一樹「D‐ブリッジ・テープ」  朱川湊人「白い部屋で月の歌を」 森山東「お見世出し」 あせごのまん「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」 ※本書は日本ホラー小説大賞の短編賞受賞作の中から5篇を収録したアンソロジーです。
  • プルトニウムと半月
    3.6
    1巻748円 (税込)
    原子炉の爆発がきっかけで、双子の姉妹・華織と紗織は別々の家に預けられた。しかし失意の華織は自殺の名所とも呼ばれる放射能汚染地域へと自ら踏み込んでしまう。立入禁止の汚染地域で生き長らえる華織、非汚染地域で暮らす紗織、互いに相手を強く求めながらも、決して満たされることのない日々は、ついに意外な結末を迎えた……。第4回日本ホラー小説大賞短編賞受賞の『D‐ブリッジ・テープ』に続き、世界の果てに佇む孤独な魂の反抗と狂気を、まったく斬新な表現方法で描いたホラーワールド。
  • X雨
    5.0
    1巻814円 (税込)
    一月のある快晴の朝、小学生の里緒の前に一人の少年が現れた。何故かレインコートを着ていた少年はフードをとり、潰れた右目をあらわらにすると、自分には見えるという、“X雨”のことを話しはじめた――。15年後、作家になった里緒は記憶に刻まれたこの話しを書き始めた。そして、物語の結末を完成させるため小学生時代を過ごしたあの街へ出発するのだが……。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作家が緻密な構成と斬新な表現で切り拓いた新境地。過剰な衝動に恐怖と感動が交錯する傑作ホラー。
  • D-ブリッジ・テープ
    3.5
    1巻462円 (税込)
    近未来。ゴミに溢れた巨大な橋のたもとで、少年の死体と一本のカセットテープが発見された。いま、再開発計画に予算を落とそうと、会議室に集まる人々の前でそのテープが再生されようとしていた。耳障りな雑音に続いて、犬に似た息づかいと少年の声。会議室で大人たちの空虚な会話が続くなか、テープには彼の凄絶な告白が……! 第4回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した幻の名作が、ついに電子書籍で刊行!

ユーザーレビュー

  • X雨

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    メタフィクション。ホラーじゃない気がする。

    子供の頃聞いた話、それに基づいた小説、それに対する注釈、ノンフィクション風なネタばらし等手の込んだ構成。編集者まで登場する。

    いかにも小説的な前半より、それを解体していく後半が面白い。登場人物が片目を潰すのが示唆的。真実は半分しか見えない。

    子供ならではの人間関係や暴力性や黒歴史や三角関係などの描写がうまくて読んでいて身悶えした。矢部嵩の『魔女の子供はやってこない』に通じるものがある。

    三角関係の描写がいい。好きな人を取られてしまうんじゃないかという不安と劣等感と焦り。直接的な描写はほぼないのに妙に性的なものを感じさせる関係だなと思って読んで

    0
    2025年05月04日
  • D-ブリッジ・テープ

    Posted by ブクログ

    評価は分かれるかな‥この本の内容は、ありきたりのサスペンスや恋愛ものから一線を画した内容。読んでみる価値はあると思う。

    0
    2024年01月13日
  • X雨

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    純粋な子供がつい作ってしまった自己保身の物語が分析された時、真実が現実に侵食する。
    文字が無理やり脳に作用する様な表現力で織りなすゴア表現は秀逸
    一連の出来事の虚構と現実、「事実の成り損ない」が絡みあい、読者の次元まで滲み出て来る不安がこれぞホラーって感じでいいね!

    0
    2023年10月17日
  • D-ブリッジ・テープ

    購入済み

    苦しく悲しい

    何ともいえない読後感でした…。
    そしてこれが現実にありそうで恐ろしい。

    1
    2014年07月02日
  • D-ブリッジ・テープ

    Posted by ブクログ

    全ての予想を覆してくれたお勧めの短編文庫でした・・・

    文体が全て会話形式でページ数も少ない・・・
    それなのに読み進めると、どんな状況なのか鮮明にイメージされる

    それでいて、この一冊中に色んな喜怒哀楽の全ての感情が書き込まれている

    グロ態勢が無い方は厳しい…特にそれを会話形式で表現しちゃっているものだから尚更で妙にリアルに…その情景が浮かぶようだった…
    たぶん 個人的に今まで読んだグロ系の中でもこれが一番きつかった…
    でも、グロい文はそんなに長く無いけれども…
    そして激動のラスト…
    全てにおいて・・・ 感動した!!!

    人間の感情、本質は環境に依存するなんて言われているけれども
    それだけじ

    0
    2009年12月28日

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