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見捨てられた初期被曝
事故前に描かれていた原発事故後の緊急被曝防護は、もろくも崩れ去っていた。そればかりか、科学的検討の不在のまま、初期被曝は見捨てられていた。公開された政府事故調文書から明らかになった驚くべき経緯を整理。さらに、限られたデータから被曝量の推定を統計的に行う。再稼働を前に、安全神話のままの被曝防護を問う。 -
ジュゴンの上手なつかまえ方
南の海で「ピヨピヨピーヨ」と聞こえたら、それはジュゴンの鳴き声かもしれない。巨体からは想像できない美しい「歌声」に魅せられた若き研究者は、野生のジュゴンを追いかけて世界の海へ。仲間たちと一緒に、録音する、分析する、観察する、飛び乗って……つかまえる? 科学と冒険が、誰も知らなかったジュゴンの姿を明らかにする! -
触感をつくる
ツルツル、ザラザラといった触感。すぐ判別できる一方、同じものなのに環境の変化によって、まったく違う感触を得ることがある。著者らは人工的に触感を再生、または自然にはない触感をつくる装置を開発。さらに工学や医療への応用だけでなく、この技術をデザインと融合させることで新しいアートの世界が広がっている。 -
おなかの赤ちゃんは光を感じるか
胎児は子宮の中で脳を使って光を感じ、〈生物時計〉を動かしている。著者らは、近年発見された明暗情報を脳に伝える光受容体メラノプシンが胎児期に最も早く機能しはじめること、赤ちゃんの成長に明暗環境が重要であることを明らかにし、早産児の睡眠をコントロールして発達を促す「調光保育器」を開発した。[カラー口絵2ページ] -
うれし、たのし、ウミウシ。
海の宝石と称され、その華麗な色や形態からダイバーたちに大人気の海洋生物ウミウシ。しかし美しい姿とは裏腹にヒトが想像もつかないような驚くべき繁殖戦略をおこなっている! ウミウシをはじめ、奇想天外なあの手この手を駆使してたくましく生きる海の生き物たちのふしぎと海洋動物を対象とする行動生物学者たちの姿に迫るエッセイ。 -
勝てる野球の統計学 セイバーメトリクス
「送りバントは有効な作戦でない」「打率より出塁率が重要」。統計学の手法で、従来の野球のセオリーを覆したセイバーメトリクス。メジャーリーグではチーム強化に必須のツールとして大活躍だ。このセイバーメトリクスを日本プロ野球の最新データを駆使して解説する。ひいきやライバルチームの戦力分析にぜひ備えておきたい1冊。 -
科学者の卵たちに贈る言葉
研究生活で壁にぶつかって苦しいとき、尊敬する人がこんなことを言ってくれたら……。戦後日本の生命科学を牽引した江上不二夫は、独創的なものの見方やアイデアで周囲を驚嘆させただけでなく、弟子を鼓舞する名人でもあった。生命に対する謙虚さに発したその言葉は、大発見を成し遂げた古今の科学者の姿勢にも通じる。 -
脳に刻まれたモラルの起源
モラル、いわゆる道徳とか倫理というと、人間に固有の客観的な理性に基づく判断だと考えられ、主観的で情動的な判断と区別される。しかし、最近の脳科学や進化心理学の研究によれば、モラルは、人類が進化的に獲得したものであり、むしろ生得的な認知能力に由来するという。脳自身が望ましいと思う社会は何かを明らかにした本。 -
ナメクジの言い分
都会のナメクジは絶滅の一途(?)という噂の真偽を確かめるべく自ら発見マップを作成し、また全国の知り合いに呼びかけて観測情報を募る。歩きはノロノロだがキャベツはバリバリと頬張り食欲は旺盛だ。意外にも記憶力は強いらしい。二億年ずっと生活スタイルを変えずに生き残ってきたナメクジの生き方に学ぶ。 -
医学と仮説
なぜタバコやピロリ菌が発がん物質と言えるのか。目に見えない因果関係はどのように証明されるのか。公害事件で医学者の言動を問うてきた著者が、水俣病・タミフル・放射能など具体例を通して、「実験によるメカニズムの検証」という一見すると妥当な考え方に潜む問題点をつく。原因と結果を結ぶ科学の言葉がわかりやすく解説される。 -
不惑のフェミニズム
売られた喧嘩は買い,連帯は国境や世代を超えて呼びかける――.社会学者・上野千鶴子の発言はさまざまな波紋を呼んできたが,背景にあるのは,自身の率直な思いと,女が女であるがままの解放をめざすフェミニズム思想.1970年代以降,40年の時を刻んだフェミニズムの歩みと共にあった迫力の発言を大集成!岩波現代文庫オリジナル版. -
我々はどのような生き物なのか 言語と政治をめぐる二講演
言語学者と政治活動家.これまでほとんど関連づけられることのなかったチョムスキーの二つの側面が,2014年来日時の連続講演とインタビューを通して初めて一個の人格として像を結ぶ.浮かびあがってくるのは,言語能力によって与えられた「理性」を人間の本質と捉え,自らの理性の力を用いて徹底的に考え続ける「理性の人」の姿だ. -
ヴァーチャル日本語 役割語の謎
「そうじゃ,わしが博士じゃ」という博士や「ごめん遊ばせ,よろしくってよ」としゃべるお嬢様.現実には存在しなくても,いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい,これを役割語と名づけよう.誰がいつ作ったのか,なぜみんなが知っているのか.そもそも一体何のために,こんな日本語があるのだろう?(解説=田中ゆかり) -
統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論
生成文法による言語研究の「革命」開始を告げる記念碑的著作.句構造や変換構造などの抽象的な言語学的レベル,言語の一般形式に関する理論,文法の単純性の概念などが,人間言語に対する深く透徹した洞察を与えることを立証する.併録の論考および訳者解説では本書の知的背景を詳細に説明し,その後の展開も概観する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. -
新訂 徒然草
『徒然草』の面白さはモンテーニュの『エセー』に似ている.そしてその味わいは簡潔で的確だ.一見無造作に書かれているが,いずれも人生の達人による達意の文章と呼ぶに足る.時の流れに耐えて連綿と読みつがれてきたこのような書物こそ,本当の古典というのであろう.懇切丁寧な注釈を新たに加え,読みやすいテキストとした.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. -
新版 第二集 きけ わだつみのこえ
戦局が破滅的様相を呈し始めた1943年12月、学業を中断されて戦地に向かった学生たちが、死と直面しつつ思索を重ねて遺した手記。本書は63年に『戦没学生の遺書に見る 15年戦争』の表題で刊行されたもの(のち『第二集 きけ わだつみのこえ』と改題)。長く読み継がれることを願い、学徒出陣60年を期して新たに校訂し直した新版。 -
大審問官スターリン
革命の父レーニンの後に現われ,人々が「全民族の父」とみなし,神とあがめたスターリン.だが,その正体は自由な芸術を検閲によって弾圧し政敵を次々と粛清する,さながら中世の異端審問官のような独裁者であった.同時代人の証言もまじえ,大テロルの裏面を暴き,独裁者の内面に文学的想像力でせまる迫真のドキュメント. -
女たちのテロル
国家と対決し獄中で死を選んだ金子文子.女性参政権を求め競走馬に身を投じたエミリー・デイヴィソン.アイルランド独立闘争の狙撃手マーガレット・スキニダー.約百年前,日本と英国それぞれの地で,今のありようをぶち壊し,人間のまったき独立を命がけで求めた三人の生涯を熱く描く.時空を超え孤独な魂を鼓舞する,女たちの物語. -
〈子どもとファンタジー〉コレクション
ファンタジー文学は空想への逃避ではなく,時に現実への挑戦ですらある.それは妄想ともつくり話とも違う.すぐれたファンタジー文学は,読み手自身のファンタジーを呼び起こし,何らかの課題をもって読み手に挑戦してくる――.心理療法家が,ストー,ゴッデン,リンドグレーン,ギャリコ,ピアス,ノートン,マーヒー,ル=グウィンを読む.(解説=河合俊雄)(全6冊) -
彼らの犯罪
人間はどこまで残酷になりうるのだろうか.凄惨な強姦殺人とその根底にある女性差別,カルトのマインドコントロール,家庭内暴力と息子殺し…….現実に起こった事件に取材し,そこから照射される人間と社会の深淵を描いた傑作短編漫画集.ポストフクシマ,ポストコロナの近未来を描写した新作短編を収録.(解説=鈴木朋絵)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. -
カラー版 本ができるまで 増補版
一緒に本作りの歴史を調べ,印刷,製本の現場を訪ねてみませんか.美しく,丈夫で読みやすい本を作るためにどんな工夫がされているのか…….印刷業界のデジタル移行期に刊行された初版から約20年.大きな変革を支えた技術者たちの声から当時を振り返りつつ,今なお引き継がれている本作りへのこだわりを紹介します. -
環境DNA入門 ただよう遺伝子は何を語るか
魚も,カエルも,私たちも,DNAを撒きちらしながら生きている!? 生きものたちが「そこにいた」痕跡,環境DNAは,生物研究の新たな扉を開きつつある.川や海の水をくめばそこにすむ魚がわかり,葉っぱに残されたはみ跡から「犯人」がわかる――.分析の黎明期を知る第一人者が,その驚くべき可能性を臨場感たっぷりに語る. -
星くずたちの記憶 銀河から太陽系への物語
地球に飛来した隕石,彗星の塵,月の石,そして「はやぶさ」が持ち帰った小惑星のかけら…….地球上の鉱物が大地の歴史を伝えるように,「星くず」の中の鉱物には,宇宙や太陽系の過去が刻印されている.その〈記憶〉を丁寧に読み解きながら,星くずたちの壮大な旅路を紹介.「はやぶさ2」とともに,いざ,太陽系大航海時代へ! -
人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む
フィクションの世界でよく題材にされ,人々の間でイメージが出来上がっている人工冬眠.2020年に発表された著者らの研究成果は,いまだ確立されていないこの技術の実現に向けて飛躍的な貢献をすると期待されている.日々研究開発に挑む研究者としての自身の体験や想いをふんだんに交えながら,「人類冬眠計画」を披露する. -
ペンギンのしらべかた
人気も知名度も抜群の奇妙な鳥,ペンギン.泳ぎかた,食べかたなど,その生態も不思議だらけだ.それらは,どうやって明らかになったのか.凍てつく海で小型ボートに乗って,群れを追いかける.小型発信機をつけて潜ってもらう.識別のために毛染めする.研究者たちの試行錯誤と喜怒哀楽を通して,ペンギン研究の最前線を紹介する. -
なぜ地球だけに陸と海があるのか 地球進化の謎に迫る
地球は太陽系唯一,陸と海のある惑星だ! 秘密のカギは地球進化にある.著者らは日本列島の南へ延びる沈み込み帯(伊豆-小笠原-マリアナ弧)での驚きの発見から,新説「海の中で大陸が生まれる」を打ち立て,地球進化の謎解きに挑む.キーワードはサブダクションファクトリーや反大陸.科学的営みをスリリングに描く. -
あいまいな会話はなぜ成立するのか
日常会話は遠回しな表現でみちているにもかかわらず,聞き手は話し手の意図を直ちに理解する.なぜ言葉になっていない意図を推測できるのか? なぜ推測はほどほどでおさまるのか? なぜ遠回しな表現をするのか? 3つの不思議を念頭に,哲学・言語学・心理学の代表的理論から,現代の脳科学にもとづく成果まで紹介する. -
皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化
ポロポロとはがれ落ちるような柔な皮膚もあれば,かたや脱皮でもしない限り脱げない頑丈な皮膚.生き物たちの皮膚は一見不合理のようだが,それぞれが進化の産物であり理由がある.からだを防御するだけでなく,色や形を変化させて気分も表現できる.生き物たちの「包装紙」のトンデモな仕組みと人の進化がついに明らかになる. -
深層学習の原理に迫る 数学の挑戦
第三次人工知能(AI)ブームの中核的役割を果たす深層学習(ディープ・ラーニング)は,その高い信頼性と汎用性ゆえに様々な領域に応用されていく一方で,「なぜうまくいくのか」すなわち「なぜ優れた性能を発揮するのか」ということは分かっていない.深層学習の原理を数学的に解明するという難題に,気鋭の研究者が挑む. -
ワイルドライフ・マネジメント入門 野生動物とどう向きあうか
野生動物と人間との間に,深刻なあつれきが起きている.シカの農林業被害,クマの人身事故,トキの絶滅──.野生動物と共存するためには,野外調査の成果に裏打ちされた,科学的で計画的な保護管理が必要である.外国の事例や過去の失敗に学びながら,著者が実践してきた事例を通して,日本に合った科学的な保護管理の手法を考える. -
マッちゃん84歳 人生店じまいはムズカシイ
齢40が「不惑」だって!? 倍以上生きても惑うことばかり。絵描き屋稼業50年、未だ現役マツノマツコ。亡き母の介護に後悔あり。夫の突然死、自身のめまい、うつ、パニック障害…。数々の原因不明の病気と共に日々は続く。この年でわかったこと、わからないこと、後半生の泣き笑いをシニカルに描く、大人のコミックエッセイ。※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 -
知りたい! ネコごころ
「何を考えているんだろう? この子…」ネコの心の研究を思い立った著者は,ネコが思い出をもつことや,簡単な現象について結果の予測をすることを初めて実験で明らかにする.研究のきっかけや実験方法の工夫,被験者(?)募集にまつわる苦労話など,エピソードを交えて語る.ネコ好き長年の謎に挑んだ「ニャン学ことはじめ」. -
アクセントの法則
どんな言語や方言にも,それぞれに美しい規則の体系がそなわっている.私たちは幼いとき,造作もなくその体系を身につけ,大人になった今は,無意識にそれを操ってことばを話しているのだ.標準語や鹿児島弁のアクセントを例に,一見混沌とした言語現象に潜む法則を見つけだし,自分の頭の中で起こっていることを探ってみよう. -
新版 ウイルスと人間
ウイルスにとって,人間はとるにたらない存在にすぎない――ウイルス研究の泰斗が,ウイルスと人間のかかわりあいを大きな流れの中で論じる.旧版に,COVID-19を中心とする最新知見を加えて増補改訂.エマージングウイルスが次々と人類を襲う現代にあって,これまでを俯瞰し,これからを考える,たしかな視座を提供する. -
つじつまを合わせたがる脳
作り物とわかっているのに自分の手と思い込む.目の前にあるのに見落としてしまう.これらはいずれも脳のつじつま合わせが引き起こす現象.顔と声が別人の映画の吹き替えに違和感を覚えないのも同じ.われわれが安心して日常を過ごせるのも,こうした脳の特性のおかげなのだ.まさかと思う人も,もっと脳を深く知りたくなる本. -
サンプリングって何だろう 統計を使って全体を知る方法
データがなければAI研究も始まらない。ビッグデータ解析といえども、扱うデータはあくまでも全体の一部だ。その一部のデータからなぜ全体がわかるのか。データの偏りは避けられるのか。統計学の基本中の基本であるデータの集め方、すなわちサンプリングの考え方やしくみを社会調査や生態調査の例を使ってわかりやすく解説する。 -
結局、ウナギは食べていいのか問題
土用の丑ともなれば、スーパーも牛丼店も、ウナギの蒲焼きでにぎやかだ。でも、ウナギって絶滅危惧種だったはず……。結局のところ絶滅するの?土用の丑にやたらと食べるのがダメ?どんなウナギを選べばいい?――気鋭のウナギ研究者が、ややこしいウナギ事情をQ&Aで整理。ウナギという野生動物と、美味しく共存する道を探る。 -
エボラ出血熱とエマージングウイルス
西アフリカで発生したエボラ出血熱は過去に例を見ない大流行となった。エボラはどこから来たか、なぜ致死率90%と高いのか、治療や予防法はあるか、日本は大丈夫か、とさまざまな疑問が投げかけられている。ウイルスハンターや医師たちの苦闘の歴史を振り返り、ウイルス専門家の立場からエボラ出血熱の現在を紹介する。
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