作品一覧

  • 人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む
    3.9
    1巻1,320円 (税込)
    フィクションの世界でよく題材にされ,人々の間でイメージが出来上がっている人工冬眠.2020年に発表された著者らの研究成果は,いまだ確立されていないこの技術の実現に向けて飛躍的な貢献をすると期待されている.日々研究開発に挑む研究者としての自身の体験や想いをふんだんに交えながら,「人類冬眠計画」を披露する.

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ユーザーレビュー

  • 人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む

    Posted by ブクログ

    タイトルがいい。昔なつかしいSFみたいで。
    冬眠するのは爬虫類や両生類だけではない。哺乳類も冬眠する。クマがそうだし、ハムスターもそうだ。2004年には、冬眠するキツネザルも見つかった。
    だったら、人間だって。小児科医として病院に勤めていた著者は、そう考えて研究の世界へと飛び込んだ。念頭にあったのは、救急医療への応用だった。
    冬眠の生理的状態を、その生体にデバイスの影響を与えることなく、どのようにして測定するか、まずはそこから。……そしてついに2020年、本来は冬眠をしないマウスで、冬眠様状態に誘導することに成功する。このブレイクスルーに至るまでの試行錯誤が興味深い。でも、これはプレリュードで

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    2025年05月09日
  • 人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む

    Posted by ブクログ

    面白い! 生化学的な説明会ではさすがに専門用語と言うか名称が連続する部分もあるが、全て理解・記憶する必要も無いので、要点を理解、筆者の熱量を読み取れれば楽しい。「ここまて出来ました!」的な内容では無いが、可能性と新たな問題、新たな地平が見えて来るような感覚。

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    2022年07月31日
  • 人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む

    Posted by ブクログ

    コクーンの中で眠り続けて何万光年も先の宇宙のどこかについたときに、ゆっくりと蓋があがって目覚める…みたいなのを想像していたけれど、どうもそういう話しではなく…10分の速読では読み取れず ˘˘̥( ᵒ̴̶̷̥́ _ᵒ̴̶̷̣̥̀ )

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    2023年03月26日
  • 人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む

    Posted by ブクログ

    ☆著者は医者で、小児救急や小児集中治療などに携わってた。
    臨床現場において麻酔と集中治療の関係、搬送医療の難しさを徐々に体感していく。

    ある日、冬眠をするキツネザルに関する論文に出会う。冬眠を人為的にコントロールできれば、本格的な治療をすぐに受けなければ死亡するリスクが高い重症の患者を搬送するまでの時間を稼げるのではないかと考えたという。

    そして、冬眠研究に精を出し始めて、冬眠する動物の観察して冬眠のメカニズムに関する仮説を出す研究が様々あることを知るが、実験で冬眠動物を任意のタイミングで冬眠を誘導することができないを知る。
    そのため、冬眠に関する様々な仮説が実験で立証することができない状

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    2024年08月11日
  • 人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む

    Posted by ブクログ

    人工冬眠の実現に向けた研究について紹介。
    冬眠の本質は細胞レベルの低代謝であることなど、冬眠とはどういうものかや人口冬眠に向けた課題などについて理解が深まった。
    人工冬眠の実現は、医療等の面で画期的であり、タナトフォビアである自分にとっても夢のある話だと思ったが、冬眠についてはまだわかっていないことだらけであるということも理解し、その道のりはまだまだ遠いなと感じた。
    マウスを冬眠様状態に誘導するという著者らの研究についてその経緯等が詳述されていたが、とても興味深い研究だと思った。生物学をはじめとする科学的研究の一つのケーススタディとしても本書の内容は面白いと思った。

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    2022年07月21日

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