源利文の作品一覧
「源利文」の「環境DNA入門 ただよう遺伝子は何を語るか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「源利文」の「環境DNA入門 ただよう遺伝子は何を語るか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
水中には、遺伝子の残骸がいくつも漂っている。それを収集して解析すれば、どんな生きものがいたかがわかるはず。それは、残された髪の毛、指紋、血液や体液から、だれが現場にいたかを特定する科学捜査に似ている。でも、DNAの断片が相手なんだから、そう簡単にいくわけがない、たぶんだれしもがそう思っていた。微量だし、すぐ減少するし、コンタミもあるだろうし、それに検出に用いるプライマーの問題もある。
ところが、うまくいったのだ。本書は、いま邁進しつつあるこのeDNA研究の入門書。単一種の検出に始まり、同時並列の多種の検出、外来種や希少種の分布、個体数の推定、全国の魚類分布調査、空気中や土中の調査……アイデアを
Posted by ブクログ
DNA分析技術が進歩することで、新しい知見がどんどん出てくる。『環境DNA』という言葉を見たので、まずは入門書から読んでみた。おもしろい。ここまで、わかってきたのか。また、著者はうまくいかなかった例(コンタミネーションが起こる)をうまく取り上げて、技術のブラッシュアップについて素直に語るのが素敵だ。
魚は、水の中に自分のDNAを放出している。(体液?分泌液?糞?精子?一体どこから出てくるのだろうか?本では説明されていない。)その出されたDNAは、本来低温や低酸素といった特殊環境に限られていると思われていた。著者は2009年にコイの感染症であるコイヘルペスを川や湖でそのウイルスがいるかを調べ
Posted by ブクログ
「環境DNA」という言葉は,どれくらい市民権を得ているのだろうか?
わたしは,昨年,地元のアメリカザリガニ調査の際に,東京から来ていた研究者(というか会社の方が),この環境DNAを使って,ため池にアメリカザリガニが済んでいるかどうかを判断するための「水」を組んでいるのを見て,いろいろ質問したので興味を持っていたのであった。そのとき,PCRという言葉もお聞きして,「なんだ,コロナの検査と同じじゃないか」と思ったことも覚えている。
環境(例えば水の中)に散らばっている生き物の片鱗・DNAを採取して,それを濾過,増幅し,その環境にどんな生き物がいるのかを推定するという素晴らしい技術か開発され