作品一覧 2024/03/26更新 えんの松原 試し読み フォロー 鬼の橋 NEW 試し読み フォロー おに火の村のねずみたち 試し読み フォロー ごんぎつね・夕鶴 試し読み フォロー 風の又三郎-宮沢賢治童話集2-(新装版) 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 太田大八の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 鬼の橋 伊藤遊 / 太田大八 小学生の頃に面白くて夢中で読んだ本。30代になり、来年小学校に上がる甥っ子へどんな本をプレゼントしようか迷っていた最中に思い出し、記憶が蘇った。 登場人物の心情、動き、光景、匂い、質感、の描写が豊かで、自分もその場にいるような臨場感があった。 痩せっぽちで薄汚い少女に自分を重ね、よい匂いのする年上...続きを読むの小野篁に憧れを抱いていたのかもしれない。鬼とは恐い存在ではなく哀しい存在なのだと子供心に記憶に残っているが、所々忘れてしまったようなので、また読み返したい。 Posted by ブクログ 鬼の橋 伊藤遊 / 太田大八 こんなに面白いファンタジーだと、いままで気づかずにいたとは不覚。 紹介しないと動かないと思うので、積極的にすすめていきたい。 主人公は小野篁。 井戸から冥界の入り口に迷い込み、そこで、冥界の番人と化している坂ノ上田村麻呂に出会う。 このあらすじだけでもこんなに面白いのに!なぜ!気づかなかったのか!...続きを読む! しかもメインはそっちじゃなくて、人食い鬼の非天丸じゃないの…。 子供達に勧めたいなあ。うまく紹介できるように準備したい。 Posted by ブクログ 鬼の橋 伊藤遊 / 太田大八 ぼくはこのお話の中で、坂上田村麻呂が一番好きだった。強いし、都を守ってくれているのがかっこいい。ずっと死ねないのはかわいそうだと思う。いい人ほど、こういうことになっちゃう気がする。小野篁は、かしこくて考え深くて勇気があるから、坂上田村麻呂を助けられたんだと思う。 牛おにたちは、たいしてえらくもないの...続きを読むに、いばっているところが嫌い。 小野篁は、ピンチのときにあきらめないでがんばったから成長できた。でも六道珍皇寺には、行かれそうにない。井戸からおにが出てきそうでこわい。(小6) Posted by ブクログ セロひきのゴーシュ-宮沢賢治童話集4-(新装版) 宮沢賢治 / 太田大八 『詩・林と思想』 ちいさな林にわたしの考えが流れていって…という詩 『セロ弾きのゴーシュ』 下手くそセロ弾きのゴーシュのところに毎晩動物たちが訪ねてきて「先生、音楽を聴かせてください」と言ってくる。なまいきだ。なまいきだ。なまいきだ。それなら聴かせてやるから聞いてみろ! 『どんぐりと山猫』 ...続きを読む一郎のところに山猫からの めんどなさいばん の招待状が来ました。 行ってみると山猫裁判長が毎年どんぐりたちの争いに困ってるというのです。 『貝の火』 ひばりの子供を助けたうさぎのホモイは、その御礼にと素晴らしい宝の「貝の火」をもらいます。 素晴らしい宝をもらったホモイは他の動物からも特別扱いされます。 ホモイはだんだん増長してきて… 『グスコーブドリの伝記』 森に住むブドリと家族でしたが、冷害飢饉により離散してしまいます。 ブドリは一人で働きながら育ち、やがて発電所を作る仕事につきます。 発電を利用して、肥料を降らせたり温度調整をすることができるのではないか?そうすれば、僕達のような子供を減らすことができるのではないか。 ブドリはある決断をします。 Posted by ブクログ 銀河鉄道の夜-宮沢賢治童話集3-(新装版) 宮沢賢治 / 太田大八 『詩・雨ニモマケズ』 デクノボーと呼ばれても、気取らず、人の幸いのためにできることをして、という宮沢賢治の精神を顕した代表的な詩。 「一日四合の玄米」ですからね、浮世離れした夢ではなくてすごく地面に密接した現実の力仕事をする人の感じもありますね。 『銀河鉄道の夜』 星祭りの夜、ジョバンニは自分が...続きを読む銀河を走る列車に乗っていることに気が付きます。 そこには唯一自分をいじめない幼馴染のカムパネルラもいました。 寂しさと穏やかさに溢れたお話でした。 『オツベルと象』 オツベルときたらたいしたもんだ。大きな工場で百姓どもを使っていたが、遊びに来た気のいい象を騙して働かせて大儲け。 呑気な象もどんどん弱って「苦しいです、サンタマリア」とつぶやくことしかできなくなった。 それを知った仲間の象は怒った怒った、グララアガア、グララアガア、オツベルの工場目指して突進だ! 『雁の童子』 天から落とされた一族の子供、雁の童子を預かった須利耶さまと奥様は、童子を自分の子供として大切に育てました。 原罪?を浄化するため現世に降りた子供と育て親。悟ったような寂しさと、人間の優しさとを感じる。仏教説話のような一遍。 『なめとこ山のくま』 なめとこ山の熊狩の小十郎おじさんは、山のこと、熊のことならなんでも知っている。 山にいる小十郎おじさんは、狩る相手の熊とだって心が通じているようなもんだ。 でも小十郎おじさんは里に下りるとからきしだった。商人相手に買い叩かれ、それでも家族を養うためにヘコヘコしなきゃいけない。 ==狩人と獲物の通じ合う心。家族を養うという現実と、山での馴染んだ様子と、熊との不思議な交流と。お互いに恨みっこなしの関係が、自然に生きている人という感じだ。 『北守将軍と三人兄弟の医者』 北方将軍は30年の辺境での戦いを終えて凱旋することになった。 しかし30年の戦いにより、頭には兜がくっつき、体は馬にくっつき、顔には苔が生えていた。 これでは皇帝陛下に謁見できない。 北方将軍は、国の名医の三人兄弟、人間の名医の長男、馬や羊の名医の次男、植物の名医の三男のところを訪れた。 『水仙月の四日』 雪降る山で、雪婆んご(ゆきばんご)、雪狼(ゆきおいの)、雪童子(ゆきわらす)たちが雪を降らせます。でも人間の子供の泣き声が聞こえたので、助けてあげることだってするんです。 ==「ゆきおいの」って打ったら「雪狼」が自動変換された!! 人間では太刀打ちできない別の生き物たちの世界になっている雪山の様子が目に浮かびます。 Posted by ブクログ 太田大八のレビューをもっと見る