時本真吾の作品一覧
「時本真吾」の「あいまいな会話はなぜ成立するのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「時本真吾」の「あいまいな会話はなぜ成立するのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
戸田山和久さん風に言えば、「ありそでなさそでやっぱりある」もの。
意味とは、そのようなものらしい。
意味は文脈の中にある。
私たちは、瞬時に適切な文脈を見つけ出し、不確定な部分を適切なだけ推論する。
それはどうして可能なのか。
そして、間接的な表現はなぜあるのか。
本書ではこの三つの不思議に迫る――が、結論的には現時点ではやはり謎だそうだ。
不思議にアプローチするための道筋として、20世紀後半のコミュニケーション論が概観される。
最初に、グライスの協調の原理仮説。
話を前に進めるには、必要な量と質の情報を与え、関連性のあることを、明瞭な方法で伝える必要があるとのもの。
話し手だけではなく
Posted by ブクログ
面白いタイトルなのだが、まじめに混まなく分類していく類の本なので、読み物として読みやすく面白いかというと、どうだろう。
ただ、書き起こすとなぜ会話が成り立っているのかわからないようなやりとりが、こういうことだったのかー!ってなる。そこはとても面白い。
難しい所はさらりと読み流し、気になるところを楽しんでしまいました。すいません。
会話の意味はコンテクストで……ということになると、思い出すのが平田オリザ氏脚本、あの、舞台で見る分には意味がわかるのに脚本だけを読むとよくわからない感じの背景には、こういうことがあるのか……と。
言語について心理学の研究もチェックしなければというけれど、ぜ
Posted by ブクログ
AIと会話ができるのかどうか、という点も含めて昨今度々話題になる「会話がどのように成立しているのか」というところを解説した本です。
現状、会話が成立しているように見えるAIとのやり取りは、膨大な量の「入力」と「出力」のサンプルから「それらしい」会話の返答を選択して表示しているに過ぎない(会話の内容をAIが理解して返答しているのではない)ということはよく知られていると思いますが、「文脈を読む」「言葉の裏側のメッセージを読む」ということがどのような仕組みで行われているのか(私たちが意識しないレベルで、どのようなシステムが機能して会話が成立しているのか)という部分がわかりやすく解説されていると思い