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Posted by ブクログ 2023年06月20日
素晴らしい本だった。数十年来の考え方がガラッと変わった。
現在、日本人の8割が死刑制度継続を支持しており、年に数件執行されている。死刑制度が無い国が多数派を占めるなか、日本で依然として死刑が行われている文化的背景などが書かれてある。
本書を読むまで知らなかったのだが、死刑制度が無いことがEU(欧州連...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月05日
高校生の頃、「決壊」を読んだ。
「加害者家族の問題はあまり考えたこと無かったな…あくまでも尊重されるべきは被害者や被害者遺族だけど、加害者家族も在り人間や生活が存在するのも事実だ。それでも何よりも被害者や遺族がもっとも尊重されるべきだし、被害者遺族大なり加害者家族だろうよ」と感想を抱いた…ような気が...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月06日
この様な重たいテーマを、この短い論考で述べられていることに、まず感嘆した。著者の誠実な考え方が短く凝縮された秀逸な書である。「死刑」という国家による暴力で、問題を解決する社会でいいのか。死刑問題を考えるにおいては、この社会のあり方も含めて、大きく捉えていることが必要と思う。著者は当初は死刑賛成論者で...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月31日
倫理のレポート課題の為に読んだ本。
めちゃくちゃいっぱい考えさせられた。
被害者の事を想って、死刑!!っていうてたけど、何も考えて無かったこと。日本がきちんと人権教育をしてなかったこと。日本の浅ましい伝統『死を以て償う』精神。
また、冤罪の可能性。
はたして死刑は存続しても良いのか。
もう一度考え直...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月31日
平野啓一郎氏の大阪弁護士会主催の講演を書籍化。
死刑制度を被害者、加害者、国家、国際社会、小説など、様々な視点で切り取り、論じている。世の中は「憎しみ」の共同体から「優しさ」の共同体に変わっていかなくてはならない。そこで必要となるのは「ゆるし」という感情である。私たちは自分も人もゆるしていかなければ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月07日
死刑の是非なんて、殆ど考えることもなかったが、考え方に共感する平野さんの著書なので手に取った。
重い課題だと思うし、簡単に決められる問題でもないでしょう。自分の考えでは、直感的に死刑やむ無し。
これは、平野さんも当初同じだったようですが、人の命は何よりも大切で、殺人は絶対的に悪いことなはずなのに、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月25日
死刑制度について深く考えたことはありませんでしたが、何となくあった方が良いと考えていました。しかし、作者の考えに触れ、感情とは切り離して、国家が合法的に人を殺すことができる恐ろしさを理解しました。ただ、もし自分が被害者家族になってしまったら、やっぱり死刑をもとめるかもしれません。それくらい難しい問題...続きを読む
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