小説の読み方

小説の読み方

851円 (税込)

4pt

本書は、現代の純文学からミステリーまでの11作品を題材に、物語をより深く楽しく味わうコツを、人気小説家がわかりやすく解説。小説を読んだ後、SNSで、作品の感想を書いたり、意見交換ができるようになる1冊です。

「冒頭で、私は、動物行動学者のティンバーゲンによる『四つの質問』を紹介している。これは、文学に限らず、映画にも美術にも通用する問いであり、何かを鑑賞したあと、人とそれについて話をしたり、自分で感想を書いたりする際には有効な着眼点となるだろう」(本書「文庫版によせて」より抜粋)

<本書で解説する作品>
●ポール・オースター『幽霊たち』
●綿矢りさ『蹴りたい背中』
●ミルチャ・エリアーデ『若さなき若さ』
●高橋源一郎『日本文学盛衰史――本当はもっと怖い「半日」』
●古井由吉『辻――「半日の花」』
●伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』
●瀬戸内寂聴『髪――「幻」』
●イアン・マキューアン『アムステルダム』
●美嘉『恋空』
●フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』
●平野啓一郎『本心』

PHP新書版に、『罪と罰』『本心』の解説を新規追加し、再編集。

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小説の読み方 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    言葉を商売道具にしている人が紡ぐ言葉の奥深くまで感受できたら楽しいだろうな。

    今の時代に逆行するようで、だからこそこの重要性を認識させられる。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    物語を
    メカニズム、発達、機能、進化
    の観点から考察してみる。
    創造的な誤読を楽しむ。

    ケータイ小説「恋空」について、文体の特徴として、形容詞、形容動詞、副詞といった修飾語が極端に少なく、まるでマンガの一コマを思わせるテンポ感、という平野さんの指摘に納得。

    物語の中で、主人公がA君について語ると

    0
    2024年04月16日

    Posted by ブクログ

    登場した主語に対して、どんな述語が続くのだろうという期待感が持続することが重要
    いじめられて苦しかったのさ分かる。しかし、どうして自殺や殺人という方法を選んでしまったのだろう?他にも選択肢はたくさんあったはずだ。他人に対する「決めつけ」を注意深く回避する。
    小説家にはとにかく書き続けるという無闇な態

    0
    2023年06月22日

    Posted by ブクログ

    本書は、文字通り小説の読み方を解説した作品。国語の教科書的な印象を受けつつ、小説ってそうやって読むんだという新鮮な気づきがあった。主語について、情報を追加していく文章と、物語のプロットを進めていく文章とに分かれるという視点だけでも、今後結構読み方が変わりそう。

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    本書は『本の読み方スロー・リーディングの実践』の続編であり実線偏であります。現代の純文学、ミステリーさらにはケータイ小説も含めた計九作品を題材に、予備校の授業のようなイメージで解説してくれます。




    本書は芥川賞作家・平野啓一郎氏による読書論・第2弾です。個人的には『本の読み方スロー・リーディン

    0
    2025年04月10日

    Posted by ブクログ

    平野啓一郎さんだし、こ難しくて面倒くさい本に違いない…と思いつつ読んでみた。

    予想を裏切り読みやすかった。
    自分がいかに上っ面しか読んでいないことがよくわかる。同時に自分はとても物書きにはなれないと思わせる本だった。

    取り上げられている本が蹴りたい背中とゴールデンスランバーしか読んだことなかった

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    小説を読んだあとの読後感を上手いこと言語化することに憧れてこの本を読んだ。本のセレクトもジャンルごとに名作を選んでいたので自分があまり読まないジャンルの小説にも興味を持つことができた。また、小説内での登場人物、そして自分自身の感情をうまく捉えることができるようになったと感じる。

    0
    2023年10月23日

    Posted by ブクログ

    小説を読み慣れてないので、手に取った1冊

    小説の読み方について学んだ

    4つの質問 ニコラス・ティンバーゲン
    ①メカニズム②発達③機能④進化

    プロット前進型述語

    主語充填型述語

    トピックが何か
    今はどんな方向で矢印が進んでいるか
    やっと、平野啓一郎さんの「本心」が読める
    そして、分人も読み直

    0
    2023年03月18日

    Posted by ブクログ

     「小説読んだら深い感想を書けるようになりたい」そんな思いで本書を手に取った。本の読み方に関する本はたくさんあるが、小説の読み方に特化した本は少ないので貴重。また著者が現役の小説家なので説得力がある。

     本書の重要キーワードでもある「四つの質問(メカニズム、発達、機能、進化)」が目から鱗だった。こ

    0
    2023年01月10日

    Posted by ブクログ

    淡々と書かれている稚拙な文章と思っていたケータイ小説まで深く読み込んでおり、小説を書く人はこんな読み方をしてるんだとすごく参考になった本。小説家へのリスペクトも増す。

    こんな深く読み込めるようになるにはどうしたらいいんだろうか…

    前作「本の読み方」も読んでみたい

    0
    2022年11月01日

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