マチネの終わりに

マチネの終わりに

1,540円 (税込)

7pt

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。



出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。

スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。

やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。



愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか?

芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。

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マチネの終わりに のユーザーレビュー

2019年秋、福山雅治、石田ゆり子主演で映画化!大人のための恋愛小説。
主人公のギタリスト蒔野と、ジャーナリストの洋子は、わずかの時間話しただけなのに一瞬で恋に落ちる。仕事や、人の嫉妬、戦争など複雑に絡み合い二人を引き裂こうとする。その後二人はそれぞれ別々に結婚して家庭を築き、でも忘れられない二人が再会するとき…というお話。
全体的に著者の言葉選びが秀逸で美しいです。直接的な好きだという表現をしなくても、会話の端々から「それって好きってことだよね?」とわかってしまう感覚が何とも大人だなと思えます。
また、著者の平野啓一郎さんは、他の著作で分人(状況や相手によって異なる自分になる)主義について書かれています。自分の中の複数の人格を認めてあげる(例えば「あの人と話している自分が好き」)。その観点でもう一度読むとまた違った見方ができるのではないでしょうか。おすすめです。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なんて美しく、苦しい文章を書く人だろうか。
    経験したことのある感情からない感情まで、ありとあらゆるすべてが手に取れるところにゴロゴロと転がってきた。初めから終わりまで、心を揺さぶられ続けた。これから先、何度でも読み返したい一冊。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    アラフォーになって運命の人に出会うという大人の恋愛小説。
    40代目前とは、一般的に社会的な地位をある程度確立し、人生設計を考える時期なのかなあと思う。
    そんな中で人生のパートナーを決めるというのは、愛以上に安定を求めるものなのかなと私は考えている。
    そんな中で、まるで学生の恋愛のように、燃えるような

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    善とか悪とか、そういう平面的な判断基準を超越したところにある、二人の関係。

    会っている時間の長さや回数、結婚とか付き合うとか明確な言葉で定義された明確な関係でいること、そういう社会的な俗的な一般的な交わりを超えた先にある、二人の深い交わり、心の結び付き、魂の深いところの共有。

    その様がありありと

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。」
    このパッセージがメインテーマだと思うが、蒔野と洋子の、未来だけでなく大切な過去を変えうる現在を繊細に扱うような生き方をすごく素敵に感じた。

    また僕が

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    平野啓一郎さんの手による恋愛小説。
    フーガの技法のように、惹かれ合う男女の距離が縮まって離れて、双方に裏切りがあったりする話。
    エンターテイメントとしても極上。

    0
    2025年08月09日

    Posted by ブクログ

    本当に愛する相手と一緒にいたい、というテーマが私にとって切実だったのでとてものめり込んで読んだ。

    独白のめんどくさい思考回路が私は好きだった。

    わかりあえる相手となんでも話せるっていう状況にときめいた。

    天才ギタリストとか天才映画監督の賢くて美しい娘とか、設定がおとぎ話的なのに、突っ込むのを忘

    0
    2025年07月24日

    Posted by ブクログ

    この本に、大学生の時に出逢えてよかった。

    平野啓一郎さんの本はこの作品が初読みで、最初は慣れない文体や語彙の難解さに幾度となく躓いた。現代文学とは思えない格式高い日本語の美しさに久々?いや、初めてかな?というくらいに浸らせていただいた。
    また、著者の教養が幅広いことに終始驚いた。世界情勢、歴史、宗

    0
    2025年07月14日

    Posted by ブクログ

    自分の心が考えさせられたフレーズ

    人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?


    生きることと引き換えに、現代人は際限もないうるささに耐え

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    これ大好きな本になった

    この人はアイデンティティとか、自分とは何で定義されるのかってことを描くのが多いんだろうけど、どちらかというと恋愛的なストーリーが好みすぎたな
    そういう価値観も上手いことマッチしてて、久しぶりに早く続き読みたい!って作品に会えたからハッピー

    0
    2025年06月17日

    Posted by ブクログ

    40代の大人ラブストーリーですが、恋愛を通して多くの人が人生で悩む課題が描かれています。

    価値観や環境、経験など大人の恋愛には必ずついてまわるアイデンティティの判断材料や
    苦悩、罪悪感、愛情、自己保身など人間が抱く情緒が丁寧に描写されているので共感する部分が多かったです。

    不可抗力によってすれ違

    0
    2025年06月15日

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