【感想・ネタバレ】マチネの終わりにのレビュー

2019年秋、福山雅治、石田ゆり子主演で映画化!大人のための恋愛小説。
主人公のギタリスト蒔野と、ジャーナリストの洋子は、わずかの時間話しただけなのに一瞬で恋に落ちる。仕事や、人の嫉妬、戦争など複雑に絡み合い二人を引き裂こうとする。その後二人はそれぞれ別々に結婚して家庭を築き、でも忘れられない二人が再会するとき…というお話。
全体的に著者の言葉選びが秀逸で美しいです。直接的な好きだという表現をしなくても、会話の端々から「それって好きってことだよね?」とわかってしまう感覚が何とも大人だなと思えます。
また、著者の平野啓一郎さんは、他の著作で分人(状況や相手によって異なる自分になる)主義について書かれています。自分の中の複数の人格を認めてあげる(例えば「あの人と話している自分が好き」)。その観点でもう一度読むとまた違った見方ができるのではないでしょうか。おすすめです。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年08月05日

運命…さだめ…必ずあると私は思う!いや、あってほしい…とおもわせる本です。

二人はこれからどんな人生を歩むのかな〜 

二人の幸せを願って…


ぜひ〜

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Posted by ブクログ 2023年03月30日

本当に愛しているからこそ自分以外の人との幸せも大事に思えるんだろう。年齢設定も良いと思った。大人の恋愛だなあ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月14日

平野啓一郎さん大好きなので
恋愛小説としてではなく
奥にあるテーマをずっと探しながら読みました

「過去は書き換えられる」
時間の概念についての小説だと思うと
めちゃくちゃおもしろいです、天才!

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Posted by ブクログ 2022年10月18日

恋愛だけでなく、音楽、戦争、映画など様々な要素が入り混じった小説でした。自分が洋子の立場なら、やっぱり早苗は許せないと思います。しかし、子供のことを思うと難しいですね。まさに、40代の大人の恋模様。複雑です。

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Posted by ブクログ 2022年02月03日

いたずらに難解な文字を並び立てたデビュー作とは一転、商業主義的大衆迎合作品かと思わせたが、確かな筆致と見えない着地点の構成力でぐいぐい引き込まれた。

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Posted by ブクログ 2022年01月05日

私にとって不思議なタイミングで読みました。
深く重たいテーマは、今の自分には辛いものでしたが向き合い考えることが出来たありがたい物語です。見事な構成でぐいぐい読み切らせてもらた初めての平野啓一郎作品でした。他の作品も読ませてもらいたいと思います。

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Posted by ブクログ 2021年12月12日

大人のための極上の恋愛小説。
                                  
主人公の蒔野は天才ギタリスト。
レコード会社担当者と演奏を聴きに来た洋子に、ひと目で惹かれます。
そして初対面での会話が、二人を特別な世界に連れて行ってしまいます。
分かるような気がしました。
時間を...続きを読む飛び越えて、一瞬で感性が響きあう感じ。
                                                                                                                                    
ただ、洋子には申し分のないフィアンセがいました。
彼女自身は、世界を駆けめぐって活躍するジャーナリストで、
政治情勢や歴史にも詳しく、何か国語も使うことができる才媛。
「女性の知性に色気を感じる」
これは平野氏の言葉です。
                                                                                                                                                             
洋子がジャーナリストという設定もあり、
社会問題もいくつか盛り込まれています。
例えば、長崎の被ばく、バグダットの自爆テロ、
リーマンショック、そして東日本大震災。

平野氏の過去の発言に、素敵な言葉がありました。
愛とは、「その人といる時の 自分 が好き」ということもできる。
その人を失うことは、その人の前でだけ生きられていた自分を失うこと。
好きな自分を見つけられれば、それを足場にして生きていける。                                                                                                                                       
                                                                                                                                                        2年前に観た映画の印象とは、いい意味で少し違っていました。
その時に聴いた《幸福の硬貨》のテーマ曲が素敵で
読んでいる間、頭の中でずっとギターが鳴り響いていました。
久しぶりの恋愛小説、しみじみ よかったぁ~。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年12月12日



"自由意志というのは未来に対してはなくてはならない希望だ…だからこそ、過去に対しては悔恨となる…運命論の方が慰めになることがある"p426

時間の経過と共に過去の行為を振り返って捉え直していく登場人物たちに共感しました。
こんな風に時間とともに人として成長できたらいいなと思...続きを読むえる作品でした。

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Posted by ブクログ 2021年09月19日

こころに残る一冊。せつなすぎる、この後の二人を知りたくなる。
今だから感じるものもあると思うが、自分の人生の中でいろいろな人ととの出会いや別れ、恋愛だけでなくひととき通い合う心や一緒に感じた達成感。素敵な思い出、苦い思い出を想起させる。「未来は常に過去を変えている」こんなこと考えたこと無かったです。

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Posted by ブクログ 2022年05月15日

たった5年半の間の事とは思えない
色んな事があり過ぎた。

大人の愛はもどかしいな
自分に正直にガツガツ行けば良いのにね

そうすればもっと展開は変わっていたはず

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

40代を目前にした男女の物語。

複雑でいて美しい。そして儚く苦しい。
情緒の揺さぶられる作品です。

お互い分別のつく年齢だからこそ、慮って行動のできなかったこと。取り巻く環境で度々訪れる様々な選択肢。決断した先に待ち受けている未来。

気持ちに折り合いをつける難しさとやるせなさ。幸せとの向き合い...続きを読む方を、彼らを通じて考えさせられました。

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Posted by ブクログ 2023年09月04日

天才ギタリストとジャーナリストとの大人の恋愛を描く一方で、芸術や音楽や映画、政治情勢や思想といった見聞が幅広く扱われていて、まさに大人向けの極上の恋愛をしっとりと、そして丁寧かつ緻密に表現した小説だった。

たった3度しか会った事のない2人…
運命という言葉で片付けるには手に余るほどの、男女の情愛が...続きを読む美しくて切なくて、その分危うさすら感じた。

最後の第9章 マチネの終わりに 
2人が初めて出会い、交わしたあの夜の笑顔から、5年半の歳月が流れていた。

ここに辿り着くまでが本当に苦しかった。
其々の登場人物との出会いに、新しい家族や仕事、
そこに内在した苦悩や葛藤…
その分、漸く辿り着けた出会いに涙がじんわりと溢れた。

以下、作中で幾度となく登場する蒔野の台詞
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。」

私も過去の経験が時を経て趣を変えていることに気付くことがある。本作でこの台詞がストンと胸に響いた。そしてこの2人に起こったほんの些細なかけ違いも、きっと気付かないだけで私たち誰にでも起こっている事なのだと感じた。
それも含めて人生だなぁなんて少し達観しながら、やはりそれでも歳を重ねる毎に一年という月日の速さに驚かされる。

読後に一人とっぷりと余韻に浸るのが心地よい作品で、極上の食事を堪能した様な読後感だった。



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Posted by ブクログ 2023年08月25日

あー、切ない…。
運命の出会いとなったアラフォー男女の恋の物語です。

運命の悪戯や嫉妬による妨害で会えず。また40歳前後という分別のある大人然と振る舞うために、誤解を解くタイミングを逃したりして、すれ違うのがもどかしく、9割方読んでてツラいのですよ…。

最後万々歳とは言えないがじんわり暖かいラス...続きを読むトに救われました。

恋愛だけでなく、第二次世界大戦やユーゴスラビア紛争、イラク問題などの社会情勢なども絡み、深く考えさせられた作品でした。

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Posted by ブクログ 2023年05月03日

映画化されると聞いてから読んだので
福山雅治さんを思い浮かべながら読みました。
(その後映画も観てとてもピッタリな配役でした)

策略によってすれ違ってしまう二人。
人生がうまくいかない時に
誰の手を取るのか。
こういうことって実際にもあると思う。

「過去は書き換えられる」
どうか良い思い出に書き...続きを読む換えられることが多い人生でありますように。

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Posted by ブクログ 2023年02月10日

切ないもどかしい大人の恋愛。

映画を観た後に原作を読むのは、通常とは逆の順番だ。
石田ゆり子と福山雅治が原作と合致し、読みながら映像が目に浮かぶ。
もう一度映画を観て、本を読み直したいと思った。
主要参考文献の冊数多いことも理由である。

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Posted by ブクログ 2023年01月27日

大人な作品でした。読み応えは凄い。
様々なすれ違いにより人生は変わる、それもまた運命って事なんだろうけれど、ちょっと残酷だったなぁ。
こんな大恋愛はした事無いし出来ないのだろうけれど、愛とか恋とかって強がってしまって結局後悔するんですよね。

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Posted by ブクログ 2022年12月25日

それそれ別の人と結婚しても、互いに想い続ける。大人の恋愛って、若い頃のそれより、よほど情熱的なんだ。

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Posted by ブクログ 2022年05月11日

静謐で美しい物語。難しい内容も多かったけれど、それもよい個性に感じられた。「過去は変わる」の考えに感銘を受けた。

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Posted by ブクログ 2021年12月07日

後半の展開が面白い。好きな人同士なのに一緒になれないのつらい…。どうしてこの二人はこんなにもタイミングが悪いのか…。
(まな)

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Posted by ブクログ 2021年10月31日

独特の序章ではじまる。

主人公の二人、蒔野聡史と小峰洋子が実在したかのような語り口。

実際のところは知る由もない。

大人の恋の物語。こう書くと安っぽくなってしまうが、途中はすれ違いや恋敵、運命の悪戯的な出来事が出てくる。

上質の恋愛小説。
但し、難しい漢字が多いね。

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Posted by ブクログ 2021年10月24日

過去は変えられる。そして過去を変えながら、現在を変えないままでいる。人生で3度しか会ったことがなく、しかも人生で最も深く愛した人。天才ギタリストの聡史とジャーナリスト洋子の切ない愛の話。

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購入済み

大人の恋愛小説

2017年10月26日

ピースの又吉さんイチオシの小説ということで購入した一冊。
この本のキーワードを自分なりに5つ挙げるとしたら、すれちがい、嫉妬、過去と未来、後悔、葛藤。
イラク情勢やリーマンショックからの経済破綻や大規模災害などの世界的なテーマを絡ませ、その時代的な流れと共に愛し合う二人の主人公の恋愛を描いた作品。専...続きを読む門的な知識がなく難解な部分も多いが人間関係の部分に関しては話が分かりやすいので特に問題なく読めた。
嫉妬により二人の恋愛関係を破滅させる人物、婚約者であった人物の泣きつきなどなかなかワクワクさせる展開も多く、主人公に感情移入できる要素満点な面白い話だった。THE文学といったかんじの文章でそこだけ少しとっかかりづらかった。
もっと色んな小説を読んで読書感を鍛えようと思わせる作品でもありました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月07日

恋愛を描いた小説が読みたいと思い手に取った本。

読み切るのに少し時間がかかったので、あまり話に入り込めなかったというのが正直なところ。
独特な言葉の表現方法が私にはなかなか難しく、ことばのひとつひとつを心の中にスッと溶け込ませることができなかったので、物語への没入感は少なめでした。

内容は恋愛小...続きを読む説ではおなじみのすれ違いが二人の運命を狂わせてしまうというもの。
しかし、最後のシーンはついウルっときてしまいました。

高貴な(私にとっては高貴な存在です)2人が最後に公園でフッと笑い合えたらそれは素敵な結末なのかもしれないなと思いました。

この話のキーワードとなる以下のセリフは、私もなんだか心に響くものがありました。
メモとして残します。

→本を読んだ後映画も鑑賞しました。
だいぶ内容が変えられていましたが、私は小説の方が好みです。
ただ、石田ゆり子さんはキャストにぴったりだなと^ ^

________

人は変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は過去を常に変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?

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Posted by ブクログ 2022年11月10日

最初はなかなか読み進められなかったが、中盤〜後半は一気に読み終えた。

一人一人が、愛のためにどんな行動をとるのか面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年03月20日

なかなか難しい表現が多く、理解するのが大変でした。
大人の恋愛小説だと感じました。全体の作品としては素晴らしかったです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月13日

1冊の本を読むのに2週間近くかかったのは久しぶりでした。いつもはだいたい2〜3日。
3冊くらいを同時進行で読むって事も理由だけど、文章も好きで続きも気になっているのに、何故か手に取るのは別の本。という日が少なからずありました。ただただ恋愛小説が苦手なんだなと痛感…。こんなに魅力あふれる本でさえ。

...続きを読むプロのギタリストの蒔野と映画監督を父に持つハーフのジャーナリストである洋子。メインの2人は私からみれば雲の上の2人で、その存在と愛は崇高と形容したくなるほど。実際会ったのはたった数回だけ。この本の最後まで肉体関係もない2人が、どうしてここまでお互いに共鳴し理解し信頼できたのか…。大人で色んな経験をしてきたからこそ、抗えない引力を感じたって事でしょうか。
どの本だったか、別の本で「2番目に好きな人と結ばれるカップルなんてやまほどいる。でも、それは必ずしも悲しいことでも不幸なことでもない」って感じのコトを読んだ気がするなぁと思い出してました。過去に忘れられない人がいるなんて良くある話で、その大切な人を胸の奥底の鍵のかかる箱にしまって目の前の人を大事にする。過去に縛られる事の愚かさに気付いて過去を踏み台にしてでも飛び上がろうとする強さがある人だけが、本当の意味での幸せを手に入れることが出来るんだと思います。私は。
忘れられない人がいるなら忘れなくても良いとも思うけれど。ただ、忘れないなら他の人を選ぶべきではないのでは。潔癖な考えだとは重々承知してますが。思い出だけで1人で生きていけるほど人って強くないから苦しいし辛いだろうけど、選んだ人に'1番ではない'というその辛さや苦しみを一緒に負わせるような事はあっていいんですかね。

蒔野と洋子は、第三者の悪意によって別れてしまったからその意味では2人の意思ではなかったし悲劇でしたよね…。お互い子供が出来て取り返しがつかない程時が経っていたにしろ、真実を知った後三谷を罵倒して全てを捨てて洋子の元に飛んで行かない蒔野が大人なんだかいくじなしなんだか優しいんだか残酷なんだか分からないなと思いました。

最後再会した2人はどうなったんでしょうか。


-引用-
過去は変えられる。
ーそう、そして、過去を変えながら、現在を変えないままでいる、ということは可能なのだろうか?

↑この文が2人らしいと私は思うけど、
リルケの悲歌の一節↓

天使よ!私たちには、まだ知られていない広場が、どこかにあるのではないでしょうか?そこでは、この世界では遂に、愛という曲芸に成功することのなかった二人が、……彼らは、きっともう失敗しないでしょう、……再び静けさを取り戻した敷物の上に立って、今や真の微笑みを浮かべる、その恋人たち……」

が再会場面で引用されてるあたり関係は戻ることの示唆に思える。
私には恋人関係に戻るのか、大切な人との和解に留まるのか、理解が浅いからなのかはっきりとは分からないけど、どっちにしろ2人がまた出会えた事が私はとても嬉しいです。2人の未来に幸あれ!

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Posted by ブクログ 2022年01月16日

自分が一番愛した人とは違う人を、人生の伴侶に選んだなら。
あの時、あの行動を取らなかったら。
もしかしたら、今と違った人生だったとして、それは幸福か?
恋愛だけでなく、色々な面での運命を考えざるを得ない。
どの道を選んだにせよ、あるいは勝手に決められてしまった道にせよ、その中で自分がどう考え、昇華さ...続きを読むせるのかが、人生なのだ。

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Posted by ブクログ 2021年12月16日

ずっと読みたいと思ってた本。
やっと読み終わった……。
読みやすくはないけど、読み応えはある。
そして読んでると自分がちょっと頭良くなったような感じがする笑
もっと世界のこと、ちゃんと知っていこうって思えた。

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Posted by ブクログ 2021年10月26日


最初は、おっとなー!なんて大人な恋愛ー!
と、割とゆっくり読んでいたのだが、途中から展開が気になり過ぎて大斜め読みをしてしまった。

難民問題やら時事問題やら色々絡み、深いクラシックの知識や果ては聖書の引用まで。
本当はもっと味わうべき深い作品だとはわかっていた。でも展開気になったんだからしょうが...続きを読むない!


もっとゆっくり読んでいたら余韻がもっともっとあったんだろうなー!登場人物の抱える背景も、紡がれる心情も重たくて深い。
使われる言葉からしてとにかく大人向けの、なんやかんや純愛小説!

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Posted by ブクログ 2021年10月26日

40代をどう生きるかというテーマ。そして、大人の美しい恋愛。でも、ギタリストと海外通信社勤務の女性の恋なんてねぇ……、私のような60歳につま先つっこんだ親父には現実味のない話であってどうでも良いのだが、美しい恋愛小説に仕上がっていると思う。
作者の言うイラクでの事件、PTSD、《ヴェニスに死す》症候...続きを読む群、リーマンショック、文明と文化、生と死、40代の困難など様々なテーマが折り重なっている。
アラフォー・クライシスという言葉は少し意味は違うのだが、この世代は生きづらい世代なのです。 

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感想

2017年04月01日

正直スッキリしない終わり方でした。
ご想像におまかせします的なのはよくある手法ですが、この作品で?と
思ってしまいました。
登場人物達の精神状態が不安定すぎて、私のように想像力が貧困な人間には
「その後」を想像するのは難しいです。
でも2人の「愛」については、とても共感しました。
あんなに深く人を愛...続きを読むし愛されたい!片思い中の身には羨ましい限りです(笑)

作品に流れる空気感はとても好みです。
一定した静かさと、ロウソクの明かりの中にいる感じがしました。
「実話を元に」とのこともあり、リアルな人間性も感じました。
読後スッキリしなかったのが残念です。

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Posted by ブクログ 2023年05月24日

恋愛小説はあまり読まないですが、とても面白くて読んでいる間、幸せな時間でした。少し切ないですが、映画一本観たような読後感です。
ストーリーの骨子はとてもシンプルですが、そこに肉付けされた各登場人物(とくにメインの2人)の背景や考え方が細部にわたり、かつ魅力的に描かれており、小説を味わい深いものにして...続きを読むいたと思います。物語に入り込むあまり、話のターニングポイントとなるメールが送信された場面では思わず「おいっ!」と声が出たほどです。
「過去は変えられる」、正確にいうと「過去の事実は変わらないが、その事実の現在に対する意味合いはとても変化しやすい」という考えが話の根底にありますが、これはとても共感出来る考え方でした。

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マチネの終わりに

2016年11月19日

デビュー作の『日蝕』と同じ作者のものとは思えない超駄作。









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