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Posted by ブクログ
かけ算には順序がないけれど
自分の世代では珍しくかけ算を「1あたり量×いくつ分=全体の量」で学んだ。教科書にはない、先生が作ったプリントで学んだ。それが「水道方式」であることは随分後になって知った。それが現在の教科書の標準になっていることに今さらながら驚いた。小学2年生の当時はタイルを使って視覚的に理解できることが分かり易いと思っていた。「1あたり量」が前とか後とか、そんなこと言われたかどうかは覚えていない。本書は戦後の算数教育を追いながら、なぜかけ算の順序が云々されるようになったのかを追求している。大事なのは順序ではない。意味が分かれば良いのだ。著者が言うように数学の得意な人には「1あたり量」とかかえって煩わしいのかもしれない。しかし自分の経験からすると量の計算を主にやる小学校の間は「水道方式」のやり方がいいのではないか。もちろん、順序にこだわるのは本末転倒であるが。第2章の九九の歴史とか、第3章の序数とか、とても興味深く読むことができた。
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