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Posted by ブクログ
脳をつくるためのデータ収集に昆虫を利用する手法の可能性をテーマとした本。
実際、カイコガの脳を用いその脳により制御されるロボットを製作した。カイコガの脳を利用した理由はニューロン数が人に比べずっと少ないため。少ないニューロンによりそのしくみを理解する研究を行った。
カイコガの脳を用いたロボットをサイボーグ昆虫と呼ぶ。サイボーグ昆虫による実際の脳のニューロンの神経活動とつくりあげた神経回路モデルによる神経活動とを比較することにより、サイボーグ昆虫の脳内で起こっている活動の様子がリアルタイムで見えてくると考えているとの事。
サイボーグ昆虫を製作するため昆虫の脳に伝わる信号として、眼、鼻などのセンサーのしくみとその神経回路を調べた結果が詳細に記述されている。
将来のロボットを発想できるような内容ではなく、脳のしくみを研究するための本であった。直接、仕事に役立つかは不明。
Posted by ブクログ
魅惑的なタイトル。岩波科学ライブラリーは当たりが多いからな。楽しみである。
ところが(って、最近こればっかり)。
しばらく、虫の環世界(本書では、環境世界と記している)の話が続く。好きな話だが、サイボーグは?
けれど怒らないし諦めない。なぜって、まえがきで覚悟ができていたから。そして「おそらくみなさんが、まったく考えもしなかった昆虫の話である」と。いつかその話が出てくる。楽しみにページを捲るのである。
環境世界からフェロモンのしくみ、虫の各種センサーに。ちょっとずつ盛り上がってきた。そしてキタ!「脳をつくってロボットを動かす」。
数ミリしかない昆虫の脳に電極を刺してニューロンを調べる。データベース化する。2番では駄目かと言われたスーパーコンピュータ「京」でも、人の脳の神経回路のリアルタイム再現は出来ないが、昆虫ぐらいならイケそうだ。では身体も作って再現してみよう…というわけで、サイボーク昆虫に辿り着く。
形を真似るバイオミミティクスは数あるものの、昆虫の特性も脳の機能ゆえ、というものも多くて、その脳のことがこんな風に解けると、なんかいろいろとてつもないことが起こるかもしれないなあ〜、とワクワクするやら心配になるやら。ちかいうちにヒトの脳も大体わかっちゃって、恥ずかしい気持ちになりそうです。
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