遺作作品一覧

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  • 万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~
    5.0
    『負債論』『ブルシット・ジョブ』のグレーバーの遺作、ついに邦訳。「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史! 人類の歴史は、これまで語られてきたものと異なり、遊び心と希望に満ちた可能性に溢れていた。
  • 水車館の殺人〈新装改訂版〉
    4.0
    仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館、水車館。1年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が、今年も繰り返されるのか? 密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」を巡る恐るべき秘密とは……!? 本格ミステリの復権を高らかに謳(うた)った「館」シリーズ第2弾、全面改訂の決定版!(講談社文庫)
  • 鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿 稲村ヶ崎の落日
    続巻入荷
    4.4
    1~4巻800円 (税込)
    警察小説の新鋭・鳴神響一の新シリーズが開幕! 鎌倉山にある豪邸の書斎で文化勲章も受章した蘆名盛雄が、死体で発見される。 そして、謎の死を遂げた文豪の遺作「稲村ヶ崎の落日」の原稿が消えた――。 神奈川県警捜査一課の吉川元哉がコンビを組まされたのは、 幼なじみで鎌倉署刑事課の小笠原亜澄。 年下なのに小生意気で口うるさい亜澄だが、 抜群の推理力で、これまでも共に難事件を解決してきた相棒だ。 ふたりは事件を解決できるのか?
  • インディゴの気分
    完結
    4.6
    全1巻660円 (税込)
    [ポルノグラファー]の過去編にして完結編、担当編集・城戸×若き日の官能小説家・木島のスピンオフ! ポルノ作家と俺の“言えない”お仕事――「さっきの…気持ちよかった?」 【登場人物】◆木島(きじま)・・・純文学崩れのポルノ作家。蒲生田の弟子になる。◆城戸(きど)・・・官能小説の編集者。困窮する木島に執筆を依頼。◆蒲生田(がもうだ)・・・死期の迫る官能小説の大家。鬼畜なくせ者。 (~本文より一部抜粋~)「じゃあ、こいつのブツをしゃぶれるか?」――イカせられたら俺の遺作はくれてやる。蒲生田の問いかけに、木島は訝しく眉をひそめた。あまりの提案に悪趣味だと狼狽する城戸だったが、木島の脳裏には、この仕事が絶対に欲しいと懇願してきた城戸が、あのとき握られた手の熱さが、よぎった。「やるよ。何てことないだろ、これくらい」そう言うと、城戸のまだ柔らかなそれを口に含み、いやらしく音を立てながら舌を這わせはじめる…。かつて憧れた男が跪き、淫らにその屹立を咥える光景は城戸の嗜虐心をひどく煽った。そして―――…。 [ポルノグラファー]から遡ること数年。凡人の憧れ×天才の孤独を描いた、城戸と木島の“言えない”過去の物語。
  • KON’S TONE 「妄想」の産物
    -
    1巻1,870円 (税込)
    アニメーション監督・今 敏が生み出した長編劇場作品は、全部で4作。 テレビシリーズはただ1作。WOWOWで全13話が放送された、2004年『妄想代理人』のみとなります。 没後10年となる2020年、『妄想代理人』の企画&製作過程での日常や非日常的事件、映像クリエイターとしての創意や葛藤や発見をつづった『KON'S TONE 「妄想」の産物』を刊行することになりました。 突然現れた謎の通り魔「少年バット」。折れ曲がった金属バットを片手に、目深にかぶったキャップで、ローラーブレードを駆って参上する神出鬼没の存在。 ゆるふわなキャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子が最初に襲われて以来、まるで増殖するかのように出没をかさねることになった「少年バット」と、それに襲われたり、巻き込まれたりした人々を巡る、様々なテイストのエピソードでつづられた破格のサイコロジカル・エンターテインメントが『妄想代理人』、全13話です。 『妄想代理人』 原作・総監督=今 敏/シリーズ構成=水上清資/キャラクターデザイン=安藤雅司 色彩設計=橋本賢/撮影監督=須貝克俊/編集=瀬山武司/音響監督=三間雅文 音楽=平沢進/アニメーション制作=マッドハウス/製作=「妄想代理人」製作委員会 本書は、『KON'S TONE 「千年女優」への道』の続編ともいえるタイプの書籍です。 『東京ゴッドファーザーズ』完成前の時期に、なぜテレビシリーズを立ち上げようと思い至ったか。『妄想代理人』制作から遺作となる『パプリカ』へといたる縁。作品内容・作画演出手法についての自己解説、製作現場のルポルタージュまで--- 今監督の生前からオフィシャルサイト【KON'S TONE】で公開されていたテキストを、多くの絵コンテページも収録し、初めて書籍のかたちにまとめました。 創作者の内面、アニメーション制作の現場など、ファンというだけでは知りえない貴重な情報、ものの見方が横溢した貴重な一冊です。 ▼著者プロフィール 今 敏(こん さとし) 1963年10月12日生まれ。北海道出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒。マンガ家、アニメーション監督。 大学在学中の1985年、ちばてつや賞を受賞し、マンガ家としてデビュー。マンガ作品としては『海帰線』、『ワールド・アパートメント・ホラー』、短編集『夢の化石』(以上講談社)、『OPUS』上・下巻、『セラフィム 2億6661万3336の翼』(以上、徳間書店)がある。 1990年以後、劇場用作品を中心に、美術設定やレイアウト担当としてアニメーションの世界でも活躍。1998年には、映画『パーフェクトブルー』で初監督。その後、2002年『千年女優』、2003年『東京ゴッドファーザーズ』、2006年『パプリカ』を発表し、世界各国の映画賞を受賞。また、2004年には、TVアニメ『妄想代理人』を、2007年には短編アニメ『オハヨウ』を制作。 2010年8月24日永眠。享年46歳。
  • プレイバック
    -
    私立探偵マーロウはある弁護士から駅に着くひとりの女を尾行し、その宿泊先を報告せよと依頼される。目的は知らされぬまま……。彼は列車から降りたった女を尾行するが、彼女は男につきまとわれ、どうやら脅されているらしい。ホテルにチェックインした女は、そこでも男につきまとわれていた。マーロウは依頼主の意思とは無関係に女の秘密をさぐろうと接触する。すると彼女は夜中に、バルコニーに男の死体があると助けを求めてきたが、マーロウが行くと死体は消えていた。何が起きたのか? この女は何者なのか? チャンドラーの実質的遺作!/解説=堂場瞬一
  • 赤毛のアンのプリンス・エドワード島紀行
    3.7
    『赤毛のアン』の舞台プリンス・エドワード島を、毎年現地を訪れる翻訳者ならではの視点で物語や著者モンゴメリとの関連を明らかにしつつ徹底ガイド。特にグリーン・ゲイブルズについては見落としがちな部分も含めて詳細に解説。島でお勧めのホテルやレストランも紹介。物語に登場する花を含め、全ての写真は実際に現地で撮影したもの。翻訳者によるシリーズ全巻解説では、幻の最終巻『プライス家は語られている』を、ウォルターの遺作となった詩「笛吹き」の訳とともに紹介した。 ※この電子書籍は2013年2月にJTBパブリッシングから発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部内容を変更している場合があります

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  • 高丘親王航海記
    4.6
    澁澤龍彦没後30年。遺作となった伝説の傑作幻想小説が、いま新たな装いで! 平城天皇の皇子に生まれ、嵯峨天皇即位すると皇太子に立てられるも、父上皇と天皇との諍い(薬子の変)により廃された高丘親王。出家し弘法大師の直弟子となった親王は、東大寺大仏の再建に尽力するなど重要な働きを果たすが、晩年に至り朝廷に入唐求法の願いを出し、唐へ渡った。 親王の真の願いは、幼き日に父帝の寵姫藤原薬子に教えられ、憧れていた天竺を訪れることだった。 貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路、天竺へ向かった。鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王はやがて旅に病み、その心に去来したものとは……。 無類の面白さと、静かなる気品に満ちた傑作幻想小説。著者の死後に読売文学賞が与えられた。 高橋克彦さんの傑作解説も再収録!
  • 男の星座(1)
    -
    昭和29年12月22日、力道山対木村政彦による伝説の“プロレス巌流島の決闘”を観るため、およそ1万5千の大観衆が蔵前国技館につめかけていた――。これは、劇画原作者・梶原一騎の遺作である。そして、「巨人の星」「あしたのジョー」「タイガーマスク」「空手バカ一代」をはじめとする代表作の母胎ともよぶべき自伝的コミックである。力道山や大山倍達、アントニオ猪木など様々な男たちが登場し、プロレス界、芸能界の知られざるエピソードが明かされる。これぞ、引退作にして絶筆の一騎人生劇場!
  • 未来からの脱出
    3.4
    鬱蒼とした森に覆われた謎の施設で、何不自由ない生活を送っていたサブロウ。 ある日彼は、自分が何者であるかの記憶すらないことに気づく。 監獄のような施設からの脱出は事実上不可能、奇妙な職員は対話もできず、どこか不気味なロボットのようで……。 サブロウは諜報担当のエリザ、戦略家のドック、メカニックのミッチと協力し脱出計画を立ち上げる。 脱走劇の末に彼が直面する、驚愕の真実とは? 鬼才・小林泰三の遺作となった脱獄SFミステリ。
  • 自堕落マンガ家と闇金ヤンキー(1)
    -
    パチンカスのクズ男・金田は、闇金屋・虎島に借金の取り立てで追われる毎日。そんな金田が遺作と思って描いたマンガ「うそつきなっちゃん」が大バズり!実はマンガ好きの虎島も「なっちゃん」に感動し、金田のプロデュースを買って出て…。金田と虎島の「人生、一発逆転」なるか!?
  • 妻と娘の国へ行った特派員
    4.0
    インドシナ情勢を的確にとらえ、繊細な視線で人間の生を見つづけた報道記者・近藤紘一。ノンフィクションの真髄を味わわせる著作と爽やかなまなざしは今も多くの読者を魅了してやまない。彼はサイゴン、バンコクの特派員として東南アジアの人々の喜怒哀楽や生活につねに関心を向け、ベトナム人の妻と娘を通じてこの地域との縁はいっそう深まったが、惜しくも四十五歳でガンに斃れた。複雑な国情と厳しい風土に生きる人々のダイナミックな姿を活写したこのエッセイ集は遺作となる。
  • 花咲くいろは~いつか咲く場所~ 第一話
    5.0
     専門学校を経て職に就き、それなりには充実した日々。とはいえ、スイに見送られて湯乃鷺をあとにして以来、緒花はいまだ喜翆荘を訪れることができていない。喜翆荘を復活させる手立てがさっぱりわからないからだった。  しかし、緒花の気づかぬところで、気鋭の写真家だった亡父・綾人の遺作が、喜翆荘と湯乃鷺温泉街に、思いもよらぬ風を吹き込んでいた……。

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  • 肖像画【タテヨミ】プロローグ
    無料あり
    -
    全86巻0~67円 (税込)
    18世紀を代表する画家「ウィップ・ヴァラマール」の遺作として残された絵画「ザベス・ヴァン・クレイトンの肖像画」 世界5大名画として知られるこの肖像画をめぐり論争が続いたのだが… 時は18世紀ヨーロッパ。引退後晩年を田舎で暮らしている「ヴァラマール」にある日クレイトン伯爵から一通の依頼状が届く。17歳を迎える娘「ザベス」の誕生日プレゼントに肖像画を描いて欲しいと… しかし「ヴァラマール」は病気を言い訳に弟子の「ハリー」を代わりに行かせるのだが…

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  • 復讐とは気づかずに【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    シャーロットの父親は生前画家として活躍していた。その遺作展で、父の最後の作品である裸婦画を購入したのは、イタリアの実業家ジェイクだった。褐色の肌、端正な顔立ち、たくましい肉体…信じられないほど魅力的な彼に、シャーロットはたちまち恋に落ちた。だがジェイクには別の狙いがあった。――じつは裸婦画のモデルはジェイクの義妹で、シャーロットの父のあとを追って自殺をしていたのだ。残酷な復讐を胸に秘め、ジェイクはシャーロットをデートに誘った…!?

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  • 愛と疑惑の宮殿【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    画廊に勤めるソフィアは、ある男性と出会い衝撃を受けた。亡き父が描いた肖像画のハンサムな青年そっくりだったのだ。スティーブンと名乗る彼は、偶然にも翌日、父の遺作展を開催中の画廊に現れた。そしてソフィアが絵画修復の技術者だと知ると、自分の住むベネチアの宮殿へ来て絵画を見てほしいと強引な誘いをかけてきた。夢のような話にソフィアは舞い上がったが、スティーブンが彼女に近づいた本当の目的を、その時ソフィアは知るよしもなかった。

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  • 疼愛、うらはら【特別版イラスト入り】
    3.5
    亡き義父の遺作を守るために負債を背負い、売春を強要されていた凪を助けてくれたのは、耀一郎という日本名を持つ美貌の英国貴族、グランデール伯爵だった。だが男は、凪の素性を知るや紳士的だった態度を豹変させ――「その瞳に私以外の存在をうつすことは許さない」――すべてを支配しようとする嵐のような激情に、凪は困惑するばかりで……? 同時収録は甘々番外編『ピータラビットの住む国で』in英国
  • 愛と疑惑の宮殿
    3.0
    画廊に勤めるソフィアは、ある雨の夜、ひとりの男性に出会い、彼の顔を見たとたん、衝撃に打たれた。亡き父が描き、ソフィアに贈ってくれた肖像画の、ハンサムな青年の顔にそっくりだったのだ。その男性は翌日、父の遺作展を開催中の画廊に現れた。彼はスティーブンと名乗り、ソフィアの絵画修復の技術を知ると、自分が住むベネチアの宮殿にある絵の鑑定と手入れを頼んできた。まるで夢のような話に、ソフィアの体を喜びの熱い興奮が駆けめぐる。気になるのは、スティーブンの連れの美貌のイタリア人女性。彼女がソフィアのベネチア行きに不賛成なのは明らかだった。
  • 愛と疑惑の宮殿
    完結
    2.0
    画廊に勤めるソフィアは、ある男性と出会い衝撃を受けた。亡き父が描いた肖像画のハンサムな青年そっくりだったのだ。スティーブンと名乗る彼は、偶然にも翌日、父の遺作展を開催中の画廊に現れた。そしてソフィアが絵画修復の技術者だと知ると、自分の住むベネチアの宮殿へ来て絵画を見てほしいと強引な誘いをかけてきた。夢のような話にソフィアは舞い上がったが、スティーブンが彼女に近づいた本当の目的を、その時ソフィアは知るよしもなかった。
  • 藍の書
    5.0
    辻麻里子氏の遺作(未完)! 夢とヴィジョンを通して見えてきたものとは? ユングの『赤の書』にも比すべき書 2017年に宇宙に帰った辻麻里子氏の遺作を遂に刊行。 2010年12月14日に見た夢の中でガイド的存在から、「お前がやることになっている」と、本書を書くように告げられます。その理由は、辻氏が「すべての次元を行き来でき、多次元の扉を開ける鍵を持っている“自由度が高い電子”」だから。 乗り気ではなかった辻氏ですが、導かれるようにヨーロッパへ。 ストーン・ヘンジやトールの丘、スイスのアインシュタインが住んだ家、ユング研究所を訪れ、数々の啓示的なハプニングに見舞われつつ、夢で見聞きしたことが、現実とリンクし「夢の領域を探検するもの」辻氏ならではの展開をしていきます。 『22を超えて行け』シリーズが「魂の夜明け」を告げ、「魂の言語」のことを表しているとすれば、本書はその総括と、「魂の進化論」へと向かうもの。夢を通して、人類の集合意識と宇宙意識を真っ直ぐにつないでくれます。 夢の世界を探求することは、深い井戸に降りていくようなもの。そしてそこは、深い闇だといいます。それは、「自分のなかにも闇があることを認めないかぎり、宇宙の創造に加わることはできない。誰でもない、自分自身であり続けるために、人は光と闇を統合し続ける」というGの言葉を思い出させます。(『宇宙の羅針盤』下より) 誰もが深い井戸に降り、再び戻ってこられるように、「それでも生きてゆく」ように。辻氏はそのツールとなるものを残してくれました。 2019年の星の扉のテーマは、「意外な方向性を知る日」(『数字のメソッド』より)。 そこには、「目の前に次元の扉の渦巻きがあらわれて、簡単に流れに乗ることができる」と書かれています。宇宙は扉の前で待っているのです。 「私は、人間という経験をしている宇宙意識である。この大いなる存在は、宇宙が始まった瞬間から存在し、時空を超えて存在を続ける。そして、星の扉から見た2013年のテーマは覚醒である。2013年以降の世界は、じょじょに覚醒へと向かうのだろう。」 「私は生まれることなく、私は死ぬこともない。時は生まれることなく、時はなくなる(消滅する)こともない。時間は生まれず、時間はなくならず。最初からそこにはなく、あると思い込んでいただけだった。あると思っていた物質は全て幻。意識が作りだした幻だった。時の終わりに人は何を見るのだろう?という問いに対する答えは、時ははじめからないのだから、時の終わりはない。時はなかったと気がつくのだ。全ての時が同時に存在している。」(本文より)
  • 『明るい部屋』の秘密 ロラン・バルトと写真の彼方へ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ロラン・バルトの遺作であり写真論の最重要文献である『明るい部屋』。そこに織り込まれた謎めいた言葉に触発され、これまでに多くの論考が紡がれてきた。それらを集成することで、『明るい部屋』に潜在する秘密を解き明かす。

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  • 悪意
    4.0
    「トム」――夜中にかかってきた一本の電話、それは二十二年前に死んだはずの息子からのものだった。「レイン」――亡くなった著名な作家の遺作には、母国語での出版を禁じ、翻訳出版のみを許可するという奇妙な条件が付されていた。「親愛なるアグネスへ」――夫の葬式で久しぶりに会ったかつての親友、二人の交わす書簡はやがて……。デュ・モーリアの騙りの妙、シーラッハの奥深さ、ディーヴァーのどんでん返しを兼ね備えた、全5編の傑作短編集。
  • アクション・バイアス―自分を変え、組織を動かすためになすべきこと
    値引きあり
    4.3
    本当に未来を創り出す仕事をしているのか? あくせくしながらも、結局何も達成できていないのはなぜか? 真に行動力あふれる個人と組織を創り出すのに何が必要か? 「行動への飽くなき姿勢(アクション・バイアス)=意志の力」と目的達成へのメカニズムを解明した志ある個人とトップリーダーたちへのメッセージ。経営学の泰斗、故ゴシャール教授による世界標準のリーダーシップと経営の指南書、待望の新装版。 著名経営者・経営学者も絶賛! 「自らを見つめ、『自分の軸』を探し出す。リーダーシップを育むための最良の書」(LIXILグループ取締役代表執行役社長兼CEO 藤森義明) 「本気で変えるために挑戦し続ける。その覚悟のために読んでおきたい」(サントリーホールディングス代表取締役社長 新浪剛史) 「今は亡き、親愛なる友スマントラ・ゴシャールは、深淵で、責任感にあふれ、そして遊び心に満ちていた。発想に富み、人好きで、沈思黙考すると同時に、人を労わった。今でもスマントラは、世界の経営学において最も洞察力にあふれる語り部であり続けている。日本の経営者とビジネスパーソンに、彼の素晴らしい思想をもっと知ってもらえればと切に願う」(カナダ・マギル大学教授 ヘンリー・ミンツバーグ) 「スマントラ・ゴシャールは早く逝きすぎた偉大な思想家だ。彼の遺作である本書は、永く読まれるべき経営書だ。それは人と、人が創り出す行動が、いかに偉大な組織や社会の核となりうるのかのビジョンを示してくれる。本書は読者を鼓舞し、リーダーとしての成長に導いてくれるだろう」(ハーバード・ビジネススクール教授/学長 ニティン・ノーリア) 【主な内容】 概論 経営とは、実行し成し遂げる芸術である 第I部 意志の力を駆使して結果を出す 第1章 アクティブ・ノンアクションからの決別にあたって 第2章 エネルギーを引き出し、集中力を高める 第3章 モチベーションを超えて意志の力を追求する 第4章 ルビコン川を渡る 第5章 ノンアクションの三つの罠を克服する 第II部 行動する人々であふれる企業を育てる 第6章 目的意識を持ったマネジャーを育成する:組織の責任 第7章 組織の持つエネルギーを解き放つ 第8章 人々を行動に向けて解放する:リーダーに必要とされるもの
  • あっかんべェ一休 第壱巻
    完結
    4.5
    とんちで知られる一休宗純。 その人生は波乱にみちたものであった。 将軍、天皇、僧侶、侍、民衆…さまざまな身分の人間の思惑が混ざりあい、混乱を極める室町時代。 高貴な身分でありながら出自を隠し、真剣に悟りを目指す一休宗純は迷いながら懸命に生きる。 矛盾と不条理と苦しみに満ちた世間のなかで、どのように生き、そして死ぬのかを考えるきっかけとなる傑作。 アングレーム国際漫画祭遺産賞を受賞し、世界からの評価が高まる坂口尚。 その遺作となる本作は、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した幻の作品。 大判かつ高精細な印刷で、人生の指針を与えてくれる本作をお楽しみください。 第1巻で描かれるのは、愛する母の引き離されて仏門に入ることとなった一休の幼少期から、青年となり師匠である謙翁宗為との出会いと別れ。
  • 妖しの剣
    値引きあり
    4.0
    1巻330円 (税込)
    「この子は、魔に魅入られる」あまりの美しさゆえに、刀鍛冶・泰山のもとに預けられた紅丸。ある日、彼は名工である師が、死者の血を使って刀を打っているのを見てしまう! 成長し、領主・玄奘の小姓となった紅丸に、幼なじみの宗司が届けた師の遺作こそが、その妖刀だった!! 誰をも虜にする身体で、妖艶に男たちを魅了し、飢えたように血を求める紅丸を妖刀から救おうと、宗司は戦場へと向かうが・・・・・・!

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  • 在原業平殺人事件  新装版
    3.0
    早川明子は通称「在原業平の寺」十輪寺で大学助教授の細川和也と知り合い、彼の所属する文学部の新年会に誘われた。そこで出席者の一人が服毒死する。さらに長岡京跡でも遺体が……。派閥抗争か、学説の対立か、それとも教授の令嬢をめぐる愛憎劇か。山村美紗の遺作を西村京太郎が書き継いだ、ミステリー界二大巨頭伝説の合作。〈解説〉山前譲
  • ある日、僕が死にました
    3.0
    「涙がとまらない」と韓国中で話題となり、5か国で累計40万部突破したベストセラー小説。親友を亡くした少女が、遺作の日記を手にしたことで始まる喪失と再生の物語。
  • 家康に訊け
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    混迷の現代日本の舵取り役を、今、戦国武将に求めるとすれば、やはり信長か、はたまた秀吉か――否、水先案内人は徳川家康を措いてありえない! 資源に恵まれぬ地に生れ、人質生活を長く強いられた家康のサバイバル戦略を、独自のデータと「加藤史観」が解明する歴史エッセイ。伝奇小説『宇都宮城血風録』を加えた遺作集。
  • 遺作集 花見川のハック
    4.3
    俺はもうまもなく死ぬだろう…ガン宣告を受けてから覚悟の10年、残された日時に刻みつけるように小説を書いた作家・稲見一良。男らしいやさしさを追い求め、花見川の自然を呼吸し、ときに少年の憧憬さえ甦る。本作品集は、腹水がたまり、半身になりながら、虫の息で、原稿用紙に鉛筆をなでるように書いた遺作の数々である。死を目前にして、透徹したまなざしで、人生を見つめた珠玉の物語。人は、こうやって生き、こうやって死ぬ……。
  • 一休さんの道(上)
    -
    禅の道は、現実逃避の独善ではない。酒・狂歌・女を愛する禅僧・一休宗純は、南朝遺臣の反抗騒動や領民の一揆には命がけで周旋の労を取り、大地震、洪水、旱魃では難民救済に奔走し、実生活に根ざす禅修行を貫く。だが、一休の持論である禅僧の妻帯発言が、新たな紛糾の火種となる……。八方破れの修行で真の悟りを求める一休禅師が巻き起す、痛快人間ドラマ。円熟の筆が冴える著者の遺作の大長編。<上下巻>
  • 一休さんの門(上)
    -
    室町時代、臨済宗の風狂僧・一休宗純は後小松天皇の落胤ながら、富貴権門に近づかず、流浪の旅のうちに真の悟りを追い求める。貧しい庶民には慈愛と救いの手をさしのべ、足利幕府の圧政には得意の狂歌で立ちむかい、凶暴な無法者には力で懲らしめる痛快な修行生活。天衣無縫の自由人、一休禅師の生きざまをヒューマンな筆致で描く遺作長編。<上下巻>
  • 一週間
    4.2
    スパイMの奸計により逮捕され共産党から転向した小松修吉は、Mを追って満洲に渡り、終戦後、捕虜となる。昭和21年早春。ハバロフスクの日本新聞社に移送された修吉は、脱走に失敗した軍医の手記を書くよう命じられた。面談した軍医は、レーニンの裏切と革命の堕落を明かす手紙を彼に託した。修吉はこれを切り札にしてたった一人の反乱を始める……。著者の集大成。遺作にして最高傑作。
  • 移動祝祭日
    4.0
    1920年代、パリ。未来の文豪はささやかなアパートメントとカフェを往き来し、執筆に励んでいた。創作の苦楽、副業との訣別、“ロスト・ジェネレーション”と呼ばれる友人たちとの交遊と軋轢、そして愛する妻の失態によって被った打撃。30年余りを経て回想する青春の日々は、痛ましくも麗しい――。死後に発表され、世界中で論議の渦を巻き起こした事実上の遺作、満を持して新訳で復活。
  • 移動祝祭日――回想のパリ
    -
    ヘミングウェイは1921年から6年間、22歳から27歳という最も多感な時代をパリで送った。「もし、きみが、幸運にも、青年時代にパリに住んだとすれば、きみが残りの人生をどこで過ごそうとも、それはきみについてまわる。なぜなら、パリは移動祝祭日だからだ」これは彼が友人に語った言葉だが、それがそのまま遺作の本書のタイトルとなった。サン・ミシェル広場のカフェで、カフェオレを飲みながら、黙々と小説を書くヘミングウェイ…スタイン女史、エズラ・パウンド、ジョイス、フィッツジェラルドなどとの交流を通して、20年代のパリがよみがえる。

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  • いまこそ「小松左京」を読み直す
    4.0
    大規模自然災害、ウイルス・パンデミック、科学技術の進歩と限界――。驚くべき精度で現在を予見したSF作家の思索をたどる。 戦後日本を代表するSF作家として知られる小松左京。その作品は、大規模自然災害、ウイルス・パンデミック、科学技術の進歩と限界等、現在の私たちが直面し、未だ解決できない問題を先取りするかのようなリアリティを持っていることから、いまふたたび注目を集めている。彼は危機の予言者なのか? それとも――。 作家としての出発点『地には平和を』、日本SFのオールタイムベスト『果しなき流れの果に』、460万部超の大ベストセラー『日本沈没』、カルト的な人気を誇る『ゴルディアスの結び目』、未完の遺作『虚無回廊』等、小松の仕事を画期する代表作群を読み解き、時代を超える洞察の淵源をさぐる。小松左京を「SF作家」にとどまらない、戦後最大の知識人として捉えなおす試み!
  • いまこそ人生で大切なことは映画から学ぼう 小田原まちなか映画館の挑戦
    -
    幼いころから映画が大好きで、時間さえあれば映画館に飛び込むほど映画愛あふれる著者が、地元小田原の「街中(まちなか)」に自ら映画館をつくることに。やはり映画は映画館で観てこそ感動が大きいもの。本書では、映画館を子どもたちも集まれる場にしたいとの思いを綴っている。映画とは人生の師匠であり夢でもあるという、地方都市に生まれつつあるミニシアターでまちおこしを図る著者の「映画館をつくった理由」から、「不朽の名作」「人生と仕事に役立つ映画」など「おすすめ映画」までを語りつくした一冊。なお著者は、2023年10月に急逝、思いのつまった渾身の遺作である。
  • 忌野清志郎が聴こえる 愛しあってるかい
    5.0
    ◎多くの関係者の証言を元に綴った 清志郎ファン待望のノンフィクション!! ■名曲『2時間35分』を捧げた初恋の女性が 初めて明かした「幻の未発表曲」入り テープの秘密が、今、明らかになる!! 忌野清志郎が高校時代にRCサクセションとしてデビューした後、 苦悩と挫折、そして栄光をつかむまでの青春ストーリーを 多くの関係者の証言を元に綴ったノンフィクション。 初恋の女性に贈った未発表曲入りテープと ライナーノーツの秘話をはじめ、 初めて化粧をしたときの「屋根裏」の楽屋での様子、 遺作となった「夢助」というアルバムタイトルに 込められた言葉の意味など、 これまで世に出ていなかった話が数多く語られています。 清志郎を心よりリスペクトする作家による ノンフィクションの傑作です! 【目次】 第1章…トランジスタ・ラジオ ~裏切り続けるアーティスト 第2章…ぼくの好きな先生 ~大きな夢 第3章…スローバラード ~早熟ゆえの苦悩 第4章…まぼろし ~青春の蹉跌 第5章…ぼくとあの娘 ~隠された出生の秘密 第6章…雨あがりの夜空に ~胎動 第7章…よォーこそ ~沈黙の球場の中で 第8章…サマータイム・ブルース ~歌うことは抗うこと 第9章…激しい雨 ~人生は歌うに値する 終章…夢助
  • 伊良湖岬 プラスワンの犯罪
    -
    中学で同級生だったカメラマン野中の遺作展に出かけた十津川は、渥美半島・伊良湖岬で撮影された写真の中に、連続狙撃事件の容疑者水沼によく似た男を発見した。元自衛隊員水沼の購入した銃の線条痕が、二つの狙撃事件で使用された弾丸と一致していたのだ! 十津川と亀井は、姿を消したスナイパー水沼の足取りを追って伊良湖に向かうが、そこに第三の凶報が…。
  • 空蝉
    -
    若くして滅亡の美を視た人々の生を、静かな抒情に寄せて綴る、遺作「空蝉」。人妻と青年の禁じられた恋愛を描く、幻の処女作「晩夏」。未発表作「遁走曲」。生前に単行本未収録であった「交喙の嘴」「春の修羅」「掌の小説」……など10篇を収録。立原正秋の出発点と終着点を示し軌跡を伝え、その華麗な文学世界の真髄を凝縮した、異色短編集。滅びの美しさを謳う立原文学の原点と到達点が、ここにある!
  • 雨滴は続く
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    芥川賞受賞“前夜”の知られざる姿を描いた遺作 連載中に著者が急逝、刊行時に話題を集めた遺作が、三回忌を前に早くも文庫で登場。 2004年の暮れ、北町貫多は、甚だ得意であった。同人雑誌に発表した小説「けがれなき酒のへど」が〈同人雑誌優秀作〉に選出され、純文学雑誌「文豪界」に転載されたのだ。次いで、「群青」誌の編集者から、貫多は小説を依頼される。純文学雑誌に小説を発表することは、私淑してきた不遇の私小説作家・藤澤清造の“歿後弟子”たる資格を得るために必要なことであった。しかし、年が明けても小説に手を付ける気にはなれなかった。恋人を得たいとの欲求が、それどころではない気持ちにさせるのだ。貫多は派遣型風俗で出会った川本那緒子の連絡先を首尾よく入手し、デートにこぎつける。 有頂天の貫多は子持ちの川本と所帯を持つ妄想をする。ところが貫多は、取材に来た若い新聞記者・葛山久子に一目ぼれをしてしまう。小説家志望の葛山に貫多は自作掲載誌を送るが、その返信はそっけないものだった。手の届く川本と脈のなさそうな葛山、両者への恋情を行きつ戻りつしながらも貫多は「群青」に短篇、匿名コラム、書評を発表していく。そして渾身の中篇「どうで死ぬ身の一踊り」が掲載されたが、その反響は全く感じられなかった。同じころ、葛山からは返信が途絶え、川本にはメールが通じなくなり、前途に俄かに暗雲が立ち込めるのだった。 完成直前で未完となった、著者、最後、最長にして最高の長篇1000枚。巻末にヒロイン”葛山久子”による特別原稿を収録。 ※この電子書籍は2022年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 海辺の熔岩
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 東京美術学校に絵画を学び、二科展で樗牛賞受賞した洋画家であった著者によるエッセイ集(日本エッセイスト・クラブ賞)受賞作。カラー挿画も収録。 【目次】 ダ・ビンチ曰く 桜島 大王崎に打つ怒涛 波の画 巌 房総の画 青木と中村 海辺の村 中村彝回想 遺作 坂本先生にあった時 不安一 不安二 榛の畦みち 童顔の画家 寂寥 病友へ 疎遠 しっと 肉芽 入学試験 霊岸島 早稲田 戸山が原 空想と現実 美の起動 色彩 幻の泥仏 8ミリ礼讃 筑後柳河 美の創造 炎 ビル 聴き落とした話 乞食渡世 水の音 無限の空 暑さ 秋雨 秋の声と香 自然児 富士のあけくれ あとがき 挿画目次 曽宮 一念 1893~ 1994年。洋画家、随筆家、歌人。東京美術学校卒業。二科展で樗牛賞受賞。その後失明。随筆や狂歌を始める。 著書に、『曽宮一念作品集 第1-3輯』『いはの群』『すその 素描集』『夕ばえ』『裾野』『袖の中の蜘蛛』『榛の畦みち』『海辺の熔岩』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)『曽宮一念 現代作家デッサン集38編』『日曜随筆家』『泥鰌のわた』 『曽宮一念作品集』『東京回顧』『紅と灰色 画集』『火の山 画集』『白樺の杖』『夕ぐも 書画集』 『みどりからかぜへ』 『砂上の画 自選エッセイ集』『風紋 詩画集』『夏山急雨』『武蔵野挽歌』『雁わたる』『ニセ家常茶飯』『火の山巡礼』(大沢健一編)『画家は廃業 98翁生涯を語る』『九十九の店じまい 画文集』『雲をよぶ 詩歌集』(大岡信編)『へなぶり拾遺』『曽宮一念作品集』などがある。
  • 裏切りと嫉妬の「自民党抗争史」
    4.0
    騙す奴より、騙される奴が悪い。それが永田町のルールだ! 権力という魔物に魅せられた男たちが繰り広げる、裏切り、嘘、手の平返し、何でもありの抗争劇。自民党結党以来のライバル対決の裏側を膨大な取材メモから克明に綴る。永田町取材歴40年以上の筆者の遺作。
  • 運命がくれた愛 情熱の国の人
    3.0
    エストレリャは友人の遺作映画の宣伝にカンヌへとやってきた。映画の買いつけに来た関係者に上映権が売れれば、過酷な状況に置かれている多くの子どもたちを救えるのだ。だが必死の思いは、無惨にも踏みにじられる。カルロという初対面のイタリア人男性の見当違いな侮辱によって。
  • エイリアン・アブダクションの深層
    -
    「エイリアン・アブダクション」の深層! ピューリッツァー賞受賞者/ハーバード大学医学部教授、 ジョン・E・マックの遺作 10年にわたった「エイリアン・アブダクション」研究の集大成! 632ページ!! 意識の変容と霊性の進化に向けて *「エイリアン・アブダクション」(宇宙人による誘拐) 「本書は新たな地平を開いた。信じがたいトピックに関する信頼すべき研究。」 カリフォルニア大学デービス校・名誉教授、アルバート・A・ハリソン博士 「アブダクション体験が、少なくとも最初はどれほどトラウマ的なものであっても、私が共に研究した体験者たちの全員が実質的に、その中に霊的な力、または人格的な変容をもたらす潜在的な力を見出している。」 「最初に強調しておきたいのは、本書で私はエイリアン・アブダクション現象の物質的な現実性、つまり、人間型生物(humanoid beings)によって人々が連れ去られ、何らかの種類の空間の中で様々な行為やコミュニケーションが行なわれると言われるその報告が、物質現象として文字どおり真実であるか否かを明確化しようとしているのではない、ということである。」 「エイリアン・アブダクション現象は、臨死体験や、ミステリー・サークル、多くの種類の幽霊現象、ヒーリングの説明しがたい力、そして超心理学など、私たちの地上的現実を支配している三次元宇宙を超えた宇宙的リアリティが存在することを私たちに認めるよう強いる、多くの現象の一つである。 これらの領域には、それにアプローチする方法が様々であるのと同じく多くの名前があるようである。『内在秩序【暗在系】』『不可視の世界』『他次元』』トランスパーソナル』または『ダイモン的現実』などはその例である。」 「なぜこの研究がハーバード大学当局、そして学界(他分野も含め)の正統派からそれほど疎まれたかは理解に難くありません。UFOや宇宙人それ自体が公式には『存在しないもの』とされているのに、それに誘拐されて様々な体験をしたなどとは狂気の沙汰で、控えめに見てもそんなことを言う人たちは精神病の類に違いないと(世間の人たちは概してもっと柔軟な見方をしていますが)、正統派の科学的合理主義者たちは考えた、あるいは「考えたかった」からなのでしょう。」 「本章では、アブダクティたちがエイリアンたちから受け取った情報をどのように報告しているか、このコミュニケーションの性質はどのようなものなのか、そしてそれが彼らの意識と活動にどんな影響を与えているか、それを見てゆきたいと思う。 この分野のすべての研究者が同程度に生態学的な次元の重要性を強調しているわけではない。UFOアブダクション現象の地球救済的次元の確実性についての私の確信は、体験者たちが地球の生命に対する危険について受け取り、伝えるメッセージの鮮明さと力強さから引き出されたものである。」 (以上、本文より) (目次)より抜粋 第1章 アブダクション:ネクスト・ジェネレーション 第2章 このような現象をどう研究するのか 第3章 それは「リアル」なのか?だとすれば、どのように 第4章 光、エネルギー、振動 第5章 地球を守る 第6章 ハイブリッド・プロジェクト 第7章 シャーマン、シンボル、元型 第8章 バーナード・ペイショット 第9章 セコイア・トゥルーブラッド 第10章 ヴサマズル・クレド・ムトワ 第11章 トラウマと変容 第12章 源泉への帰還 第13章 関係:目を通じてのコンタクト 結論 立ち現われる全体像
  • 笑顔と、生きることと、明日を 大林宣彦との六十年
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 忘れえぬ人、大林宣彦の思い出。 妻が語る映画人生、そして別れ。 「今こそ、いろんな、 いろんな話がもっとしたかった」——山田洋次 映画を心から愛し、作り続けた大林宣彦監督が2020年に世を去って3年半。 監督の最愛の理解者で、プロデューサーとして62年ともに歩んだ妻が、その映画人生、多くの人に愛された素顔を語る。 監督との成城大学での出会い、恋、自主映画作りの日々、CMディレクターから映画へ。「転校生」「時をかける少女」などの尾道三部作を始め、3・11以降、作風が変わった戦争三部作「この空の花―長岡花火物語」「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」や、遺作「海辺の映画館―キネマの玉手箱」に込めた戦争反対への強い思い——。 盟友・山田洋次監督、大林映画最多出演の女優・入江若葉と大林恭子の対談2本収録。 小津安二郎、黒澤明、角川春樹、大森一樹監督らの映画好き必見の逸話も満載。 聞き手・朝日新聞編集委員 石飛徳樹。 「笑顔と、生きることと、明日を」は、亡くなる一ヶ月前、入院中の監督に何か持ってきて欲しいもの、あるかしらと聞いた時の監督の言葉です。その夜、私はひと晩中涙とまりませんでした。 (あとがきより)
  • エンドロール
    3.0
    『時空犯』でリアルサウンド認定2021年度国内ミステリーベスト10第1位に輝いた著者の、待望の長編! 202X年。新型コロナウイルスのせいで不利益を被った若者たちの間で自殺が急増する。自殺者の中には死ぬ前に自伝を国会図書館に納本するという手間をかけている者がいた。その数200人。共通するのは陰橋冬という自殺をした哲学者の最後の著書と自伝を模倣するということ。 早世したベストセラー作家・雨宮桜倉を姉に持つ雨宮葉は、姉が生前陰橋と交流があり、社会状況の変化から遺作が自殺をする若者を肯定しているという受け止められ方をしてしまったという思いから、自殺を阻止しようとするが……。
  • 沖縄・福建交流顛末記-その舞台裏を語る-
    -
    沖縄県発・おきなわ文庫シリーズ第14弾 「沖縄の歴史・文化を広くアジアから見つめなければならない、沖縄とアジア、とくに中国との交流を活発にしよう、といった課題が叫ばれ実践され始めている。そして、着実に成果をおさめる状況が生まれつつある。こうした動きをその背後においてしっかりと支えてきたプロモーターが本書の著者・高橋俊和氏である。文化人類学を専攻し、豊富な知識と卓越した実務能力を身に付けた著者はツアーコンダクターであると同時に「旅行人類学」をめざすロマンの学徒でもある。その著者が、熱い思いを抱いて沖縄と関わり活動してきた軌跡を中間報告としてまとめたのが本書である。-1991年紹介文」 著者は沖縄と福建のツアールートを日本で最も早く開拓した一人である高橋俊和氏。途中肺気腫を発患いながらも中国や沖縄の仕事を精力的にこなし全うした。中国にのめり込み、沖縄文化にのめり込んだ著者が残した遺作が初版から20数年の時を経て電子書籍として復刻!
  • カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦
    3.8
    頬に傷痕のあるお吉は押しも押されぬお狂言師。お小人目付けの日向新吾と互いに想い合う仲だが、日向には縁談が持ち上がる。弘化五年、赤坂御門外での事件から、将軍の寵愛をほしいままにしているお琴の様方をめぐる、女子同士の色模様という、面妖な企てが浮かび上がってくる。はたしてお吉の想いは届くのか、そして大奥の謀議は明かされるのか。文字通り我が身を削って書き継いだ著者渾身の遺作、抜群の面白さ。
  • 小津安二郎の喜び
    -
    小津映画の代名詞とも言える「ロー・ポジション」に据えられたキャメラは、悠久の静けさを帯びた〈永遠の現在〉を捉え続けた──『学生ロマンス 若き日』(昭和4年)から遺作『秋刀魚の味』(昭和37年)まで、現存する全37作品を一貫したまなざしの下で読み解いていく喜び。本書を読み終えたなら、その人は小津作品だけが達成しえた驚異の地平を目の前にするだろう。映画を愛するすべての者に贈る渾身の1冊!
  • 男たちのゲームセット 巨人・阪神激闘記
    4.8
    1973年のプロ野球セ・リーグ。長嶋、王がまだ現役で巨人のV9達成がかかった年だった。巨人のライバルである阪神は、エース江夏、主砲に田淵を擁し、V9を阻もうと燃えていた。巨人と阪神の優勝争いは、直接対決の最終戦までもつれこんだ。このプロ野球史上まれにみる一年の、選手そして監督、コーチなどそれぞれの動きにスポットを当て、激闘の裏にある男たちのドラマを描き出す。山際淳司の遺作となった最後のスポーツ・ノンフィクション。
  • おどるでく 猫又伝奇集
    3.7
    1巻1,320円 (税込)
    室井光広とは誰だったのか? 誰でもない。宇宙を吹き渡るコトバの元気(げんき)、天籟(てんらい)だった。 ――辻原登 こんな凄い小説が書かれていたことに驚きました。 生きる悲しみが言葉の奥底に繋がっていることを知りました。 貪るように読みました。 ――町田康 カフカ、ボルヘス、ジョイスといった先達を読み/書くことを通して、日本という「辺境」から世界文学の最前線へ。詩と小説と批評の三位一体を追求した現代文学最高の精華が、ここに再生する――。 辻原登氏 町田康氏 多和田葉子氏 推薦! 表題作は第111回芥川賞(1994)を受賞しながらも、その余りに独特な内容と形態によって「はたしてこれは小説なのか?」と賛否両論を巻き起こした伝説の傑作。そのほか、著者の故郷・南会津を舞台にした関連作を「猫又」サーガとして初集成/初文庫化。 古今東西の博識を呼び込み、「言語」と「小説」そのものの謎を探究する室井光広の目眩くテクストによって、日本語文学は何を目指し、何を実現したのか。 遺作『エセ物語』へのイントロダクションともなる、まさに「室井入門」として最適な一冊。 今こそ、時代は室井光広に追いつくことができるか――? 【目次】 [本編] 猫又拾遺(1991) あんにゃ(1992) かなしがりや(1993) おどるでく(1994) 大字哀野(1994) 和らげ(1996)(初書籍化作品) [巻末資料] 単行本版あとがき(1994) 万葉仮名を論じて『フィネガンズ・ウェイク』に及ぶ(1994) インタビュー 室井光広氏と語る(1995) 巻末エッセイ=多和田葉子「海に向かえ山に向かえ言葉に向かえ」 解題=川口好美 《あらゆる翻訳は最終的に原作の行間にただようおどるでくを読者の心底にうつすことを目的とするといっていいだろう。そのうつし方は、病気をうつすようにしてなされる。私は再度キリシタン版の中にうつし方の現場をさがしにゆく。おどるでくをうつされるのを好む人は何よりも「写す」行為をいやがらないと露文氏はいっている。》――表題作より
  • 怪異雛人形
    -
    連続殺人の犠牲者は、みな雛人形を抱えていた。名人人形師の遺作という五体の人形には、どんな秘密が隠されているのか。日ごろ子どもに手習いを教える異色の同心いろはの左近は、この謎をどう解く?推理小説の手法も鮮やかな表題作をはじめ、般若面をつけた生首の怪を追う『鬼面三人組』、刺青を彫った死体ばかりが盗まれる『美しき白鬼』など、巨匠の抜群の小説技巧を示す初期捕物帳七作を収録。
  • 開高 健 電子全集17 耳の物語/珠玉
    値引きあり
    -
    さまざまな「音」の記憶を通じて、自らの人生を綴ったオリジナリティ溢れる自伝、『耳の物語 破れた繭 』、『耳の物語 夜と陽炎 』。 草の呼吸、虫の羽音。 焼夷弾の無慈悲な唸り。焼跡を流れるジャズのメロディ。驚きとともに聞いた「できたらしい」という女のひと言などなど、大阪に生まれてから大学を卒業するまでの青春時代を、《音》の記憶によって再現している、オリジナリティ溢れる自伝。日本文学大賞を受賞作。 その他、アクアマリン、ガーネット、ムーン・ストーン、3つの宝石に托して語られる、遺作となった『珠玉』や、晩年の傑作純文学『赤い夜』、『一日』の3作品を収録しています。 【収録数】4本 付録:開高健ゆかりの編集者による回顧談など4点
  • 海炭市叙景
    値引きあり
    4.2
    北の町に暮らす人々を描く悲運の作家の遺作 「海炭市叙景」は、90年に自死を遂げた作家、佐藤泰志(1949-90)の遺作となった短編連作です。海に囲まれた北の町、「海炭市」(佐藤の故郷である函館市がモデルです)に暮らすさまざまな人々の日常を淡々と描き、落ち着いた筆致の底から、「普通の人々」の悲しみと喜び、絶望と希望があざやかに浮かび上がってきます。この作品が執筆された当時はいわゆる「バブル」時代でしたが、地方都市の経済的逼迫はすでに始まっていました。20年の歳月を経て、佐藤泰志が描いたこの作品内の状況は、よりリアルに私たちに迫ってくると言えます。 函館市民たちが主導した映画(熊切和嘉監督・加瀬亮、谷村美月、小林薫、南果歩などが出演)の公開は2010年12月。映画化をきっかけに、心ある読者に愛されてきた幻の名作が、ついに電子書籍となって登場!

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  • 神楽坂
    -
    1巻110円 (税込)
    【矢田津世子】女性視点から書かれており、まさに女流作家と呼ばれるにふさわしい。川端康成から女優になるように勧められたほどの美貌の持ち主。文章力を兼ね備えた女流作家として人気を集めた。坂口安吾の恋人とされる。「女心拾遺」若い頃から放蕩三昧だった70歳近い唐沢。そんな夫を諦めといたらなさと自分を責めてきた妻。しかし若い女中との関係を知ると複雑な嫉妬心がわき起こる。「神楽坂」第3回芥川賞候補。神楽坂に住む高利貸しの馬淵。本妻と妾、その周りの女達。人物たちの生き生きとした心情、思惑、哀しさを描いた作品。「く女抄録」寿女はせむしであった。刺繍の才能を見いだされ師匠のもとで修行するが、若くして死んでしまう。その遺作は傑作であった。不幸な女の人生を繊細に情感豊かに描いた作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 梶原一騎人生劇場 男の星座(新装版)1
    完結
    -
    全9巻550円 (税込)
    昭和二十九年十二月二十二日、木枯らし吹くここは東京蔵前国技館に一万五千余の大群衆が詰めかけていた!(文中引用)。日本にプロレスブームをもたらせた英雄力道山と当時の日本柔道界の王座に君臨した木村。かつてタッグを組み強豪シャープ兄弟を駆逐した朋友が真剣勝負の決闘試合を迎えていた。 柔道界のトップであるメンツからこのまま力道山の引き立て役で終わりたくない木村からの力道山への果し状は、ゴングが鳴ったたった10分後に力道山の圧倒的な空手チョップの連発で血まみれでマットの沈んだ木村の無惨な姿で結末を迎えてしまう。 突然観客席から大きな声で力道山に、勝負を所望する男の声が館内に響いた。 それは若き日の大山倍達その人であった。拓大で木村の後輩であった大山は、大敗に喫した先輩の姿に耐えきれず、力道山に声をあげたのであった。そして、その場にはまだ高校生の作者梶原一騎が格闘技の三大怪物を目の当たりにし茫然となっていた。 ここから日本格闘技の歴史は始まり、作家梶原一騎の劇画人生もスタートするのであった。 いかにして梶原一騎は唯一無二の劇画作家になり得たのか? 巨星梶原一騎の遺作であり、自伝でもある梶原漫画の集大成。 多くの格闘家、著名人が物語に実名で登場、衝撃のノンフィクションエンターテイメント作品。
  • 神々の乱心 上
    4.0
    1~2巻683~733円 (税込)
    昭和初期を雄渾に描く、巨匠最後の小説。 満洲と日本を舞台に描いた未完の大作千七百枚 2018年3月、NHK『100分de名著』でも取り上げられる、松本清張渾身の遺作! 昭和八年。東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。 特高課第一係長・吉屋謙介は、自責の念と不審から調査を開始する。 同じころ、華族の次男坊・萩園泰之は女官の兄から、遺品の通行証を見せられ、月に北斗七星の紋章の謎に挑む。
  • 【合本版】うらはらシリーズ
    3.8
    亡き義父の遺作を守るために負債を背負い、売春を強要されていた凪を助けてくれたのは、耀一郎という日本名を持つ美貌の英国貴族、グランデール伯爵だった。だが男は、凪の素性を知るや紳士的だった態度を豹変させ――「その瞳に私以外の存在をうつすことは許さない」――すべてを支配しようとする嵐のような激情に、凪は困惑するばかりで……? 同時収録は甘々番外編『ピータラビットの住む国で』in英国/由緒正しきイギリス名家の血筋と、類稀なる美貌を誇る青年貴族・カイル。傲慢なまでに気高い彼がこの世でたったひとつ、思い通りにならないもの それは、従兄弟であるグランデール伯爵の執事、天羽の存在だった。幼いころ出会った日から、一途に天羽を慕うカイルの強い執着とはうらはら、冷然な彼と身体だけの関係が続いていた。そんなある日、2人の関係を覆す大事件がおこり・・・
  • 贋作師
    3.8
    生き過ぎた――この言葉を残して日本洋画界の大御所は自殺した。遺作の修復を依頼された成美は、彼の弟子となるため彼女のもとを去った美大時代の恋人の死に疑問を抱くようになる。危険をかえりみず、真相を究明する成美。彼女の心の中にあるものは、美術界のタブーヘの挑戦なのか、昔の恋人への愛なのか!?
  • キミが誘う境界線1 そのナマクラはよく斬れる
    4.0
    超常的存在や遺物を狩ることを目的とする組織セメタリー。ジンが現場で出会った少女ヨミが持つ刀「鉄舟の遺作」を巡り〈斯界の剣轟〉との戦いが始まる。刀に隠された秘密とは? 異能力が交錯する剣劇アクション!
  • 「君たちはどう生きるか」を読み解く : あるジャーナリストの体験から
    -
    漫画化作品の大ヒットで脚光を浴びた古典的名作。 1937年治安維持法下の検閲をくぐり抜け公刊された児童書で、 吉野源三郎さんは何を伝えたかったのか。 出版ジャーナリストとして活躍した著者が名著を駆使して読み解いた遺作。 (本書は2018/12/17に大月書店より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 君と、眠らないまま夢をみる
    3.7
     高校生になった智成の日常は少し変わっている。死者が見えるのだ。吹奏楽をやめ、早朝バイトをする智成は、夜明けには消えてしまう彼らとの、この静かな時間が好きだった。  だが、親友の妹・優子との突然の再会がすべてを変える。 「文化祭で兄の遺作を演奏する手伝いをしてくれませんか」手渡されたそれは、36時間もある壮大な合奏曲で――。  兄を失った優子。家族と別れられない死者。後悔を抱える智成。凍り付いていたそれぞれの時間が、一つの演奏に向かって、今動きはじめる。  「主人公たちの幸福を願わずにはいられない、愛おしい物語」(三上延)、 「これは小説でしか表現出来ない音楽だ。最後の別れはキラキラと輝いていた」(佐野徹夜)――感動と推薦の声!  「さよなら」ができない、すべての人に届けたい感動の青春小説。応募総数4,355作品から選ばれた第27回電撃小説大賞の《メディアワークス文庫賞》受賞作!
  • 君の横顔…文学少年
    -
    小林純一はノートを書き写しながら、隣の席に座る笹田亜樹を見つめていた。 彼女は学校一の美少女でありつつも澱んだ空気を感じる女だった。 ある日、彼女は純一にお願いしたいことがあると言ってきた。それは太宰治の遺作「グッドバイ」になぞらえたとんでもないお願いで……!

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  • Guitar magazine Archives Vol.6 ウェス・モンゴメリー
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 *著作権の都合により、印刷版に掲載されている「今度こそ絶対ウェスを弾く!」、「ギター・スコア『GM SELECTIONS』Wes Montgomery Special」の楽譜は電子版に収録しておりません。 *この電子書籍は固定レイアウト方式で作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末での閲覧に適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ギター・マガジン40年以上の歴史で行なった ウェス・モンゴメリー関連特集の総集版! ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジなど、ギター・マガジン42年の歴史の中から特定のギタリストの特集/記事をアーカイブし、再編集を加えた総集版ムック、"Guitar magazine Archives"シリーズ。その第6弾となるのはジャズ・ギター史上最大の巨人ウェス・モンゴメリー。 注目記事はなんと言っても新規収録のインタビュー2本! 1本目は、1963年にウェスが初めてストリングスのオーケストラと共演したアルバム『Fusion!』についてで、ウェス本人が「最高のものができた」と手応えを語っている。ウェスの中では超人気盤というわけではないこの『Fusion!』だが、極上のメロウなプレイを味わえる傑作なので、本記事と一緒に改めて聴き返してみるのもいいだろう。 そして2本目は、遺作となったアルバム『Road Song』レコーディング直後のもの。一般的に「コマーシャル路線」と呼ばれるこの時期、ウェスがどんなイメージで新しいスタイルに挑戦していたのかがわかる内容だ。その他、駆け出しだったインディアナポリス時代のストーリーや、晩年のA&M期の考察、完全ディスコグラフィなども新たに収録している。 また、本書と連動する形で、ギタマガ監修によるウェス・モンゴメリーのコンピレーション・アルバム『バラッズ&ブルース』が発売中。合わせてチェックしてほしい。
  • 空中の選択
    5.0
    「おもしろい人生だった――」漁船でひしめき合う〃海の銀座〃で、一枚のメモ紙が、腐乱死体から見つかった。身元は、かつてS商事でベトナムに赴任して以来、消息不明となっていた秋元厚朗だった。誘拐? 逃亡? そして自殺? しかし、空白の21年間には、戦うことで自分を見つけようとした男の意外な事実が眠っていた――。航空小説の第一人者が贈る感動の遺作。
  • 栗本慎一郎の全世界史 ~経済人類学が導いた生命論としての歴史~
    -
    1巻1,738円 (税込)
    「パンツをはいたサル」以来,幅広く活躍してきた栗本慎一郎氏がライフワークにしてきた世界史の再構築。栗本氏は本書を事実上の遺作として,本気で世に問う最後の作品として位置づけ,出版する。西欧と中国の偏った史観に依拠してきた従来の日本の歴史学を一掃させることで浮かび上がってくる真実の歴史像を,全ユーラシアの生きた歴史,新しい歴史の教科書として世に問う一冊になる。前著「ゆがめられた地球文明の歴史」で展開した歴史論をさらに拡大発展させ,読者の要望の多かった日本史についても幅広く著述している。栗本氏が「意味と生命」以来展開させてきた,独自の生命論についても披瀝。文字通り,集大成となる一冊。
  • グッド・バイ
    -
    1巻110円 (税込)
    太宰治の未完の遺作。内容はユーモラスで面白く評価は高く、非常に惜しまれる作品。洒落男の田島は妻がありながら10人もの愛人がいる。なんとかすべての愛人と別れようと画策する。そこへとびきりの美人が現れて……。
  • 決定版!学園美少女エロゲーベストセレクト ノスタルジー編
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 話題の学園美少女エロゲーを振り返る! 歴代の学園美少女エロゲーの中でも、 1982~2001年代に発売された作品を厳選してお届けします! [目次] CHAPTER.1 学園美少女ゲームvol.1 1982-1991年代 CHAPTER.2 学園美少女ゲームvol.2 1992-2001年代 本書では、「天使たちの午後」「天使たちの午後Ⅲ~リボン」 「グラムキャッツ」「きゃんきゃんバニー」「沙織 美少女たちの館」 「同級生」「月姫」「亜紀子プレミアム・バージョン」 「こうかん日記」「悦楽の学園」「下級生」「遺作」「鬼作」など 実にバラエティー豊かに紹介! 全ページカラーで実際の”ムフフ画像”をたっぷり掲載しているほか メーカーや発売日、さらには 「シナリオ」「グラフィック」「H度」「キャラクター」などのチャートもあり。 懐かしの学園美少女との再会を楽しむだけでなく エロゲーマニアの資料としても役立つ1冊です。 ※本書は「決定版!学園美少女エロゲーベストセレクト」(2021年12月)を分冊したものです。
  • 決定版! 名所江戸百景(歌川広重が描いた 江戸の原風景119図)
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 図絵119枚と表紙目録、合計120枚の傑作浮世絵シリーズを完全収録! 江戸の名浮世絵師、歌川広重の遺作であり代表作となった伝説の傑作『名所江戸百景』。 四季折々の江戸の風景が、大胆な構図と斬新な手法によって切り取られた世界に類をみない見事な表現。 その完成度は浮世絵史上随一といわれています。 発行当初から江戸市民の評判を呼び、大ベストセラーになっただけでなく、当時ヨーロッパで流行していたジャポニズムの代表作として、ゴッホやモネ、ホイッスラーなどの西洋画家たちにも多大な影響をあたえました。まさにクールジャパンの先駆けとなった作品なのです。 美しい江戸の街並み、清らかな水辺、力強く躍動する動植物、労働する人々、行楽する人々、遠くそびえる富士山……。 この作品集に活写された江戸の名所風景は現代人の私たちを深く感動させてくれます。 日本人の原風景がそこに描かれているのです。 この作品集は江戸を襲った安政の大地震の後に描かれました。 広重は復興の願いを込めて、江戸の名所風景や人々の息づかいをこの『名所江戸百景』に写しとっていったのでしょう。 今では失われてしまった江戸の風景や人々の息づかいが臨場感をもって伝わる傑作浮世絵の数々を、心ゆくまでご堪能ください。
  • 剣は道なり 上
    完結
    -
    全2巻550円 (税込)
    剣は道なり 道は心なり 「あしたのジョー」「巨人の星」「タイガーマスク」など昭和を代表する作品を生み出した偉大な漫画原作者・梶原一騎の遺作がデジタル版になって蘇る。 名作「夕やけ番長」でコンビを組んだ梶原一騎、荘司としおが再びタッグを組んで贈る幕末期の剣劇巨編。 主人公の榊原健吉をはじめ幕末から明治にかけて実際に活躍した剣士が多数登場する。どんな相手でも引き分けにし、勝敗をつけない剣士・男谷精一郎に会った榊原健吉は、その生き様に惹かれていく。 (初出:1972年 「週刊少年チャンピオン」)
  • ゲゲゲの不思議草子/水木しげるの日本霊異記他 水木しげる漫画大全集
    -
    <「水木しげる漫画大全集」FINAL SEASON!> 「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」といった代表作はもちろん、幻の貸本や新聞掲載の1コマ漫画まで、あらゆる水木漫画をコンプリート。未収録原稿や、カラーイラストなども余すことなく収録した唯一無二の完全版をお届けします。京極夏彦責任監修『水木しげる漫画大全集』第3期全35巻刊行開始!! 『水木しげる漫画大全集』(2010-2016)、第3期、第15回配本。 ★収録作品 「ゲゲゲの不思議草子」「水木しげるの日本霊異記」「怪画談」 ★解説「水木先生と『霊と怪』」多田克己(妖怪研究家) ★初出一覧 ★付録「茂鐵新報」3-31号(通巻99号) ・ある日の一言「“好き”と“欲”でね(笑)」 ・解題「ゲゲゲの不思議草子/水木しげるの日本霊異記」他 (ほか) 『御伽草子』と『日本霊異記』、古くから伝承されてきた日本の説話集の中より、「オモチロイ!」と水木サンの琴線に触れた、選りすぐりの奇妙な物語を漫画化! さらに、水木先生の遺作となった、「怪画談」を収録。 ★解説「水木先生と『霊と怪』」多田克己(妖怪研究家)
  • 恋も愛も知らないまま
    4.0
    情熱に身を任せる喜びを初めて知った夜。忘れられなかったあの人が今、ここにいる。 「ザンダー……」アラナは友人の招待で訪れた由緒ある邸宅で、苦い一夜の恋の相手と再会した。1年前、襲われかけたところを助けてくれたハンサムな実業家、ザンダーの魅力に抗えず、彼のペントハウスで純潔を捧げた。けれど翌朝、身分違いの恋が怖くなって逃げ出したのだ。まさか彼が覚えているはずもない。1年前に彼の寝室から逃げ出した、臆病な娘のことなど……。ところが、巨万の富を持つ彼はアラナが勤める会社を買収し、あろうことか新しい上司として赴任してきた! ■2017年11月に惜しまれつつ亡くなった、ハーレクイン・ロマンスの大人気作家サラ・クレイヴンの遺作をお贈りします。ドラマチックかつ流麗な筆致で描かれる、ヒロインの愛と哀しみ、そして熱情。世界中の読者を魅了した実力派の逸作をご堪能ください。
  • 小山コータローの遺作イチ 1
    -
    ウェブ上に次々とギャグマンガを挙げているギャグマンガ作家「小山コータロー」の作品をあつめました。これが遺作になるかもしれないという心持ちで、余すことなく集めました。
  • ゴダール革命〔増補決定版〕
    -
    いつ炸裂するかわからない時限爆弾として映画があるとするならば、ジャン=リュック・ゴダールの作品はいかなる条件のもとにそうであるのか、あるいはそうでないのか。映画批評的/映画史的差異を捉えた者だけに現れる問題が存在する──。最初の長編『勝手にしやがれ』から遺作『イメージの本』まで、稀代の映画作家が置かれ続けた孤独。撮ることと観ることとのいまだ決着のつかない闘争の場に対峙してきた著者は、「映画はもはやゴダールなど必要としていない」と断じる勇気を持てと訴える。新たなる孤独の創造のために。ゴダールへのインタヴューなどを再録増補した決定版論集。
  • 最初の人間(新潮文庫)
    3.9
    戦後最年少でノーベル文学賞を受賞したカミュは1960年、突然の交通事故により46歳で世を去った。友人の運転していた車が引き起こした不可解な事故の現場には愛用の革鞄が残されていた。中からは筆跡も生々しい大学ノート。そこに記されていたのは50年代半ばから構想され、ついに未完に終わった自伝的小説だった――。綿密な原稿の精査によって甦った天才の遺作。補遺、注を付す。
  • サックス先生、最後の言葉
    4.0
    末期ガンを知らされた著者が、充実した人生への深い感謝の念を、周期表に捧ぐ変わらぬ愛を、老いや病、死を潔く受け入れる心境を説き語る、死後刊行されベストセラーリスト入りした遺作エッセイ集。
  • サンダリング・フラッド
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「サンダリング・フラッド(引き裂く川)」にへだてられた少年と少女。ある日何者かにさらわれてしまった少女を求めて、少年は魔剣を手に故郷をあとにした-北欧文学に影響を受け、愛と友愛精神を描いたモリスの遺作。
  • 三幕の殺意
    3.3
    その山小屋は尾瀬の名峰、燧ヶ岳が目の前にそびえ立つ尾瀬沼の湖畔にあった。昭和四十年――東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れをひかえた十二月初旬。吹雪の晩、山小屋の離れに住む日田原聖太が頭を殴打されて殺された。山小屋にはそれぞれトラブルから、日田原に殺意を抱く複数の男女が宿泊していた。犯人は一体誰なのか。口々に自分のアリバイを主張する宿泊者たち。容疑者の一人でもある、刑事の津村武彦を中心に各々のアリバイを検証してゆく。最後の三行に潜む衝撃とは! 叙述トリックの名手として活躍した著者の遺作。

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  • シナリオ構造論
    4.5
    構造から「映画」を考える、シナリオ創作の伝説的入門書、半世紀を経て待望の復刊! 『晩春』、『麦秋』、『東京物語』、そして『秋刀魚の味』…… 世界にも名高い日本を代表する映画監督・小津安二郎の片腕として「小津組」の中核を担い、日本映画の黄金期を築いた伝説的脚本家・野田高梧が、映画における「脚本」の役割を真摯に追求し、実践的に解き明かした、歴史に残る画期的シナリオ創作論。 著者の野田高梧は1924年松竹に入社、「愛染かつら」(1938年)の爆発的ヒット、脚本部部長などを経てフリーとなった。その後も親交の深かった小津と本格的にタッグを組み、『晩春』(1949年)から小津の遺作となった『秋刀魚の味』(1962年)までの全作品を手がけ、小津の持ち味を活かした粋な日本のホームドラマの達人として尊敬を集めた。1950年にシナリオ作家協会が設立されると初代会長を務め、後進の指導にも尽力した中で執筆されたのが本書である。 1952 年の初版刊行以来、何度も版を重ね改訂され、日本の脚本術の先駆けである本書は、事例として取り上げるのは主に1940~50 年代の邦画、洋画、文学作品ではあるものの、今日においても通じる作品づくりの普遍的な基礎を抽出しており、これまで数多くの脚本家、小説家の生涯の友として愛用され、名だたる人材を育てている。長らく絶版状態にあった本書だが、脚本家、シナリオライターのみならず、あらゆる創作者にとって永遠に必携の一冊であることは間違いないだろう。 なお、2016年7月、日本映画の黄金期を担った小津安二郎督初め多くの映画人が集った蓼科高原に「新・雲呼荘 野田高梧記念蓼科シナリオ研究所」がオープンし、遺された貴重な、膨大な資料が保存、公開されている。 http://www.noda-tateshina.jp/
  • 死顔
    4.0
    1巻451円 (税込)
    生と死を見つめつづけた作家が、兄の死を題材にその死生観を凝縮させた遺作。それは自身の死の直前まで推敲が重ねられていた──「死顔」。明治時代の条約改正問題とロシア船の遭難事件を描きながら、原稿のまま残された未定稿──「クレイスロック号遭難」。さらに珠玉の三編を合わせて収録した遺作短編集。著者の闘病と最後の刻を夫人・津村節子がつづった「遺作について」を併録。

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  • 死ぬという大仕事
    値引きあり
    5.0
    女流作家の話題の遺作がついに電子化! 2009年4月14日に死去した作家・上坂冬子氏の遺作を電子化。08年秋にがん再発が見つかり、手遅れと言える状態から、「緩和ケア」医療を選択することで残された時間を有意義に生きた記録。それは同時に、自らの病状を受け入れて、「いかに自分らしく死ぬか」を徹底して追求した時間でもあった。  また上坂氏は、望む治療が受けられない「がん難民」が多発する医療制度に疑問を抱き、自らの闘病を詳細に明かすとともに、病室で医師らにインタビューして原稿にまとめた。かつてない赤裸々な筆致で末期がん患者の本音と真実が語られた「最後の傑作」である。  発売当初から大反響が起きて原書は版を重ね、「死」をテーマとしたノンフィクションとしては異例のベストセラーとなった。  文庫化に当たり、当時の主治医ほか医療スタッフに再取材し、この3年間で医療現場、緩和ケア体制がどのように変わったかを追補したものを電子化した。

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  • 酒気帯び車椅子
    4.0
    家族をこよなく愛する小泉は中堅の商社に勤める平凡なサラリーマン。彼は、土地売買の極秘巨大プロジェクトを立ち上げた。必死の思いで進めた仕事のメドがたったある日、計画を知るという謎の不動産屋から呼び出される。彼を待っていたのは暴力団だった。家族を狙うという脅しにも負けず敢然と立ち向かう小泉だったが……。容赦ない暴力とせつない愛が交差する中島らもの遺作バイオレンス小説。
  • 小学館電子全集 特別限定無料版 『開高 健 電子全集』
    無料あり
    4.6
    小学館電子全集ビッグバンキャンペーン特別限定版。 小説家・開高健の代表作と名高い、 闇三部作から『夏の闇』、遺作となった『珠玉』から「掌のなかの海」、ジャーナリストとしての開高健では『ベトナム戦記』、釣り人・開高健の中から『私の釣魚大全』などのお試しできるページを大増量! そのほか、『面白半分』三編集長 吉行淳之介・野坂昭如・開高健座談会―前編を全文、 『夏の闇』校正入り生原稿や『夏の闇』構成メモ、開高健記念館に保存されているワインコレクションなど、貴重な付録も満載。

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  • 小説 滑走路
    4.3
    いじめや非正規雇用など、自らの経験をテーマに短歌を発表し続けた萩原慎一郎。その初の作品集にして遺作となった歌集『滑走路』は、異例のヒットとなった。 同書を原作とする2020年秋公開の映画「滑走路」の小説版を、藤石波矢が執筆。 厚生労働省で働く若手官僚の鷹野は、激務の中で仕事への理想も失い無力な自分に思い悩んでいた。ある日、陳情に来たNPO団体から、非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストを持ち込まれ、自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始める――。 一方、30代後半に差し掛かり、夫との関係性や将来への不安を抱える切り絵作家の女性、幼なじみをかばったことでいじめの標的にされてしまった中学2年生の学級委員長の男子は、それぞれのフィールドで精いっぱい日々の生活を送っていた。 複数の人生が交差し、葛藤しながらも前に進む姿を描いた人生賛歌の物語。 映画の主演を務めるのは水川あさみ。切り絵作家・翠役を演じる。非正規雇用者の自殺問題に向き合う25歳の官僚・鷹野役に浅香航大、いじめの標的にされる中学2年生の学級委員長役に寄川歌太。脚本は『やめるときも、すこやかなるときも』の桑村さや香、監督は『マチネの終わりに』の監督助手を務めた大庭功睦。
  • 小説作法の殺人
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    「わたしは、さらわれた子ども」―― 小説家志望の美女の不審死。遺作『失踪』に隠された忌まわしき記憶。 偽りの素性に即製探偵コンビが挑む! 元「小説新潮」編集長が満を持して放つ、完璧なミステリー! 突然死した藤堂理沙の死因の調査をしてほしい――。 依頼を受けた高円寺の私立探偵・常念勝は、理沙の親友である麻川マリから、小説教室で理沙が提出した課題作品『失踪』を渡される。 誘拐された子どもが生みの親を訪ねるという内容は、かつて自分を「さらわれた子ども」と語っていた理沙そのもの。常念とマリは、理沙の執筆の足跡をたどり、神戸、京都、大阪へと飛ぶ。 いないはずの弟、消えたパソコン、二人を襲う暴力……。複雑に絡まり合う謎と、輪郭をなくしていく理沙の正体。 常念は理沙の遺したフィクションの迷宮にはまっていく……。
  • 書架の探偵
    3.0
    図書館の書架に住むE・A・スミスは、推理作家E・A・スミスの複生体(リクローン)である。生前のスミスの脳をスキャンし、その記憶や感情を備えて、図書館に収蔵されているのだ。そのスミスのもとを令嬢コレットが訪れた。父に続き兄を亡くした彼女は、スミスの著作が兄の死の鍵を握っていると考え、スミスを借り出したのだ。本に込められた謎とは? スミスは事件の調査を始めるが。巨匠ウルフの遺作のSFミステリ。
  • 書架の探偵、貸出中
    -
    図書館に収蔵され、書架に住むE・A・スミスは、推理作家の生前の記憶を持つ〈複生体〉。母親と暮らす愛らしい少女に貸し出された彼は、何年も前に姿を消した彼女の父親探しを頼まれる。そんななか彼は自身の古い〈版〉の死体を発見する!? 巨匠の未完の遺作
  • 深淵の色は 佐川幸義伝
    -
    合気の達人が極めた武術の神髄。 不世出の剣豪小説家、渾身の遺作。 初文庫化! 剣豪小説の第一人者が武術の深淵に挑んだ遺作! 「合気心に至れば、我無く、人無く、生も無く、死もまた無し」――大東流合気武術の達人、佐川幸義。わずかに触れただけで相手の体が吹っ飛ぶ魔法のような技を目の当たりにし、剣道有段者の著者はその技の深淵を探るため門人となったが…天才武術家の謎の生涯をたどり、弟子たちが見た師の素顔を通して、知られざる神業の真髄に迫った、渾身の遺作。 目次 第一章 ちいさな閃き 第二章 疾風の打ちこみ 第三章 ふしぎな機縁 第四章 師弟のつながり 第五章 言葉のない会話 第六章 理と気 第七章 佐川合気活法の神髄 第八章 武田惣角先生の足跡 第九章 先生の息子さん 第十章 秘密の世界 作品解説:末國善己 作家解説:菊池 仁
  • 新形三十六怪撰(解説付き・怪異妖怪画 傑作集) 月岡芳年
    -
    月岡芳年、晩年の傑作『新形三十六怪撰』を解説付きで完全収録! 三十六の連作からなる怪奇画で、月岡芳年の仕事の集大成ともいえる作品集です。 表情豊かな人物や迫力満点な構図を駆使して、妖怪や怪異が描かれています。題材も幅広く、歌舞伎、浄瑠璃、謡曲、伝説、民話などバラエティに富んでおり、見応えがあります。 残念なことに、これが月岡芳年の遺作となりました。 芳年は芥川龍之介、谷崎潤一郎、三島由紀夫、江戸川乱歩など、文人たちにも愛されました。 おのれの生理と、 時代の末梢神経の昂奮との幸福な一致に をののく魂が見られる ――三島由紀夫 明治における 江戸浮世絵最終の俤(おもかげ)なりといふべし ――永井荷風 ほんとうの「恐怖」が、そして「美」がある ――江戸川乱歩 精神を病みながら創作をつづけた月岡芳年…… 鬼気迫る芳年の情念がこもった究極の様式美を存分にご堪能ください。 浮世絵芸術のひとつの到達点を知ることができるでしょう。
  • 新装版 虹の森のミミっち
    -
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 書く小説は映画化必至の小説家森沢明夫と、美人画の人気作家がタックを組んだハートフル絵本。新装版で復刊。 子どもたちに伝えたい「ありがとうの魔法」。 「いちばん大事なことはね、目の前で困っている人に、親切にしてあげることだよ。そして『ありがとう』って言ってもらえたなら、その言葉は、ステキな魔法の呪文になるからね」 心暖まる物語で出版された小説のほとんどが映画化される人気小説家、森沢明夫作の絵本。 映画「虹の岬の喫茶店」「大事なことほど小声でささやく」の劇中にも登場する〈ミミっちの絵本〉が新装版で復刊。 虹のかかる不思議な森に住むパンダ模様の泣き虫うさぎのミミっちが、毒キノコを食べてしまい瀕死の重症になった大好きなおばあちゃんを助けるために、暗くて怖い嵐の谷まで薬草を取りにいく冒険物語。その道中で、オオカミに襲われているクマとサル、ネズミに出会い、勇気を振り絞って助けるミミっち……。そして、「ありがとうの魔法」が泣き虫ミミっちを応援してくれます。 絵は、美人画の第一人者として海外でも評価の高い加藤美紀、との最強タッグ。 ハラハラ、ドキドキしながら最後は優しい気持ちになれる、親と子どもといっしょに読みたい絵本です。 「ありがとう」ってやはり最高の魔法の言葉ですね。 森沢明夫(モリサワアキオ):小説家。1969 年千葉県生まれ。2007 年『海を抱いたビー玉』で作家デビュー。吉永 小百合主演映画「ふしぎな岬の物語」の原作『虹の岬の喫茶店』や、高倉健の遺作となっ た映画「あなたへ」の原作、有村架純主演「夏美のホタル」の原作などはベストセラー に。その他『津軽百年食堂』『ライアの祈り』(小学館)『大事なことほど小声でささやく』 『癒し屋キリコの約束』(幻冬舎)『きらきら眼鏡』(双葉社)など映画やドラマ、コミッ ク化されたヒット作多数。近著に『本が紡いだ五つの軌跡』(講談社)『プロだけが知っ ている小説の書き方』(飛鳥新社)がある。 加藤美紀(カトウミキ):画家、イラストレーター。1973 年埼玉県生まれ。文具メーカーに制作室デザイナーとし て入社。その後フリーのイラストレーターとなり、絵本・ポスター・装丁・挿絵などを多 く手掛ける。絵本は『ぼくが君にできること』(文溪堂)『ともだちのたね』(東京地図出版) 『わらぐつのなかの神様』(岩崎書店)ほか。2012 年より画家活動を本格化。日本の みならず海外での個展も多数開催し、初画集『百花妖炎』(河出書房新社)がある。

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  • 新版 合気修得への道  佐川幸義先生に就いた二十年
    完結
    -
    「合気について」改稿、新章を追加、佐川師語録を増補、未公開を含む50枚の写真を追加。「新版」として再登場! 筑波大学数学系教授として学問の道をきわめる一方、大東流合気武術佐川幸義師範に就き、合気の道をきわめること20年。著者が語る数学研究と合気修行人生、そして師・佐川幸義師範のこと。 2005年11月の初版発行から13年、やむことのない合気探究にともない、「合気について」を大きく改訂。さらに2018年に急逝した作家 津本陽の遺作『深淵の色は 佐川幸義伝』の舞台裏と未掲載エピソード、「佐川幸義顕彰碑」建立の経緯についてを新章として加えた。著者の稽古日誌からの佐川師の語録も増補。 写真は、佐川師の技の未発表写真や、佐川師の遺品から発見された武田惣角の未公開写真など50枚を追加。佐川師のご家族、弟子との写真など、巻末にはアルバムを収録した。 20年間身近に接してきた著者の知り得る佐川師についてのすべてを盛り込んだ、武術ファンにはたまらない一冊。 (※本書は日本語のみとなります。)
  • 新訳 ドリトル先生と秘密の湖(上)
    -
    『ドリトル先生の郵便局』に登場した、秘密(ひみつ)の湖にすむ世界最古(せかいさいこ)の生き物をおぼえていますか? そのナゾの生き物どろがおが、なんと地震(じしん)で生きうめに! 先生と動物たちは、どろがおをすくうため、なつかしのファンティッポ王国へ船の旅にでかけます。そこで、むかし先生のおうちで飼(か)っていたワニのジムと再会し、ものすごい救出作戦(きゅうしゅつさくせん)にのりだすのですが…。どろがおの運命は? 作者の遺作(いさく)となった大長編! 動物と話せるお医者さんの冒険シリーズ第10巻を、52点の絵と新訳(完訳)で!
  • 神話の力
    4.2
    世界中の民族がもつ独自の神話体系には共通の主題や題材も多く、私たちの社会の見えない基盤となっている。神話はなんのために生まれ、私たちに何を語ろうというのか? ジョン・レノン暗殺からスター・ウォーズまでを例に現代人の精神の奥底に潜む神話の影響を明らかにし、綿々たる精神の旅の果てに私たちがどのように生きるべきか、という答えも探っていく。神話学の巨匠の遺作となった驚異と感動の名著。/掲出の書影は底本のものです
  • 自堕落マンガ家と闇金ヤンキー 分冊版(1)
    -
    パチンカスのクズ男・金田は、闇金屋・虎島に借金の取り立てで追われる毎日。そんな金田が遺作と思って描いたマンガ「うそつきなっちゃん」が大バズり。実は大のマンガ好きの虎島も「なっちゃん」に感動し、金田のプロデュースを買って出て…。金田と虎島の「人生、一発逆転」なるか!?【第1話「返済ジャンプしてやるよ」を収録】
  • ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語 上
    4.0
    1~2巻715~759円 (税込)
    2011年、網走。亡き息子との思い出の地を訪れた「わたし」の胸に甦るアイヌの歌。その調べに導かれ、ある少女の波瀾に満ちた物語が繙かれる。キリスト教迫害が進む17世紀、アイヌと和人の子チカップは、聖職者を志す少年ジュリアンと共に、故郷のマツマエから遠く離れたナガサキ、そしてマカウを目指す航海に出る。時を越え海を越え、多層的な物語が壮大に繰り広げられる、遺作にして津島文学の集大成。
  • ジャック・リッチーのびっくりパレード
    3.8
    これが読めるのは日本でだけ!?《このミス》第1位作家最強のオリジナル短篇集。デビュー作(きゅんとする恋のミステリ)から、遺作(亡くなる時まで執筆していたミステリ)まで全25篇収録。
  • ジャングル・ブック
    -
    ウォルトの遺作でもある、ディズニーの名作アニメーション「ジャングル・ブック」は、ジャングルの密林の中で、心優しい動物たちに育てられた少年モーグリの、愛と冒険描いた感動ストーリーです。家族で楽しめるこの人気作品が、公開から約50年の時を経て、2016年秋ついに実写映画化! お子さまへの読みきかせにぴったりのこの絵本は、映画を観る前の予習・復習にも最適です。(対象:2~4歳)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 純愛の城【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    ルイーズは祖父母の遺灰を埋葬するため、シチリアを訪れた。10年前、18歳だった彼女はこの地で忘れ得ぬ過ちを冒した――1400年続く公爵家の若き当主、シーザー・ファルコネリと。二人は愛し合っていると信じ、ルイーズは彼に純潔を捧げたが、翌朝、司祭から当主を誘惑したと断罪され、村を追われたのだった。彼からの連絡はなく、だからルイーズもその後のことは伝えていない。もう二度と会うことはないと思っていたのに、まさか、遺灰の埋葬に彼の許可をもらわないといけないなんて……。10年ぶりに会うシーザーは、鋭い眼差しと言葉で彼女を凍りつかせた。「ぼくたちの息子も、連れてきているのかい?」 ■大スター作家ペニー・ジョーダンは、ミステリアスな大人の男性に翻弄されるヒロイン像が多くの読者の共感を呼びました。『純愛の城』は、2011年に亡くなった作家の遺作。深く繊細な心理描写で描く、シークレットベビー・ロマンスです。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 世界史の中の日本 危機の指導者群像
    -
    1巻1,500円 (税込)
    西暦紀元前50年頃から日本の新羅遠征まで、約800年以上に及ぶ朝鮮半島やシナ大陸との交渉の歴史を通して、古代日本はその「危機の時代」をいかに生き抜いたか。日本の宿命を見据えた、村松剛氏の遺作評論集。
  • セックス・オークション
    3.8
    画家だった父の遺作を買い戻すため一億円が必要になった陽は、自らの身体をオークションで売ることに。高値で売るため調教を受けた無垢な身体は、見られただけで昇りつめる淫らな身体へと変化していき…v

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